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2025年07月31日 イイね!

割安な化学合成油リスト

割安な化学合成油リスト
化学合成油リストの中で安価な化学合成油をリスト化しました。
リッター1000円以下を対象としています。

化学合成油の定義はGr.III鉱物油(VHVI)を含む鉱物油含有量が50%未満としています。
巷で売られている100%化学合成油の大半はVHVIベースなのでここには掲載していません。






有名な○○は?△△は?◇◇オイルが載ってない??

それらはVHVIないしHIVIという鉱物油がベースオイルなので化学合成油ではありません。
比較的高性能な鉱物油を化学合成油と称しても不問となってしまったのでおかしな世界線に入っています。
自称100%化学合成油の殆どが中身99%鉱物油です。


ここに掲載されているものはそれらとは異なり純然たる化学合成油ですが、安いものほどベースオイルも添加剤もランクが落ちると思ってください。
比較対象はあくまでも同価格帯の鉱物油です。

例えばペンズオイルで例を挙げると、
ウルトラプラチナ、プラチナ、ゴールド(廃盤)とラインナップがありましたが、いずれもGTLをベースとした化学合成油でした。

3銘柄ともAPI SP規格に適合しているので一見差が無いのかな?と思ってしまいそうですが、実際にはベースオイルも添加剤も当然異なります。
ベースオイルも添加剤も松竹梅ありますからね。
価格差はちゃんと商品の品質に反映されています。





シェルヒリックス HX5 PLUS 0W -20(600円)

シェルのラインナップの中ではエントリークラスのため「部分合成油」の表記になっていますが、鉱油含有量は30%未満でれっきとした化学合成油です。
ベースオイルはシェルお得意のGTL(天然ガスベース)の低グレード品だと思います。
シェルヒリックスウルトラの半額以下なのでベースオイル、添加剤とも性能は落ちると思います。
ただ、同価格帯のVHVIベースの自称化学合成油と比べてどうか?
試す価値はあると思いますよ。
5W-30は鉱油含有率が60%でしたので非該当としました。
しかし安いですね…
最安の化学合成油ってことで買ってみようかな?(買いましたw)



クエーカーステート アドバンスト デュラビリティ 0W-20、5W-30(700円)

こちらも「部分合成油」表記ですが中身はシェル製GTLです。
HX5 PLUS同様に低グレード品GTLが使用されていると思います。
こちらの5W-30はHX5 PLUSと中身は異なるようです。



クエーカーステート エンハンスト デュラビリティ 0W-16、0W-20、5W-30(800円)

こちらは「合成油」表記なのでアドバンストデュラビリティよりは性能が上のようですね。
違いが判りにくい上にあまり売ってない。
0W-16があるのがポイントですね。



ペンズオイル プラチナム 0W-20、5W-30、5W-40(900円)

ペンズオイルのミドルクラスオイル。
こちらもベースオイルはGTLです。
5W-30、5W-40は欧州規格(ACEA A規格)にも適合しています。
ただし、C3規格非適合なので最新ディーゼルにはいずれも使用できません。
LSPIは対応しているので最新ガソリンターボ車もOK。

日本未発売の
ウルトラプラチナ=シェルヒリックスウルトラ
なのでウルトラプラチナが欲しい方はシェルヒリックスウルトラをどうぞ。
プラチナムはミドルクラス、ハイエンドがウルトラプラチナとヒリックスウルトラです。

アメリカ製ウルトラプラチナは私も入れてましたが、リッター4000円の価値なんてありません。
日本のAmazonでも5qt(4.73L)で8980円で売ってます。
「アメリカ製は中身が違う」は情弱狙いの殺し文句ですよ。お気を付けを!



