
埼玉県は西川口の
LINK西川口で行われた、
グランプリイーストの第3戦の観戦に行ってきました。
今回のフォーマットは10ボール8ゲーム先取りで交互ブレイク。
10ボールとは、9ボールの10個版と言ったゲーム。
交互ブレイクとは、ゲームの勝ち負けにかかわらず、1ゲームごとにブレイク権が移ります。
よって、バンキングで1ゲーム目のブレイク権を得る事が大事になります。
(自分のブレイク権のあるゲームをそれぞれが取り切って進んでいくと、
最初にブレイクした人が8ゲーム目を得ることになるからです。)
去年の最終戦の優勝から勝ち続けている土方隼斗選手の4連勝がかかった第3戦でした。
果たして、史上初の4連勝なるか、注目の1戦でした。
結果から言うと、それはなりませんでした。
Best8での敗退でしたが、この日は、相手の方が凄かった。
その相手は、一昨年、無敵の強さを誇った羅立文(ロー・リーウェン)選手。
去年はパッとしなかったが、その強さが戻ってきた。
朝一のBest16でその試合を決めるゲームの⑨でまさかのキューミス手玉場外!
そこから相手に追い上げられながらも、なんとか逃げ切りBest8へ。
この試合でイラついてるような雰囲気もあったので、羅選手のこの日は次で終わりかなと思いました。
しかし、Best8の試合は始まると、しっかりを気持ちを切り替えて、
4連勝のかかった土方隼斗選手を撃破。
Best4ではBest8で素晴らしい試合展開を制した虻川修選手。
虻川選手のBest8での戦いぶりはスゴイの一言に尽きました。
ボクの見ているところから遠いテーブルでの試合だったので、
あまりちゃんと見れていなかったのですが、高野智央選手の激しい追い上げから3ゲーム位は
まともに撞けなかった虻川選手。
すでにリーチをかけていたので、回って来た撞き番は8ゲーム目のかかったブレイク。
普通なら、肩が冷え切っちゃってて、プロだって崩れるモノなんですよ。
そこから捲くられて負けちゃう様な試合もたくさん見ています。
しかし、虻川選手は違った。
先行して撞き続けていた時と同じように完璧なブレイクを決めて、普通に⑩ボールまで入れ続け
Best4へと勝ち進んでいきました。
圧巻。間違い無く、この日のベストバウトでしょう。
ラジオ解説では、「北国生まれだから、寒さに強いんだね、虻さんは。」と...(笑)
その虻川戦も、8-4で撃破。
決勝は、ここまで死闘を繰り広げてきた浦岡隆志選手との対戦となりました。
浦岡選手と言えば、
GP第1戦で0-7から大捲りを決めた事が、今でも印象に残っていますが、
この日も凄かった。
ここまでの浦岡選手。Best16では先行し、追い上げられつつ逃げ切り。
Best8では相手の水下広之選手に先にリーチをかけられながらも、脅威の粘り腰を見せ、逆転勝利。
Best4でも、この日絶好調の西尾祐選手に序盤4ゲームを先行されてしまう。
しかし、そんなビハインドから怒涛の追い上げを決めて決勝へと勝ち進んだのだ。
どんなに先行されても、あきらめずに、相手に楽をさせない粘り腰は圧巻そのもの。
そんな激しく不利な状況から難しい②-⑩キャノンを決めたり、3クッション①-⑩キャノンを決めて、
主導権を取り戻す。
カッコよ過ぎ!惚れてしまいます。(笑)
(キャノンとは、第1的玉に当てた手玉を別の的玉に当ててポケットする事。
上記の場合、②に当てた手玉を走らせて、ポケット前の⑩に当ててポケットした、とか、
①に当てた手玉を思い切り走らせて、3回クッションに入れた後、
ポケット前の⑩に当ててポケットしたり...(驚))
そんなスゴイ試合を繰り広げてきた両名による決勝は、羅立文vs浦岡隆志となったが、
羅立文選手の完璧なプレーに、さすがの浦岡隆志選手も為す術がなかった。
結果は、8-2で羅立文選手の勝利で、2年振りのGP優勝を決めた。
この日の決勝日に残ったメンバーは、普段と違ってなかなかアダルティな雰囲気。
USTREAMのビリヤード番組でも素敵なショットを披露している高野智央プロもいて、
ビリヤードの活性化に頑張っている西尾祐プロ、銀髪の貴公子と呼ばれる塙圭介プロ...etc
観る前からかなり楽しみなメンバーだったが、実際スゴイ試合の数々。
そんな凄くて素晴らしいビリヤードを現場で観られる幸せを感じずにはいられない1日となりました。
強いて言えば...
曲玉コーナーで生トモヲの世界を観たかった...(爆)
(分かる人相当少ないやねぇ...www)
ブログ一覧 |
玉のはなし | 日記
Posted at
2012/05/22 20:11:23