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2016年04月17日

0-100km/hr加速データ考察

0-100km/hr加速データ考察









画像は最初の我が愛車だったノーマルAE92GT-Zの借用画像です。

1980年代後半の車種ですが、1980年代の0-100km/hr加速では、速い部類でした。




さて、0-100km/hr加速に必要な時間というのは、0-400m加速に必要な時間と共に

クルマの加速データとして有効な指標となります。



0-400m加速は、速いクルマだと最終速度は160km/hr以上に達しますので、

総合的なデータとしては有効だと思いますが、0-100km/hr加速の方がかなり実用的です。



先日購入したフルテストファイルを見ると1970年から蓄積されたデータの中では、

0-100km/hr加速データは1970年・1971年には、名車432Zとトヨタ200GT以外はありませんが、

1972年以降は基本的測定されています。




そのデータ傾向を見てみると、

1970年代:

9秒台が1975年のサバンナAPGT(885kg・125ps・16.2kg-m【グロス】):9.8秒だけ

10秒台は・・・

1973年のサバンナGT (885kg・120ps・16.0kg-m【グロス】):10.0秒

1974年のカリーナ2000GT(930kg・140ps・17.2kg-m【グロス】):10.0秒

1972年のカローラレビン1600(855kg・115ps・14.5kg-m【グロス】):10.1秒

1975年のカペラロータリーAPクーペGS-Ⅱ(965kg・125ps・16.2kg-m【グロス】):10.1秒

1978年のサバンナRX-7リミテッド(1005kg・130ps・16.5kg-m【グロス】):10.2秒

1973年のコロナHT2000GT(1090kg・145ps・18.0kg-m【グロス】):10.3秒

1975年のルーチェAP HTグランスリツモ(?kg、135ps・18.3kg-m【グロス】):10.5秒

1973年のスカイライン2000GT-R(ケンメリ、1145kg・160ps・18.0kg-m【グロス】):10.5秒

1973年のセリカリフトバック2000GT(1040kg・145ps・18.0kg-m【グロス】):10.5秒

1972年のスカイライン2000GT(ハコスカ、約1000kg・120ps・17.0kg-m【グロス】):10.7秒

1973年のカリーナHT1600GT(930kg・115ps・14.5kg-m【グロス】):10.8秒

1974年のスプリンタークーペ1600GTトレノ(935kg・115ps・14.5kg-m【グロス】):10.8秒


とロータリー・DOHCと言ったハイパワーエンジン搭載車が並んでいます。


でも、1970年代の中で

1970年の432Z(1040kg・160ps・18.0kg-m【グロス】):8.4秒

1970年のトヨタ200GT(1120kg・150ps・18.0kg-m【グロス】):7.5秒

がダントツに速いんですよね。


トヨタ200GTなんて、1120kgもあるのにトルク18.0kg-mしかなくて7.5秒というのは、かなり???

実際にはもっとトルク・パワーが出ていたか、余程ミッションがクロスしていたのか・・・。


やはり車重が殆ど1000kg前後で800kg台と今の軽と同じか軽い位ですから、

パワー・トルクがグロス表示であるにも関わらず、実際には速かった訳ですよ。


1970年代後半は、クルマ=排ガス公害ということで排ガス規制が厳しくなり、

0-100km/hr加速が10秒台のクルマは1978年のサバンナRX-7だけですね。




1980年代:

排ガス規制をクリアしながらハイパワー化がグンと進みます。

0-100km/hr加速が一桁(10秒未満)のクルマがドンドン出て来ました。

ターボ車が台頭してきて、NAのDOHCやローターリーと凌ぎを削った時代から、

DOHCターボやロータリーターボとターボを組み合わせるのが当たり前の時代となりました。

そして、加速に有利なAWDが上位を占めるようになってきました。


5秒台は

1988年のギャラン2000DOHCターボVR4(1340kg・205ps・30kg-m):5.8秒

のみ。


6秒台は

1989年のサバンナRX-7GT-X(1260kg・205ps・27.5kg-m):6.4秒

1986年のソアラ3.0GT【AT】(1500kg・230ps・33.0kg-m):6.7秒

1987年のセリカGT-FOUR(1150kg・185ps・24.5kg-m):6.8秒

1989年のレガシィRS(1290kg・220ps・27.5kg-m):6.9秒

1988年のブルーバード4ドアセダンSSSアテーサLTD(1360kg・175ps・23.0kg-m):6.9秒

の5車種。

マイレガの初代モデルが顔を覗かせています。


7秒台前半は

1986年のサバンナRX-7 GT-X(1260kg・185ps・25.0kg-m):7.0秒

1989年のスプリンタートレノ1600GT-Z(1070kg・165ps・21.0kg-m):7.1秒・・・最初の我が愛車!!

