あおたくのブログ一覧

　 今回は今週中に起こったトヨタに関する事について書こう
と思います。本当はトヨタ及び広告代理店の術中にはまった
感があるので、黙殺に努めようかな～と思ったのですが、書
かずににはいられなかったので、やっぱり書きます。
　まず言いたい事は、話題作りのためだけのクルマ作りは止
しましょう。という事です。確かにこうやってブログエントリー
が一本書ける位インパクトがあった事は事実ですが^_^;、こう
いう戦略って、長期的にはメーカーにとって、どんなものかな
～って思います。最初にシャア専用オーリスからですが、
日本のヲタク及びガンダムマニア層（実は、小生もその一人
ですが．．．）に向けて、リリースされた商品です。昨今のガンダムの関連商品の売り上げは相当
なもので（お台場のガンダムの経済効果は3,000億円らしい）、そこにトヨタも目に付けて、今回の
発売につながったと思いますが、そもそもオーリスは元々ヨーロッパでVWゴルフとガチで対決する
はず（だった）クルマです。それが、わずか一年でこのような商品を販売している事に、トヨタの自動
車メーカーとしての姿勢に疑問符が付きます。要はオーリスが売れなかったから、話題を作って
カンフル剤にしちゃおうという、意図が見え見えです。結局、オーリスは足まわりは結構頑張って
作ったんですけど、ゴルフ7が出た現在、足元に及ばなかったということです。クルマの開発予算
に縛りはあるとは思いますが、メーカーは長期的に売れるような「本物」のクルマをじっくりと作る
べきだと思いました。
　 次は、ピンクのクラウンです。試乗していませんが、雑誌やウェブ上での今度のクラウンの評
価は、概ね好意的なようです。実際売れているようで、新型クラウンにすれ違う頻度は、MiToより
も多い気がします(笑)。で、トヨタの「ReBORN」の象徴としての「ピンクのクラウン」なんですが、
何だか日本を代表する高級車としては、「品位を下げている」と思いますし、もっと言うと「幼稚」
だと思います。各国のDセグメント以上の高級車に、こんなバカげたカラーバリエーションを展開し
ている自動車メーカーはありません。自社のブランドイメージをきちんと守っているからでしょう。
ピンクのクラウンを経費で購入する事を検討している企業にとっては、広告効果抜群でしょうけど、
そういう行為って、何だか成り上がりっぽくて田舎くさいですし、（トヨタも含めて）自社のブランドイ
メージを損ねていると思います。メーカーにとっては、一時的な「お遊び」なんでしょうけど。長期
的なビジョンでもってブランドを守っていかないと、いつまでも「本物」になれないと思いました。


　　すみません。carviewより引っ張ってきました。

　最後に、SAIです。発売４年で大幅な改良を行いましたが、フロントフェイスを大手術して何だか
訳の分からないクルマになってしまいました。まるで整形手術をした人に久しぶりに会って、誰だ
か分からない感じに似ているような印象をおぼえました。「大人のモテ・ツールとなる小さな高級車」を開発陣が狙ったそうですが、それを聞いて正直苦笑しました。これに乗って「モテる」ようになるん
でしょうかね。こういう「やっつけ仕事」的なマイナーチェンジを繰り返していくと、結局トヨタは、何を
目指しているのか全く分からなくなります。以前NHKスペシャルでマツダのモノ作り取り上げた番組
を観ましたが、トヨタも一度クルマの開発のあり方を見直した方が良いんじゃないかと思いました。
日本国内おいて、自動車産業が経済にどれだけ大きな影響を与えているかを考えると、トヨタには
本当に頑張って欲しいと思うのですが、今回のSAIはちょっと整形失敗って感じだと思いました。


　　こちらもcarviewより拝借