日産ストロングセーブX SP 0W-20(800円)

ベースオイルはシェル製GTLで400RやRZ34もこのオイルが純正指定です。
ハイブリッドカーから最新ターボ車まで使える万能オイル。
粘度指数が高く(243)柔らかいオイルなのでターボ車でのサーキット走行は不向きです。
LSPIに対応しているのでGRヤリスやGRカローラも街乗りならOKです。
ディーゼル車は不可です。下のトヨタC5をどうぞ。



トヨタ C5 0W-20 for Diesel(800円)

エクソンモービル製GTLがベースオイル。
ランクルからハイエースまでトヨタの最新ディーゼル指定オイルです。
欧州規格のACEA C5適合なのでディーゼル用と言いながらガソリン車もOKなスペックを有しています。
日産より硬めなので0W-20指定でも少し硬めの方が安心な方向け。
長距離走る0W-20指定エンジンとかピッタリです。
エブリイバンとかベスト。軽NAに意外とマッチ。
残念ながらLSPI非対応なのでガソリン直噴ターボ車には使えません。

ディーゼルだと持ちが悪いという書き込みがチラホラあります。
3000kmくらいらしい。
そういや私もボルボで使ってないので検証してみますか。



スズキ エクスターF 0W-20(800円)

シェル製のみ化学合成油です。(鉱油含有量20%未満)
エネオス、出光製はGr.III鉱物油がベースです。
シェル製のみGTLがベースオイルです。

5W-30もシェル製はGTLベースでしたが、鉱物油にGr.II以下の鉱物油が入っていたということで回収騒ぎになっています。
シェル製5W-30の新配合品は今のところ200Lのみのようなので5W-30は非該当としました。
私もペール缶で持っているのですが交換対象がエネオスと出光なんですよね。
それならこのままシェル製を持っていた方がいいかな…



トヨタ DL-1 0W-30(900円)

エクソンモービル製GTLがベースオイル。
1GDや2GDの初期型やそれ以前の1KD、2KDが対象のエンジンオイル。
GTLがベースオイルの場合とにかく煤の量が減ります。
VHVIのベースオイルとDPF再生間隔を比較して欲しいです。
DL-1 5W-30はVHVIがベースオイルなので買うならこちらでしょうね。
0W-20が指定の1GDや2GDはC5 0W-20にしましょう。



エーゼット 0W-20 SN CEC-101/AET/CIRCUIT+(800円)

この価格帯でベースオイルがPAOです。驚異的。
AZ製の1万円前半のものはVHVIベースなので中身が違うので注意。
今だけ?在庫処分なのかペール缶が15900円です。
気になってる人は急いで!

これにアルキルナフタレンAN5とAN15を4%ずつ添加したらそれはそれは結構なハイスペック化学合成油になります。
惜しむらくはLSPI非対応なので直噴ターボ車に使えないこと。
SP適合したPAOベースのオイルが待たれます。




さすがに1000円/L以下となると少ないですね。
同価格帯のVHVIベースのオイルと是非比較してみてください。


この中でのおススメは?と聞かれたらトヨタC5とエーゼットのサーキット+ですね。
どちらも化学合成油らしく変化の少ないオイルです。
この二つはLSPIには対応していませんが、LSPIを気にするようなハイパワーターボエンジンはもうちょっといいオイルを入れましょう(笑)


使ったことは無いけれどペンズオイルのプラチナムシリーズも悪く無さそうです。
PurePlusテクノロジーと銘打っているので、ちゃんとしたGTLを使った化学合成油でこの価格帯。
私も購入してみたいのですがペール缶がこれ以上在庫が増えるのは避けく…
(現在3缶)




【補足】
低グレード品のGTLと書きましたが、そういうオイルが販売されている訳では無いのでソースはありません。
GTLを合成した際に多少の不純物が残っているので、水素化処理で不純物を除去した際に発生した「残油」が低グレード品なのでは?と思っています。
そのオイルは外販出来ないから自分達で使っているのかなと。
残油なので色々な性能のオイルが混ざっているので「部分合成油」と書いてる。
HX5 Plusのように30%位鉱油が入っているものもあるので、Gr.II以下の鉱物油も入っているかもしれません。

とは言え化学合成油の残油なのでVHVIくらいのパフォーマンスはあるのでは?と思っています。
これは裏が取れていないので私の想像ですが、使ってみた印象もそんな感じでした。

実際に使ったレビューはこちら
これは「鉱物油」表記なので「部分合成油」表記より更にランクは下の筈。
それでも同価格帯のVHVIよりはマシなのでご参考まで。



今回掲載した800円以上のクラスは「合成油」表記で中身も化学合成油なので後ろめたくない化学合成油を使いたい方は800円以上の製品をお試しください(笑)
Posted at 2025/07/31 08:53:03 | コメント(4) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年07月18日 イイね!

