
さて、
前編で行った妙義山を出発して、
温泉に向かいます。
登って来た道を戻り、高速入り口をスルーして
国道18号の交差点を軽井沢方面に左折します。
横川駅とイニDで有名な(笑)「おぎのや」を過ぎて、
碓氷バイパスと碓氷峠(旧道)の分岐点で旧道側の道を進みます。
旧道は道も荒れてるし、狭いし、クネクネしてるし、樹の枝や砂利などの落下物?も多いし、更にコーナー内側の落差(^_^;)も大きいので、
走りにくいんですけど、私は旧道の方を通る事の方が多いですね。
だって、バイパスの方走っても面白くもなんともないんですもん。
ただ
走るだけでめがね橋とか廃線跡のトンネルとか見れるんですよ、商用や日常通行で使うのならバイパスでしょうけど、
観光や遊びで来てるのに碓氷峠の旧道使わないなんて言う奴の気が知れません(爆)。<言い過ぎ。
ま、
この時は碓氷峠は通らなかったんです(^_^;)、まさに
碓氷峠が始まるという場所にドライブイン(懐かしい響き)
と分岐路が有るんですね、その
ドライブインの横の分岐路に右折で進入して進んでいく形になります。
そのドライブインには
目立つ看板で「力餅」って書いてあるので、
寄ってみました。
この力餅って
名物らしいのですが、
私は当時、全く知りませんでした(^_^;)。
私はこの時、名物云々よりも
店の壁等に貼られた懐かしい感じのする鉄道写真に驚きました。
どう見ても
信越本線華やかなりし頃の写真です、私は鉄道マニアじゃないので良く解りませんけど、
子供の頃は特急「あさま」等に乗って、「笹だんご」の車内販売を楽しみながら、夏休みに直江津から佐渡に何回か遊びに行った記憶が有るんです。
しげしげと写真を見ていると、
店のおばちゃんが色々と教えてくれました(^_^;)。
力餅は以前は熊ノ平駅(現在廃線)
で駅売りしていたらしいのですが、
熊ノ平駅はうちの
バーさんの小学校の遠足の目的地(!!)だったりして、
私も死ぬまでに一度は行ってみたい駅だったりするので(^_^;)、思わず
お土産に力餅買っちゃいました。
(現在、熊ノ平駅は公開されて見学する事は出来るのですが、私自身が病気になり、未だに行けてません(^_^;)、人生ままならないもんです。)
おばちゃん、商売上手だよね(笑)。
名物も手に入れたし、後は
温泉まで一本道です。
ここまで書けば判る人は多いと思いますが、
目的地の温泉は
「霧積温泉」
です。
霧積温泉に行くには、このドライブインの脇道をひたすら驀進します。
最初はすれ違える程度の広さが有る道なのですが、
カーブが多くなるに連れて道幅も狭くなり、
車一台が通れる程度の細い山道がずっと続きます。
対向車が有る場合は、
すれ違いスポットが幾つか設けられているので、そこを
タイミングよく(^_^;)利用しながら進む形になりますね、
「タイミングよくってどんなだよ!!?」って言われそうですけど、意外とすれ違いスポットも考えて?作られているので、対向車が来てスーパーバック(^_^;)なんて事は余り有りませんでした。
何回か通れば慣れる・・・って感じです。
途中の霧積のダム湖を右手に見て、
山道をドンドン登ると、
突然真新しい巨大なコンクリートの橋が頭上に掛かり、谷間を横切っています。
この
雄大な橋が、
実は長野新幹線の高架橋なんですね。
別に登れたりする訳じゃないのですが、
下から眺めるだけでも迫力というか、
こんな山のど真ん中に、深い谷を横切って、しかもトンネルとトンネルを繋ぐ橋を作るなんて・・・と、
個人的には感動する光景で、バイクで通った時などは、思わず
バイクを停めて、暫く眺めているのが好きでした。
車だと狭い道の明らかな通行のジャマになるので、そんなこと出来ませんけど(^_^;)。
運転手以外の同乗者の方は、
是非見て欲しい光景ですね、
日本の凄さとか色々凝縮している光景だとは思います。
そんな狭い道を走り切ると、
突き当りの行き止まりが温泉施設の駐車場になってます。
そこに有るのが、
霧積温泉の「霧積館」です。
入口横の
水車を見ると、何だか何時もホッとするんですよね。
意外と来るのが困難というか
来る機会が限られる条件の温泉なので、安心しちゃうんでしょうね。
その条件については後述します。
私はこの
霧積館には、何度も来ているんですね。
.
