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2025年03月09日 イイね!

中国のエンジンオイル

中国のエンジンオイル今日は中国出張最後の休みです。

午前中に華強北に行って仕事用のフェライトコアを購入。
5個15元(300円)もボラれたけど香港ドルで払えたのでOKとします。




中国はキャッシュレスが進んでいてホント現金が嫌がられます。
100元札(2000円)タクシー以外で使えたこと無いです。
クレジットカードも使えないお店が多いです。

支払いはアリペイかWechaPayが大半。
この2つも通信手段が無いと使えないのでプリペイドSIMの有効期限が切れた私はキャッシュレス決済も出来ません。
一緒に来ている同僚のWiFiルーターが無いとかなり厳しい…


そんなわけで、手持ちの現金が100元札が2枚の私は外で買い物も出来ませんので中国のエンジンオイルを調べています。

1枚目のシェルヒリックスウルトラは香港製造で2個で1万円位。
Mobil1も4Lで8000円位なので結構高い。
エンジンオイルに限らず輸入品はかなり高い印象。


中国国産オイルだとかなり安くなります。

このオイルだと4Lで3300円位。
PAOベースでVW508.509適合ってホントかな?


ビックリなのがGTLベースのオイルが独自で販売されていること。
このオイルはシェブロンの添加剤とGTLベースのオイルのようです。
価格はちょっと高めで4Lで5000円くらい。

上の金色のオイルもS9シリーズはPAO+GTLの場合もあるようです。
S9+になるとPAOベースっぽい。
いずれにせよPAOとGTLが選べるラインアップは羨ましい限り。


この他PAO単体の販売などもあって日本よりオープンな市場かも?
色々選べるし消費者を煙に巻くような表現も無いし、性能と価格が比例しているので日本より健全な印象を受けました。


持って帰って試してみたいところですが流石にオイルは無理ですよね…
Posted at 2025/03/09 16:05:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年02月13日 イイね!

AIにオイルを聞く


ベースオイルの粘度にはいくつか種類があります。
それらを混ぜて任意の粘度を作るのですが、特定の粘度であれば単品で粘度が出せます。
PAO4(超柔らかい)とPAO8(柔らかい)を混ぜてPAO6相当粘度を作った場合とPAO6単品でどのような違いがあるのか?

基本的に
柔らかいオイル=分子量が小さい
です。

PAO4の分子量が400としてPAO8が800としたらPAO6は600(値は適当)
平均分子量はPAO4とPAO8の混合オイルは600ですが、実際は400と800の混在。対してPAO6は600の分子のみ存在。

AIに聞いてみました。


Q:
このサイトにあるPAO4とPAO8混合オイルとPAO6単体オイルでは分子量が揃っているPAO6の方が温間時の振動は少なくなりますか?


これはGPT4o(有料版)の回答

A:
良い質問です!PAO4とPAO8を混合したオイルと、分子量が均一なPAO6単体オイルを比較した場合、温間時(エンジンが十分に温まった状態)の振動特性に違いが出る可能性はあります。ただし、その差は使用条件やエンジン設計の精度によって異なります。

以下に、分子量の揃ったPAO6単体オイルの特性と、PAO4とPAO8を混合したオイルの特性が振動にどのように影響するかを詳しく説明します。

1. 混合オイル(PAO4+PAO8)と単体オイル(PAO6)の特性の違い
(1) 分子量の均一性

PAO6単体:
分子量が均一で、分子構造も揃っているため、粘度特性が非常に安定しています。
高温環境でも粘度のばらつきが少なく、部品間の潤滑が均一に行われる可能性が高いです。
この安定性が、エンジン部品の動作バランスを保ち、振動を抑える効果に寄与する可能性があります。

PAO4+PAO8混合オイル:
分子量が異なる2種類のPAOを混合しているため、分子構造が完全に均一ではありません。
高温環境では、分子量の異なる成分が異なる挙動を示す場合があり、粘度がわずかに不均一になる可能性があります。
これがエンジン内部の部品動作に影響を与え、わずかな振動を引き起こす可能性があります。

