
オープンカーが登場する映画はいくつかあるけれど、よーのすけが大好きなのはこれ。
『ジャッカルの日』(1973年イギリス/フランス)
原作:フレデリック・フォーサイス
監督:フレッド・ジンネマン
あらすじは・・・
1963年、対アルジェリア政策に関する意見の違いからフランス軍内部では深刻な対立が生じていた。軍の秘密組織OASは、当時のフランス大統領ドゴールを暗殺するため、超一流のプロを雇った。コードネームはジャッカル。彼は冷徹極まりない頭脳と敏捷な身のこなしで政府の包囲網をかいくぐり、目指す獲物へと近づいてゆく・・・
緊迫感たっぷりの映像で、これが30年前の映画とは思えないほどです。映画そのものもすばらしい出来ですが、注目したいのは、クルマです。フランス政府の高官は皆、シトロエンDS19サルーンを公用車として使っており、閣議が終わるとエリゼー宮から黒塗りのシトロエンが何台も列をなして走り出てくるなんてシーンがあります。
そして、ジャッカルは用意周到にドゴール暗殺計画の準備を進め、偽造パスポート、特注の狙撃ライフルを持ってイタリアからフランスへ乗り込んでいくのですが、白のアルファロメオのオープン2シーター(ジュリエッタスパイダー)で陸路から国境をこえて行くのです。このアルファロメオのかっこいいこと!
国境の検問を無事に通過した後、道がY字路になって、左へ行けばパリ、右へ行けばイタリアへ戻るという場所で、警察の捜査の手が自分に迫りつつあることを知っているジャッカルは、それまでオープンにしていた幌を、運転席(当然、左ハンドル)から上半身をちょっとひねって、右手一本で引き上げ、クローズにしてから、意を決したように左の道、パリへ向けて車を走らせていく。
暗殺者の心理をオープンカーの幌を使って巧みに表現したシーンだと思います。
若いころ、この映画を見て、オープンカーにあこがれたことを思い出してみました。
DVDが絶版になってるようですが、復刻盤出ませんかねー。よーのすけは、レーザーディスク(笑)で持ってるんですが。
あっ、ブルース・ウィリスの出た『ジャッカル』というリメイク版がありましたが、ぜんぜん別物と考えたほうがよさそうです。よーのすけはリメイクのほうは見たことありませんが。
(追記:2011.8.28 / 記事に写真を追加しました。)
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Posted at
2005/06/19 16:55:07