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2025年04月01日 イイね!

G16E-GTS用オイルを作る その2

G16E-GTS用オイルを作る その2
前回G16E-GTS用オイルを作りました。
Mobil1をベースにアルキルナフタレンを混ぜて0W-25相当のやつ。

レシピは
Mobil1 0W-20 SP 1500mL
Mobil1 0W-30 SP 2500mL
AN5 150mL
AN15 150mL





筑波サーキットとリンクサーキットを走行したので結果報告です。
走行中の最高油温、走行終了後の最高油圧は以下の通り。
油圧は油温85~95度の6000回転の油圧です。


筑波サーキット 2/16
気温 15度
油温 115度
油圧 480kPa(新油時500kPa)

リンクサーキット 3/29
気温 5度
油温 105度?(気温低いし冷却が早いので気づいたら105度)
油圧 480kPa


筑波サーキット終了時点で油圧20kPa落ちました。
リンクサーキット走行後の油圧変化は無し。


さっそく脱線しますが、
シェルヒリックスウルトラもMobil1も油温の低下が早いです。
クーリング1周で10度以上下がってしまうので気が付いたら油温が落ちてる。
0W-20だから油温低下も早いですが、この二つは特に早い。
トヨタ純正やトムスはこんなに早く落ちませんでした。
ピットに戻っても125度は維持してる感じ。
合成油と鉱物油の違いですね。



話を戻して、
昨年Mobil1 0W-20とAN15だけのブレンドでは青森スピードパーク、ツインリンクもてぎ、リンクサーキットの3回走行で油圧低下は490→470kPaでした。

今回作った0W-25と0W-20の油圧低下はほぼ一緒。
0W-20はもてぎも走ってるので0W-20の方がより過酷な環境で使用。
なのに油圧低下に差が無い。これはどういうことか?



今回作ったオイルは0W-20を1.5L、0W-30を2.5L混ぜています。
0W-30の方が割合多いので硬そうですが、0W-30はVM(粘度指数向上剤)の添加量が多いです。

0W-30に添加されているVMがせん断されてしまい最初は0W-25相当だったけど0W-20程度の粘度に戻ってしまった。

これは作った際にある程度予見出来ていました。
0W-30の方がVMが多いので油圧低下はそれなりにあるだろうと。
今のMobil1の0W-30はVM用のPAO入ってませんしね。


Mobil1の0W-30と0W-20のスペックの違いはこんな感じ。
SDS上のベースオイルの配合比率などはほぼ同じです。

0W-30の方が明確に硬いです。粘度指数も0W-30が若干高い。
油圧低下は0W-30の方が低そうですが、実際にはそうはならない。


そういえば以前に粘度指数向上剤のブログを書いた際にインフィニアムのVM(粘度指数向上剤)のフォーミュレーションがあったのを思い出しました。

0W-20よりも0W-30の方が低粘度オイル(Syn4)の割合が多い。
VMの添加量も4.4%も0W-30の方が多いので元のオイルは0W-30の方が柔らかくてVMで粘度指数を上げているということです。
これはブレンドの一例なのでこの割合が絶対ではありませんが、動粘度も似てるし案外近い配合かもしれません。


そう考えるとワイドレンジオイルの難しさが見えてきます。
最初は0W-30の方が硬いですが、ポリマーが死んだ後は0W-20の方が硬くなるという逆転現象が起きる可能性があります。


同じMobil1でも5W-30の方がポリマー含有量は少ないでしょうから0W-20と混ぜるなら5W-30の方が良かったかもしれません。
ただ、5W-30はGTLとVHVIの割合が半々で0W-20とはベースオイルの配合が大きく異なります。

以前ESP 0W-20とESP 5W-30を混ぜた時も失敗したので同じような失敗をしたくないので今回は0W-30とブレンドしたのですが、思ってたよりもメリットが見えない結果になりました。
正直0W-20のままでいいと思う。


1万マイル保証、ベースオイルは硬めでVMはせん断性能が高いスターポリマーであろうMobil1でもこれです。
国内で主流のPMA入り高粘度指数オイルで同じことをやるとどうなると思いますか?
ミニサーキット1回で500→450kPaは余裕で落ちますよ。
(街乗りだけ3000kmでも50kPa落ちます)
それでターボ車OKとかLSPI対応とか書かれてもね…