(2) 粘度安定性

PAO6単体:
粘度が温度変化に対して非常に安定しており、特に高温時の性能が最適化されています。
粘度の安定性は、エンジン内部の潤滑油圧や油膜形成に直接影響し、振動抑制に寄与します。

PAO4+PAO8混合オイル:
混合比率や使用条件によって粘度特性が設計されていますが、分子量のばらつきがあるため、粘度の挙動にわずかな不均一性が生じる性があります。
これは高負荷条件や高温時に、潤滑性能のわずかな不均一を引き起こす可能性があります。

(3) 油膜強度

PAO6単体:
分子量が均一でため、油膜強度が安定しており、高温時でも潤滑性能が維持されやすいです。
安定した油膜は、エンジン部品間の摩擦を減らし、振動を抑えるのに役立ちます。

PAO4+PAO8混合オイル:
高粘度のPAO8が油膜強度を補強する一方、低粘度のPAO4が流動性を向上させます。
ただし、分子量のばらつきにより、油膜の形成が完全に均一でない場合、エンジン部品間の動作がわずかに不安定になる可能性があります。

2. 振動への影響
エンジンの振動は、潤滑性能のばらつきやエンジン部品間の摩擦が不均一に生じることで発生します。以下に、PAO6単体とPAO4+PAO8混合オイルが振動にどのように影響するかを示します。

(1) 温間時の振動に寄与する要因
温間時(エンジンが十分に温まった状態)では、以下の特性が振に影響します:
粘度の安定性:高温時に粘度が安定しているほど、潤滑が均一に行われ、振動が抑えられます。
油膜形成の均一性:油膜が均一に形成されることで、部品間の動作がスムーズになり、振動が減少します。
分子構造の均一性:分子量のばらつきが少ないほど、温度変化に伴う粘度変化が予測可能で安定します。

(2) PAO6単体の影響
PAO6単体は分子量が揃っているため、粘度が非常に安定しており、潤滑性能にばらつきが生じにくいです。
これにより、エンジン部品間の摩擦や動作が均一になり、振動の発生が最小限に抑えられる可能性があります。

(3) PAO4+PAO8混合オイルの影響
PAO4とPAO8の分子量が異なるため、温間時に各成分が異なる挙動を示す可能性があります。
高温環境では、分子量の軽いPAO4が蒸発しやすい一方、分子量の重いPAO8が高温安定性を補いますが、これにより粘度特性がわずかに不均一になる可能性があります。
この不均一性が、エンジン部品間の摩擦や動作に影響を与え、振動が増加する要因となる可能性があります。

3. 実際のエンジン条件による影響の程度
高精度なエンジン:
高精度に設計されたエンジンでは、潤滑性能のわずかな不均一が振動に影響を与える可能性があるため、PAO6単体のような分子量が揃ったオイルが有利です。
一般的なエンジン:
一般的なエンジンでは、PAO4+PAO8混合オイルでも十分な性能を発揮し、振動への影響はほとんど感じられない場合が多いです。

4. まとめ


結論
高温時の振動抑制という観点では、分子量が均一なPAO6単体オイルの方が安定性が高く、エンジン振動をより効果的に抑制する可能性があります。
ただし、PAO4+PAO8混合オイルも適切な混合比率で設計されていれば、実用上は十分な性能を発揮し、多くのンジンで振動を問題なく抑えることが可能です。
もしエンジンが高精度な設計であり、最大限の安定性を追求する場合は、PAO6単体オイルが推奨されます。一方で、柔軟な性能設計やコストを考慮する場合には、PAO4+PAO8混合オイルも実用的な選択肢です。



GPT4だとこれ
全然違う…
質問は一字一句同じです。

Q:
ポリα-オレフィン(PAO)オイルの分子量と温間時の振動(振動減衰特性)には関連性があります。一般的に、分子量が均一なオイルは、温度変化による粘度の変動が少なく、安定した性能を発揮します。したがって、分子量が揃っているPAO6単体オイルは、PAO4とPAO8の混合オイルと比較して、温間時の振動が少なくなる可能性があります。ただし、実際の振動特性は、オイルの粘度指数、添加剤の種類、使用条件など、他の要因にも影響を受けます。そのため、特定の用途や条件下での振動特性を正確に評価するためには、専門的な試験や分析が必要です。



業者だって気にしないような質問をしてみましたが、GPT4oの回答はちょっと長ったらしいけど的確でした。
ただ、高温安定性はPAO8の方が上なのでPAO6単体より強そうだけど?

