先日の15日、筑波サーキットで行われた、「
筑波エキサイティングディ」の中で行われた
ロードスターパーティレースに、D-TECHNIQUE Racing(DTR)メンバーのサポートクルー
として参加してきた。
今年で8年目となるイベントだが、マツダによるサポートで行われる、最後のパーティレースである。
また、いつの日か、帰って来て欲しいものです。
さて、今回も、筑波に前日入りして、練習をするメンバーのサポートをして、そのまま宿泊。
翌日は、朝6時にTC前の某所に集合して、車両の準備を行う。
ボクらは、ある程度のクルマの準備、運び込む荷物を準備して、ドライバーは参加受付等の手続き、
そしてやっとパドックへ入場だ。
この日の朝は霧に包まれて、ロクに視界が利かない状態。
イベント最初の
ロードスターNR-Aクラシックの予選開始時刻の8時になっても、霧が晴れない。
そんな訳で、全ての走行開始時刻が45分、ディレイとなってしまう。
ロードスターパーティレースは、クラブマン1クラスに99号車、75号車、
そして今回初参加となる11号車が参加。
99号車、75号車は、7月の第2戦でデビューを果たし、99号車は、3位に入賞している。
11号車は、今回DテクにてTCR2000(NC2)を購入し、9月のサーキットトライアルに参加、
そして今回レースデビューだ。
予選では、99号車が1'11.077で5位、75号車が1'12.510で12位、そして11号車は1'14.329で14位。
走行台数16台の中、11号車はまだ1500kmほどしか走行していない車両
にしてはいいタイムを出した。
決勝は、残念なことに4台がクラッシュリタイヤとなってしまう、荒れたレースになってしまったが、
その間隙を縫って、3台とも完走。
99号車は、2位表彰台をゲットした。
75号車も、12位から7位へとジャンプアップして、
11号車も11位でレースを終えた。
クラブマン2では、45号車の
だいさくさん、100号車、51号車に7号車が参加。
予選では、45号車が1'10.030で4位、100号車が1'10.053で5位、
51号車が1'10.507で10位、7号車が1'10.614で11位。
ポールタイムが1'09.760、トップから1秒以内に12台が入る、密度の濃いレースとなる。
ちなみに、45号車と100号車は、エンブレムクラスの耐久レースでペアを組んで出場もした。
決勝は、1台がチェッカーを受けずに終わったが、45号車が2位表彰台をゲット!
100号車は8位で、7号車が9位、そして51号車が13位でレースを終える。
そして、エンブレムクラス。
今回は48周の耐久レース。
2~3人のドライバーでチームを組み、変則ルマン式
(ドライバーは運転席で待機、ペアのドライバーが道の反対側から
走って、ドライバーの右手にタッチ。ドライバーは、その右手でキーを捻りエンジンスタートして走行する。)でのスタートだ。
また、ドライバーチェンジは必ず2回行い
(2人チームと3人チームが平等になるように。)、
1ドライバーは連続21周(ピットイン周回を含む)まで、合計周回数28周までと規定されている。
耐久レースは、いつドライバー交代を行うか、その作戦次第がかなり大事。
とは言え、いつ何が起こるか分からないから、何が正解なのか、終わってみないと分からない。
出場したのは、27号車(Iさん、
いずみださん、Dテク加藤さん)に、
73号車(トムさん、Dテク出来さん、モータージャーナリストの
藤島知子さん)、
そして、100号車(Oさん、
だいさくさん)の3台。
予選は、
Dテクブログでも書かれていたが、出来さんと加藤さんの一騎打ち!
イチ早くコースインするクルマを横目に、ピットレーンに待機して
タイミングを計る2台が同時にコースイン!
もう、ここからアツいモノを感じた。(笑)
結果、1'09.104で27号車を駆る加藤さんがポールを獲得。
73号車を駆る出来さんは、1'09.649で6位だった。
100号車を駆るだいさくさんは、1'09.841で8位、
自分のクルマ、45号車で走った、クラブマン2の予選よりも速いタイムだった。(笑)
エンブレムは、ポールから8位までが1'09秒台となった。
このクラス、実はGTドライバーも出ていたのだ。
そのドライバーのタイムに、近いタイムをみんな出している。
非常にレベルが高いクラスであるのだ。
さて、決勝。
変則ルマン式のスタートでレースはスタート。
ポールの27号車のスタートドライバーは、
Dテクブログでも公表されていたように加藤さん、
73号車も、出来さんだ。
27号車はスタートをばっちり決めて、先頭をきって1コーナーへ飛び込んでいった。
6位の73号車もいいスタートを決めたが、周りのクルマもほぼ同時にスタートして
前に出ることはできなかった。
その後ろ、若干イン側には、100号車がつけて1コーナーへ。
その時、「ドンッ!」と言う音とともに、73号車が一瞬跳ねた。
そして、そのまま1コーナーへと消えて行った。
(ピットから見ていたので、その先は見えないのだ。)
一瞬何が起こったか、分からなかったが、100号車が73.号車に当たってしまい、
73.号車がスピンアウトしてしまった。
なんと、同志打ちである...
ま、完全なるレーシングアクシデントだったので、仕方がないデス。
しかし、この時に最後尾になってしまった出来さん。
猛烈なスパートで、ドライバー交代の時には、6位まで帰ってきます。(驚)
そして、セカンドドライバーの
藤トモさんに。
加藤さんは、終始スーパーラップ(笑)で走り続け、トップのままドライバー交代。
そしてセカンドドライバーの
いずみださんへ。
藤トモさんは、06年のパーティレースクラブマンクラスでポールトゥウィンを決めているお方、
REV SPEED誌でも、またメディア4耐でも活躍をしているお方ですが、
やはりなかなかのドライビングでした。
いずみださんも、持てる実力を出し切り、ご自分のと同じTCR2000とはいえ、
借りモノのクルマでいい走りをしていました。
両者約10週程度のショートスティントとなり、そのまま持ち主のもとへ。(笑)
27号車サードドライバーのIさん、73号車サードドライバーのトムさん、
もうタイヤもタレてエンジンもブレーキも、クラッチもキツイ状態で走り、見事完走を果たしました。
結果、27号車は4位入賞、73号車は10位、そして100号車は16位。
このレースも2台がクラッシュでリタイヤをしている。
(100号車、73号車とは別のクルマ)
この日は、パーティレースにしては珍しく、荒れた展開のレースが多かったのは残念だった。
リザルト
これで、マツダのサポートによるパーティレースが終わってしまった。
最後に荒れたレースとなってしまったのが残念だったが、またいつの日か、帰ってきてもらいたい。
最後に、JNR-A事務局の会長が、あいさつの中で、
「来年も4レース開催する。」
と明言してくれた。
こんなご時世、どんなイベントになるか、分からないが、素晴らしいレースが残ってくれると
いう事は大変にありがたい事。
マツダが帰ってくるまで、みんなで支えて、レースを盛り上げていきたいものです。
ちなみに、NBロードスターで行われてきた「ロードスターNR-Aクラシック」は、
来年の筑波シリーズの開催カレンダーからは外れてしまった。
ま、初年度から参加台数も伸びず、今年の初戦などはレース不成立になりそうな台数だった。
致し方ないことなのかも知れない。
モータースポーツにお寒いこの国で、こんなに楽しく素晴らしいレースが存在する事事態が、
もしかしたら、奇跡なのかもしれませんね。