自分にとって幸せとはどんな状態か、考えたことがありますでしょうか?
自分は常日頃考えていて、その一つの答えが「自分の好きなこと・楽しいと思えることが出来ている状態」だと捉えています。
この『好きなこと』『楽しいこと』は主に趣味であったりする訳ですが、そういうことを出来るために何が必要か?というと、心身の健康が大きな部分を占めると思っています。
病気やケガで体が不自由な状態であれば行動が制限されますし、行動出来たとしてもより多くの時間が掛かったりするので、一生のうちに『好きなこと』『楽しいこと』が出来る時間が少なくなってしまうかもしれません。
また、心が病んでいたり疲れていたら、自分も経験しましたが、『好きなこと』『楽しいこと』でさえ実行する気にはなりません。
『好きなこと』『楽しいこと』をする気になれないなんてことが起こるなんて、普段心が健康であれば考えられませんが、自分が生きている意味や目的を失いかねない危うい状況にさえなります。
つまり、健康な心身がなければ『好きなこと』『楽しいこと』を実行出来ません。『好きなこと』『楽しいこと』をより多くより長く実行出来る方が誰しも幸せなはずですし、心身健康は幸せな人生を実現するためにとても重要な要素になるということです。
去る7月上旬に職場の同僚が逝去しました。同僚は自分と同い年で同じく管理職でした。死因はガン。
3年前の健診でステージ4の肺ガンに侵されていることが判り、脳や脊椎に転移した状態だったそうです。コロナ禍での在宅勤務が続く中で体調が悪化して入院し、退院したら勤務地を自宅近くに変えることも話し合われていたようですが、さらに入院が長引き退職を決めて手続きを進める前に亡くなったとのことでした。
ちなみに、昨年のほぼ同時期6月末に
同じ職場の上司(4歳年上)が心筋梗塞で急逝したばかり で1年強の期間に10名弱の部署で2名もの死亡退職者が出るのは、職場環境が原因ではないものの、異常な事態とも言えます。
もちろん、ガンの場合はそれなりに本人・家族ももしもの時の覚悟は持っていたでしょうが、本人が余程の悪事を働いていて恨まれるような人でない限り、家族は大黒柱を失って幸せを感じるはずがありません。
そして、職場メンバーにも大きな混乱と衝撃・ストレスを来しますし、誰も幸せになるはずがありません。
人はいつか亡くなります。
亡くなって喜ばれるような人は極一握りだと思いますが、平均寿命と捉えられる年齢で亡くなられる場合とは違い、平均寿命年齢と亡くなった年齢の差が大きければ周囲への負の影響も大きいものです。
亡くなった方を悪く言うことはタブー視されがちで、こういう言い方をするとお叱りを受けるかもしれませんが、端的に言えば、平均寿命を大きく下回る年齢での死は、周囲に少なからず不幸せをもたらすということです。
もちろん、自身に何の落ち度なく他殺や交通事故で亡くなった方、医学的に原因不明の難病に罹患し亡くなった方などを責め立てる意図は全くありません。
早く亡くなられた本人が家族や周囲に幸せをもたらしてくれた・・・と感じている方は実際多いと思います。しかし、そうした方ご本も家族も、痛みや苦しみのない良い状態で一日でも長く生きていられたら・・・より多くの幸せを感じられたはずでしょう。
ここ1年強で亡くなった2名の死因である心筋梗塞・ガンは7大生活習慣病(かつては3大成人病といっていた)に含まれ、悪しき習慣を改善して生活をすることで大抵の罹患リスクを低減させることが出来ます。
全ての原因を習慣改善で排除できなくても、心筋梗塞であれば血圧・体脂肪率・血液検査結果(中性脂肪・コレステロールなど)をモニタリングすれば予見出来ますから、一大事になる前に改善が出来たはずです。
また、肺ガンでステージ4に至るまでに何かしらの症状(咳や痰・胸の痛みなど)が軽くても長引いたりの異常があったはずであり、これを大丈夫・大したことはないと見過ごした可能性は高い。
自分の体のことは自分でしか判りません。恐らく疾病で外見に現れて他人が気付く段階では手遅れな状態でしょうから、自意識を高く持って自己管理するしか手立てはありません。
自分は以前から健康への意識は高く持っていますし、毎日体重・体脂肪率を測定して傾向を把握しています。血圧は自宅でも暫く毎日計測していましたが、正常範囲内でやや低めで変化が少ないことを把握したので、数カ月毎の測定にしています。もちろん健診結果の血液検査を毎年チェックして1項目だけ上限に近いので下げる方向を意識して自分で食事管理や運動も実施しています。数年前に脳ドックも受け、一昨年は大腸内視鏡検査・昨年は人間ドックで胃内視鏡検査も受けて大きな異常はありませんでしたが、若干改善すべきこともあったことから安心せずに節制と定期的な検査をするつもりです。
そして、少しでも異常を感じたら放置せず、早めに医師の診察を受けるようにしています。
自分達が子供の頃、運動していて途中で水分補給したり休憩すると『弱い』『根性がない』などけなされれましたが、今や外出やスポーツ・仕事等で熱中症にならないように事前・マメな水分補給や木陰等で休憩するのが当然で常識になっています。
同じく、昔は痛みや苦しみを人に見せず我慢することが日本人の美徳とされてきましたが、今や我慢は何の得にも美徳にもなりません。自分の体の異常に気付いたら、我慢などせず早めに第三者の専門家に診てもらうことが非常に重要なことなのです。言わば『我慢は悪』と言えます。
早く異常に気付いて早く対処・メンテすることは、愛車維持りの基礎です。異常に気付かなければ大きなトラブルに繋がりますので、早く異常に気付く感性はとても重要なことです。また、異常に気付いていても放置してしまえば、やはり大きなトラブルになります。人間の体も全く同じなのです。
昨年・今年亡くなった二人は、我が組織のトップ2の立場にありました。体調も含めて部下の管理をする役割と責任を持ち、その対価としてのサラリーを得ていました。また、管理する立場であれば自分が部下の手本にならなければなりませんでした。
しかし、自分自身の体の管理さえ出来ていなかったということになります。その点で本人たちは無念なのかもしれませんが、役職を退任せずに責任を取れなかった事実に対する重大さを、亡き者だからという理由で美化したり感情的になってうやむやにすべきではなく、残された者はよく考えていかなければなりません。
自分自身の心身健康は全ての基礎です。それは幸せの条件になります。自分自身が長く健康であれば自分の幸せが実現し易いですし、家族や周囲に手間を取らせることや心配を掛けることも少なくなるので、家族や周囲は不幸になり難く幸せに近付けます。その家族や周囲は、自身が長く健康であれば、またその新たな家族や周囲が幸せに近付けます。それが地域社会や国民全体、ひいては全人類の幸せに繋がるということです。
つまり、表題の『人々の幸せを実現するために誰もが出来ることは?』の回答の一つは、『自分自身の心身健康を増進することである』と自分は考えます。
一人ひとりの力は微力ですし、全人類を幸せにすることが出来る訳がありません。しかし、自分の心身健康に対して少しでも意識を高く持って、少しでも長く良い健康状態を維持して生きるようにしていけば、全人類の幸せにさえ貢献出来、一人ひとりの人生がより価値あるものに感じられるのではないでしょうか。
あなたの心身が健康でなければ、あなた自身の幸せが遠のきます。それだけではありません。あなたの家族や周囲の友人の幸せも遠のかせます。
愛し愛される家族や周囲の友人などの幸せのためにも、あなた自身の心身健康を増進させましょう! それがあなたの出来る第一歩です。
Posted at 2020/07/08 20:13:30 | |
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