
第41弾
『チャールズ・ミンガス/シュトゥットガルト・メディテイションズ』(1964年4月録音)
LPジャケット・シリーズも40枚目を迎え、そろそろ次のネタを仕入れに行かなきゃ、と思い、久しぶりにレコード店へ
パトロールに行ってきました。そこで目に付いたのがこれ。中古盤ではなく新譜です。
チャールズ・ミンガス(b)といえば、怒りっぽい、武闘派、攻撃的という言葉がすぐに浮かぶアブナイ人のイメージが強い。実際、ステージで演奏中にしゃべくっていた客を怒鳴りつけたり、トロンボーン奏者のジミー・ネッパーを殴って前歯を折ったとかいうエピソードがたくさんあります。彼の場合、黒人差別に対する怒りを音楽活動の中でストレートに表現することがライフワークのようになっていて、その演奏はメッセージ性が強く、今にして思えば、きわめて暑苦しい存在だったといえます。(よーのすけの苦手なフリー・ジャズに通じる面もあります。)
1964年4月、名盤『タウンホール・コンサート』をニューヨークで録音(4月4日)した後、ミンガス一行はヨーロッパ・ツアーに出かけます。4月10日アムステルダム(オランダ)を皮切りに、4月28日シュトゥットガルト(ドイツ)までの18日間に、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フランス、ベルギー、スイス、イタリア、ドイツと9カ国17都市をまわるという強行軍に、途中、トランペッターのジョニー・コールズが演奏中に卒倒するなどのアクシデントに見舞われながら、各地でコンサートを行いました。このレコードは、このコンサート・ツアーの最終日、4月28日の様子を収録した3枚組みのライブ盤です。
エリック・ドルフィー(as,fl,bcl)、クリフ・ジョーダン(ts)、ジャッキー・バイヤード(p)、ミンガス(b)、ダニー・リッチモンド(ds)というそうそうたる顔ぶれの一行は、どこでも大歓迎を受け、その演奏は私家盤、海賊盤を含め大小さまざまなレーベルからレコード化されています。特に4月17~18日にパリのシャンゼリゼ劇場で行われたコンサートは『ザ・グレイト・コンサート・オブ・チャールズ・ミンガス』として名盤のひとつに数えられています。
4月28日のこの演奏も、以前『ミンガス・イン・シュトゥットガルト』として、Unique Jazzというドイツの中堅レーベルからリリースされていたものですが、今回は何故かイタリアのGet Back Jazzという訳の分からないレーベルからの再発売となっています。
何度か断っていますが、私はフリー・ジャズが苦手です。それに近いミンガスもドルフィーもどちらかといえば敬遠したいほうです。が、このジャケットを見て、中味が何であれ買わざるを得ませんでした。(ちなみに、オリジナルのUnique Jazz盤のジャケットは、ミンガスの顔写真です。)

←ジャケットの裏面
1963年の
ポルシェ356Bを大きくあしらったジャケット写真ですが、ミンガスとは何の関係もありません。シュトゥットガルトにはポルシェの本社があるという、それだけの理由でこのジャケット・デザインになったのでしょうが、ミンガスのメッセージ性などは、こういうデザイン・センスとは相容れないものだと思いますけどね・・・。
そもそもミンガスは、「俺のことをチャーリーと呼ぶな」といって怒っていたくらいなのに、このジャケットは思いっきり『チャーリー・ミンガス』と書いてあるし。
それでも、好きなクルマの写真があしらわれているだけで、よーのすけとしてはOKです。(画像処理的に色づけされているところは、チョッと不満ですが。)
Posted at 2007/08/19 12:59:51 | |
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JAZZのLP | 日記