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2025年01月20日 イイね!

G16E-GTS用オイルを作る

G16E-GTS用オイルを作る
GRカローラ用のオイルを作ってみることにしました。
とは言え、イチから作るのも至難の業ですしコスト的にも厳しいのでブレンドします。










要求仕様
・サーキット走行3回して油圧低下が30kPa未満
・サーキット走行含め5000km走行後に性能担保されていること
・LSPIに対応していること
・高粘度化による出力損失が無いこと
・2000円/Lを超えないこと


かなり厳しい条件です。
特に1個目。ダメオイルだとサーキット1回で50kPa落ちます。
ポリマーたっぷりだと街乗りだけ3000kmでも50kpa落ちたり。
サーキット3回+5000kmに耐えられればターボ車街乗り1万km楽勝のはず。
直噴ターボでオイルも汚れるのでそれ以上は宜しくないですけど。


GRヤリスやGRカローラのG16E-GTSは0W-20 API SP規格品が指定粘度オイルです。
5W-30やそれ以上の粘度帯のオイルは使用可とはなっていません。
ここがちょっと他のエンジンと異なるところです。
普通は他の粘度もユーザーマニュアルに使用可と記載されます。


GRヤリス、GRカローラは0W-20のみ



シビックタイプR(FL5)は0W-20から5W-30まで記載
何気にACEA A5/B5も記載ありますね。



とは言え、過去0W-20オイルを色々試してきましたが、やはり0W-20ではサーキット走行を含めると完全に性能担保するのは難しいです。
なので0W-20よりは硬く、0W-30未満の粘度を想定したオイルを作ります。
イメージ的には0W-25程度です。
あくまでも0W-20の範疇を超えない範囲での高粘度化。


混ぜるオイルは添加剤、ベースオイルが異なると効果が薄れそうなので今回はMobil1で作ります。
0W-20と0W-30を混合した理由は成分が似てるから。(GTL比率高)
5W-30だとVHVIが多く、ベースオイルの配合が結構違うので避けました。

また、LSPI非対応オイルだとノック補正学習値が下がると言う話も聞くので対応必須とします。
私はSP規格品しか使ってないですし、学習値があまり変化しないGRカローラですのでこの辺の差が判りませんが、前期GRヤリスはこの影響あるようなので必須要件にしました。



粘度計算ツールはテンペラメントルブさんのサイトを使用しています。
入力する動粘度は100℃動粘度(カタログ値)を使用します。

0W-20を1.5L、0W-30を2.5L混合します。
これで100℃動粘度9.54cStなので0W-27相当の粘度。



次にアルキルナフタレンを配合します。

AN5とAN15は半々で150mLずつ配合します。
これで7.53cSt低粘度ANの出来上がり。



最後はMobil1とアルキルナフタレンの配合

4Lの0W-27相当のMobil1と300mLのANを混合します。


これで100℃動粘度が9.38となりましたのでだいたい0W-25程度の粘度になりました。
4.3LはG16E-GTSのフィルタ交換時のオイル容量です。


アルキルナフタレンを2種類配合したのはAN15だけだと高回転側の効果が大きく「中抜け」する感じがあったから。
高回転側だけやたらスムーズだったのでAN5を添加することで低回転から高回転までスムーズになるのでは?と想像。


以下レシピです。
Mobil1 0W-20 SP 1500mL
Mobil1 0W-30 SP 2500mL
AN5 150mL
AN15 150mL


最後に価格ですが、
Mobil1がペール缶で購入すると1250円/L程度なので5000円
AN5が150mLで1260円(250mLで2100円)
AN15が150mLで1500円(250mLで2500円)
合計7,760円となり1804円/Lとなりました。

この原価で実際に販売するとなると4000円/L位になりますよね…



このオイルでTC2000とFSW走って来ます。
結果は後ほど!


Mobil1 0w-20と0W-30のミックスは既にボルボで検証中ですがバッチリです。
期待通りの粘度になりました。
やはり組成の似たオイルで混ぜた方が良いですね。



同じレシピでの人柱も募集します。自己責任ですが(笑)



G16E-GTS用オイルを作る その2
Posted at 2025/01/20 12:36:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年01月14日 イイね!

