ukiponさんのブログを見て気になっていたアルキルナフタレンを購入しました。
購入したのは
テンペラメントルブというお店で二硫化タングステンなども売ってます。
今回購入したのはアルキルナフタレン2種
アルキルナフタレン AN5
アルキルナフタレン AN15
AN5が
4.2cSt@100℃
粘度指数74
とかなり柔らかく、
AN15が
13.5cSt@100℃
粘度指数110
とちょっと硬めの粘度になります。
アルキルナフタレン(AN)はGr.Vに属する化学合成油ですが、エステルより潤滑性能は劣るものの他の添加剤と喧嘩しない、酸化防止性能アップ、加水分解安定性アップなどの効果があるようです。
なので本来はエステルと組み合わせるべきなのですが、生憎と手持ちのオイルにエステルが配合されているオイルがありません。
PAO+エステル+ANで「トリシンセ」を作ってかつてのMobil1 Rally Formulaもどきにしてみたいのですが。
二硫化タングステン(WS2)も興味はあったのですが、個体潤滑剤なので他の個体潤滑剤(Ca)と喧嘩してLSPIが増えないのか不明だったので見送りました。
LSPIは炭酸カルシウム(CaCO3)が熱分解によりCaOとCO2に分解する際の温度(730度?)が発火源らしいです。(吸熱反応で蓄熱)
対して、酸化カルシウム(CaO)と酸化タングステン(WO3)は840℃でタングステン酸カルシウム(CaWO4)を生成するらしいです。(個体間反応)
840℃でCaWO4が生成されるとしたらCa以上にLSPIの元凶になりそうですが、残念ながらタングステンのLSPIへの影響を調べた文献が見つからないので上記は推測です。
CaとWとCとOが存在する高温、高圧下、粉体なので充分あり得そうですが…
どなたか教えてください!
【後日追記】
タングステンとLSPIの関係ですが、
アフトンケミカルのパテントに載っていました。
チタン化合物、タングステン化合物ともにLSPI低減に効果ありとのことです。
300ppm以上添加してLSPIが半減するのでCaに比べると圧倒的にコスパが悪いので、効果あると言うよりLSPIに悪影響が無いという感じですね。
アルキルナフタレン単体でどういう効果があるかも試してみたいので先日イマイチと評した
トヨタ純正0W-20 SN Plusに入れてみました。
添加量は5%推奨とのことなので4.3L中0.2L抜いて0.2L入れました。
耐久性は不明ですが、高回転の滑らかさは明らかに良くなりました。
エステルほどでは無いもののこれで耐久性もあるなら全然あり。
「アルキルナフタレンは単体での効果は薄い」という記述を目にしますが、
我々何らかの添加剤の入ったエンジンオイルしか使えないのでエンジンオイルにアルキルナフタレン単体の添加でも充分効果はあります。
アルキルナフタレンはMoやZn、Wなどの個体潤滑剤のように他の添加剤への影響を心配する必要がありませんからLSPIが気になる直噴ターボ車も安心。
アルキルナフタレンは個体潤滑剤じゃないただの化学合成油。
こことても重要です。
誰とも喧嘩しないし不純物も入ってない綺麗なオイル。
最終的にゴミにならない。
今回180mLを2000円で購入しましたが、過去2000円でこれだけ効果のあった添加剤はありませんでした。(高いのも)
添加剤を入れるくらいなら差額で良いオイルを入れた方が良いという持論でしたが、これはコンスタントに使いたいと思った次第。
サーキット後の耐久性はパーツレビューで書くことにします。
やはりMobi1に入れてみたい!
Posted at 2024/06/11 08:29:52 | |
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