バイクの時も走りの仲間に紹介して、一緒に行ったことありますし、
実は当時、実家が空き家(^_^;)
で安中市に有ったので、TZR250で妙義山に
走り込み行って、実家に泊まると言うバイク合宿とか(笑)しょっちゅうやってました。
妙義山は第二のホーム○ースって感じでしたね。
(ホーム○ースは勿論正○・・・あわわ)
流石に
実家は長年空き家ですから、
テント代わりに
目立つホコリだけ一部屋分外に出して、押入れの
布団を出せば寝れるんですが(^_^;)、
風呂とか底が抜けてるしプロパンは空だし、水道は止まってるし、
実家で風呂使うわけに行かなかったので、風呂ついでに(笑)走り込みの帰りには
近傍の温泉に浸かりに行きまくりました。
その一つが霧積館だったんですね、実家の
黒電話は生きてたので(笑)、午前中出掛ける時に
電話して、今日の
風呂の男湯女湯の予定とか聞いて行くようにしてました。
霧積館には
お風呂が2個あって、多分
総檜の六角風呂とオーソドックスな岩風呂が有りました。
六角風呂は木の香りが素晴らしく、二階の上に有るので
窓からの眺めも良くて素晴らしい風呂なんですが、
岩風呂は普通に薄暗い岩作りの風呂だったんです。
この2つの風呂は
時間によって男女が交代するシステムになってたんです。
そんな訳で、
事前に電話して、六角風呂が男湯になる時を狙って行ったんです。
これが
「行くのが限られる条件」ってヤツなんですよね。
この
霧積温泉については、大概の人は
映画「人間の証明」の主題歌と、映画CMの
「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、碓氷から霧積へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」
と言う
キャッチコピーで知る人は多かったのではないかと思いますが、
私は角川映画嫌いだったし(爆)、全然
当時は知らなかったんです。
では、私は何でこの温泉を知ることになったか?
それも
一つの強烈な思い出になってます。
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私が20代の頃、会社の同僚に
凄い先輩が居て、この
温泉を私に教えてくれたんですね。
その先輩は
顔が尾崎紀世彦に似てる(と言うかクリソツ(^_^;))上に、
体型は細マッチョのモデル体型の長身で、30代でアブラの乗り切った
プレイボーイを絵に描いたようなナイスガイ先輩でした。
歌も上手くて、スポーツマン、気さくで女ったらし、2バツで明るくて朗らかで、頭も切れるし、仕事も出来るし行動的って言う。
まぁ
正直憧れでした。
そんな
先輩が、
「おい、
きんた、女用意するからお前の車で温泉行こうぜ、社員旅行の代わりに!」
「ホントですか!」
ホントに集合場所の早朝の会社に(笑)
華やかなオネイサン(としか言い様がない女性)が
3人来たのにはビックラこきました。
20代だった
私はモウ大喜びですよ(笑)。
あ、
男は4人です、係長は妻帯者なので員数外ってことで(^_^;)。
そこで
先輩が私に耳打ちしたんですね。
「おい、
きんた・・・これから行く温泉はな、
男湯から女湯が見えるんだぜ・・・(ニヤリ)」
「ほ、ホントですか!?」
あの
ボンキュッボンのオネーサン3人の・・・うはへへへへ!
