マイレガは、今年の10月で丸17年が経過し、18年目に突入します。
旧車の領域(デビューから30年以上でしょうか)に近付いていますが、連続5日間で2000km以上を一挙に走った先月の山陽山陰ロングドライブでは、快適装備を少しずつ充実させながら、日々のメンテナンスをしっかり行っている甲斐あって、不具合・不安のない頼もしい走りを堪能することが出来ました。
基本的に現状で満足な状態ですが、今回のロングドライブで改善した方がより楽しく、また楽なドライブが出来るだろう箇所が浮かび上がり、これらの対応を少しずつ進めています。
助手席に11.6インチモニター設置、テールゲートダンパー交換、そして運転席ドアアームレストを工夫・装着しました。
そして、実はロングドライブ後に真っ先に手を装着を進めていたのが、『走り』を快適にする装備:クルコンです。
クルコンは愛機K1600GTLでも高速道路・空いている一般道で活用していて、特にロングツーリングでその便利さを実感・重宝しており、なくてはならない装備になっています。
ちなみに、クルマのクルコンは40年前に我が家の愛車で亡き父親が乗っていた4代目ローレルメダリスト(C31系L20Eエンジン+3速AT!)に装備されていて、あると便利だな~とは思っていましたが、車速が落ちるとアクセルを踏まなくてもドライバーの意思と無関係に勝手に加速する挙動に凄い違和感があったのが印象的でした。
若い時でしたから疲れも少ない・すぐ回復するということもあって、無くても困らないな~とも思っていました。
さて、あの時から10数年が経過。
マイレガを購入して2年目、41歳の時に北海道ドライブに出掛ける際に青森まで往復陸路移動したことがありました。
が、この時はカミさんと運転を交代しながらでしたし、年齢も若かったので疲れもそれほど感じませんでした。
また、レガで何度か関西まで高速道路片道4~5時間の移動はしていましたが、それ以上の距離を連続して走る機会がなかったので、クルコンの必要性を感じていませんでした。
で、さらに16年が経過した今年。
7月の山陽山陰ロングドライブではレガで往路1日に800kmを走行。地元のインターから姫路までは全て高速道路使用で休憩を含めて7時間弱一挙に移動しました。
カミさんは、マニュアル車の運転もご無沙汰な上、レガのドライバーズシートがバケットのローポジションなので座高が低くて前方が見難いので運転したくない・・・ということで、当方が専任ドライバーとして全行程を一人で運転することになっていました。
2~2時間半に一度はSA・PAで休憩を取ったのですが、高速ではブレーキペダルを踏む機会が殆どなく右足は2~2時間半アクセルペダルをほぼ一定の開度で踏み続けることで、特に足首辺りの疲れが少しずつ蓄積。体の他の部分の疲れが少ないので、余計に右足首の疲れだけが目立つ感じになりました。
そんなこんなんで、今後もマイレガでカミさんとロングドライブを目論んでいますし、高速道路を使用する機会もそれなりに多くなるはずで、歳も取って来たので少し楽してドライブ出来るクルコンを装備しようと決めました。
以前からクルコンは欲しい装備の一つではあったので、どんな商品があるかはある程度の目星は付けていました。
ちなみに、BP5は後期型AT車の一部に純正でクルコンが装備されましたが、前期型には設定がありませんでした。この後期型純正クルコンを装着することも選択肢としてはあったのですが、MT車用ではないためクラッチ操作で動作をキャンセル出来ないのと、クルコン設定速度の幅が少ない(上限105km/hr)。
ということで、多くの車種で後付けが出来るPIVOT製品の中で、オートクルーズ付きスロコンの2022年モデル3-DRIVE AC2、と車種別専用ハーネスをアマゾンで購入しました。
取付説明書を見ながら配線接続するのですが、スロットルハーネス・ブレーキスイッチへの接続作業がハンドル下カバーを外して、そこに仰向けになってしなければならないので、夏だとそれなりに汗をかく作業になりました。
スロットルハーネスは上部(↓赤〇)に付いているので
ここを外して専用ハーネスを割り込ませます。
スピードセンサーは先日交換したナビのコードを分岐利用しました。
ブレーキスイッチのハーネスはブレーキペダル上部に付いているので、こちらを外してコードを接続(作業スペースが狭いですが、ハンダ付けしておきました)。
この状態でもクルコンを作動可能なので試走してみると、ちゃんとクルーズ機能が使えました。
で、クラッチスイッチも接続すれば良いかな~と思って配線を考えたのですが、ブレーキスイッチに並列に接続してしまうと、クラッチを踏む度にブレーキランプが点灯することになるため、やはり専用のアダプターを使う必要がある・・・ということで、クラッチアダプターもアマゾンで追加購入しました。
クラッチスイッチはクラッチペダルの上部に付いているということで、狭くて中々手や工具が殆ど入らない↓の赤〇のコードに接続するのに、コードが硬化していて一度切断してしまい、大汗かいて配線接続しましたが・・・