5W-30と0W-30が併売される理由もこれで判ると思います。
安定性を求めるなら5W-30の方が良いです。
が、0W-30が合成油ベースで5W-30がVHVIベースとなる可能性もあります。
一概に言えないから厄介ですね。
Mobil1もそうですし。難しい…



【まとめ】
0W-20と0W-30混合の0W-25相当→耐久性は0W-20と大差無さそう。
0W-30単体でも同様の結果となりそう。
色々混ぜる0W-25より0W-20にAN15添加の方が安いしラク。
どちらも最初に決めた要件は満たしてますけどね。

次は0W-20にmPAO添加して高粘度化してみます。


が、これとか(Mobil1 Extended Performance 0W-20)


これも在庫になってます。(トヨタモーターオイル 0W-20 Supra)



5000kmテストしたいのですが、試したいオイルが多くて3000kmで交換せざるを得ないジレンマ。
ボルボ購入してからカローラの走行距離も激減してますし。
ほぼサーキット往復しかしてない…
Posted at 2025/04/01 08:57:08 | コメント(7) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年03月28日 イイね!

Timken Tester

Timken TesterTimken Testerってご存じでしょうか?
チムケンテスターとかティムケンテスターとか言ってるかもしれません。






オイル、グリースの簡易テスターです。
金属(試験片)と金属(カップ)の間に潤滑油を流して荷重を掛けていく。
カップを回転させて試験片に荷重を掛けて摩耗させる。
負荷が閾値を超えたところでストップさせてその時の荷重が大きい程、潤滑性能が高い、という簡単な原理のテスターです。


こんなやつ



例えば極圧剤とか潤滑剤の比較試験で使う分には良いと思います。
エンジンオイル優劣の比較に使えるか?というとあまり意味が無いと考えています。


理由は色々あります。

温度…エンジンオイルが想定する油温まで上がりますか?
燃焼…オイルが燃焼しないのでその副作用が読めません。カーボンとか。
劣化…試験片に対する油量が多すぎます。時間も短すぎ。
試験…そもそもこれは極圧試験じゃないかな?

この動画でも油温は70度以下でした。
70度だとエンジンオイルは本来の性能まで上がっていません。
高温になっていないのでせん断安定性の試験にもならないでしょう。

テストピースと相手の母材の違いも気になりました。
相手の母材って減ったら困るので硬い材質ですよね?

この形態でやるとしても荷重一定のごく低負荷で長時間試験じゃないかな?
油温も130度くらいに上げてその時のモーター負荷(A) を測定するとか。


ミッションオイルやデフオイルならある程度判断出来そうな感じはしますがそれもある程度。



このTimken Testerそんなに高くもないので実は購入しようと思っていました。
が、先人たちの動画を見て違和感がありましたし、実際にテストしているオイルの結果を見てもカタログ値が良いオイルが良い結果になる傾向がありましたのでこれだと私が欲しい結果は出ないな、と思った次第。


この他、皆さんも気になった点はありませんか?


例えば新油時と3000km走行後と比較して差が無いというならその試験は価値がありますが新油時だけだとね…
逆に言えば最初だけ高性能な日本のオイルにはうってつけの試験とも言えそう。
MoDTC添加オイルもいい結果出そうですね。最初は。


オイルは劣化してからが勝負です。




【余談】
AZの極圧剤CKM-002はエンジンオイルに入れるものではありません。
極圧剤は金属表面を滑らかにする効果があります。
簡単に言えば極圧剤は金属表面を溶かして滑らかにしてます。
極圧剤=焼付き防止剤ですからね。焼付くより溶かして滑らす。

デフギアのように極圧剤前提の表面処理がされている金属には問題ありませんが、極圧剤を想定していないエンジン内に極圧剤を入れると最終的にどうなるか?
チムケンテストで好成績が出るとはどういうことか?
お判りいただけるかと思います。

まあ、そう言う私もやったことありますが極圧剤入りの2輪用のオイルを4輪に入れると確かにフィールいいんですよね。

1回だけ入れたらいい塩梅に表面が滑らかになったりするかもしれませんね。
どなたか人柱を募集します(笑)




後日、AIに聞いてみました。
いやぁ、的確過ぎます(笑)

Q:
Timken testerでエンジンオイルのテストしてる人いるけど意味あるの?

