2017年8月26日(土)
ぬかびら温泉の宿でのんびり過ごした翌朝。
鉄道資料館のトロッコは午前10時に運転開始だというので、朝ものんびりできました。
のんびりついでに糠平湖の湖岸公園まで散歩に出てみました。
宿のご主人のお話では、歩いて10分ほどだそうです。

宿を出てすぐ、野生のエゾシカでしょうか。

湖岸公園に着きましたが、水面があんなに遠くに。
糠平湖は例年なら今頃が最も水量が豊富で、これから冬にかけて徐々に放流していき春の雪解け水を貯えるのに備えるのだそうですが、今年は雨が少なくて「渇水」状態とのこと。湖岸公園は本来なら水際なのだそうです。

9時すぎには鉄道資料館の駐車場で待機しました。
9時半ごろ、係のおじさんがエンジン付きトロッコに乗って現れました。
「ひがし大雪高原鉄道」は鉄道資料館が運営しているのではなく、NPO法人ひがし大雪アーチ橋友の会によって、レールが敷設され車両や鉄路の保守が行われているのでした。

木製のトロッコの両端にエンジン付きの軌道自転車が連結されていて、これで約600mのレールの上を往復するようです。

この軌道自転車は、旧国鉄士幌線の保線作業に実際に使われていたものをNPO法人が譲り受けたそうです。

真ん中の「客車」部分には昔懐かしいホンモノのボックスシート。
待った甲斐あって、始発便に1番に乗れました(大人800円)。よーのすけを含めて4人でボックスシートは「満員」です。

おじさんが背中を向けたまま、士幌線が健在だったころの話を聞かせてくれますが、よく聞き取れないところもあったりして。

400mくらい進むとトンネルが見えてきます。

トンネルの手前で停止し、下りて付近を散歩させてくれます。

トンネルの中は車両基地のようになっていて、予備のトロッコが保管されていました。

トンネルの先は行き止まりになっています。士幌線時代は、トンネルの先は鉄橋になっていたそうですが、今はありません。
トロッコはここで折り返し、鉄道資料館を越えてさらに200mほど行った森の中まで続いています。

こちらが森の中の終点。ここで再び折り返し、鉄道資料館の敷地に戻ったところでおしまいです。
次のお客さんが待っていて、交代となりました。
同乗した人がおじさんに「この鉄道はもっと宣伝したらいいのに。」というと、おじさんは、「あんまり客が増えると保守が大変になるから、今のままでいい。」とおっしゃっていました。
10時40分。鉄道資料館を後にして旭川方面に向け出発します。

10Kmほど走ったところに「タウシュベツ展望台」という標識を見てクルマを停めました。
森の中を200mほど歩いていくと、少し開けたところがあってそこから対岸に「
タウシュベツ川橋梁」が見えました。
旧士幌線のアーチ橋の中でも特に有名な橋ですが、糠平ダムの建設に伴い、線路の付け替えが行われてからは湖底に沈んだり、現れたりを繰り返し、近年は崩落の危険が増しているそう。
いつもなら6月から10月までは湖底に沈んでいて見えないはずの橋ですが、「渇水」のおかげで見ることができたのは、ある意味ラッキーでした。
このあと、さらにクルマを走らせて、三笠鉄道村を目指します。
つづく
Posted at 2017/09/02 12:34:26 | |
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知られざる鉄道 | 日記