2010年ごろにみんカラにトライ号を追加した当時から起きていた、不定愁訴のようなトラブルが
どうやら完治した事が確認出来たので、顛末を記録しておきます。
08年に高速道路上でクラッチが滑って廃車になりかかっていたトライ号。クラッチを交換して私の手元に来た当時から、
カムセンサーの異常のダイアグコードでエンジンチェックランプが点きっぱなしになっていました。その頃から、街乗りでは特に異常が無いのに
高速道路の走行時のみパワーが落ちるおかしなトラブルが起きていました。ディーラーに持っていったら
ン万円の出費でカムセンサーを交換されたものの、その後
自前のチェックでハーネスの断線だった事が判明したりもしました。ハーネスを繋いで貰うまでは何度か怖い思いをしたりもしました。
富山県に行った時も、
サンバーミーティングに行った時も、
90-100km/hの領域で巡航中に突然エンジンがストールしたりとかしましたし。いきなりパワーが無くなって、慌ててクラッチ切ると、一度タコメーターが0まで落ちた後に即座にアイドリング状態に戻るので、厳密にはストールじゃないんですが、
高速道路でこんなの起きると生きた心地しませんでした。。。
その間、
カムシャフト変えたり、ノ
ロジーもどきを外したり、
バイパスバルブのオリフィス弄ったり、色々な事をやってはその都度「直った」とほざいてましたが、ゴメンナサイ、
これ全部勘違いでした。
直ったと糠喜びしては、忘れた頃に高速道路に乗ると
プラグコード溶かし掛けたり、
排気温センサーをブッ飛ばしたりして、
その度に何も変わっていないという現実に引き戻される事の繰り返しでした。
転機が訪れたのは、昨年の末から今年初頭に掛けて。
通算2度目の排気温センサー断裂と、
銀VR号での高速立ち往生事件があった頃の事。丁度昨シーズンの
猟期の際に、夜明け前に
フル乗車+ワンコ1匹で高速道路を1時間ほど走り、あるPAに休憩の為に停車したところ・・・、なんか車体の下に
赤く光る物がある事に気付きました。
なんと、エキマニ周辺が
こんな風に真っ赤っかになっていたのです・・・。その時、同乗していたハンターの大先輩(かつトライ号の前オーナー)の方が、「ありゃ、何だか昔のサーマル(リアクター)みたいな事になってるね。昔はよく
点火時期進めて赤くならないようにしたんだけどな。」と仰った事が切っ掛けとなり・・・。
そういえば、今まで
自分ではまともに点火時期って調べた事が無かったな。自前でカムシャフトを交換した時も、単にマークした位置にデスビを戻しただけだし、ディーラーでカムセンサー交換でデスビ脱着した時にきちんと測ってくれてなければ、
最後に計測したのは何時の事やらも分からないって事になるぞ・・・と思い、さっそくヤフオクで中国製のやっすいタイミングライトを買いました。

こんな大層なものでも数千円しないで買えました。

そして、整備書の手順に従い、点火時期を計測してみます・・・。
運転席足下のテストコネクタを繋がない時は、あるスロットル開度まではずっとBTDC4度で固定の様子。
カムセンサーしか入ってないデスビで、
点火時期もECUで制御してるからこういう事出来るんだろうな。低回転時はずっとこの点火時期で一定なので、
セル回す時もクランク一蹴りで掛かるほど始動性が良いのだなー、と気付かされました。
次いで、テストコネクタを繋いで、温間時にスロットルが一定開度以上になった時のモードに強制的に切り換えてみると・・・。
BTDC0度??? ( ゚д゚)ポカーン
確か基準値は
テストコネクタを繋いだ時にBTDC10度の筈だよね・・・? (( ;゚д゚))アワワワワ
電子制御のトラブルシューティングマニュアルだと、フルスロットルの時って、
この角度から最大で10度遅角されるって事になっていたような・・・? (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
って事は、
高速道路でフルスロットルの時はBTDCどころか、
ATDC10度以上で走り続けてたって事・・・? (((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
街乗りでは一定以上の開度スロットル開けないから、点火時期がBTDC4度だけど、スロットル開けるといきなり点火時期がBTDC0度よりも遅い角度になるんじゃあ・・・
そりゃ
スーパーチャージャーが効くとパワーダウンもするだろうし、
エキマニがサーマルリアクターみたいに真っ赤っかにもなります罠・・・\(^o^)/
もちろん、この後速攻でデスビを1ミリくらい動かして、BTDC10度に合わせましたとも。その後は
今度こそ本当にブーストがノーマルのままでも高速道路の長い上り坂でパワーダウンしなくなり、エキマニの赤熱も確認されなくなりました。今年の2月に施工して10ヶ月ほど様子を見て、
今猟期のフル乗車+ワンコ1匹での移動でも、それ以前の夏場の高速走行でも、
バイ◎トン◎ェルへ向かう際の国内屈指の激坂区間でも、全く問題なく現在に至っているので、
未だに排気温度センサーはブッ壊れたままですが、恐らく今度こそ完治しただろうと判断しました。
なんというか、デスビの現状位置をマークして戻せばタイミングライト無くても大丈夫だろうと考えていた自分も自分なのですが、
恐らくそれと全く同じ事をディーラーもやっていたようなのには正直閉口しました・・・(;∀;)
もしかしたら、タイミングライトで測ってはいたんだけど、この時代の制御を理解してなくて、(デスビ角度に関係ない固定出力なのに)
BTDC4度ならちょっと遅いけどまぁ大丈夫だろう程度しか考えていなかったのかもしれませんが・・・。
なんにしても、
足掛け6年近いおかしな状況はようやく終息に向かいつつあるようです。現状はブーストはノーマルに戻してますが、
燃費は13km/L以上と非常に良い状態。年明け後の車検で3個目の排気温度センサーに交換しますが、これが今後切れなければ間違いなく完治でしょう。
一連の事で、この時代の制御を理解する良い経験になったとも思っています。私の記録が同時期のデスビ方式の車体の維持に少しでも役に立てば幸いです。
141212追記・・・上記の「高速走行中に突然ストールした」というのは、
走行中に突然エンスト! スバルプレオ 整備情報83
上記のリンク先に近い事例が書かれています。やはりこちらもカムセンサーの本体異常に起因する物のようで、走行中に不定愁訴でセンサーが作動しなくなる事でエンストに至るケースのようです。トライ号の日立デスビは4個の独立したセンサーが入っていて、その内1個のセンサーへの車体側ハーネスが完全に断線していた時の症状だったので、恐らく90-100km/h位でハーネスが切れてるセンサーが関わる制御が入った瞬間に、ECUがセンサー関係のエラー起こして同じ様なストールの仕方したんでしょうね。
ちなみに、初期のデスビ式のSC車の点火時期チェックとダイアグノーシスのコネクタは、上記リンク先のプレオと全く同じ様なものが使われています。参考までに。
Posted at 2014/12/12 00:41:16 | |
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