A:
Timkenテスターを使用してエンジンオイルの性能をテストすることについては、議論の余地があります。Timkenテスターはもともと、グリースや潤滑剤の極圧性能を評価するために設計された試験装置です。エンジンオイルをこの装置でテストすることが意味があるかどうかは、以下の点を考慮する必要があります。

1. Timkenテスターの目的と限界
Timkenテスターは、特定の条件下で潤滑剤が金属表面間の摩擦と耐摩耗性をどれだけ防ぐかを測定する装置です。この試験は、主に極圧(EP)添加剤の性能を評価するために使用されます。しかし、エンジンオイルの性能を評価する際には、以下の理由から限界があります:

エンジンオイルの役割の複雑さ
エンジンオイルは、極圧性能だけでなく、清浄性、分散性、耐熱性、酸化安定性、粘度特性など多くの要素が重要です。Timkenテスターではこれらの側面を評価できません。

試験条件の単純さ
Timkenテスターは非常に単純化された試験条件で作動するため、実際のエンジン内部の動作環境を再現することはできません。エンジン内部では、温度、圧力、流動特性などが複雑に絡み合っています。

2. テスト結果の解釈
Timkenテスターを使用してエンジンオイルをテストする人がいるのは、極圧性能に着目したい場合が多いです。しかし、結果が良いからといって、それがエンジンでの性能を保証するものではありません。エンジンオイルの性能は、極圧性能だけでなく、総合的な特性に依存します。

3. エンジンオイルの評価に適した試験
エンジンオイルの性能を正確に評価するには、以下のような試験方法が一般的に使用されます:

APIやACEA規格に基づく試験
これらの規格は、エンジンオイルの性能を包括的に評価するために設計されています。

動的試験(エンジンベンチテスト)
実際のエンジンでオイルを使用し、パフォーマンスを測定する試験。

粘度試験
高温および低温条件下でのオイルの流動特性を評価。

酸化安定性試験
長期使用時のオイルの劣化を評価。

4. Timkenテスターの利用の意味
Timkenテスターを使うこと自体は、エンジンオイルの極圧性能の一部を確認する手段としては意味があるかもしれません。しかし、それだけでエンジンオイルの品質や性能を総合的に評価することはできません。むしろ、それを過度に信頼してしまうと誤った結論を導く可能性があります。

結論
Timkenテスターを使ってエンジンオイルをテストすることには一定の意味がありますが、エンジンオイルの性能を総合的に評価するためには、より包括的な試験方法が必要です。Timkenテスターの結果を参考情報として扱うのはよいですが、それを唯一の判断基準とすることは避けるべきです。
Posted at 2025/03/28 09:10:19 | コメント(3) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年03月18日 イイね!

Shell Helix Ultra ECT C6 0W-20発売!

Shell Helix Ultra ECT C6 0W-20発売!
ついに日本でもシェルヒリックスウルトラ0W-20が発売されました!
Shell Helix Ultra ECT C6 0W-20なのでGRスープラ純正オイルの最新版と同等品です。









API SP規格認証、ACEA C5/C6認証、BMW LL-17FE +と0W-20では最強スペックです。
VW 508/509認証なら無敵だったのですが添加剤が異なるのでしょうね。
当然LSPIにも対応していますのでGRヤリスやGRカローラでも安心して使用できます。


今のところオートバックスしか取り扱いが無いようですが今後増えることでしょう。
オートバックスは4Lで7480円とちょっと高め。
ペール缶が発売されれば実売で3万切るでしょうからSP適合の0W-20ではベストバイになりそうです。


心配していたベースオイルはGTL継続のようです。

シェルペンズオイルお得意のこの中のどれかが入ってるよ、という不親切極まりない記述…
PAOもあればGTLもVHVIも記載があるのでどれか判りません。
従来のシェル日本仕様のSDSよりはマシになりましたが。