Mobil1とアルキルナフタレンとモーターチェックアップ

Mobil1とアルキルナフタレンとモーターチェックアップ
以前のブログで書いてたアルキルナフタレンをMobil1に入れてみました。









はじめにMobil1単体で入れました。
Mobil1 0W-20の単体時の感想は意外とガサガサしてる。
(ボルボも入れたけど同じ感想)
シェルヒリックスウルトラSPの方が新油時の雰囲気良い。
以前に試したESP 0W-20もそうでしたがMobil1の0W-20は思ったほどスムーズじゃない。

その後200km走行時にMobil1を200cc抜いてアルキルナフタレンAN15を200cc添加。
エステル程の滑らかさは無いですがエステルの半分くらいの滑らかさが出ます。
エステルのスムーズさを10としてPAOやGTLを1とすると、アルキルナフタレンは5くらい。
耐久性はエステルが1でPAOが10とするとアルキルナフタレンも10ある感じ。
そこそこスムーズで耐久性が高い。


実際距離を走っても効果が落ちてきません。
前回トヨタ純正オイルに入れた時も思ったのですが3000km走ってポリマーボロボロの状態でもアルキルナフタレンはちゃんと生きてました。
油圧は落ちてるけど高回転のスムーズさはあって変な感じ。
なので耐力のあるオイルと組み合わせると非常に良いと思います。


既に青森往復、青森スピードパーク、リンクサーキット、もてぎを走行して現在2500kmちょっと。
サーキット3回走って走行距離2500kmなのでさすがに新油感は無くなりましたが過去イチ耐久性はありそうです。

油圧も新油時490kPaで今が470kPaです。かなり頑張ってます。
過去リンクサーキット1回走行で50kPa落ちたオイルもありましたが、これはサーキット3回、内もてぎ1回で20kPaの低下のみ。
油圧低下はベースオイルの性能なのでアルキルナフタレンは殆ど関係ないと思うのでモービル1自体の性能かな?
ポリマーの耐久性も違うんでしょうね。(スターポリマーorノンポリマー?)


今回モービル1にAN15を5%添加しましたが、
サーキット無しならターボ車で5000km、NAなら1万kmは楽勝な雰囲気です。
トヨタ 0W-20 C5 for Dieselに入れても面白そう。


添加量は5%ですが充分効果が出てます。
多い方が効果はあるでしょうがあまり入れると元の添加剤が薄まってしまうので10%以下が推奨でしょう。


ただの合成炭化水素なので他の添加剤の邪魔もしませんし、市販の後入れ添加剤のように固体じゃないのでゴミにならないです。
その他効能はミカドオイルに詳しく書いてあります。


皆様もお気に入りのオイルに是非入れてみてください。
コスパ最高です。




と、ここでブログ終了にする予定でしたが、同じオイルでサーキット3回も走ってしまって果たしてエンジン保護性能はあったのか?
モーターチェックアップを使って検証します。




これ、エンジンオイルを一滴たらしてオイルの劣化具合、燃料や水分の混合具合、煤(金属)の含有具合などが診断出来るそうです。
2980円なので大した診断は出来ないですが果たして…?






矢印が示しているところが結果です。
1が最良で9が最悪。
今回一番悪かったのは煤の3ですが、これはPEAを添加している影響でしょうね。
PEA添加していると溶けた煤でオイルが汚れますし。
直噴ガソリンの場合、燃焼室は凄く綺麗になるんですけどね。

エンジンオイルのコンディションは走りまくっても1で最高という…
エンジンも新しいのであんまり参考にならないですね。
10万kmオーバーのエンジンの方が判り易い結果が出るかもしれません。

流石に来月の筑波の走行会の前にオイル交換します。
次はGRスープラ純正の0W-20 C5 SPかMobil1ブレンドの0W-25相当にします。
Posted at 2025/01/14 20:47:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年01月09日 イイね!

Dexos1

Dexos1
Dexos1というオイル規格があります。
コストコオイルのラベルに書いてありますよね?


Dexos(デクソス)はGMのエンジンオイルの規格です。


Dexos 1がガソリン車用
Dexos Dがディーゼル車用
Dexos R(コルベット?)