1988年のシルビアK's(1120kg・175ps・23.0kg-m):7.2秒

1989年の180SXタイプⅡ(1170kg・175ps・23.0kg-m):7.3秒

1987年のMR2 G-LTD スーパーチャージャー(1070kg・145ps・19.0kg-m):7.5秒

1988年のミラ-ジュサイボーグ16V-T(1000kg・145ps・21.0kg-m):7.5秒

1989年のセドリックシーマタイプⅡリミテッド(1650kg・255ps・35.0kg-m):7.5秒


といずれも1980年代の加速が速いクルマは全て1986年以降で登場しています。

1980年前半では、5秒台・6秒台はもちろん7秒台は唯一、

1983年のスカイラインHT2000RSターボ(1130kg・190ps・23.0kg-m)の7.6秒だけで、

7秒台前半を記録するクルマはありません。





1990年代:

ハイパワー化が進んで280ps自主規制時代に突入し、

遂に5秒切る車種も出て来て、速いクルマは5秒台でずらっと並びます。



1990年のスカイラインGT-R(R32、1430kg・280ps・36.0kg-m):4.9秒

1991年のGTOツインターボ(1670kg・280ps・43.5kg-m):5.0秒

1992年のアニフィニRX-7タイプR(1260kg・255ps・30.0kg-m):5.1秒

1999年のスカイラインGT-R(R33、1530kg・280ps・40.0kg-m):5.1秒

1991年のNSX(1350kg・280ps・30.0kg-m):5.4秒

1990年のMR2GT(1260kg・225ps・31.0kg-m):5.5秒

1991年のパルサーGTI-R(1240kg・230ps・29.0kg-m):5.7秒

1993年のスープラRZ(1490kg・280ps・44kg-m):5.8秒

1994年のセリカGT-FOUR(1390kg・255ps・31.0kg-m):5.9秒


といったところになります。

6秒台になるとかなりの数になるので挙げませんが、今や名車と呼ばれる車種が

顔を揃えていますね~。


ちなみに1990年代の速いクルマは、殆どが90年代前半に集中していて、

90年代後半で5秒台を記録する新車種はR33GT-Rだけです。

この頃から、クルマの肥大化が顕著になってきて、おデブなクルマが増殖しました。





2000年代:


2000年代前半は各社280ps自主規制を守りながら、スポーツ車種を熟成させ、

2000年代後半は280ps自主規制に縛られず、300psや400ps車種が出現して来ました。


2008年のGTR(R35、1730kg・480ps・60.0kg-m):3.82秒

2003年のランサーエボリューションⅧGSR(1400kg・280ps・40.8kg-m):4.97秒

2003年のインプレッサWRX STI(GDB-C、1440kg・280ps・40.2kg-m):5.27秒

2008年のWRX(GRB、1470kg・308ps・43.0kg-m):5.52秒

2008年のレクサスIS-F(1690kg・423ps・51.5kg-m):5.58秒

2008年のランエボXGSR TC-SST(1540kg・280ps・43.0kg-m):5.61秒

2003年のレガシィツーリングワゴンGT-specB(1450kg・280ps.35.0kg-m):5.93秒・・・マイレガベース車



こうしてみるとGT-Rが1990年代で初めて4秒台に突入し、2000年代で3秒台に突入した訳で、

時代をリードしていることが判ります。

そして、今は亡きランエボが意地を見せて4秒台に割入ってます。

マイレガも含めて5秒台にはハイパワーカーが名を連ねますが、

この頃のインプ系は5秒前中半でIS-Fと伍す実力を持っており、

やはりチューンするベースカーとしては非常に有効な車種と言えます。




2010年代:

