新型コロナウイルスの収束で2月以前のように自分次第で自由にドライブやツーリングなどに出掛けられる良い状態になって、これからのシーズンのツーリングの快適性を向上させるための準備を自宅でできる範囲で進めました。
愛車K1600GTLの長所短所はいろいろあり、短所・気になる点としてハンドルポジション・シート形状(足着き性)などについて自分なりに検討・手を加えて改善してきましたが、次にこれまでのツーリング時に毎回不便に感じていたことの一つについて思い切って改善することにしました。
それはナビゲーションです。
昨年愛車購入時に、メータ上部にセットできる画面5インチの純正ナビ(モトラッドナビゲーターⅥ)も一緒に購入しました。しかし、流石に純正なので収まりや格好はよくイグニッションオンしないと取り外せない構造なので盗難にも遭わない一方で、非常に使い難い・・・。
まず、K1600GTLは大型バイクの中でも一番大きい部類で前後長も結構あり、ライダーからメーター・ナビまでが離れています。クルマの方がドライバーからよっぽど近いです。
他のバイクのように前傾気味のライポジで至近距離でだと5インチで十分ですが、離れている上に小さいため、見難くタッチパネルも文字入力の間違いが頻発するなどとても操作に難儀していました。
そして、ナビ機能がクルマ用(慣れているのはレガと軽で使っているパナソニックストラーダ)に比べ、ホントに融通が利かないのが致命的。特に検索機能がユーザーフレンドリーでなく、立ち寄り地点の追加や変更などが非常にし難いです。
また立ち寄り地点を正確にトレースしないと何度何度も再検索して、立ち寄り地点をトレースするまで『絶対に諦めません』(汗。
このナビの特性を認識するまでは、土地勘のない地域を走っている時に再検索されたルートに素直に従って走ってしまったら、いつの間にか目的としていない場所(既に近くを通り過ぎていたが正確にトレースしていない経由地)に向かって走っていて、時間・距離・ガスを何度か無駄にしました・・・。
目的地の検索も融通が利きません。名称検索はほぼ完全に一致したものでないと候補に挙げてくれず、希望する目的地を選ぶための幅(メニュー)が少ないのでルート案内までに非常に時間が掛かってしまいます。
画面が小さいことにも関係しますが、地図上の情報(交差点や店舗などの特徴)が少なく不親切なため、終いにはスマホのグーグルマップで検索して、地形状況などから位置を選んで目的地や経由地を選択しなければなりません。
事前にツーリングコースをしっかり登録・準備していればまだ良いのですが、出掛け先で素早く行先・立ち寄り地などを検索したい場面で、非常にイライラ感が募り、上述の案内ルートの信頼度が激落ちということもあって、安全運転の観点でも問題でした。
純正ナビの文句ばかり挙げましたが、ヘルメットを被ってグローブをしている状態で使い易く作られていると思ったバイク用ナビがこんな出来とはある意味、『想定外』でした(笑。
純正ナビへの投資は定価税込10万弱とかなり掛かってしまったのですが、安全性・快適性は犠牲に出来ないですし、折角楽しい思い出を作りにツーリングに出掛けるのに、その楽しさをスポイルされるのは納得出来ませんので、安価で性能が良いクルマ用のナビの装着を以前から真剣に考えていました。
候補は、使い勝手も慣れているパナソニックのもので、ポータブルナビ:ゴリラです。バイク用にしては大きいのですが、7インチ画面のものを選ぶことにしました。老眼が進む中高年ライダーには大画面ほどいろいろな面で良いので・・・(汗。
注目していたのは2019モデルCN-G1300VDですが、パナのナビは毎年5~6月にモデルチェンジがあり、既にメーカーから2020モデルCN-G1400VDがリリースされています。
比較すると
①2019モデルでは一部地域のみZENRIN住宅地地図に対応しているのに対し、2020モデルは全国をカバーしていて川幅や家形などが詳細に表示される、
