
国会で今更な「ポツダム宣言」の
話が出まして、誰が言い出したのかと
思いきや、共産党でした。あぁ…(呆。)
70年前の話を持ち出して来て、
何か建設的な案が出るのならまだいいが、
そうじゃなかったら単なる屁理屈…と言うか
「言いがかり」だよな~って眺めてしまいました。
アメリカ・イギリス・ソ連(現ロシア)の首脳が
ドイツのポツダムに集まって作った
「日本への降伏勧告」がポツダム宣言(草案)ですが、
日本に向けて発表された時(1945年7月26日)には、アメリカ・イギリス・中国
(現台湾)の共同声明となっていて、ソ連(日本が停戦への仲介を依頼中)の
名前は削られておりました(削った理由は諸説あります。)
歴史に「たら・れば」は無いと言われるけれど、もしこの時「ソ連」の名前が
載っていたら、日本政府が降伏を決議するのは早まっていた…かもしれない
??と、考えてしまいます。世の中そんなうまくいかないのが常、ですけどね。

そして、アメリカで日本に対する原爆投下命令(攻撃目標は広島、小倉、新潟、
長崎の一つ)が承認されたのは、ポツダム宣言の前日、7月25日だったりします。
原爆の開発には20億ドル(7,000億円)以上の費用がかかっておりました。
日本の戦艦大和の建造費が1憶4,000万円(現在の貨幣価値で2兆円!)
でしたから、単純計算すると現在の貨幣価値で1京円(1兆円の1万倍)です。
これを使わないで終わったら、アメリカ国民から見ればとんでもない額の
「税金の無駄使い」だったことでしょう。
カネは命より重い…(汗)
一方、戦争が終わる前に原爆を使えば、アメリカは強力無比な核戦力という
「手札」を持っている事を、ソ連をはじめとする仮想敵国にアピールできます。
政治家としての得失を抜きにしても、アメリカの「国益」を追求するならどっちを
選ぶか?考えどころでしょうね。
前者を選べよ…とは思いますが。
後者を選択しても、犠牲になるのは所詮他所の国(それも異教徒で交戦国)
の連中ですから、その大半が非戦闘員だったにせよ、良心はさほど傷まずに
済んだことでしょう。
万が一、攻撃前に日本がポツダム宣言を受託してもそのまま攻撃して、「不幸な事故」で済ませばいいし。

ここまで多分に推測が入っておりますが、いずれにしてもサンフランシスコ
講和条約を結んで現在は同盟国となっているアメリカに対して、恨み辛みだの
賠償だの言うみっともない真似をしよう…等とはこれっぽっちも思いません。
国家というものは、時として自国民の一部をあっさり切り捨てるもんですが、
これが他国民になるとゴミクズ以下の扱いになるという、ヒドイ事例でした。
くわばらくわばら。
Posted at 2015/05/26 22:21:12 | |
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