ウキウキで車を運転して、みんなを霧積温泉に運び、
私は喜び勇んで男四人で岩風呂に入りましたねぇ。
そこで
先輩の衝撃の事実を目撃しちゃったんですわ!!!
で、でけぇえええぇぇぇぇ!!!!!
何じゃそのニシキヘビは!!!
あんた外人か!?
「おらおら」
いや、
私の顔に近付けなくても十分デカイですから!
「プロペラだって出来るんだぜ!」
って、そりゃ
私だって手でこう・・・くるくる・・・・って腰の動きだけでプロペラ出来る人初めて見たわ~すごいわ~半端ないでかさだわ~
「すっげぇえええええ!」
で、
男四人で盛り上がって・・・「じゃ、そろそろ出るか・・・」って先輩が言うんで、
私もついて行ったんですね・・・
「先輩!」
「あ?」
「
女湯が見えるって話はどうなったんですか?」
「
あ~あれな!見えるよ!今から見せるから!」
「ほんとですか!」
「ほらっ思う存分見ろ!!」
そう言って、先輩は
廊下状になってる脱衣所の擦りガラスの窓を思い切り全開にしたんですね。
「え?」
その時、
私が見たのは・・・・
女湯に設定されていた六角風呂の窓でした。
しかも、
六角風呂は2階にありますから、こちらからは
下から見上げる形になり、
窓しか見えません!
「せ、先輩!女湯が見えません!」
「ばか!見えるだろ!あの窓が女湯だ!しっかり見えてんじゃねーか!」
「えええええっ、
嘘つきぃ!!」
「嘘言ってねぇ!見えるんだから!そしてだ!!!」
そこで、
何を思ったのか、先輩は開け放った窓の前に仁王立ちになり、思い切り
指笛を吹いたんです!!!
物凄い
大音量の指笛の音が響き渡り・・・そして・・・
「なに?何の音?」
って
女湯から女性達の声が!!!
そして
窓からあのオネイサン達が顔を覗かせて・・・・
「おーーい!俺だ俺だ!!」
「せ、先輩!一体何してんですか!」
そして、
全開にした窓の所で、
うろたえる私とニコニコの先輩は直ぐにオネイサンたちに見つかって・・・
「きゃーーーー!、何してんのもーーー!」
黄色い声の大合唱!!
ここで、完全に
私は「やられた!」と思いました、何しろ
脱衣所が廊下状で、開け放たれた
窓の前を通らないと脱衣カゴの所まで行けないんです!
思わず
内股になる私でしたが、
先輩は自慢のマグナムを女性陣に窓の前で晒しながら・・・
「おい、きんた!」
「うわぁ~」
「踊れ!」
「はぁっ!??」
「ばかやろう!踊るんだよ!こうやって!」
そして先輩はダイナミックに
腰振りダンスしてマグナムプロペラですよ!
「きゃーーーーー!」
黄色い声の声援が!!
「踊るんだ!きんた!」
「・・・・(もうやけくそだ!)
はいっ!」
先輩の
マグナムプロペラの横で、
私は貧相な痩せっぽちな体を必死に左右に動かし・・・
右に・・・・
ペチ
左に・・・・
ペチ
「・・・・・プーーーークスクス」
「ありがとうございました!」
「したぁ!」
ガラガラガラ・・・・と擦りガラスの
窓が閉まり、風呂の中で爆笑しながら様子を見ていた他の男性陣も風呂から上がってきて、着替えました・・・・
マスターエースサーフで
帰りの運転をしている時も、オネイサン達が妙に私に優しかった様な気がします。
ううう・・・
その後
オネイサン達はどうしたかって?
