
土曜の夕刻突然フランスへ出かけた。4時間程度のトレーニングのために24時間かけてアルザスまで走りに出かけたのだ。そう、高度1500m弱の環境でトレイルランニングを行い、心肺機能を高め、上り坂に備える為だ。本当なら金曜日の夜から出かけたいところだが、今の時期は発表会やら何やら子供達のイベントごとが多く、自分事に割ける時間は少ない。こう行った時間の制限はクライミングでなくとも結局常に付きまとう。まあ、2児の父なので当たり前だが。

子供が親を超えるハードルをどの方面でも高くしておきたいとは思うけど、高くするために子供との時間を少なくするのは本末転倒だろう。この辺のバランスは難しい。
それにしても、アルプスまでではないにしろグランバロンまではそれなりに遠い。片道500㎞は軽く超えている。そこまでを一人で運転していくのか?若い頃ならいざ知らず、夜中に到着では翌日の疲労も抜けないだろう。同世代の人はそう思い至るかもしれない。自分も他人事ならそう思う。
だが、自分の老朽化に伴い、車の方は最新型にアップグレードしている。夜中でも煌々と前方を照らすLEDのヘッドランプはハイビーム自動切り替え機能付であると共に舵角に合わせて光量・照射角も可変するので山道走行の疲労が減った。高速上では車線逸脱ワーニングがあるので車線に対してナーバスになり過ぎる必要もなくなった。また、クルーズコントロールで車を走らせている場合の最大の危険「前方の車の急停止等」に関するリスクは自動ブレーキが補うだろう。
地図上にないような緊急工事の際の速度制限変更も搭載カメラが感知して知らせてくれるとまあ、かなり至れり尽くせりではある。
それでも自動運転車ほどよくは出来ておらず、責任は運転者が負うというところは変わってないが…
まあ、時速130㎞で5時間も車を走らせるのだから、安全に直結するこれらの機能は本当にありがたい。
実は一度ここに来ている。その時は500bG。最後の10分はアプローチなので峠的ヘアピンが連続する。神的にも盛り上がってくる。

そして、駐車場所も決まっている。
清々しい快晴だった。
高度を稼いだ分少し肌寒い気もするが、これから走ることを考えてJKTは着用しない。

コンポートでエネルギーと水分を補給するので後はラムネくらいしか持たない。
携帯・財布・キーが入ったポーチにQX10をミニカラビナで連結。
荷物はそれだけだ。
軽く仕上げると機動力があがる。数時間の行動にバックパックはいらない。
この軽快さにはまると本来のヤマヤの感覚を失ってしまいそうだ。残雪はあったが幸いにもたいしたことはなかった。さて、通常30分かかると言われている頂上間での道のりは今回のような丸腰だと登り15分程度、下り10分以内でいける。ローカットシューズなので、駆け降りるとなると下りの捻挫のリスクがあるのだが、トレラン専用ソックスなどサポート素材のあるホールド感の高いものだとそれほど危うさを感じなかった。やっぱり専用の物はそのように開発されているなあとつくづく感じる。外気は25度。木陰にはいると気持ちいいくらいの暑さ。

(ああ、マイアベンシスが見える!)
新緑や開けた視界から望む山々を見ながら走るのは良い気分だ。既に一度見た景色でもそう思う。
グランバロンを周遊するような感じで走り、さらに前衛峰も登った。
清々しい気分だった。

帰りはルクセンブルグの友人宅に寄ったので700kmオーバーの走行となったが、最新車種だとそれほど疲れない。でも、逆に最新車種でなければ疲れてしまうだろうと感じる自分はもう決して若くない。ああ、びみょー。
Posted at 2016/05/29 06:00:34 | |
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