
拙宅町家は9月末にベンガラ窓の一部を昇降式に交換して建築の完工してます…只今、熟成中(爆)。
重要伝統的建造物保存地区の「伝統的建造物」なので一応、文化財です。
以前にも書きましたが、前所有者さんは伝建指定の取消しを申請してました。全面改修を前提にするには規模が大きく買手が付かない、取り壊して新築可の土地として販売しようという判断です。
私としては伝建指定の補助金制度を使えないと自己資金では改修は無理!だったので、再登録を申請。短期間に取消し申請と再登録申請が届いて文化庁も??だったろう。再登録の理由が「復元改修の目処が立ったため」…この段階では改修費用が出てないから目処は立ってないんだが(爆)
修理の補助金制度は以下。
・外観、屋根の修理:80%(限度額1500万)
・構造耐力補強:90%(限度額500万)
限度額満額は無理だけど、そこそこの金額は補助してもらえると判断。また、町家の間口4間あるのに奥行きが元々の前半分だから、自己負担:補助金の比率が絶妙(間口が狭くて奥が長いと自己負担の割合が高くなる)
税制優遇は以下。
・相続税が評価基準額の0.3乗じた金額が控除
・固定資産税が半額
外観が傷んで修理が必要であれば補助対象だし、固定資産税などランニングコストが安く済むのは有難い。既に固定資産税の納税はしてるけど都内の現宅よりかなり安い。
相続は課税対象になるほどの資産を遺せる感じがしないから無視(爆)…万一、売却(賃貸)することになってもしっかり改修されて、現代生活にフィットできる町家ならニッチな買手(借手)がいると思うんだよね。
親父なりに息子の代で取り扱いに困る状況にならないだろうと踏んだけど、アテが外れたらゴメン。
Posted at 2017/11/06 23:56:40 | |
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町家リノベ