
アメリカ車らしいルックスとサイズで人気を博したクライスラー300シリーズ。
モデルチェンジし、今度は先進的な安全デバイスを備えて登場。
同価格帯の日独セダンと比較した。
クライスラー 300
300C ラグジュアリー_RHD(AT_3.6)
8点
日産 フーガ
370GT タイプS(AT_3.7)
8点
フォルクスワーゲン CC
1.8TSIテクノロジーパッケージ_RHD(DSG_1.8)
7点
今度の300は廉価グレードが300リミテッド(398万円)、高級グレードが300Cラグジュアリーと、片方にだけ「C」が残った。Cの有無の意味は不明。3.5L、V6エンジンに8速AT(先代の5速ATから一気に3段増加!)を組み合わせたクライスラーのフラッグシップサルーンだ。燃費は9.2km/Lと大健闘! そのうちV8エンジンを搭載したSRT8も出てくるのだろうが、現時点ではV6のみ。トピックはなんと言っても前面衝突の危険性が迫った時に警報で知らせるFCW、ブラインドスポットモニターなどといった流行の安全デバイスを備えることだろう。車格やブランド、それに装備の充実ぶりを考慮すると、買い得なのは間違いない。対するフーガとCCには、プリクラッシュブレーキ(前方衝突の危険性が迫った時に警報だけでなく、自動でブレーキが作動し、衝突を回避、あるいは軽減する)、レーンキープアシストなど、300C以上に安全装備が充実。さらに独自のインテリジェントペダル(プリクラッシュブレーキが必要となる前段階で、前車との距離が近づいてもドライバーがアクセルを踏んでいると、それを押し戻す力を発生させ、ドライバーに注意を喚起する)なども装備。フーガの3.7L、V6エンジンはパワフルで、フーガをスポーツセダンたらしめる。燃費は300Cより若干劣る9.0km/L。CCは3大中唯一のFFで、エンジンも唯一の4気筒と、古い価値観で言うとサイズがどうであろうと300Cやフーガより下のクラスに分類される。が、1.8Lターボは最大トルク25.5kgmをわずか1500rpmから発生し、燃費は300C、フーガを大きく上回る13.4km/L。それぞれに特徴的で、プレミアムサルーンはメルセデスやBMWだけじゃないぞ! と言わんばかり。ただ、CCは総合的に見て若干割高感が拭えない。実力に対して割安な国産車の優位性を備えたフーガとアメリカ車らしさを味わえながら車両価格や燃費もリーズナブルな300Cのどちらかで迷う感じだ。
この文章は
100万人のクルマ選びについて書かれています
Posted at 2012/11/27 17:35:34 |
トラックバック(0) | 日記