ベルハンマーディーゼル

ベルハンマーディーゼル夜中にXに広告が出ていて半額セールってことで買ってしまいました。
ガソリン用もカートに入れてたけど寝ぼけながらにさすがに買わなかったらしいw








ベルハンマーは潤滑スプレーは使ったことありますが、オイル添加剤は初めてです。
そもそも添加剤が嫌いなのであまり買うことは無いのですが…
モリグリーン買ったりあまり説得力は無いかw


SDSを見ると鉱油は80%だそう。(15項の総量でも75-80%)
MoDTCとあとはエステルかな?
ガソリン用より鉱油割合が少ない(ガソリン用80-90%)


スズキ機工の良いところはSDSやPDSの提示が判りやすく商品ページにあるところ。
商品ページにSDSがあるのはシェル、モービル、コメリ、スズキ機工くらい?
こういう姿勢は凄く良いですね。


面白いのは技術評価レポートという資料が添付されています。
ディーゼル用なので添加によって灰分がどう増えるか計算したらしい。


添加しても灰分は殆ど増えません。
DPFへの影響はありませんよ、ということですね。

しかし、「灰分基準(低 SAPS 規格の上限値) ≦ 0.8%」これは0.6%と書かないとじゃないとダメじゃないかな?
添加対象のオイルはACEA C3適合品なのでMID SAPSオイルなので≦0.8%で合っていますが、低SAPSと記載するなら0.6%(DL-1)ないし、0.5%(ACEA C4)ですよね。
あとSUTINAの0W-20はガソリン用なのでここに出す必要は…

DL-1適合品がSAPS0.6%ギリギリなので0.6%を超えることを嫌ってこんな表記なんでしょうけど「低」の表記取ってしまえば良かったのに。
0.03%程度なので無視していいレベルですし。
真面目なのにツメが甘いのが惜しい。


さっそくボルボに入れてました。
エンジン始動中に入れてみたかったのですが、圧でオイルミストが出てくるので無理でした。
ブローバイセパレータ?がカム上にあるので吹き出す訳じゃないですけど。


Before


After


はい、騒音の違いありません。

走行した感じだと若干滑らかになった感じです。
ドライスタートで体感出来るのでエステルかアルキルナフタレンか?

ディーゼルは添加剤の効果が体感し辛いので頑張ってる方かもしれません。
あとは経過観察してどうなるか?ですね。

135500km~
Posted at 2025/07/20 13:23:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年06月25日 イイね!

エネオス唯一の化学合成油

エネオス唯一の化学合成油
エネオスの化学合成油がここからラインナップされるとは…











GXディーゼル 0W-30というDH-2F適合オイルです。
DH-2Fなので商用大型ディーゼル向けですね。

X-Primeも鉱物油ベースの高性能オイルですが、本当の意味での合成油は現在はこれだけがラインナップです。


植物由来のベースオイルってことで出光やコスモでも似たようなオイルの発表はありましたが、売ってないので宣材商品だと思ってました。
やってますアピールだけのやつね。

ところがこのGXディーゼルはちゃんと販売されてます。
20Lペールで47300円と超高いですが販売しているのは良いですね。


「100%植物由来ベースオイルを採用」と書いてあったので、どうせ100%植物由来ベースオイルを「配合」だと思っていたのですが、SDS見てビックリ。
ちゃんと植物油由来ベースオイルがメインでした。
何と鉱油が5-7%しかないとは!