それに比べるとGPT4の回答はいつもの安っぽい回答。


GPT4oクラスのAIに会社のデータベース全部覚えさせたら古株みんなリストラされそう…



【オマケ】
Microsoft Copilotにも聞いてみました。

🔬 基本的な違い:分子構造と分布
PAO4・PAO8混合オイル:

PAO4は主にデセンの3量体、PAO8は6〜8量体で構成されており、分子量分布が広くなります。
混合により粘度特性の調整はしやすいですが、分子量のばらつきがあるため、分子間の運動にムラが生じやすくなります。
PAO6単体オイル:

主に3〜5量体で構成され、比較的分子量が揃っている。
分子構造が均一なため、せん断安定性や振動吸収性が高くなる傾向があります。
🔥 温間時の振動特性への影響
高温時にはオイルの粘度が低下し、分子運動が活発になります。
このとき、分子量が揃っているPAO6の方が、分子間の運動が均一で、機械的な振動やノイズの伝播を抑える効果が期待できます。
一方、PAO4とPAO8の混合オイルは、分子サイズの違いによって運動のばらつきが生じやすく、共振や微細な振動が発生しやすい可能性があります 1。
🧪 実際の選定におけるポイント
振動低減を重視する用途(例:高精度ベアリング、静音モーター)では、PAO6のような単一分子量系が有利。
粘度調整やコストパフォーマンスを重視する場合は、PAO4+PAO8の混合も選択肢になります。
✅ 結論
はい、分子量が揃っているPAO6単体オイルの方が、温間時の振動は少なくなる可能性が高いです。これは、分子運動の均一性が高く、粘度変化に対する安定性があるためです。

Copilot素晴らしい!
GeminiはURL先に飛べなくて回答不可でした。
AIにエンジンオイルを作ってもらおうかな?



【追記】
分子量が揃ってない鉱物油の方が合成油より振動が大きいと思いますがそんなことないですか?
バラバラの分子が隙間に入り込む際に微妙に脈動しますよね?

スズキのエクスターF 5W-30(シェル製)でこんな報告がありました。

部分合成油と表記すべきところ全合成油と表記してしまった。
シェル製のエクスターFはGTLとVHVIの混合オイルの筈でしたが、実際にはグループII以下の鉱物油が入っていたということです。

このオイルは私もペール缶で持っていて年末からシビックとアルトに使っています。
シェル製GTLとは思えない安っぽい感じでアレ?っと思ったのですが原因はこれか…

Xの巨匠にそのことをコメントしたのですが、振動に関しては添加剤の影響の方が大きいから関係無い的なコメントを貰ったのですが、分子量バラバラなら振動出ると思いませんか?
そんな思いもあってAIに聞いてみました。
Posted at 2025/02/13 20:31:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年01月28日 イイね!

植物由来の合成油


先日、出光のIFGプランテックレーシングのブログを上げましたが、ベースオイルが植物由来ってだけでエステル系なのか新開発の植物油なのか判りませんでした。


いつものようにネット徘徊していたらそれっぽいオイルがありました。
Novvi社のSynnovaシリーズ
植物由来の合成油ってことでグループIII+のようですが、粘度指数は137~145ということでGTLやPAO並みにいいですね。
しかもNoackがかなり少ないし非エステル系。


ひまし油のようにグループVなのかと思ったらグループIIIカテゴリーという謎。
GTLもそうですけど石油じゃないからAPI(米国石油協会)の枠に居ませんよね。
無理やりグループIIIに入れられてる感じがする…


これ使ったエンジンオイルもありました。
ROWEのSUNSPEEDシリーズ。
Full Syntheticで見つからないと思ったらBioSyntheticなるジャンルがありました。

SUNSPEED SYNT RS LONGLIFE IV SAE 0W-20



このシリーズのSDSを見るとこんな感じ。




赤枠の
2241366-04-9 オクタデセン、ヘキサデセンとの反応生成物、水素化
がそれですね。

添加剤溶剤でVHVI使ってるようですが、ほぼ植物油100%です。
出光もこれ使ってるのかな?

