梅雨の休日で1日降水確率が低くて晴れ間の多そうな先週6/27にツーリングに出掛けました。
前日に入手したをハンドルアクセサリーバーとエンジンガードのパイプに取り付けるGoProMax用マウントを試すのも目的でした。
前日にマウントをバイクに取り付けて試し撮りなど準備をしておき、夕方5時までに市役所(休日開所)に行って書類を取得する用があったので、早めに帰って来る計画で朝6時に出発。
山中湖・河口湖・一宮御坂を経由し、20号線沿いの甲府の外れのGSで先にガス補充しておきました。
小淵沢までは国道メインでしたが、あたりから原村まで20号線でなく、県道を使いました。こちらの方が景色もよく適度なカーブもあって空いているので。
暫し、前を山梨ナンバーのCBR1100XXが走っていて、走行ペースはノンビリツーリングレベルで特に慌てている様子でもなかったのですが、原村のある交差点を右折した直後、交差点内で立ちゴケされてビックリ。
ちょうどGoProで撮影している最中で、そのシーンもしっかり収められていましたので、スクリーンショットも使って状況を補足します。
その交差点が変形型で、赤信号で一旦止まってから青信号でゆっくりと発進し、我々バイク2台の前を走っていた1台のミニバンが同じく右折。
その直後に斜め左手前の細い道に入って行くために、交差点内のかなり右側に寄っていました。
当然クルマの左側がかなり空いている状態ですが、直後を走るCBRがかなりクルマの左側の近いところに付いていたので、クルマの運転手はバイクを巻き込むかもしれないと思ってか、左折する直前に停止しました。
CBRは前のクルマが左折すると思っていなかったためか、クルマが止まった瞬間に何とか止まれましたが、バランスを崩して右側に見事に立ちゴケ。
勢いあまってライダーの方は柔道の受け身の如く、背中を地面に着けて見事に一回転した状態でした。
唖然としましたが、すぐに自分もバイクを交差点内の左側に寄せて止め、バイクを引き起こすのを手伝いました。
自分は少し離れて交差点をスタートしたので判りましたが、クルマは右折直後に左にウインカーを出していたのも見えましたが、車間が近いCBRは突然出たように見え得る左のウインカーに慌てた感じですね。
どう見ても前車が大きく右側(反対車線まで)に寄っていることは普通ではない訳で、前車との車間をもっと空けて落ち着いて気を抜かずに(前のクルマが止まる等も先のリスクを想定して)いればこの立ちゴケは防げていたはずです。
まぁ、接触事故にならずに良かったですが・・・。
自分も立ちゴケしていない訳ではなく、他人事ではありませんので、もちろんそこまでも気を引き締めて走っていましたが、改めて緊張感を持って走行を続けました(もちろん体はカチコチでは×なので体は力を抜いて)。
299号線に入り、土曜の割に交通量が少なめだなぁと思いつつ、麦草峠までバイクでは初のワィンディングを楽しんで、峠の少し先にある白駒池に立ち寄ろうと思いましたが、駐車場が満車↓(汗。
バイクは入れそうな感じもあった(動画を見直したら専用スペースがあった・・・)んですが、そのままスルーして先日立ち寄った八ヶ岳がキレイに拝める場所付近で、よりイイ場所を探すために先を急ぎました。
ゆっくり現地を周りながら、誰もいない場所で八ヶ岳をバックに愛車をパチリ。
バイクの位置を変えてシートに横座りし、買って来た弁当を雄大な景色をおかずにちょうど良い気温の中でゆっくり食べて、一人悦に入ってました。
そして、GoProのマウント位置を変えて付近をゆっくり走って動画撮影。
早めに帰路に着きました。
韮崎の道の駅でトイレ休憩。ここはすぐ裏を川が流れていて遊歩道があり、歩いたら気持ち良さそうでした。
麦草峠付近は18℃と涼しかったのですが、この後往路と同じ経路を辿って帰り、甲府市内は34℃と猛暑日手前・・・(汗。
ダイレクトに気温の変化を感じられるのはバイクの醍醐味ですが、徒歩・ランニング・自転車と違って短時間に大きな気温変化が体に起こるので、体力をしっかり付けておかないと体調を崩しやすく疲れやすいかもしれません。
15:30に地元市役所で用を済ませ、16:00には帰宅して愛車をしっかりキレイに拭き上げました。
走行距離は370km・燃費18km/L強、ちょっと梅雨の合い間の晴れの日に、良い気分転換になりました。
