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完成間近の金沢城・鼠多聞の黒漆喰海鼠塀はこういうことらしい。

北面の海鼠壁の古写真。



金沢城復元の年代設定は江戸後期。鼠多聞は江戸前期に建てられ明治17年の焼失まで現存してたので復元された。

鼠多聞の名前の由来は「鼠がたくさんいたから」と「門全体が鼠色だった」との2説が伝えられ、発掘調査で黒漆喰が見つかったので後者がやや有利になってるみたい。

さらに言えば、金沢城全体が江戸前期は豊臣時代の「黒い城」、その後、徳川時代の「白い城」に改修された可能性に繋がる。

絵図に描かれた鼠多聞

他の建物と差異のない描かれ方。

海鼠壁の漆喰は度々補修されたろうに、何故、鼠多聞だけ江戸前期の黒漆喰を遺したろうか？全体が「黒い城」であったなら「門全体が鼠色だった」は特筆するネーミングじゃなくなるんじゃないか？…鼠多聞の命名がいつ頃なのか？



拙宅町家の黒漆喰

まっ、いろいろ謎があることがロマン。