価格は5Lで60~70ユーロ位。
そこまで高く無いですね。

Kixx(GSカルテックス)にも同じようなオイルがあります。


出光のプランテックレーシングがこの植物油なのか判りませんが、ROWEも出光もNaockがかなり低いし、同じようなものを使ってる可能性はありそうです。
だとすると、新開発でも無いし高くも無いってことですね。
少なくともリッター1万もするようなもんじゃないと。


バイオマス由来のエンジンオイルというのは既にコスモ石油なども発売しています。
でもね、売ってないんですよ。


ドイツで60ユーロで販売出来てるなら4L 8000円以下で量産出来るはず。
国内元売りのハイエンドオイルもパッとしませんし、植物由来の合成油で量販オイルを発売してい欲しいですね。
コスモか出光にやって欲しいなぁ。


技術的に優れていても量産出来なければそれは社会貢献とは言いません。
ただのアピール商材で終わらせずに継続して欲しいですね。



ROWEの輸入代理店様へ
日本でもSUNSPEEDシリーズ扱いませんか?
特徴あって高性能だしアリだと思いますよ。


Posted at 2025/01/28 14:49:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年01月24日 イイね!

日本語で選ぶエンジンオイル その3


大好評?日本語で選ぶエンジンオイルの第三段です。
オイル関連で一番高PVなのは化学合成油リストですけど。
あれ、ついにgoogleとYahoo検索でもトップ10に出るようになりました。


今回も日本語だけで選びます。
いつも通り化学の知識は要りません。

例としてバルボリンのサイトを挙げます。
バルボリン自体が悪いという意味ではないです。むしろ良い方だと思います。


下記4つはバルボリンの代表的な製品です。

VALVOLINE SYN POWER FULL SYNTHETIC 0W-40
VALVOLINE SYN POWER FULL SYNTHETIC 5W-50
VALVOLINE MAX GUARD C5 0W-20
VALVOLINE MAX GUARD SP 0W-20



シンパワーは0W-40と5W-50の粘度違いなだけのように見えます。
マックスガード0W-20と同じ粘度でC5とSPの違いなだけのように見えます。

赤枠と黄枠に注目
シンパワー0W-40だけ100%化学合成油で他は100%合成油です。
価格は4300~2800円/Lと全然異なります。
シンパワー同士でも1300円/L、0W-20同士も1000円/Lも違います。
0W-40と5W-50なら5W-50の方がワイドレンジで高そうですが…

各製品のPDS(プロダクトデータシート)を読むとより違いが判ります。


バルボリンシンパワー 0W-40 モーターオイル
バルボリン シンパワー0W40 モーターオイルは、PAO(ポリアルファオレフィン)を主成分とする化学合成基油と最先端のバルボリン添剤テクノロジーを結集して開発した超高性能100%化学合成エンジンオイルです。


バルボリンシンパワー5W50 モーターオイル
バルボリン シンパワーモーターオイルは、超高性能プレミアム100%合成基油と最先端のバルボリン添剤テクノロジーを結集して開発した超高性能100%合成エンジンオイルです。


バルボリンマックスガード C5 0W-20
バルボリンマックスガード C5 0w20 は、ポリアルファオレフィン(PAO)配合の100%合成モーターオイルです。


バルボリンマックスガード SP 0W-20
バルボリン マックスガード SP シリーズは、100%合成基油を採用し高性能添加剤システムと最先端の粘度指数向上剤を配合して開発した超高性能モーターオイルシリーズです。


どうでしょう?
違いが判りましたか?