Dexos2はディーゼルと比較的高粘度ガソリン車用でしたがそれぞれDexos DとDexos Rに置き換わりました。
Dexos Rは今のところMobil1 Super Carシリーズしか登録がありません。


Dexos1の中にもGen1~Gen3まであり、Gen3が最新規格です。
(既にGen2は新規登録中止、生産してるものはGen2も現存)
ILSAC GF-6とDexos Gen2とGen3比較パラメータありました。(ルーブリゾールサイトより引用)



ざっくりAPI(ILSAC)よりDexos1の方が規格が厳しいので、もし候補のオイルが2つあってどちらか迷った場合はDexos1のラベルのあるエンジンオイルを買った方がより信頼度は上がります。
アメリカ製のオイルはDexos1認証品が多いですね。


API(ILSAC)≦Dexos1≦ACEA


オイル性能的にはイメージはこんな感じ。
燃費性能はDexos1≧API≧ACEAですかね。


モービルはアメリカの会社なのでDexos認証品が多く、
シェルはオランダの会社なのでDexos認証品が少ない。
逆にMobil1は案外ACEA適合じゃないものがある。

xW-30のMobil1を例に挙げると

0W-30はACEA非適合、Dexos Gen3認証
5W-30はACEA C2適合、Dexos Gen3認証
5W-30ESPはACEA C2、C3適合、Dexos非適合

意外と違うので面白いです。
ESPは欧州メーカーアプルーバル多いし完全に欧州車向けですね。
ペンズオイルはシェル製だけどアメリカ向けなのでDexos認証あったりなかったり。


似たような表記でDexron(デクスロン)がありますが、こちらはGMのATフルードの規格。
数字が大きい方が新しい規格で上位互換が基本ですが最近は命名規則が変わってしまい判りづらいです。


今日は控えめに書いてみました(笑)
Posted at 2025/01/09 10:01:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2024年12月25日 イイね!

JASO GLV-1とGLV-2規格

JASO GLV-1とGLV-2規格
GLV-1とGLV-2というオイル規格があります。
発行元はJASOなので日本のオイル規格。
ディーゼルのDL-1やDH-2もJASO規格ですね。









DLV-1が0W-8、0W-12を規定していて、DLV-2が0W-16と0W-20を規定してます。
GLV-2とAPIの0W-16や0W-20と何が違うのかと言うと低温時の粘度がGLV-2はより低粘度になっています。


40℃動粘度にそれぞれ28以下、30以下と規定されています。
つまりAPIの0W-16や0W-20より柔らかく作れということ。
(APIは40℃動粘度の上限無し)
表記上は0W-16と0W-20となっていますが、それぞれ0W-8と0W-12程度の低粘度オイルを粘度指数向上剤で100℃動粘度をSAE16とSAE20相当にした感じです。

GLV-1に対してのGVL-2の制定。
これ自体は特に悪いことではありません。
0W-8や0W-12よりはマシですし。
怖いのはGLV-2がLSPIに対応しているところ。


GLV-1はAPI規格が無い粘度だったので単独の規格品でしたが、GLV-2はAPI粘度に適合するレンジです。
しかもLSPI対応(ターボ車OK)

これの意味するところはGVL-2の0W-20でAPI SP適合品ならGRヤリスやRZ34など0W-20指定のエンジンにGLV-2オイルが使えてしまうということ。


GRサーキットオイルはGLV-2適合品ではありませんが、ちょうどGLV-2にマッチした粘度になってます。
LSPIに対応させれば理屈上はこの粘度でもターボ車で使えることになります。

粘度指数310のオイルがターボ車対応になる世界…
GLV-2はGRサーキットほど柔らかい必要は無いですが、粘度指数が200以下ということも無いのでポリマー添加は必須でしょう。(0W-20)
ポリマーはPMAを使うと思いますが、PMAは耐久性がありません。
ポリマーたっぷりの0W-12程度の低粘度オイルをターボ車で使うイメージ。


「摩耗防止性や高温酸化安定性 等は、JASO GLV-1と同等の性能を有しつつ、過給エンジンにも適用できるようLSPI防止性の規定も追加し、既販車への適用も念頭に開発された規格である。」
と書いてあるので少なくともハイブリッド用とかエコカー向けでは無いですよね。JAMA記事
確実にAPI規格と併記されるでしょう。


最初、JASOお墨付きのポリマーたっぷりオイルがターボにも使えてしまう!
と悪い方向に考えてしまいましたが、逆に考えればGLV-2併記の0W-20を買わなければ比較的ポリマーの少ない0W-20を選ぶことが出来そう。
(粘度指数202未満ならGLV-2には適合しない)
燃費性能を重視する人はGLV-2品を買えばいい。みんな幸せ。