植物油由来の合成油だとするとNoackも相当低い筈なのでディーゼル用オイルとしてはベストな気がします。
残念ながらNoack情報がありませんが5%未満なら完璧。


これまでのエネオスのDH-2ハイエンドオイルはDXディーゼルグランドでした。


DXディーゼルグランドかつてはW-BASEがベースオイルに使われていた隠れ高性能オイル。
(今はX-Prime同様W-BASEの表記が消えたのでYubaseなのかも?)
ただ、エネオスの常で何故か0W-30のワイドレンジなんですよね。
粘度指数が200以上ですからポリマー入りです。
普通に10W-30で低ポリマーの方が商用ディーゼルにはマッチしていると思うのですが…

DXと比べて粘度指数が高いのはベースオイルの差でしょうね。
植物油とて合成油ですから粘度指数はちゃんと高い。
ここのやつとか137もあります。
Noackが他の合成油より低いのでオイルが蒸発しにくい→煤が出にくい特徴があります。
鉱物油より不純物が少ないので燃えた場合の煤もより少ない。
→DPF再生間隔が伸びるということになりますね。


大型トラックではありませんが、乗用ディーゼルでもGr.III鉱物油(VHVI)から天然ガスベースのGTLにオイルを変えるとDPF再生間隔は倍以上に伸びます。
ボルボV60だと300km間隔だったものが600km以上になりました。
再生中は燃料噴くので燃費も悪化しますから合成油と鉱物油の差は相当あります。



合成油という意味ではGTLベースのシェルリムラR6の5W-30が同じDH-2Fで20Lで2万円以下なのでGXディーゼルのコスパは悪いですが、ひとまずエネオスがバイオシンセティックオイルをリリースしたことに拍手。

この調子でX-Primeシリーズにもバイオシンセ使用したオイルがラインナップされて欲しいですね!
Posted at 2025/06/25 09:34:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年06月23日 イイね!

日産のディーゼルエンジンオイル

日産のディーゼルエンジンオイルルノーのエンジンオイルを調べていたら日産のディーゼルエンジンオイルが色々あったので先に書くことにします。

書くきっかけになったのはルノーのこの規格。
RN0720 Low-SAPS ACEA C4相当 5W-30 DPF付車








RN0720規格はM9Rエンジンなどが対象のオイルです。
M9Rエンジンはエクストレイルとか15年くらい前のディーゼルエンジン。
ルノー、日産、ダチアで使われていました。

このエンジンはDPF詰まり対策でLow-SAPS指定だったのですね。
硫黄(Sulfur)、灰分(Ash)、リン(Phosphorus)の含有量を低減したオイル。

なのでACEA規格はC3では無くC4という殆ど見ない規格。
ACEA C3とC4の違いはSPASだけです。
C3がMid-SAPSでC4がLow-SAPS。
エンジン保護性能はC3と同等性能を担保しつつLow-SAPSなのでC4の方が規格としては厳しい。


写真のユニオパール OPALPERF X-TRA 5W-40 ACEA C4は国内で販売されるRN0720 ACEA C4に適合する貴重なオイル。
PAO+エステルベースってことで化学合成油のようです。
(ユニオパールのSDS本国でも登録先行っても見つからない…)


そこで気になったのが日産純正オイル。
ルノーのM9RだとRN0720 ACEA C4指定なのに、エクストレイルディーゼル用のオイルはACEA C4適合品ですらありません。
何故かMid-SAPSのACEA C3が純正オイル。


純正がACEA C3オイル指定ですけどDPF大丈夫なんでしょうか?
Mid-SAPSは硫酸灰分が多いのでLow-SAPSオイルより先にDPF詰まらないのでしょうかね?
Low-SAPSエンジンにMid-SAPSオイルを使ってもDPFは20万km以上詰まらないだろうと私も普段から言ってますが、純正が自らそれをやるとは…

V37スカイラインの初期型でベンツ製の2Lターボエンジン搭載車がありましたが、あれは専用オイルでした。
日産純正エクストラセーブ・X Mスペシャル 0W-30(それ以外の場合MB229.5を指定)
リスクの高いディーゼルで何故専用オイルを設定しなかったのか…