バルボリンの定義では化学合成油と合成油は区別しているようです。

シンパワー 0W-40 PAOを主成分とする化学合成基油(PAOがベース)
シンパワー 5W-50 超高性能プレミアム100%合成基油(VHVI+?)
マックスC5 0W-20 PAO配合の100%合成モーターオイル(VHVIにPAO配合)
マックスSP 0W-20 100%合成基油(VHVI)


以前にも書きましたが各社アピール出来るポイントは必ずちゃんと書きます。
変な日本語で煙に巻くようなことはしません。
PAOベースなのにアピールしない企業はあるにはありますけど。



シンパワー0W-40はPAOベースの化学合成油です。
シンパワー5W-50はちょっと胡散臭いですが、同社他製品とは違う超プレミアム100%合成基油とあるのでもしかするとVHVI+がベースオイルかもしれませんが、価格が高くないのでVHVIとポリマーで作ったオイルの可能性が高いです。


次にマックスガードC5はPAO配合と書かれていますので粘度指数向上剤にmPAOを配合して粘度指数を上げているものだと思います。

一般的に流通しているオイルでPAO表記があるものの大半は「配合」です。
PAOと書いてあってもベースオイルではありません。


PAO配合オイルの場合、販売店が勝手に書き換える場合もあります。

マックスガードC5は本来

100%合成油(PAO配合)

なのに、

100%化学合成油(PAO)

なんて書いている販売店もありました。
これだとPAOベースの化学合成油と勘違いしてしまいます。
マックスガードC5は安いオイルでは無いので勘違いして買ってしまう人も居そう…

購入前に必ずメーカーサイトを確認してから購入しましょうね。
ホント無秩序過ぎるオイル界隈。。


話を戻して、マックスガードSP 0W-20は普通のVHVIでしょう。
C5とSPの両方に適合する添加剤はあるのでC5 SPという商品でも良さそうですが、そこは価格差が出てしまうので敢えて棲み分けしたのかな?


以上、この中で避けた方が無難なオイルはどれでしょう?
比較するとシンパワー5W-50が日本語に違和感ありませんでしたか?
「超 高性能 プレミアム 100%合成基油」

シンパワー0W-40と名前は同じでも中身は別物のようです。
悪いオイルかどうかは判りませんが0W-40と比較すると文章が後ろめたいですよね。
価格も1300円/Lも安いし同じ中身の訳がないです。


そもそも5W-50って難しいオイルです。
かつてMobil1 Rally Formulaという5W-50のオイルがありましたが、あれは純然たる化学合成油で5W-50の粘度を担保していました。
いわゆるトリシンセ時代のMobil1です。
回顧主義オジサンが昔は良かったって言ってるやつw


当時は5W-50のワイドレンジこそ高性能の証だったのですが、この20年くらいはポリマーで増粘し放題になってしまったのでワイドレンジ=高性能では無くなりました。
5W-30程度のオイルにポリマーマシマシで5W-50の出来上がり。

シンパワー5W-50は100℃動粘度17.4で粘度指数が171なので実質5W-42程度かもしれません。
40℃動粘度が記載ないので判断できないのですが、そんなに強烈なポリマーは使って無さそうです。そこは良心的。
しかし、廃盤になってました…


ちなみに今のMobil1 5W-50もRally Formulaとは別物です。
レクサスLFA純正オイルですけど何故かベースオイルがVHVIです。


バルボリンはオープン価格では無いので比較的推察しやすかったです。
ちょっとした表記の違い、価格差が手がかりになりますからね。
オイルに限らずオープン価格は何もいいこと無いので止めて欲しいですね。


日本語で選ぶエンジンオイル

続:日本語で選ぶエンジンオイル
Posted at 2025/01/24 08:41:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年01月20日 イイね!

