
千葉県は船橋にある、
デキシークラブ船橋にて行われた
グランプリイーストの第6戦の観戦に行ってきた。
早いもので、今年のグランプリも6戦目を迎えた。
前回の観戦記にも書いたが、今年は土方隼斗選手と、羅立文選手が共に2勝、
そして栗林達選手が1勝している。
優勝はしていないものの、上位入賞の回数が多い塙圭介選手も、年間MVP争いに名を連ねている。
なので、このグランプリが、年間MVP争いを左右するのは、必至な訳です。
今回のフォーマットは、10ボール、8ゲーム先取り、勝者ブレイク。
そんな中、決勝日に残った16人は、以下の通り。
高橋邦彦 - 大西想
松田渉 - 羅立文
照屋勝司 - 塙圭介
西尾祐 - 橋本洋平
遠山康仁 - 土方隼斗
栗林達 - 浦岡隆志
米津剣人 - 鈴木淳
虻川修 - 鈴木清司
グランプリでは、参加者も参加出来るイベントが模様されるが、その中でもBest16戦と、
Best8戦で行われる、勝者予想TOTOがある。
予想を当てると、何らかのビリヤードグッズが景品で頂けたりするのだが、
見に行っているので、ボクも参加させてもらっている。
今回のBest16の組み合わせ(上記)からの予想は、
栗林達vs浦岡隆志戦は、決勝カードでもおかしくない組み合わせなので、悩んだが、
以外は、事の外、直感で予想。
しかし、これまで当たらなくても5組の勝者を当てていたのだが、、今回は4組しか当てられなかった。
MVP争いの流れなどから考えてみたが、今回は、ドハズレてしまった。(笑)
MVP争いトップを走る、土方選手、羅選手は勝利。
塙選手と、栗林選手は敗退してしまった。

決勝前に行われた、トリックショットショーの塙選手。
こんなおちゃめな塙選手、初めて見ました。(笑)
Best16の結果は、以下の通り。
高橋邦彦 7-W 大西想
松田渉 5-W 羅立文
照屋勝司 W-7 塙圭介
西尾祐 W-6 橋本洋平
遠山康仁 1-W 土方隼斗
栗林達 5-W 浦岡隆志
米津剣人 7-W 鈴木淳
虻川修 3-W 鈴木清司
Best8では、照屋勝司 - 西尾祐 戦を中心に観戦。
西尾選手の今シーズンは、割と安定してプレーを見せていて、上位入賞もしている。
照屋選手は、今年初めて決勝日に残ったのだが、ゲームが始まると、
照屋選手が西尾選手を圧倒してしまった。
西尾選手がどうと言うよりも、照屋選手のプレーがキレていた様な気がする。
一方、土方隼斗 - 浦岡隆志 戦も見ていたが、相手にリードを許しても、簡単に勝たせない粘り強い
プレーの浦岡選手が相手なだけに面白いゲームだった。
とは言え、やはりMVP争いをしている土方選手が、最終的にゲームの流れをつかみ、勝利した。
羅選手、鈴木清司選手は危なげなくBest4へ進んだ。
Best8結果
大西想 2-W 羅立文(K.Andy)
照屋勝司(Mecca) W-1 西尾祐(Bagus)
土方隼斗(Mezz) W-5 浦岡隆志(Adam)
鈴木淳(K.Andy) 2-W 鈴木清司(Adam)
この日、鈴木清司選手はいつもと違った雰囲気を放っていた。
この選手も粘り強いプレーを見せるが、あまり上位に残る機会には恵まれていない。
Best16戦は、ボクの席から見えないところだったので、見れていないのだが、
Best8戦のプレーをみると、完全なプレーをしていた。
隙がなく、終始主導権を握っている印象だった。
そのプレーは、Best4でも変わらなかった。
相手が土方選手なので、簡単には終わらなかったが、
その土方選手も鈴木選手がミスしないとこぼした程だ。
(土方選手がタイムアウトを取り、トイレで他の選手と話した時に出た言葉。
場内実況FMにて、その話が出ました。)
一方、土方選手とMVP争いをしている羅選手は、照屋選手と対戦。
羅選手は緻密なプレーを見せるが、この日は照屋選手が羅選手を上回った。
Best4結果
羅立文 5-W 照屋勝司
土方隼斗 6-W 鈴木清司
決勝は、照屋選手と、鈴木清司選手の対戦。
序盤、鈴木選手が4ゲームを選手し、スタートダッシュを決める。
この4ゲームの内、3ゲームがブレイクランアウト。つまり、照屋選手に撞かせない形で取っている。
もう、このまま突っ走る様にも思えるほど、鈴木選手にプレーは完璧だった。
しかし、やはりこのまま終わる事はなかった。
照屋選手は、Best16、Best4戦は相手に先行を許すも、捲くって勝ち上がったきたのだ。
鈴木 4-0 照屋からは、互いに得点を取り合い、鈴木 7-3 照屋と鈴木選手が優勝にリーチをかける。
しかし、ここまで最高のプレーを見せていた鈴木選手のペースに狂いが生じ始める。
その間に、照屋選手もペースをつかみ始め、追い上げが始まり、そこから4ゲームを連取。
とうとう、7-7のヒルヒルにもつれ込んだ。
最終の第15ゲーム。
ブレイクは照屋選手。
照屋選手のグランプリ初優勝が見れると、この展開では思った。
しかし、ブレイクノーイン。
鈴木選手、取り出しの①は入れるも、②は隠れてしまう。
かなりキビシイ配置だったが、セーフを取る。
ここからは、どちらが勝つか、まったく分からない展開になった。
勝利の女神が、いちいちそっぽを向く様な展開。
入れた、隠れた、当てた、うまいセーフティ、さらに上手く当ててセーフティを返す。
もう、書ききれないので、速報ツイッターをコピーしちゃいます。(笑)
・照屋、取り切り!ヒルヒル!!(8先)照屋勝司 7-7 鈴木清司
・照屋、ここでノーイン!!
・鈴木、取り出し1番入れたが……隠れた。かなり厳しい。
・鈴木、当てた!!
・照屋、ナイスセーフティ。
・鈴木も上手い!!短短に分けた!
・照屋、2番ノーコールイン。鈴木パス。当てられるが、入れは?
・照屋、これも返した!!
・オープン。照屋、コンビに行けるか?
・3-5-7コンビが入ったが、5番が3番と手玉の間に!!
・3番穴前!鈴木、4番に引けるか??
・ひっかけて入れた!出た!残り6球、簡単じゃない!
・5から6、完璧?ちょっとまっすぐすぎ?
・8番土手撞きロングになった。
・8番入れたが10番が間に!!
(⑧を入れた手玉が、⑩に当り、穴前の⑨と手玉の間に⑩が入ってしまう。)
・前クッションからパーフェクト!!!!!!鈴木清司優勝!グランプリ2勝目!
たった1ゲームの中に、物凄い凝縮された展開の末、鈴木清司選手が優勝を果たした。
この優勝を決めて、直後に行われたインタビューの記事が
Web CUE'Sに掲載されているので、
リンクしておきます。
彼のプレーをこの目で見て、凄く共感出来たので...
優勝とは「辛い」のか!?
この日の観戦も、非常に面白かった。
もう10年以上ビリヤードをやってて、プロの試合も多数見てきたが、
ボクが今までに見た試合の中でも、指折りの試合だったと思う。
次回最終戦は、10月14日。
バグース六本木店で行われる。
都内開催で行きやすい場所でもありますので、
ビリヤードに興味のある方は是非見に行って欲しいと思います。