この他、日産のディーゼルオイルがどうなっているか調べてみたら結構なカオスでした。
SAE30だけで5種類もあります。

・C3 5W-30
・DL-1 5W-30
・DH-2 5W-30
・E26スペシャル 0W-30
・DH-2 CF-4 10W-30


C3 5W-30 はエクストレイル専用かと思いきや2016年~2022年までのYD25DDTi搭載車はC3指定でした。
2012年~2016年までのYD25DDTiはDL-1とC3、C4が使用可。

アトラスなどZD30DDTi搭載車も2016年以降C3指定になってます。
2016年以前はDH-2が指定。

YD25DDTiとZD30DDTiがC3指定とは思わなかったです。
しかもYD25DDTiにC4も併記されているのとは意外。

日産純正のC4オイルなんて売ってなかったのにC4併記は謎ですね。


海外にはC4純正オイルがあったようです。




2022年以降のキャラバンの三菱製4N16搭載車は「E26スペシャル」というJASOでもACEAでも無い専用オイルです。
指定銘柄以外の場合は0W-30はDL-2で5W-30はC3というこれまた謎設定。



同じエンジンのトライトンは0W-30もDL-1という…



しかし、0W-30がDL-2で5W-30はC3という意図が判らないです。
どちらもMid-SAPSなので0W-30もC3指定でいいのに…
HTHS粘度がACEA C3(≧3.5)に届かない低粘度オイルなので0W-30だけDL-2にしたのでしょうか?
それならACEA C2(HTHS≧2.9)で良かった筈。

三菱はHTHS粘度が3.5以下でも良いので5W-30も0W-30もDL-1なのかな?
DL-1ならHTHS>2.9なので。


ACEA C2がマイナーだからDL-2にしたと言うならもっと意味不明です。
何しろJASO DL-2で登録されたオイルはまだありませんからね。
認証どころか適合品すらこの世に無い。
2021年に制定されたのに4年も出てこないということは今後も出ないでしょう。
各メーカー既にJASO規格は見放してACEAに移行済みですし。



それにしても、日産がディーゼルオイルに振り回されている感じが良く判ります。
ルノーはC4指定なのに同じエンジンの日産はC3指定。
三菱はDL-1指定なのに同じエンジンの日産はDL-2だったりC3だったり。


DL-1(Low-SAPS)でC3(Mid-SAPS)もOKなら、DL-2(Mid-SAPS)も可と言うのは一見理解出来ますが、DL-2はDL-1並みにエンジン保護性能がショボい割にMid-SAPSという3種の中ではオイル性能がもっとも低い規格です。

JASOがDL-2を新たに設定した意味も判りませんが、日産がDL-2とC3併記する意図はもっと判らない。
日産がホントにエンジンオイルの規格を理解しているのか不安になるレベル…
日産の中の人がDL-2の草案を作ったから何としても日の目を見たいと記載したか?



これだけ色々併記されると普通の人はどれを選ぶのが良いのか判りませんよね。
ディーラーとて対応出来ているとは思えません。


まとめ
エンジン保護性能
ACEA C3 ≒ ACEA C4 >> JASO DL-1≒ JASO DL-2

DPF保護性能
ACEA C4 ≒ JASO DL-1 > ACEA C3 ≒ JASO DL-2

エンジン保護性能とDPF保護性能を両立するのはACEA C4のみ。



どのオイルを選んだら判らない!
そんなアナタには最初に貼ったユニオパールのOPALPERF X-TRA 5W-40 ACEA C4をどうぞ。
DL-1とDL-2の記載はありませんがC4適合なので全てカバーしています。

ホンモノの化学合成油ですからDPF再生間隔も長くなるし保護性能はC3並みと考えうる完全体のオイルですね。
価格は高そうですけど。

ACEA C3でもいいかな?と思ったのですが、キャラバンにせよアトラスにせよ商用利用がメインなので30万km以上の想定が必要ですよね。
そうなるとC3使うとさすがにDPF詰まりの問題が無視出来なさそうで…



Posted at 2025/06/23 17:49:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年05月29日 イイね!

