思ひ出をめぐるこのブログ。
2回目の今回はLT23型の三菱360(初代ミニカバン)空冷車両です。
1台目のフロンテ7S・4サイクルの大人し目なエンジンフィーリングにちょっとがっかりしまして、フロンテ7Sを解体に出した数年後、少し前に親の実家に住むイトコからの情報で通学路学校近くに古い軽自動車の錆バンがある、という情報をもらっていたのを思い出し見に行ってみました。
その時の画像は撮影しませんでしたが、家に持ち帰った直後の画像はタイトルの品。
ワンオーナー、以前は納屋に置いていましたがしばらくは畑で藁入れの倉庫になっていた車です。錆びてましたがこの時にはまだ再生可能だと信じて、近くにあったその車の持ち主の方をお伺いし(全く面識のない他人)、了承をもらって後日にレッカー車をチャーターし持ち帰りました。
引き揚げ時はブレーキロックしていましたが、レッカー車のウインチで畑から引き揚げているとブレーキ張り付きは自重の重みで解消されなんとか転がるように。
エンジンルームは何故かヒューズが外されていましたが、それ以外は触られた形跡はなし。
空冷車でしたのでオイル漏れはあるものの少し触ればエンジンがかかりそうな。エンジン上部に位置するガソリンタンク内は綺麗で腐食なしでした。ただブレーキはフットブレーキはスカスカ。サイドブレーキは大丈夫といった状況。
整備書もない状況でしたが、新しいガソリン入れて、プラグ替えてヒューズ入れて、バッテリー新品投入。長いクランキング後に始動した時は嬉しかったなぁ。2サイクル車でして青白い煙多数排出でした。
室内は藁と砂で汚れてましたがこれは掃除で。
天井は子供が乗ったとかで、大きくへこんでましたが、全体を押し出すことにより正常に近い蒲鉾型に復帰。
各部の錆はホームセンターで錆予防塗料を買ってきまして、錆びた部分を電動ドリルの先に付けたヤスリで削り取り、ハケ塗りするという荒業で仕上げました。オリジナル塗装が厚くてよい感じでしたのでこれを生かしたいというのもありました。ハケ塗り建物用塗料の薄緑色で近似色がありまして調色しないで塗りました。
この車はこの状態でナンバー登録しないで数年軒下保管。
書類関係はない状態でしたが、元の持ち主は分かっているので、所有権があった(ディーラー車)ので苦労して販売店の本社まで行って所有権解除の印鑑を押してもらったり、色々勉強できた車でした。
前開き左右ドア、後ろは横開き。最終型の一歩手前なんで、分厚い鉄板の各部と、ちょいコストダウンのインパネ周辺。ラジオは当時物オプションが稼働でした。
年式は昭和43年位でしょう、STDグレードでした。
親切な町の修理屋さんの協力により後年にナンバー取得して数年乗りましたが、その当時はネットも普及してなくとにかく部品が無い。今位情報が発達していれば保存しておいて再生しただろうなぁ。
時々売りに出るこの種のLA23型なんかをみると欲しくなりますが。
。
雨漏りで錆がひどかったのは前席周辺だけでしたので荷室床面は錆も少なく多数積載しても丈夫な荷台でした。
コラム4MTを駆使して、最高速は90㎞/h位は出ましたが普段乗りの巡航速度は65㎞/h程度。高速走行70㎞/h以上で走行時はチョークを半分引くという注意書きシールも貼り付けしてありました。
リヤ周りに付くレースのカーテンは今も健在な祖母に無理言ってミシンで縫ってもらったもの。勿体なくて今でも保存してあります。
記録簿はありませんでしたが、走行距離は10万キロほど(メーター一回り)そろそろオーバーホールが必要か?といった感じの音がクランク周りからしておりました。
その後は地元の三菱乗りの名士の紹介により関東方面の方の元に嫁いでゆきました。
オーナーがそれから変わって伊豆方面でレストアされたということですので何処かで元気にしていることでしょう
Posted at 2013/05/27 19:03:16 | |
自己車両 | 日記