京都も金沢も共通してるが、町家の耐震補強は伝統工法を基本としてる。
珠洲地震の震度6強の映像を見ると、太い柱や梁の寺社建築ならともかく、三寸五分〜四寸の柱の町人町家では「しなやかで粘り強い」補強では耐えられないそうにない揺れ方😨
金沢は震度4を超える地震(珠洲地震も震度3〜4)を経験したことないし、京都も慶長伏見地震以降は同じだろう。「しなやかで…」で震度5以上で耐えられる保証はない。
拙宅町家の耐震補強は「固くてもろい」現代住宅の耐震補強😂。伝統的な真壁工法にせず、合板パネル多用の大壁工法👍。
東京での震度5弱を経験してるし、昔と違って今時の瓦葺きは簡単には落ちないようになってるからね〜。重い屋根を抱えてのしなやかさは期待できないと判断。
更に重要なのは壁量。
古い日本家屋は襖を外し部屋を繋げて広間にできるようになっているから壁量が足りない。
町家も奥に長い構造なので、奥行き方向の壁量は十分だが、横方向の壁量が足りない。
拙宅町家も横方向の壁をどう確保するか❓が課題だった。なるべく見通しの良い空間を作りたかったし…
ヒントになったのは川越の公開町家で見た耐力格子。

職員さんの説明も聞いて、コレだな💡

柱も独立しないように筋交で補強。
柱を抜いて梁が撓むかもしれない箇所は鉄骨梁に置き換え。
構造耐力はかなり上げられたけど、一方で「町家なのに、邪道な工法でやっちゃったな〜」と思う気持ちもあった😅。
でも、珠洲地震での揺れ方を見て吹っ切れたw
Posted at 2023/05/14 21:10:42 | |
トラックバック(0)