EXLINEというエンジンオイルがあります。
ロシアの会社ですが、製造はドイツの VENOL MOTOR OIL GmbHらしい。
今生産どうなっているのか…
VENOLという会社ももちろんエンジンオイルを販売していますが、中身を見る限りEXLINEほど豪華ではありません。
EXLINEの何が凄いかと言うと、中身が全部書いてありますw

エクソンモービルのPAO70%、エステル7%、アルキルナフタレン7%とかつてのMobil1のトリシンセ全部入り。
文句なしの化学合成油です。
PAOの表記が(±)70%ってのが気になるけど。
しかも添加剤が
インフィニアムのP6800と添加剤の銘柄まで書いてあります。
ポリマーもスターポリマー使用と書いてありますね。
パッケージ添加剤が12%とするとポリマーが4%で合計100%かな?
やはり高いオイルは耐力のあるスターポリマー、安物オイルはPMAですね。
このオイルのように欧州メーカーアプルーバルを取れるオイルはロングドレインを想定しているのでPMAは使わないでしょう。
VRSシリーズのベースオイルはトリシンセで、0W-20だと適合違い(添加剤違い)でGTZ(P6800)、GTF(P6003)、GTW(P6088)とあるようです。
添加材の適合がこのオイルで判るの便利ですね。
意外と配合が異なるのでどれが良いか迷います。
RavenolとかAMSOILとかも同じような配合の商品があると思いますが、ここまで書いてしまうメーカーも珍しい。
分析結果の中身もハイエンド品ですね。
Mgが1000ppm近く入っているので明らかに安い添加剤とは違います。
そしてMo(モリブデン)は少な目。酸化防止剤ですかね?
B(ホウ素)もW(タングステン)、Ti(チタン)も入ってない。
モービル、シェルと似たような配合ですね。
まあ、インフィニアムだからそうなるか。
固体潤滑材を嫌うこの配合はとても良き。
赤外吸収分光法の結果が11分あたりで出てきますが、この見方を何とかマスターしたい。
エステルなどの芳香族は比較的判りやすいのですがPAOが判別出来ない…
鉱物油と同じ炭化水素なので質量分析しないとダメかな?
ロシアの会社というのが残念ですが、この位フルオープンな商法もありだと思います。
買ってみたいけどRavenolと価格差無いのでそれならRavenolを買うかな…
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Posted at 2024/09/03 20:18:40 | |
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