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2019年01月02日

日本車を運転して失われた30年を考える

日本車を運転して失われた30年を考える  明けましておめでとうございます。今年もイタフラ車泥沼ライフ2を、どうぞよろしくお願いいたします。
イタフラ車とは言いながら、今回は12月に日本が誇る2大メーカーの小型車に運転する機会がありましたので、その時の感想を述べてみようと思います。まずは、タイトル画像のこちら、カローラスポーツでした。

自動車評論家が絶賛する程でもない

 試乗したのは1.2ターボの6iMT車でした。グレードは中間グレードのGでした。まず、デザインですが、恐らくトヨタという自動車メーカーはフロントフェイスをデザインするにあたって、歩行者の衝突安全性と空力を重視していると思うのですが、個人的に趣味がまったく合いません。
「貴方っていい人なんだけど、顔が...」
 という感じです。平均的な日本人の要望をまとめ上げると、こういう容貌になるのかもしれませんけど、本当のところ、いったい誰に向かってアピールしているのか全く分かりません。もちろん、
「今度のカローラスポーツのデザインって、最高!。ラブ♡」
「アルファロメオ147の顔って、何か変!」
と思っている方々がいるのもしれませんが...。

 運転してみての感想。まずご自慢のiMTは発進時にエンストしないようにサポートしてくれる機能があるのですが、クラッチのミートポイントや、ペダルの角度が好みではありませんでした。これはあくまでも相性の問題だと思いますが、個人的に駄目でした。また、SPORTモードの時はシフトチェンジ(ダウン)の際、エンジン回転数を合わせてくれるので、ヒール アンド トゥが上手ではない方には福音です(実は私も苦手です)。
 走り出してみると1.2リッターのターボエンジンで、過不足無い動力性能を有していますが、元気にキビキビ走る感じではありません。スポーツとは謳っていますが、実際のところ「気晴らし」程度の感覚です。排気量の大きさによる絶対的なトルク不足感があるので、個人的には排気量が1.4リッター位あった方が良いかなぁと思いました。なお、試乗コースが平坦な直線主体の道路であったため、登はん性能は分かりません。また、シャシー性能はTNGAボディ採用で、確かに剛性がありそうな感じでしたので、路面が荒れた場所を意地悪してわざと通過してみたところ、サスペンションがきちんと動いてギャップをいなしてくれました。でも、欧州車連合と比べればトヨタもやっとここまで来たか程度のレベルで、感動を覚える程ではありません。それと、「ああ、これが日本の車だなぁ」と感じたのは遮音性の高さです。運転中は終始静かでした。個人的にはエンジンの音くらい聞こえた方が良いと思っていますが、その一方で車内が静かな方が、上質感もあり疲労度が少ないと大多数の日本人が考えているかもしれません。
 そして、今度のカローラファミリーの最大の目玉はコネクティッドカーであることです。今や自動車業界において、車の自動運転やIT化は避けて通れない課題だと思いますが、個人的には全く必要が無い機能です。車を停めてスマホで調べれば良いだけですし、万が一事故を起こした場合は保険屋に連絡するだけなので、年額12,000円でトヨタとつながりたい人だけどうぞ、ということだと思います。
 あおたくは過去にカローラセダンや、スプリンターカリブを愛車にしていた時期があったため、実はトヨタカローラファミリーには大変興味関心があります。昨年、カローラスポーツがデビューした際、自動車評論家の皆様がこぞって絶賛していましたが、試乗してみたところ、それ程素晴らしい車とは思えませんでした。現在末期モデルにさしかかったゴルフにさえも、近付けていないじゃないかな。後出しジャンケンをして負けているということは、同じ土俵で勝負をする気が無いのかもしれません。自動車メーカーは限られた開発費で、新車を製造しなければならないことは重々承知していますし、トヨタはそろばんをはじいて収益を出すことに長けているメーカーであると思いますが、カローラスポーツは、そのスポーツという名前とは裏腹に、それ程クルマ好きをターゲットにしていないのでは?という疑念が浮かび上がりました。逆にコンフォートで故障が少ないことを美徳とするオーナーにはお薦めの一台とも言えます。

 次に、もう一台乗ったのは代車としてあてがわれた日産ティーダラティオでした。こちらは10年以上前の車であるにも関わらず、車内インテリアが洗練されていて、ちょっとだけ感心させられましたが、走らせてみた感想は「フツーのオヤジ車」以上でもそれ以下でも無い一台でした。いったいどうしたら、こんなにも印象に残らない車を製造出来るんだろうか?とも思いました。ターゲット層は日本の中高年や老夫婦、海外市場ですとアジアの新興国?という感じでしょうか。日本の車は1990年代までは確かに世界一だったかもしれませんが、世界一になった後はバブルがはじけたことや、追いかける対象が無くなってしまった結果、これからの車を上手く提案出来なかったこともあり、足踏み状態を続けてしまったようです。間もなく平成が終わろうとしていますが、この失われた30年間で、完全にヨーロッパ勢に追いつかれてしまったような気がしますし、電気自動車の時代になれば、うっかりするとアジアの新興国の自動車メーカーにも追い越されそうです。日本の自動車産業は「日本経済の最後の砦」だと考えているので、かなり心配な気分にさせられた2台の日本車でした。


 よく見ると、癖のないパトリック・ルケマンと言えなくもないデザイン(でも退屈だ)。日本の自動車メーカーは、もう少しデザインを頑張らないといけないんじゃないかなぁ。
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Posted at 2019/01/02 17:31:00

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この記事へのコメント

2019年1月5日 23:36
おっしゃる通りだと思います。
だから欲しい国産車が無い。乗っても疲れるだけ。所有しても維持費が高い。クルマ離れ。売れないとメーカーや日本経済が成り立たない。自動車工業会は政治家に圧力をかける。政治家の先生は官僚に軽減税制を指示する。新車は販促のための軽減するけどそれ以外は距離に応じて増税ね!日本は自動車文化不毛の国へ突き進む…。
コメントへの返答
2019年1月6日 10:55
コメントありがとうございます。ちょっと
コメントから外れた返答になっちゃうん
ですが、自分も含めて、基本的に日本
人って、新しい価値のあるモノを提案す
る事が得意ではない国民性なんだと思
います。
結果、お客様のニーズに寄り添った製品
を提案することによって、責任逃れをして
いるだけに過ぎないため、どこでも同じ様
で、退屈な自動車しか現れないんだろう
なぁとも考えています。
政治家も官僚も悪いとは思うけど、その
政治家を選んでしまっているのが、我々
有権者な訳で...。すみません、みんカラ
は政治的な発言はNGなので、後は察し
てくださいm(__)m。

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「ピンバッジいただきました。」
何シテル?   06/08 16:29
あおたくです。よろしくお願いします。2012年に206SW を乗り換えをするか毎日悩んでいましたが、同年5月 よりプジョーとアルファのイタフラ車の両刀遣いに...
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