KFエンジンのオイル漏れ修理 と タイミングチェーン交換 その⑥ 分解編 2
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シリンダーブロックからクーラントを抜き終えたなら、発電機に取り付けられているファンベルトアジャスターバーを緩めてVベルトを外してプーリーも除去。
写真は載せてませんが、同時にエアコンコンプレッサーも配管は外さずに固定金具から分離しエアコンベルトも取り除いておきます。これはベルト類に不用意にオイル等が付着しないようにするためです。
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2019年の車検直前にウォータポンプを新品交換したので今回は再利用します。ただゴム製のガスケットは新品をあらかじめ用意しておきます。
当方の車は走行距離がかなり過多なことから、ダイハツのクーラントは高いのが難点なのですが、ダイハツ純正品の1Lをいつも2本分用意し、クーラントを割る水も絶対に水道水は使わず、古河薬品が出している高純度精製水2Lを使います。これを最長でも車検毎に交換してきました。
なんども単価の安いトヨタの純正ロングライフクーラント2Lに乗り換えようとしたが、ヒーターコアを交換した時が最大のチャンスでしたが、廃車まであと2~3回の交換だろうからいつものままで作業を続行。
写真で見ての通り、10年29万kmの走行でも、クーラントはサビ一つなくきれいなピンク色してます。
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順番は前後どちらでもいいと思いますが、今度はエンジンオイルを抜きにかかります。
いつもは上抜きで行きますが、今回はすでに車体をスロープに載せていることから、オイルパンのドレンボルトから排出することに。
ここのダイハツのガスケットは案外丈夫で再利用はできそうですが、当方はいつも上抜きなのでここを開けることはめったにないため、新品のガスケットに交換しておきます。
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エンジンオイルが抜けたなら、前項の整備手帳で詳しくアップしている通りにオイルパンを剥がしにかかります。ここの掲載の写真は前回の物を流用しました。
約1ヶ月前に液体ガスケットを塗り直したのですが、再び剥がすことに。ただ前回この作業をひととおりやったので、今回は素早くオイルパンが剥がれました。
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こちらも前回の、オイルパン 液体ガスケット塗り直しの整備記事の写真を流用してますが、オイルパンが剥がれました。
軽自動車のしかもターボ車で29万kmも走行したオイルパン内部。全くスラッジも無く、写真右側に極わずかにヘドロらしきものがあるだけで、もちろんウエスで簡単にふき取れるレベルで、とてもきれいなものでした。
こんなところにたくさんのスラッジが付着などしていると、その除去だけでもかなりの時間がとられてしまいますが、当方愛用のモチュールの8100エクセスのエンジンオイル、ディーゼル車にも使えるということで洗浄分散性が高いのか、オイルが劣化しやすい軽ターボ車ゆえの3000km毎の交換では、各所内部はこんなに綺麗でした。
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2つのベルトとクランクシャフトプーリーを取り除き、エンジンオイルもクーラントも抜き、ウォータポンプを取りはずし、さらにオイルパンまで取り外しますと、次はいよいよ右マウントを取り外しにかかります。
これも当方の過去のパーツレビューや整備手帳ですでに詳しくアップしましたので、詳細は割愛いたします。ご興味のおありの方は過去の当整備手帳などを見てください。
ここの掲載写真はそのマウント交換時の写真を流用したのですが、今回はオイルパンをすでに剥がしているので、右マウントを取り外した際にエンジンが落ちてこないように支えるのに使ったマサダの油圧式パンタジャッキは、別のところに掛けています。
ちなみに私は、先に冷却水やエンジンオイルを抜き、ウォータポンプやオイルパンを取り外してから、最後に右マウントを取り外す順番で作業をおこないました。
というのは、ダイハツの左右マウント、実は1本だけ地面側の下側から上に向かって長いボルトで留められていまして、60cmもの長いエクステンションバーを使わないとボルトは取り外せず、しかもこれは床下に潜ってから取り外すので、
すべての取り外しの作業を終えてからマウントを取り外すのが、最も安全だと思われるからです。
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こちらも前回のマウント交換時の写真を流用しましたが(今回の実際の作業は、真夜中にやったため写真が撮影できなかったので)、
この右マウントを取り外し、次にヘッドカバーを取り外せば、やっとタイミングチェーンカバーを取り外せるようになります。
ここまでみても、タイミングチェーンカバーを脱着するには、大変な手間暇を食らうことが分かると思います。
すでに何度も繰り返し述べてますが、ダイハツの設計者がアホだからタイミングチェーンは切れないと踏んで、チェーンが伸びて交換整備などすることは無いだろうと考え、メンテナンス性を考慮しなかったためこんな面倒くさい作業をしなければならなくなっています。
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せめてウォータポンプ部分を、タイミングチェーンカバーと切り離していれば、チェーンカバー接着時の液体ガスケットの塗り分けの作業も、さらにはクーラントの排出・挿入も不要になります。
しかもこの構造では、液体ガスケットの劣化でクーラントとエンジンオイルとの混ざり合いが無いのか、かなり不安になりますね。過去にそんな事例があるのか、あったのかは分かりませんが、もしあればエンジンブローに繋りエンジン終了となっちゃいますね。
次はタイミングチェーン交換編になります
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