幸い、日本のSDSは通知対象物に鉱油が含まれているのでSDS15項で鉱油の含有量が確認出来ます。
このオイルは鉱油1-10%未満ということでベースオイルはGTLでしょうね。


最近Mobil1のGTL比率がどんどん減少しています。
Mobil1 ESP 5W-30はついにVHVI100%になりました。
0W-20も若干VHVI比率が上がっています。

モービルはGTLプラント持っているのか手放したのか判りませんが、もしかすると既に他社から購入しているのかもしれません。
VHVIでもモービルのクオリティが維持されれば良いのですが…


最近ホムセンなどでもシェル取り扱いが増えているのでシェルに期待してます。
逆にモービルはカー用品店からどんどん減ってます。
お願いですから日本撤退とかならないでね!!
Posted at 2025/03/18 13:18:54 | コメント(5) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年03月09日 イイね!

中国のエンジンオイル

中国のエンジンオイル今日は中国出張最後の休みです。

午前中に華強北に行って仕事用のフェライトコアを購入。
5個15元(300円)もボラれたけど香港ドルで払えたのでOKとします。




中国はキャッシュレスが進んでいてホント現金が嫌がられます。
100元札(2000円)タクシー以外で使えたこと無いです。
クレジットカードも使えないお店が多いです。

支払いはアリペイかWechaPayが大半。
この2つも通信手段が無いと使えないのでプリペイドSIMの有効期限が切れた私はキャッシュレス決済も出来ません。
一緒に来ている同僚のWiFiルーターが無いとかなり厳しい…


そんなわけで、手持ちの現金が100元札が2枚の私は外で買い物も出来ませんので中国のエンジンオイルを調べています。

1枚目のシェルヒリックスウルトラは香港製造で2個で1万円位。
Mobil1も4Lで8000円位なので結構高い。
エンジンオイルに限らず輸入品はかなり高い印象。


中国国産オイルだとかなり安くなります。

このオイルだと4Lで3300円位。
PAOベースでVW508.509適合ってホントかな?


ビックリなのがGTLベースのオイルが独自で販売されていること。
このオイルはシェブロンの添加剤とGTLベースのオイルのようです。
価格はちょっと高めで4Lで5000円くらい。

上の金色のオイルもS9シリーズはPAO+GTLの場合もあるようです。
S9+になるとPAOベースっぽい。
いずれにせよPAOとGTLが選べるラインアップは羨ましい限り。


この他PAO単体の販売などもあって日本よりオープンな市場かも?
色々選べるし消費者を煙に巻くような表現も無いし、性能と価格が比例しているので日本より健全な印象を受けました。


持って帰って試してみたいところですが流石にオイルは無理ですよね…
Posted at 2025/03/09 16:05:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年02月13日 イイね!

AIにオイルを聞く


ベースオイルの粘度にはいくつか種類があります。
それらを混ぜて任意の粘度を作るのですが、特定の粘度であれば単品で粘度が出せます。
PAO4(超柔らかい)とPAO8(柔らかい)を混ぜてPAO6相当粘度を作った場合とPAO6単品でどのような違いがあるのか?

基本的に
柔らかいオイル=分子量が小さい
です。

PAO4の分子量が400としてPAO8が800としたらPAO6は600(値は適当)
平均分子量はPAO4とPAO8の混合オイルは600ですが、実際は400と800の混在。対してPAO6は600の分子のみ存在。

AIに聞いてみました。


Q:
このサイトにあるPAO4とPAO8混合オイルとPAO6単体オイルでは分子量が揃っているPAO6の方が温間時の振動は少なくなりますか?