ほぼ現代の車種ですが、2000年代とは大きく図式は変わっていません。


新車種で5秒台に入るのは以下の4車種のみ。

2014年のWRX STI(1480kg・308ps・43.0kg-m):5.45秒

2015年のスカイラインハイブリット(1770kg・306+68ps・35.7+29.5kg-m):5.63秒

2011年のフーガハイブリット(1860kg・306+68ps・35.7+27.5kg-m):5.94秒

2014年のWRX S4(1540kg・300ps・40.8kg-m):5.98秒


国産ではありませんが、テストデータでは

ポルシェ911カレラS(1450kg・400ps・44.9kg-m):4.46秒

で4秒台に入っていますが、外車は基本的に外していますので、番外ですね。


2010年代では、大型セダンのハイパワーハイブリット車が顔を覗かせ始めているのが特徴ですね。




こうして1970年から45年を振り返ると、最速7.5秒→3.8秒に約1/2の時間で

発進してから100㎞/hrに達するに至っており、これは凄まじい加速力進歩です。

R35 GTRとトヨタ2000GTの差ですが、車重が1.6倍程度に増えていても

パワー・トルクは実質3.5~4倍にも増えています。


但し、今後0-100km/hrが2秒台に入って2秒中判まで速くなることは、

GTRのような特殊な車種以外では殆どないでしょうけどね。



ちなみに、R35 GTRの1730kg/60.0kg-m=28.833(トルクウエイトレシオ)で3.82秒、

WRX STI1480kg/43.0kg-m=34.419(トルクウエイトレシオ)で5.45秒

のデーターから縦軸に0-100km/hrの加速データ、横軸にトルクウエイトレシオをプロットした

直線の方程式を求めると(中学の数学ですね)、

y=0.2981x-4.593

となりますので、

マイレガのトルクウエイトレシオ1510kg/62.6kg-m=24.121をxに代入すると

マイレガの0-100km/hr加速は、何と2.45秒

と推定出来ます。

当然、GTRのようなシフトロスがないミッション構造でないので、1→2速、2→3速のシフトロスタイム

をトータル0.5秒としても3秒切る位の実力となります。


もちろん、ピーキーな特性で1点だけトルクが突出しているようなエンジン特性の場合は、

こんな加速は望めませんが、マイレガのトルク発生回転数は、フルチュ-ンエンジンとしては

中回転重視で4200rpmですので、3秒半ば

は、それ程非現実的な数値じゃない訳です。


上記のR35GTRのトルクウエイトレシオ28.833と加速データ3.82秒、

マイレガのノーマル車のトルクウエイトレシオ:1450kg/35kg-m=41.428と加速データ5.93秒

から同じく方程式を導くと、

y=0.1675x-1.0092

となりますので、マイレガのトルクウエイトレシオ24.121を代入すると、少し遅くなりますが、

やはり3.03秒と推定され、

データ的にはシフトロス0.5秒を加えても3秒台半ばは可能


ちなみに国産最速2.9秒のR35GTR nismoが1720kg/66.5kg=トルクウエイトレシオ25.714で

マイレガ(24.121)の方が上ですから・・・。



そして、益々このデータが現実味を帯びて来るのが、現在施工中のダブルチャージャー化です。


明らかに今よりも低下回転域のパワー・トルクをアップさせる効果がある訳で、

シフトロスを極力削れれば、

3秒前半から2秒台も狙える


ところに来ています。



ん~完成が楽しみです・・・(笑。


ブログ一覧 | レガ弄り | クルマ
Posted at 2016/04/17 22:54:42

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この記事へのコメント

2025年1月22日 22:24
コメントします
最近のは目の回る速さですねー
私のはカタログ値5.3秒
雑誌テストで4.9秒
但し以上マニアル車
私のオートマは実測6.3秒でした
最新のモデルなら4.2秒くらいか
ミッションの進化が凄いです
トラコンカットはワンプッシュだから信号GPは得意
今はおとなしいです(^。^)
コメントへの返答
2025年1月25日 18:07
コメントありがとうございます。
最近のノンマニュアル車はベストな変速・トラクションに制御してくれるのでアクセルオンだけで速いですよね。電動車は変速自体ありませんしね。
その分テクニックを高めるという面白さはなくなったのではないでしょうか。
自分は還暦過ぎてカミさんも乗せて走ることも多くなり、エコな加速を心掛ける今日この頃です・・・(笑。
2025年1月26日 22:18
ノンマニアル車でもトラコンに頼ると遅い・・
オートマのメカニズムや、エンジントルク出方で
のブレーキやアクセル開度とか面白いです(^。^)
同乗者がいる時はゆっくりで

プロフィール

クルマ弄り、鉄道模型が好きな中年です。 実は、バイクにも乗りたいのですが、家族が許してくれません。学生時代、FJ1200にUSヨシムラの爆音マフラー入れてブイ...
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