②2019モデルは無料地図更新が2022年までに対して2020モデルは2023年ま、
③2019モデルは一部地図のみ更新に対して2020モデルは全地図の更新ができる、
ということです。
ちなみに2020モデルは5/17時点でまだ店頭価格が出ていませんでした。
どちらにするか・・・迷いましたが、2018モデル・2019モデルの価格推移を見るとリリース直後から5か月くらいはかなり高額で、リリースされたばかりの2020モデルも同じく暫く(冬ごろまで)は旧モデルより最低でも5000~10000円は高く維持されると推定されます。
また、過去の価格推移から新モデルがリリースされた時期(5・6月)でも、旧モデルが急に値崩れするような現象は認めらず、2020モデルの店頭価格が出ても2019モデルの値動きは少ないと推定されます。
ということで、基本機能・性能はどちらも大きく変わりませんし、ツーリングでは市街地を詳細地図を見ながら走るシーンは滅多になく、旧モデルでも十分と判断しました。
ちょうど5/15から価格comで値動きを2日間観察していると、徐々に低下していたので暫し様子を見て、区切りにしていた価格に達したところで5/17夕方に発注(5%還元OFFが大きいキャッシュレス決済できるショップ利用)。
ちょうど、コロナ関係で一律10万円の給付もあることですしね・・・。
先日、まずその準備ということで、装着位置にあるドラレコ本体兼モニターの位置変更作業を行いました。
ドラレコ(赤丸)は、購入時にハンドルアクセサリーバーに装着していました。↓
このハンドルアクセサリバーを用いて手が届きやすく見やすいハンドル手前にナビを装着することにしました。そして、ドラレコ本体兼モニターをどこに移動させようか、外出自粛の折、数日バイクに跨りながらあれこれ模索していました。
ドラレコは取り敢えず作動してカメラ画面が映ってRECされていることが分かればよいので、少し遠くてもメーター付近がよいと考え、ちょうどメーターパネル上部に取り付けたワンダーリッヒの小物入れ固定用ネジの間にステーを折り曲げて挟み込んで止めることにしました。ステーとドラレコ本隊兼モニターも直接ネジ止めしましたので、振動で多少は上下しますが、コード類も余裕があるのでライディングに支障がなく、見た目もスッキリした感じです。
取り外したドラレコを取り付けていたマウントはボールジョイントが小さめ。
ポータブル7インチナビを取り付けするにはちょっと華奢で頼りありません。
そこでアマゾンでゴリラ専用マウントとアーム+φ22~25パイプ用クランプを色々模索して最も安価な組み合わせで購入。
併せてゴリラナビ用の電源がUSBから取れるコード・自宅で使用するためのACアダプター(いずれも安価汎用品)も購入しました。
ナビ本体CN-G1300VDも含めて5/19に受領。
早速、取り付けチャレンジしてみましたが、狙い通りアームはしっかり感がありました。まずアームとUSB電源コードの取り付け。
コード類も使用できて、ナビは希望の位置にセット出来ました。
ナビの位置がガソリンタンクリッドの直上にあるので、給油時に邪魔になってしまいますが、アームネジを少し緩めれば、ナビを上部に跳ね上げられて、給油も何とか出来ます。
後日、ナビ音声およびナビ本体のAV(SDカード保存MP3音楽など)をヘルメットのインカムで受信して聴くためのトランスミッター(USB電源で稼働しイヤホンジャックの音声をBluetoothで飛ばしてくれるものを探した)とパーキングブレーキ信号解除プラグを購入、取り付けました。
室内でトランスミッターとインカム(システムヘルメット・ジェットヘルの両方、非同時)との接続テストを実施し、音楽・ナビの音声がハッキリ聞こえました。赤丸がトランスミッターですが、小型軽量ですので邪魔になりません。
英語と中国語の説明文しか入っていませんでしたが、本体の押しボタン(青赤のLED表示あり)でイヤホンジャック側を入力(Blue tooth側出力)かBlue tooth側を入力(イヤホンジャック側を出力)に切り替えできます。