0W-20の難しさ

0W-20の難しさgoogleで「0W-20」と検索すると予測変換で「壊れる」とか「危ない」とか出て来ます。

本当にそうでしょうか?









0W-20の難しいところは超々低粘度から低粘度オイルまで色々あるところ。
これは5W-30より硬いオイルではあまり見られなかった現象です。

オイルが省燃費性能重視になり低粘度化したことが要因ですが、0W-20でも言う程低粘度では無いオイルもあります。

GRヤリスや400R、タイプRも指定粘度は0W-20です。
これらのエンジンに5W-30など「硬い」オイルを使うとパワーが落ちます。
硬いオイルは油温は下がっても攪拌抵抗は増えるので水温も上がります。

レスポンス重視の0W-30という逃げ道もありますが、あれもベースオイル粘度は0W-20と大差ありません。
ポリマーで保険掛けてるだけですね。
ちゃんと硬い0W-30もありますけどそれだと5W-30と同じ話で…


SAEの粘度規定は100℃動粘度なのでこれも事を複雑にする要因です。
例えば0W-30のオイルと0W-20のオイルがあったとして、100℃の動粘度は当然30の方が硬いですが120℃の時はどうでしょう?
ベースオイルに優れている0W-20とそうでも無い0W-30では100℃以上で動粘度の変化が大きい場合があります。
120℃になったら0W-20と大差無い0W-30意外とあると思います。

この場合は0W-20のオイルが優秀という話なのですが、30並みの性能がある20番もあると言うことです。

下の動粘度一覧からも読み取れますが、0W-20と言っても0W-8程度から0W-30程度の幅があると思ってください。
20はあくまでも100℃の動粘度です。

粘度指数の高いポリマーたっぷり0W-20だと新油時は20の粘度があっても劣化してくると16ないし12程度まで粘度低下する可能性も…



と言う訳で、0W-20でもどの程度粘度に差があるのかまとめてみました。
100℃動粘度はポリマーで変えられるので40℃動粘度[mm2/s]を基準にしています。
柔らかい順です。

23.7 トヨタ  GR サーキット
27.8 日産   ストロングセーブX
28.0 スズキ  エクスターF SN(シェル製)
28.1 ダイハツ アミックスエクストラ
28.3 エネオス X-Prime
28.8 出光   アポロステーション プレミアム
29.7 スズキ  エクスターF SN(出光)
36.0 トヨタ  モーターオイル
37.5 トヨタ  GR エンデュランス
38.5 MOTUL  SPECIFIC 508 00-509 00
40.3 トヨタ  GRスープラ C5 SP
40.8 モービル Mobil1 ESP X2
41.1 リキモリ トップテック
41.6 スバル  レ・プレイアードZERO
41.9 スピード NEXT STAGE
41.9 トヨタ  C5 for Diesel
42.6 カストロ EDGE
42.7 エネオス X
42.9 出光   アポロステーションオイル
43.2 スノコ  BRILL
43.4 ガルフ  ガルフアローGT20
43.5 ロイヤル ROYAL PURPLE HIGH PERFORMANCE
43.8 三和化成  Verity HYBRID SYNTHETIC
44.4 スノコ   Svelt
44.8 ペンズオ  プラチナム
44.8 中国興業  デイトナエボルブ
44.9 カストロ  GTX ULTRACLEAN
44.9 トヨタM キヤツスル
44.9 シェル  ヒリックスウルトラ(タイ)
46.3 中国興業 シーホースグラウドユーロ
46.4 ワコーズ EX-CRUISE SPECIAL
46.4 コストコ カークランドシグネチャー
46.4 モービル Mobil1 ADVANCED FUEL ECONOMY
47.1 コスモ  FILIO
48.8 ビリオン FA-020

