
もうひとつの不安は車自体への負荷でしょう。確かにエンジンへの負荷、ブレーキへの負荷、そしてタイヤへの負荷など、通常の走行とは比べるべくも無い負荷がかかるのは事実です。ただ逆に言えば日常の走行ではこういった領域はほとんど使われていないのもまた事実。アウトバーンを快適に走るように作られた車であることを考えると、これはむしろもったいないとも言えるわけです。昨年の夏におおらすかるさんのお車(前車のGTX)を運転させてもらったときに驚いたのは、足回り以外ほぼノーマルであったお車が本当に気持ちよく走ることでした(電装系チューンをいろいろやっていた自分の車と比較しても見劣りしない走りでしたので、少々ショックでしたが…笑)。どうやらそれはおおらすかるさんがこのお車を普段からよく「回して」運転していたことによるもので、このときほど「エンジンはしつけで変わる!」ということを実感したことはこれまでありませんでした。考えてみれば僕自身、今回の車ほど「走る」ことに重きをおいた車を過去所有したことはありませんでした。もちろんこれまですべてAT車でしたから、エンジンをレッド近くまで回す機会など、所有している間ほんの数回あるかないかだったと思います(それどころか3000回転以上回すこと自体まれだったと思います)。
この車に乗換えて、以前からお話しているようにほとんどマニュアルモードで走るようになっている今、これまでの車よりは「回して」走るようになっていますが、それでもATの走りのくせはそう簡単に抜けるものではなく(それにこの車低回転でもトルクがあるので)、3,000回転以前でついつい早め早めのシフトアップをしてしまいます(MT乗りの友人からはよく笑われます)。そう考えると年に数回程度サーキットでおもいっきりエンジンを回してやるのも、かえって車にとってはいいのかもしれないとも思います。実際、走行距離30,000kmを超える僕の車は現在絶好調!(もちろん一連の電装チューンのおかげでもありますが)手前味噌ですが、本当に気持ちの良い車に仕上がっていると思っています(笑)。少なくとも年数回程度サーキットを走るくらいで極端にその寿命が縮まることなど無いと言っていいのではないでしょうか。それよりもむしろ、普段引き出せずにいる車本来が持っているポテンシャルを引き出してやる機会として考えれば、むしろ車にとってもいいことなのかもしれないとすら考えてしまいます。
Posted at 2007/02/24 18:03:47 | |
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