性能はまずまず良いのですが、流石中国品質。ナビ本体裏側に強力両面テープでトランスミッター本体を付けたところ、トランスミッターのカバーがポロっと外れてしまいました(汗。
透明テープでテープでグルグル巻きにしてから両面テープで貼り直しました。↓
想定外のメリットは、音量調整が手元で自在に出来ることです。
今までウォークマンをBlue toothで繋げて音楽を聴いていたのですが、何故かこの組み合わせだと音量調整の幅が狭くなってしまい、ある音量以下になりませんでした。
しかも、ウォークマンはポケットに入れていますし、スイッチが小さく、またヘルメットに付けたインカム側で音量調整するにはヘルメットを被ったままだとスイッチ位置が分かりにくく、結局一度走り始めたら休憩するのに止まるまでは音量調整出来ませんでした。
しかし、一時停止してからグローブをしたままでもナビ画面にタッチしてサッと消音や音量調整が出来るようになりました。タッチパネル反応も良いので、この点のストレスもあったので、快適性が向上して良かったです。
ちなみに、インカム本体は同じなのですが、スピーカーが多少違うのか、それともヘルメット側の問題なのか、システムヘルメットの方が音質がよいです。
バイクとは言え、音質がもっと良いものが欲しい・・・そんな妄想も抱いてしまいますが、なかなかヘルメット用で音質に拘ったスピーカーはないようです・・・。
まぁ、バイクの場合、走行中の音が聞こえやすく、エンジンが掛かっているとトランスミットする際に少しノイズが入るので良いスピーカーを使っても活かせませんが。
ゴリラナビはポータブル・クルマ用で防水機能がないので、100均ショップでA5サイズの前面が透明なビニール製クリアポーチなるものを購入し、裏側をカットして、雨滴回避用のカバーにしてみました。
見た目はイマイチですが、丁度ナビ下側にあるジッパーを半分位締められるので、走行風で飛ばされませんし、雨滴が隙間から入り難くなります。さらに画面が透明ビニールにほぼ密着して見易くなり、ビニールの上からの画面タッチ感度も上がりました。
これでツーリング時の不意の降雨があっても、この自作カバーを被せれば雨滴はほぼカット出来そうです。ちなみに、土砂降りのような中で乗らなければならない場合は、最悪ゴリラナビは取り外してトップケース内に保管して純正ナビを使うことにします。
まだ取り付けてから試走していませんが、走行時のシミュレーションとしてガレージ内でヘルメットを被りインカムとBlue toothで繋げながら跨ってグローブをしたままナビを弄ってみると(笑)、狙い通り大画面が目の前にあるのでとても見やすく操作しやすいです。
ナビの基本性能は試走しないと確認出来ませんが、ほぼ最新のパナナビなので大丈夫でしょう(ネットのユーザー評価も高いですし)。純正ナビの半額未満の購入価格で画面も大きく操作し易いので非常に満足感が高く、安全・安心で楽しいツーリングの実現に貢献してくれるだろうと、とっても期待しています。
さて純正ナビは取り外してヤフオクにでも出そうかと思いましたが、本来のナビ設置場所に今更嵌め殺しカバーを付けるのも殺風景で好みではありません。
純正ナビは、バイク本体のコンピューターと連携していて、コンピューター情報を複数(2or4or16)項目を選択して表示できるようになっているので、地図でなく4項目(水温・バッテリー電圧・外気温・現在時刻)を表示させることにしました。
ちょうど、レガに付けているOBDモニター(BLITZ Touch-B.R.A.I.N.)をバイクに付けている感じですね。
既にGoogleマップを見ながら色々なツーリングコース案を机上で立てていたのですが、ナビが来てから操作に慣れるためにも自宅でルート検索から目的地・立ち寄り地の登録を進め、もう135件を登録。さらに検索・登録を継続中ですが、出掛ける前の室内での楽しみが出来ました。