【参考他粘度】
24.5 エネオス X-Prime 0W-8
26.4 エネオス X-Prime 0W-16
33.1 トヨタ  GRツーリング 0W-30
39.2 エネオス X-Prime 5W-30
45.9 LOVCA  プレミアムレーシング 0W-25
49.0 モービル Mobil1 5W-20
56.0 モービル Mobil1 0W-30
61.0 モービル Mobil1 5W-30
30~65 サラダ油



調べた中で一番低粘度な0W-20はGRサーキットでした。
低粘度品が多いエネオスX-Primeの0W-8(24.5)の動粘度をも下回る脅威の23.7です。
粘度指数は異次元の310です!(ほめてない)
調べた中で一番硬かったビリオンのFA-020は48.8ですから半分以下の粘度です。
GRサーキットはさすがにターボ車使用不可です。

これだけベースオイルが柔らかいので高温側は当然ポリマーで粘度を担保しています。
ポリマーがせん断されたらSAE8相当まで粘度低下が起こりうる訳です。
実際にはせん断されたポリマーのゴミが滞留するのでそこまで粘度低下は起きないと思いますが、それは本来のオイルの姿なのか…



そして次点は意外にも日産ストロングセーブXです。
これ動粘度27.8で粘度指数243というGLV-2規格を満たしつつターボ車にも使えるモンスターオイルです。(GLV-2はまだ未認証)
400RやRZ34指定オイルがこれですね。

ベースオイルがシェル製GTLなので組成の良さは判りますし、私も一度使用していますがミニサーキット位なら使える性能でした。
高粘度指数オイルらしく持ちは良くなかったですが。

正直なところこのオイルが無かったら低粘度な0W-20なんてダメだよ!
40℃動粘度40以上無いとね!
で結論付けるつもりでしたが、27.8でもターボ車で使えてしまった。
トヨタ純正がイマイチなのでむしろこれ推奨してた位で…

とは言え、このオイル、ターボ車で長く使うとスラッジだらけにならないか不安ではあります。
いくら化学合成油とは言え、ポリマーマシマシではスラッジは結構出るでしょうから…



想定回答だった動粘度40以上あれば安心か?
と言うとこれもそうとは言い切れない。

ベースオイルがホンモノの化学合成油でかつ粘度指数が低いものならそれはお勧め出来る0W-20と言えますが、Gr.II 以下の鉱物油が混じった0W-20も動粘度と粘度指数だけで見ると化学合成油と大差がありません。

流動点降下剤入れれば多少鉱物油でも0W満たせそうですし、-35℃の世界を検証出来る人もそうそう居ないから5W-20程度だとしてもバレないし…
ポリマーには流動点降下の作用もあるのでポリマー入れたら下から上までフォロー出来て一石二鳥。
鉱物油も混ぜられて一石三鳥!

売り手側にはメリットだらけですね。
安物鉱物油で0W-20が作れちゃう!
買い手側からしたら迷惑でしかないですが…



最後にトヨタだけ抜粋しますが、0W-20でも40℃動粘度がこんなに違う。
これを選べと言われても普通の人は判断出来ないですよ…
23.7 トヨタ  GR サーキット(エネオス)
36.0 トヨタ  モーターオイル(エネオス)
37.5 トヨタ  GR エンデュランス(エネオス)
40.3 トヨタ  GRスープラ C5 SP(シェル)
41.9 トヨタ  C5 for Diesel(モービル)
44.9 トヨタM キヤツスル(モービル)




【結論】
「0W-20でターボ車の油膜が担保出来るオイルは数値から判断出来ない。」


ふりだしに戻ってしまった…
タイトルの通り0W-20は難しいということですね。

強いて言えば、
「40℃動粘度40以上でかつ本当の化学合成油」
とは言えます。
これなら化学合成油リストと併せて見れば見つけられます。


もちろん指定粘度より柔らかいオイルはダメですよ。
5W-30指定に0W-20入れたら燃えてしまいます。
試す場合は自己責任でどうぞ~

Posted at 2025/05/29 08:09:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | オイル | 日記

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