0W-20指定のターボ車に関しては、GRスープラ純正の0W-20 C5がSP適合品になりましたので当面これがベストバイだと思います。
GRヤリス乗りの方もGRエンデュランスよりこっちがおススメです。

BMW-LL17FE+認証品でトヨタのお墨付き。SP適合なのでLSPI対応になったし。
中身はShell Helix Ultra ECT C6だと思います。

旧SN品もまだ流通しているので品番指定でSP品を購入しましょう。(08880-WA00**)
私も早速購入しました。交換待ち。



余談ですが、GLV-2はGVL-2AとGVL-2Bと規格が二つあります。
この二つは燃費性能に差があります。
Aがトヨタエンジン、Bが日産エンジンでテストらしいです。
Bの方がより省燃費性能。統一すれば良かったのに。

余談2
M364-2019規格(GLV-1)の最終届け出日時が2025年3月31日となっています。
以降はGLV-1オイルは発売されないということでしょうか?
M364-2024に改訂して継続ですね。流石にGLV-2に代替とはなりませんでした。


参考文献
77ページ以降に0W-20以下の低粘度オイルの粘度指数一覧があります。
海外のデータもあるしこれは貴重な資料!
この中で0W-20の粘度指数が200を超えるオイルは日本と韓国だけ。
欧米、アジア圏も160~170が一般的。これの意味するところは?
文化の差なんてある訳ないんですけどね。同じ内燃機関だし…
Posted at 2024/12/25 10:47:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2024年12月15日 イイね!

出光 IFG プランテックレーシング

出光 IFG プランテックレーシング
出光から面白いオイルが出ました。
Idemitsu IFG Plantech Racing

植物由来の潤滑油が80%を占めるレーシングオイルだそう。
製法が細かく書いていないのですがパーム油+植物由来エステルなのかな?

化学合成油と言えるか判りませんがNoackは0W-20としては驚異的な7%程度なので0W-20では断トツのNoack性能。
普通12%程度ですからね。AMSOILで8.5%、Mobil1で9.8%。



出光はアッシュフリーオイルを発売して「他社との差別化」をアピールしているのでこのオイルも密かに期待していたのですが販路がショボいのが残念。
日本で購入するには出光の海外ECサイトから購入する必要があります。



価格は何と4Lで4万円!
価格はともかく国内に販路が無いってどうなんでしょう。
植物由来の潤滑油でSP認証品と意欲作ですが売る気は無いみたい。
だからプレスリリースだけは頑張るのか…
アピール商材だからね。


アッシュフリーオイルにしてもこのプランテックレーシングにしても特徴はあるのでマーケティングとしては正しいのでしょうけど、エンジンオイルって特徴必要ですか?

余計なことをせずに機械が長時間正しく動くように設計するべきでは?
いつも言ってますけど5000km性能が劣化せずに最後まで性能を維持する。
NAエンジンなら10000km。

最初良くても500kmで劣化して3000kmではグズグズなオイルが大半。
新油時の性能だけに特化したカタログスペック重視なオイルが多すぎます。
ポリマーで粘度指数爆上げしたオイルとか最たるもの。

地味なオイルじゃ売れないと思ってるのでしょうけど、エンジンオイルは信頼性が一番です。
地道に実績で勝負するしかありません。
それが面倒ならポルシェとかフェラーリに純正採用してもらうかMobil1 ESPみたいにメーカーアプルーバルてんこ盛りにするしかない。
自ずと高性能なオイルになるので高コストになりますけど。


国内大手メーカーには「普通」の高性能オイル出して欲しいですね。
おすすめ出来る国内メーカーオイルが無いに等しい現状は凄く寂しいです。
Posted at 2024/12/15 20:12:16 | コメント(2) | トラックバック(0) | オイル | 日記

プロフィール

「@choji-funks 私はアウトランダー好きなので、いっそ日産アウトランダーで売ったらいいのにと思いますけどね。」
何シテル?   11/19 08:16
GRカローラでサーキットを走ってます。 オイルの検証も色々してます。 焙煎小屋を建ててコーヒー豆の焙煎もしてます。
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