トライアンドエラー?で走行動画もだいぶイイ感じに録画出来るようになって来たので、非公開でYOUTUBEに挙げて自室の大きい画面のTVで鑑賞する楽しみも増えました。
さて、昨年8月から大型バイクに復帰して何度かツーリングしていて感じていることがあります。
それは、SS(スーパースポーツ)系バイクのライダーの乗り方です。リッターSSになると走行性能はかなりのものです。愛車のK1600GTLでさえ、マイレガに700ps・78kg-mのハイパワーエンジンを積んでいるのと同じ性能ですから、200psのリッターSSならマイレガに1300ps以上のエンジンを積んでいる位の超高性能です。
最新SSはフレームやサスの性能も高く、コーナリングも含めて走行安定性は高い訳ですが、その性能を過信して一般道でとんでもない速度(おそらくバイクの離れ方から見て120~150km/hr)で走っている輩が結構の数、いるのです。
今回のツーリングでも地元をちょっと離れた246号線で見掛けました(明らかに騒音規制を上回る排気音のマフラーに交換した現行型GSX-R1000-R)。
もちろん、全く他の走行車両等がいない、交差点のない道を単独で走っているのであればリスクは少ないでしょうが、街中ではないものの、他の車両がせいぜい70~80km/hrで走行している(それでも違反で高速道路レベルの速度ですが)状況だと、その速度差は60km/hr以上。
そんな速度で走っていれば、オイル等でスリッピーな路面に差し掛かったり、他の車両が車線変更した際には、他車に接触転倒したり反対車線に飛び出して正面衝突する可能性が非常に高く、まずライダーは命を落とすでしょう。
もちろん、ライダーもスキル差があるので、「俺は上手いからそんなヘマはしない」と言う人もいるのも確かです。
また、サーキットを愉しんでいる方全員に言えることではありませんし、偏見ではありませんが、どうもサーキットを走る等ハイスピード走行にそれなりに慣れてしまっている人はバイクの性能・自分のスキルを過信する傾向があるようです。他車を圧倒的な速度差で抜き去るような姿が自身ではカッコいいと感じているように見えます。
大型二輪車の免許取得が当方の時代(試験場一発試験のみで自分で中型バイクでライディングスキルを磨いて何度も何度も試験場に通う)に比べ、教習所で取得できるようになり、楽になってしまったことにも起因していると思っていますが、昔の大型バイク乗りのマナーというか路上のリーダーという心意気・誇りのようなもの(レベル)がだいぶ低下し、サーキット走行を一般道に持ち込んでいる勘違いライダーが多くなっていることは、同じ大型バイク乗りとして嘆かわしいことと感じています。
自分もスピードを出さない方だとは決して言いませんが、そんな自分がどう見ても速過ぎると感じる速度で走る乗り方は決してカッコ良いものではなく、同じ大型バイクに乗っている(まだバイクに対して前向きな捉え方をしている)自分が見ても「危険」と感じますし、圧倒的に多い一般的な四輪ドライバーは「バイクはやっぱり危険な乗り物」という思いを強く植え付けます。
そのライダー自身はそれで良いかもしれませんが、他のライダーやバイクに対する世間の風当たりを強くします。
すると若い人や子供が将来バイクに乗ることに対してハードルが非常に高くなり若いライダー数が減ります。ただでさえ少子化なところで、今のバイク産業は自分のような50代以上のリターンライダーがそれなりの数いるので何とか支えているような状態ですが、いずれは真に引退せざるを得なくなりますから、ライダー数はどんどん減るでしょう。
そうすれば、バイク産業はさらに斜陽となり、リッターSSをはじめ色々なバイクに乗れる、今のような良い環境は無くなっていくはずです。
もちろん、事故を起こさないことが自身も痛い目に遭わずに家族を悲しませないために最も重要な訳ですが、大型バイク乗りの端くれとしてSS乗りの方も路上のリーダーであるという意識を持って、中型免許以下でバイクに乗るライダーやまだ免許を撮れない子供たりが「将来は大型バイクに乗りたいな」と思えるような、真のカッコ良いバイクの乗り方を考えて実践してもらいたいと思いますし、改めて自身にも言い聞かせた次第です。