ツーリングの快適性向上を目的として、数回に分けてアイテムを購入・設置等しています。トライ&エラーで改善を重ねる必要があることもあります。
以前、ヘルメットにインカムを取り付けて実質的にはツーリング中に音楽を聴くためにウォークマンとBlue tooth接続していました。特に問題はなかったのですが、ウォークマンの音楽ソース容量が限られており、いちいちウォークマンの曲を入れ替えるのが面倒ということもあり、ウォークマンを買い足すというのも一法としてありますが、コスト的に無駄が多く、乗車時の操作性(音量調整や選曲など)やSDカードで比較的簡単に音楽ファイルを追加・編集等もできる点で、先日導入したゴリラナビのAV機能を活用する・・・ということで、トランスミッター(USB給電でイヤホン端子から音源を無線配信)を購入してインカムとBlue tooth接続させてヘルメットスピーカーで聴くことにしました。
そして、室内での接続テストは非常に上手くいったのですが、実際にバイクを走らせるとトランスミッターがエンジンのパルスを拾うためか無視できない『シャー』というようなベースノイズがかなり入ることが分かりました。
バイクはヘルメットを被っていてもエンジンや外のノイズが多く聞こえますし、それほど音質に拘りが強い方ではない自分ですが、ヘルメットスピーカーから常に発生するノイズは気持ちよくありませんし、最低でもウォークマンでBlue tooth接続・インカム経由で聴いていたレベルの音質は確保したいと考えました。
トランスミッターを高性能なものに交換するのも一法ですが、ノイズキャンセル機能とバイクの相性が分からないのでコストの無駄になる可能性もあります。
改善方法として、バイク本体に設備されているオーディオ・Blue tooth機能を使う方法があり、試しました。
ゴリラナビのイヤホン端子からバイク本体のAUXジャック(カウル右側の鍵付きポケット内)に接続、カウル左側のオーディオスイッチでONしてソースを選択すると入力設定OK。次にハンドル右側のメニューでBlue tooth接続設定して、ヘルメットインカムとペアリングすれば、走行時もノイズがなくゴリラナビの音楽をかなりクリアに聴けました。
ちなみにSDカードを使わず、直接USBストレージにアクセスすることも出来ますが、テストするとメーターディスプレイに単に『Track1 曲名』『Track2 曲名』という表示しか出ず、曲をジャンル分けして聴くことが出来ません・・・。
普通だとこれで解決・・・になるのですが、自分の拘るライディングスタイル?だと、この方法には大きなデメリットがありました。
通常走行時、自分はメーター内にある液晶ディスプレイにデジタルスピードメーターを表示させています。↓
しかし、バイクのオーディオ・Blue tooth機能を使うと液晶パネル表示が『AUX接続』『Blue tooth接続』のまま固定されてデジタルスピードメーターは表示出来なくなってしまいます。↓
自分はずっとアナログメーター派だったので普通はアナログメーターがあれば問題ないのですが、このバイクの場合メーター径は大きくてもメーターまでの距離が遠く文字(数字)も小さいためか、一目で速度が読み取り難いところがあります(まぁ針の角度でだいたい判るのですが・・・)。
そして、デジタルスピードメーターを表示して走るのに慣れてしまうと、この表示がなくなるのは非常に違和感があり、やはりデジタルスピードメーターは是非表示させたい・・・ということで別の改善方法を進めました。
ちなみに純正ナビはナビ機能でなくマルチメーター表示にしていて、この一項目としてデジタルスピードメーターも表示させられる(↓赤丸)のですが、速度だけはコンピューター(速度センサー)からの情報でなく、GPSの自車位置移動から計算しているので、トンネルや山間部(木陰)でGPS信号を受信できなくなると速度表示しなくなってしまったり、表示にタイムラグがあってリアルタイムで表示せず、イマイチでした。
さて、次に進めたのがバイクのオーディオ機能を使わず、単純にナビとヘルメットスピーカーを有線で繋ぐ方法です。
ただ、ゴリラナビのAV機能にアンプがなく、イヤホンで聴く分には十分ですが、ヘルメットスピーカーを鳴らすにはパワーが不足で音量が出ませんでした。ということで、比較的安価なヘッドフォンアンプを購入。USB給電式が見つからなかったので、バッテリー式(USB充電)を選択しました。
ナビの背面に強力両面テープで取り付けました。
ヘルメットスピーカーとの接続は100均のオーディオ延長コードを用いようとしたのですが、スピーカー側のオスジャックが5極と特殊で3極の延長コードを繋げると風呂場の中でカラオケをしているように反響するような音になって焦りました。接続時にオスジャックをキッチリ奥まで刺すのではなく、少し抜いた微妙な位置で良好な音が鳴る・・・感じでした。
双方3.5mmの5極のメス・3極オスの変換アダプターが探しても売られておらず、ヘルメットスピーカーを交換するのではコスト的に無駄なので、そのまま使用する際にジャックを『微妙な接続』にして様子を見ることにしました(この接続で即抜け落ちてしまう感じではないので・・・)。
ただ、アンプとヘルメットスピーカーのオーディオ延長コードが長いとタンク等に擦れてしまい、短いと乗降・ライディング中のフォームの自由度を狭めてしまうので、アンプからコードをバイク本体に這わせてシート下の右側から覗かせ、ヘルメットスピーカーとの間をもう1本の短めのオーディオ延長コードで接続する形にしました。
ちょうど、寒い冬に乗る際にバイクバッテリーから電熱インソールに給電するのと同じようなイメージです。
この方法は室内テストでは良かったのですが、アンプパワーが低いためヘルメットスピーカーを鳴らすのにあまり余裕がありません。バイクのオーディオ機能を活用する方法よりも音量が小さく、走行時に音楽が聴き難くなってしまいました。
そこでさらなる改善のため、より高出力のポタアンを探してポチリました。
7/9に入荷したのでテストしたんですが、期待していたより音量が出ません(汗。ということで、2つのポタアンを直列で音声信号を増幅してみました。
今回購入したポタアンを最初にナビに繋げてから以前購入したポタアンを繋げてイヤホン端子経由でヘルメットスピーカーで聴くと、かなり期待に近い音量となったので2つのポタアンをゴムバンドで抱き合わせて強力両面テープでナビの裏側にセットしました。
走行テストでもバイクオーディオ機能を用いた時と同様の音量を確保出来ました。
唯一のデメリットは、やはり有線でヘルメットとバイクが繋がっているので乗降などでジャックの脱着が面倒なことですが、バイクオーディオ機能を使った際のデジタルスピードメーターの非表示とバーターであれば、この面倒は許容出来るものです。
いろいろ紆余曲折があったオーディオ関係ですが、取り敢えず一旦この形で落ち着いてツーリングに臨もうと思っています。
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Posted at
2020/07/15 22:00:02