G16E-GTS用オイルを作る

G16E-GTS用オイルを作る
GRカローラ用のオイルを作ってみることにしました。
とは言え、イチから作るのも至難の業ですしコスト的にも厳しいのでブレンドします。










要求仕様
・サーキット走行3回して油圧低下が30kPa未満
・サーキット走行含め5000km走行後に性能担保されていること
・LSPIに対応していること
・高粘度化による出力損失が無いこと
・2000円/Lを超えないこと


かなり厳しい条件です。
特に1個目。ダメオイルだとサーキット1回で50kPa落ちます。
ポリマーたっぷりだと街乗りだけ3000kmでも50kpa落ちたり。
サーキット3回+5000kmに耐えられればターボ車街乗り1万km楽勝のはず。
直噴ターボでオイルも汚れるのでそれ以上は宜しくないですけど。


GRヤリスやGRカローラのG16E-GTSは0W-20 API SP規格品が指定粘度オイルです。
5W-30やそれ以上の粘度帯のオイルは使用可とはなっていません。
ここがちょっと他のエンジンと異なるところです。
普通は他の粘度もユーザーマニュアルに使用可と記載されます。


GRヤリス、GRカローラは0W-20のみ



シビックタイプR(FL5)は0W-20から5W-30まで記載
何気にACEA A5/B5も記載ありますね。



とは言え、過去0W-20オイルを色々試してきましたが、やはり0W-20ではサーキット走行を含めると完全に性能担保するのは難しいです。
なので0W-20よりは硬く、0W-30未満の粘度を想定したオイルを作ります。
イメージ的には0W-25程度です。
あくまでも0W-20の範疇を超えない範囲での高粘度化。


混ぜるオイルは添加剤、ベースオイルが異なると効果が薄れそうなので今回はMobil1で作ります。
0W-20と0W-30を混合した理由は成分が似てるから。(GTL比率高)
5W-30だとVHVIが多く、ベースオイルの配合が結構違うので避けました。

また、LSPI非対応オイルだとノック補正学習値が下がると言う話も聞くので対応必須とします。
私はSP規格品しか使ってないですし、学習値があまり変化しないGRカローラですのでこの辺の差が判りませんが、前期GRヤリスはこの影響あるようなので必須要件にしました。



粘度計算ツールはテンペラメントルブさんのサイトを使用しています。
入力する動粘度は100℃動粘度(カタログ値)を使用します。

0W-20を1.5L、0W-30を2.5L混合します。
これで100℃動粘度9.54cStなので0W-27相当の粘度。



次にアルキルナフタレンを配合します。

AN5とAN15は半々で150mLずつ配合します。
これで7.53cSt低粘度ANの出来上がり。



最後はMobil1とアルキルナフタレンの配合

4Lの0W-27相当のMobil1と300mLのANを混合します。


これで100℃動粘度が9.38となりましたのでだいたい0W-25程度の粘度になりました。
4.3LはG16E-GTSのフィルタ交換時のオイル容量です。


アルキルナフタレンを2種類配合したのはAN15だけだと高回転側の効果が大きく「中抜け」する感じがあったから。
高回転側だけやたらスムーズだったのでAN5を添加することで低回転から高回転までスムーズになるのでは?と想像。


以下レシピです。
Mobil1 0W-20 SP 1500mL
Mobil1 0W-30 SP 2500mL
AN5 150mL
AN15 150mL


最後に価格ですが、
Mobil1がペール缶で購入すると1250円/L程度なので5000円
AN5が150mLで1260円(250mLで2100円)
AN15が150mLで1500円(250mLで2500円)
合計7,760円となり1804円/Lとなりました。

この原価で実際に販売するとなると4000円/L位になりますよね…



このオイルでTC2000とFSW走って来ます。
結果は後ほど!


Mobil1 0w-20と0W-30のミックスは既にボルボで検証中ですがバッチリです。
期待通りの粘度になりました。
やはり組成の似たオイルで混ぜた方が良いですね。



同じレシピでの人柱も募集します。自己責任ですが(笑)



Posted at 2025/01/20 12:36:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | オイル | 日記

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「@syan ホントだ!後泊しようかな…」
何シテル?   08/26 08:28
GRカローラでサーキットを走ってます。 オイルの検証も色々してます。 焙煎小屋を建ててコーヒー豆の焙煎もしてます。
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