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2017年01月13日 イイね!

自動運転とドライビングプレジャー



AI、IoTという用語がネット・TV・新聞記事などで見ない日はないほど、

世の中のIT環境は大きく動いています。

そして、ここ数年、クルマの自動運転技術も急速に進化し、50年前にかなり遠い未来として

必ず描かれていた完全自動運転車の実現もすぐそこに来ています。

家電ショーやモーターショーではAIを用いた自動運転車が目白押しです。


特に高齢運転者による事故が急増していることもあり、自動運転による安全性向上のニーズは

年々高まっている背景にあるとも言えます。

自動運転に関しては色々なコラムが出ていて、自動運転が世界を席巻することは間違いない

と思いますが、100%を占めることにはないだろうと自分は見ています。

過去の歴史から、(完全)自動運転車とこれまでの(非自動運転)車が共存共生する世界になる

可能性が高いと考えます。


クルマの歴史の一つとして、トランスミッションを取り上げてみましょう。

かつてクルマはマニュアルトランスミッションしかありませんでした。

運転操作の煩雑さ等から一種の自動運転である、自動変速機〈オートマチックトランスミッション)

が開発・実用化され、かつて販売台数が殆どなかったオートマ車は現代の日本の新車のうち、

99%を占めるに至っています。

しかし、マニュアル(トランスミッション)車も根強く販売され共存共生しています。

オートマ車の安全性やメリットが絶対的に高い訳ではないこと、

マニュアル車にはオートマ車にない魅力やメリットがあり一定のニーズがあること、

マニュアル車をこよなく愛する人たちがいてメーカーもそれを認めラインナップに残していること、

がその理由です。

オートマ車しか公道走行を認めない法律が施行されれば別ですが、

上記理由からそんな法律が提案されても成立することはないでしょう。


自動運転でも同じです。

昔のオートマ車のように、徐々に浸透して世界を席巻しても100%になる可能性は低いはずです。

自動運転車よりも非自動運転(マニュアル)車の事故率や死亡率が明らかに高く、

例えば麻薬のように百害あって一利なしで人を殺めてしまうような『悪』であれば、

法律で厳しく規制される訳ですが、そのようなデータや事実はありません。

公道を走る99%のクルマが完全自動運転になってマニュアル車が僅かに混在しても、

事故率や死亡率は大きく変わらないでしょう。

また、日本のクルマ社会にも歴史があり、旧車を愛する人も多くなったように、

旧き良きものを大切にするクルマ文化も芽生えつつあります(政府は後押ししていませんが・・・)。

日本の社会は危うい面もまだ持っていますが、画一に対する警戒心は強く、

多種多様の共存を重視すべきとの考えも根付きつつあります。

かつて国内が一つの主義思想に傾倒し、自国だけでなく周辺諸国まで不幸に陥れた過去を

日本人が忘れない限り、大丈夫でしょう。

もちろん、自動運転は、ETCやハイブリッド車などのエコカーと同じように政府が後押しして

導入を進めるでしょうが、自動運転車しか公道を走れないようにする法律が成立する可能性は

低いでしょう。


自分はマニュアル(トランスミッションの非自動運転)車が好きです。

しかし、自動運転を否定したい訳ではありません。

自動運転とマニュアルミッションによる非自動運転が場面で選択できれば大歓迎です。

街中の混雑や渋滞路などマニュアル車でドライビングプレジャーを感じ難い場面では

自動運転に任せた方が疲れず安全に速く移動できる可能性が高いですし、

そこを抜けてドライビングプレジャーを味わえる場面ではマニュアルミッションでの

非自動運転に切り替えられるようになれば、マニュアルミッション派としても

とても魅力的なクルマになると思うのですが・・・。

かなり高価になりそうなので、実現は難しそうですけどね。


先述のトランスミッションのように、自動(オートマチック)と手動(マニュアル)は

これまでも共存してきました。

クルマの装備であれば、エアコンはオートとマニュアルを選べます。

自分もカミさんもオートを一切使わず、常にマニュアルで温度・風量を調整しています。

ナビ画面のディマーはオートを外して、昼夜同色にしています。

その方が自分に合った条件やスタイルになるから、です。


一方、オートに淘汰されてしまった装備もあります。

今や国内で新車販売されているクルマの燃調はECU+インジェクターが当たり前ですが、

かつてはキャブ仕様でした。


キャブは酸素濃度や温度など環境や条件で微妙に適正な燃調が狂うため、不具合を発生し易く、

また燃費や排ガス(環境)についてもECUによる制御の方が優れていることから、

キャブは今や一部のマニアが旧車に使用している程度で、新車には採用されなくなりました。


もしもキャブによる燃調がメンテのメリットや高いドライビングプレジャーを与えてくれる等

魅力的であって、一定以上のニーズがあれば、未だに新車に採用されていたかもしれません。


ミッションや非自動運転も同じです。


オートに任せた方が良いとの考えが圧倒的に増えて、マニュアルミッション操作や非自動運転に

魅力を感じる人たちが、一定数以下になってしまえば、全て自動運転車になってしまうでしょう。


逆に、当たり前ですが、企業はボランティアでクルマを生産している訳ではありませんから、

マニュアル車や非自動運転車が採算が取れる台数売れなければ、設定を失くしてしまいます。


つまり、マニュアルミッションや非自動運転を絶滅から救うには、

マニュアルミッション・非自動運転好きな人が、マニュアルミッション車や非自動運転車を購入し、

マニュアルミッション・非自動運転によるドライビングプレジャーなりの魅力を多くの人に訴求して、

マニュアルミッション車・非自動運転車を購入するファンを増やすしかない、かもしれませんね・・・。


マニュアルミッションのマイレガは最低でも自分が運転出来る限りは存在させていくつもりですが、

当家の次期軽は、出来るだけマニュアルミッションの軽を購入したいと思っています。

その時まで、マニュアルミッション好きの方々のマニュアルミッション車購入が一定水準維持され、

メーカーがマニュアルミッションの軽を存続させていただきたいと切に願います・・・。

Posted at 2017/01/13 21:04:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ情報 | クルマ

プロフィール

クルマ弄り、鉄道模型が好きな中年です。 実は、バイクにも乗りたいのですが、家族が許してくれません。学生時代、FJ1200にUSヨシムラの爆音マフラー入れてブイ...
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