スーパージェネレーションと呼ばれたクルマ

なかなか見ることが少なくなったU11系のブルーバード。
私も前期型の小マイナーをしたSSS TURBO-X NISMOに乗っていた。
FRで大ヒットした910の後継車ということで、デザインはボクサーボディをそのまま肉厚に仕上げたモノ。
この頃は技術革新が進む時代で、駆動方式もFF化に、そして電子制御機器(マイクロモーター式電子サスペンションや電子制御式パワーステアリングなど)などが組み込まれ、販売に強くアピールしていた。
沢田研二の「ブルーバード、おまえはスーパージェネレーション」という言葉も、新しいブルーバードを強く意識させていたようだ。

室内空間の拡大と快適性、そして高出力が偉いとされていた時代だけに、この後に続くマキシマにはVG20E-Tが搭載。サメブル以来のロングノーズが蘇った。
実はU11はFFなのに販売ではFFということを強調せず黙っていた。
ブルーバードのオーナーの多くは、こだわりを持つユーザーも多く(特に日産ユーザーは)FR信仰みたいなモノもまだ根強かった時代。
まだ開発途上のFFを全面的にアピールするのは難しい時代だったのだ。

最近ほんとにめっきり消滅した感があったけど、まだ走っているのを見ると嬉しいもの。マイナー後の後期はボディと一体化したバンパーになり、今でも古くささを感じさせない。
ある意味日産のデザインという個性が一番強い時代のクルマではないだろうか。