これはGPT4o(有料版)の回答

A:
良い質問です!PAO4とPAO8を混合したオイルと、分子量が均一なPAO6単体オイルを比較した場合、温間時(エンジンが十分に温まった状態)の振動特性に違いが出る可能性はあります。ただし、その差は使用条件やエンジン設計の精度によって異なります。

以下に、分子量の揃ったPAO6単体オイルの特性と、PAO4とPAO8を混合したオイルの特性が振動にどのように影響するかを詳しく説明します。

1. 混合オイル(PAO4+PAO8)と単体オイル(PAO6)の特性の違い
(1) 分子量の均一性

PAO6単体:
分子量が均一で、分子構造も揃っているため、粘度特性が非常に安定しています。
高温環境でも粘度のばらつきが少なく、部品間の潤滑が均一に行われる可能性が高いです。
この安定性が、エンジン部品の動作バランスを保ち、振動を抑える効果に寄与する可能性があります。

PAO4+PAO8混合オイル:
分子量が異なる2種類のPAOを混合しているため、分子構造が完全に均一ではありません。
高温環境では、分子量の異なる成分が異なる挙動を示す場合があり、粘度がわずかに不均一になる可能性があります。
これがエンジン内部の部品動作に影響を与え、わずかな振動を引き起こす可能性があります。

(2) 粘度安定性

PAO6単体:
粘度が温度変化に対して非常に安定しており、特に高温時の性能が最適化されています。
粘度の安定性は、エンジン内部の潤滑油圧や油膜形成に直接影響し、振動抑制に寄与します。

PAO4+PAO8混合オイル:
混合比率や使用条件によって粘度特性が設計されていますが、分子量のばらつきがあるため、粘度の挙動にわずかな不均一性が生じる性があります。
これは高負荷条件や高温時に、潤滑性能のわずかな不均一を引き起こす可能性があります。

(3) 油膜強度

PAO6単体:
分子量が均一でため、油膜強度が安定しており、高温時でも潤滑性能が維持されやすいです。
安定した油膜は、エンジン部品間の摩擦を減らし、振動を抑えるのに役立ちます。

PAO4+PAO8混合オイル:
高粘度のPAO8が油膜強度を補強する一方、低粘度のPAO4が流動性を向上させます。
ただし、分子量のばらつきにより、油膜の形成が完全に均一でない場合、エンジン部品間の動作がわずかに不安定になる可能性があります。

2. 振動への影響
エンジンの振動は、潤滑性能のばらつきやエンジン部品間の摩擦が不均一に生じることで発生します。以下に、PAO6単体とPAO4+PAO8混合オイルが振動にどのように影響するかを示します。

(1) 温間時の振動に寄与する要因
温間時(エンジンが十分に温まった状態)では、以下の特性が振に影響します:
粘度の安定性:高温時に粘度が安定しているほど、潤滑が均一に行われ、振動が抑えられます。
油膜形成の均一性:油膜が均一に形成されることで、部品間の動作がスムーズになり、振動が減少します。
分子構造の均一性:分子量のばらつきが少ないほど、温度変化に伴う粘度変化が予測可能で安定します。

(2) PAO6単体の影響
PAO6単体は分子量が揃っているため、粘度が非常に安定しており、潤滑性能にばらつきが生じにくいです。
これにより、エンジン部品間の摩擦や動作が均一になり、振動の発生が最小限に抑えられる可能性があります。

(3) PAO4+PAO8混合オイルの影響
PAO4とPAO8の分子量が異なるため、温間時に各成分が異なる挙動を示す可能性があります。
高温環境では、分子量の軽いPAO4が蒸発しやすい一方、分子量の重いPAO8が高温安定性を補いますが、これにより粘度特性がわずかに不均一になる可能性があります。
この不均一性が、エンジン部品間の摩擦や動作に影響を与え、振動が増加する要因となる可能性があります。

3. 実際のエンジン条件による影響の程度
高精度なエンジン:
高精度に設計されたエンジンでは、潤滑性能のわずかな不均一が振動に影響を与える可能性があるため、PAO6単体のような分子量が揃ったオイルが有利です。
一般的なエンジン:
一般的なエンジンでは、PAO4+PAO8混合オイルでも十分な性能を発揮し、振動への影響はほとんど感じられない場合が多いです。