試走したところ、クラッチスイッチが作動する前にクルコンが設定できず、クラッチスイッチからの配線を逆に繋ぎ換えて試走しても×(汗。
作業は7/23に行っていたのですが、夕方に用事があって時間がなかったので翌日まで間をおいたところ、14年前にクラッチを踏まなくてもセルを回せるようにリベラルのクラッチレスキット↓なるものを付けたのを思い出しました。
7/24に改めて、作業をし直しクラッチスイッチハーネスからクラッチレスキットを取り外し、クラッチスイッチハーネスをクラッチスイッチに接続すると共に、ハーネスにクラッチアダプターの配線を接続しました。
しかし、試走すると、やはりクルコンが設定出来ません(汗。
クラッチスイッチからの配線接続を間違えていないことは、付属のLEDテスターを使って確認出来るですが、ブレーキ・クラッチの各ペダルを踏んだ時にLEDテスターで点灯するはずが不点灯・・・。
クラッチアダプターの配線を外すと正常にクルコンが作動しますので、本体やその他の配線は問題ないことと、最初から故障していたのか最初にクラッチスイッチの配線を間違えたために故障したのか(可能性は低いが・・・)定かではありませんが、クラッチアダプターに不具合があることが推定出来ました。
クラッチアダプターの不具合原因が、後者の可能性も否定出来ないことから3500円弱はちょっと痛いですが、クラッチアダプターをアマゾンで再購入しました(泣。
品切れで本体装着から丁度4週間待たされましたが、8/21に納品となり配線を再接続すると、やはり×(汗。配線は何度確認しても間違えていないのですが・・・。
ムダ金叩く形で諦め切れないところですが、今回は万策尽きた感じです。
まぁ使い勝手的に完璧ではないですが、ブレーキを踏んだ際の解除機能は有効で、本体スイッチの操作もしくはリモコンの↓スイッチ長押しでの解除も出来るので、特に高速道路での使用では、ほぼ6速固定なのでクラッチを切ってのクルコンOFF機能が使えなくても不具合はほぼないでしょう。
クルコン本体はステアリングカバーの上、メーター手前に設置。
そのままステアリングカバー上に付けてしまうとモニターが見難くスイッチ操作もし難いので、ダメになったクラッチアダプター本体を土台に嵩上げして設置しました。ちなみに、モニターにはクルコン非設定時にはアクセル開度が表示され、クルコン設定時にリモコン操作すると設定速度が表示されます。
本体のスイッチは一度セッティングするとほぼ弄ることはないのですが、クルコンの設定は付属のリモコンで可能、これをウインカーレバーの先端に黒いビニテで巻き付けて設置しました。
今まで、この位置にはサンキューハザードスイッチを付けていたのですが、ウインカーレバーの少し付け根側に移設しました。
クルコンのリモコンは設定が簡便で慣れると使いやすく、この位置は正解でした。
クルコンの機能としては、速度設定が40(メーター読みで約44)km/hr~140km/hrと純正に比べて上限が広く、また速度が下がった際に設定速度に調整する際のアクセル開度=レスポンスを5段階に変えられるので、パワーがあるクルマでも、速度調整時のギクシャク感を減らすことが出来ます。マイレガの場合は、一番下か下から2番目に設定すると比較的スムースな速度調整をしてくれて良い感じです。
まだ、高速道路で活用していませんが、40km/hrから設定出来るので空いている一般道でも活用出来そうです。
装着したクルコンのもう一つの機能にスロットルコントロールがあります。
アクセルペダルの踏む量(角度)とスロット開度の関係を連続的に変化させられる訳ですが、プログラムは3モード・合計18パターンが用意されており、アクセルに対する加速の感度を変えられます。
ちなみに既にレガには、ビッグスロットルの装着やECU-TEKでスロコンを調整されていて、さらにスーパーチャージャー装備で低回転でのアクセルに対する加速レスポンスが良くなる=トルク感が向上している状態でした。
しかし、アイドリングに近い極低回転のパワー・トルクは排気量に依存するので、当然パワー・トルクはそれなりで、特にエアコン作動時はそちらにもパワー・トルクが削がれてしまうので、発進する時に極低回転(1000rpm強)でクラッチミートを行ってしまうとアクセルレスポンスが悪くなる=トルク間を弱く感じるのが、唯一気になっていました。
クルコン機能の中で、アクセル踏み込み量が少ない領域で多めにスロットルが開くスポーツモード7段階の最強(SP7)に設定すると、上記の気になっていたアクセルレスポンスがかなり改善され、エアコン作動時でもアクセルにリニアに加速する感覚となり、ほぼ不満のない状態になりました。
クルコンPIVOT 3-DRIVE AC2は、接続配線に少し苦労し、クラッチによるOFF機能が使えていませんが、当初の目的のアクセルキープの足首疲労軽減だけでなく、スロコンとして特に気になっていた極低回転でのアクセルレスポンスも改善出来、満足度の高い装備になりました。