4. まとめ


結論
高温時の振動抑制という観点では、分子量が均一なPAO6単体オイルの方が安定性が高く、エンジン振動をより効果的に抑制する可能性があります。
ただし、PAO4+PAO8混合オイルも適切な混合比率で設計されていれば、実用上は十分な性能を発揮し、多くのンジンで振動を問題なく抑えることが可能です。
もしエンジンが高精度な設計であり、最大限の安定性を追求する場合は、PAO6単体オイルが推奨されます。一方で、柔軟な性能設計やコストを考慮する場合には、PAO4+PAO8混合オイルも実用的な選択肢です。



GPT4だとこれ
全然違う…
質問は一字一句同じです。

Q:
ポリα-オレフィン(PAO)オイルの分子量と温間時の振動(振動減衰特性)には関連性があります。一般的に、分子量が均一なオイルは、温度変化による粘度の変動が少なく、安定した性能を発揮します。したがって、分子量が揃っているPAO6単体オイルは、PAO4とPAO8の混合オイルと比較して、温間時の振動が少なくなる可能性があります。ただし、実際の振動特性は、オイルの粘度指数、添加剤の種類、使用条件など、他の要因にも影響を受けます。そのため、特定の用途や条件下での振動特性を正確に評価するためには、専門的な試験や分析が必要です。



業者だって気にしないような質問をしてみましたが、GPT4oの回答はちょっと長ったらしいけど的確でした。
ただ、高温安定性はPAO8の方が上なのでPAO6単体より強そうだけど?

それに比べるとGPT4の回答はいつもの安っぽい回答。


GPT4oクラスのAIに会社のデータベース全部覚えさせたら古株みんなリストラされそう…



【オマケ】
Microsoft Copilotにも聞いてみました。

🔬 基本的な違い:分子構造と分布
PAO4・PAO8混合オイル:

PAO4は主にデセンの3量体、PAO8は6〜8量体で構成されており、分子量分布が広くなります。
混合により粘度特性の調整はしやすいですが、分子量のばらつきがあるため、分子間の運動にムラが生じやすくなります。
PAO6単体オイル:

主に3〜5量体で構成され、比較的分子量が揃っている。
分子構造が均一なため、せん断安定性や振動吸収性が高くなる傾向があります。
🔥 温間時の振動特性への影響
高温時にはオイルの粘度が低下し、分子運動が活発になります。
このとき、分子量が揃っているPAO6の方が、分子間の運動が均一で、機械的な振動やノイズの伝播を抑える効果が期待できます。
一方、PAO4とPAO8の混合オイルは、分子サイズの違いによって運動のばらつきが生じやすく、共振や微細な振動が発生しやすい可能性があります 1。
🧪 実際の選定におけるポイント
振動低減を重視する用途(例:高精度ベアリング、静音モーター)では、PAO6のような単一分子量系が有利。
粘度調整やコストパフォーマンスを重視する場合は、PAO4+PAO8の混合も選択肢になります。
✅ 結論
はい、分子量が揃っているPAO6単体オイルの方が、温間時の振動は少なくなる可能性が高いです。これは、分子運動の均一性が高く、粘度変化に対する安定性があるためです。

Copilot素晴らしい!
GeminiはURL先に飛べなくて回答不可でした。
AIにエンジンオイルを作ってもらおうかな?



【追記】
分子量が揃ってない鉱物油の方が合成油より振動が大きいと思いますがそんなことないですか?
バラバラの分子が隙間に入り込む際に微妙に脈動しますよね?

スズキのエクスターF 5W-30(シェル製)でこんな報告がありました。

部分合成油と表記すべきところ全合成油と表記してしまった。
シェル製のエクスターFはGTLとVHVIの混合オイルの筈でしたが、実際にはグループII以下の鉱物油が入っていたということです。

このオイルは私もペール缶で持っていて年末からシビックとアルトに使っています。
シェル製GTLとは思えない安っぽい感じでアレ?っと思ったのですが原因はこれか…

Xの巨匠にそのことをコメントしたのですが、振動に関しては添加剤の影響の方が大きいから関係無い的なコメントを貰ったのですが、分子量バラバラなら振動出ると思いませんか?
そんな思いもあってAIに聞いてみました。
Posted at 2025/02/13 20:31:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | オイル | 日記

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