勿論、
先輩が1人でお持ち帰りですよ。
ええ、
両手に花どころか、首にまでぶら下げて意気揚々とお帰りになりました。
いやはや、
豪快というかすげぇ胆力というか(笑)、
もうね、勝手にして下さいって、ホント真似できんわ・・・・って返って感心しましたわ。
なんか酷い事された様な気がしますけど、
全然憎めないんですよ・・・
先輩の事が益々好きになってしまいましたね。
ちょっと記憶違いも有るかもしれませんけど、良い思い出です。
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そんな訳で、あの時オネイサン達が入っていた
六角風呂にどうしても入りたくなって、再度訪れ、そして
霧積館の風呂の良さに惚れてしまい、
何回も通うことになったという訳なんです。
湯船も六角形なら風呂の建物自体も六角形と言う、入ると
木の香りが強くして、ゆったりと
足を伸ばして同行者と語り合いながら入れるお風呂は最高でした。
ま、私の場合、家族やバイク仲間を連れてきた事は何回かありますけど、
殆ど単独で、独り占めって言うシチュエーションが多かったんですよね。
当然RX-7で訪問したこの時も独り占め!
(だから写真も撮れたんです(^_^;))
しかも
ぬるいお湯なので、
ずーーーーーっと入ってられるんですよ。
ですから、
夏場でも気持ちよく入れます。
施設自体も温泉施設と言うよりも、
「湯治場」と言った方がしっくり来る施設で、共同の洗面台などが廊下に有ったりしました。
風呂に入っても、体が温まると湯船から上がり、小休止したり窓から外を眺めたり・・・
ダラダラゆっくり入ってました。
温泉に行くと長風呂って言う
私の癖も、ここら辺で付いたような気がします(^_^;)。
何しろ身も心も癒されて、ムニョムニョになるほど湯に浸かっているので、
湯上がりはフラフラになってました(^_^;)。
ロビーには簡単な喫茶コーナーや囲炉裏や土産物が売ってるんですが、今にして思えば、
「あの麦わら帽・・・」の暖簾とかタペストリーとかせっかく売ってたんだから買っておけば良かったと後悔してます。
ホントにフラフラになってたので、土産物とかはまぁいいかぁ程度で毎回スルーしてたんですよね・・・
(霧積館は2012年に閉館となりました、六角風呂も取り壊されて現在は有りません、GoogleMapで駐車場まではストリートビューが撮影されていますので、ご確認を、また、霧積温泉は現在もう一軒の別温泉宿が一軒宿として運営されてます、温泉をどうしても味わいたい人はそちらにどうぞ(ただし、最後の20分は徒歩(^_^;))。)
帰りにはちょっとだけ
霧積ダムに寄り道しました。
確かもう相当いい時間になってたと記憶してます、写真だけ撮って直ぐに出発しちゃいまいたね。
そして、18号まで戻って・・・
「おぎのや」でかみさんとジジババに公衆電話で電話して、
「今、おぎのや来てるんだけど、釜飯食う?」
的な話をして、
晩飯用にRX-7の助手席に釜飯4個積みましたね。
車だとお土産買うのも楽だな~なんて思いましたよ、バイクじゃ釜飯4個とか運べないもん(^_^;)。
そのまま松井田妙義ICから高速に乗りました。
上里PAまでは渋滞も無く快適でした、
高速をRX-7で走るとロータリーサウンドも相まって、爽快感が半端ないです。
ただ、
スカイラインに煽られたりしました(^_^;)、走行車線で
後ろにピッタリ付かれましたが、こっちが
反応しないと直ぐに追い越して行きましたね。
別に
悪意が有るとか煽られて怖いとかじゃないんですが、
スカイラインには通勤やツーリングで良く食いつかれました(^_^;)。
私は走り屋じゃないので(爆)
車のこの手の感覚に疎いのですが、
RX-7とスカイラインって何かあるのかしら?
なんて、
思いながら走ってた記憶があります。
それが
RX-7に纏わる最後のツーリングの思い出です。
東京方面から軽井沢に遊びに行く人も多いと思いますが、行く時は高速で軽井沢ICで降りても良いですけど、
帰りは旧碓氷峠経由で松井田妙義ICから高速利用すると色々な観光名所が楽しめて良いと思います。
ロードスターに乗り換えてから、軽井沢にも何度も行ってますが、結構
軽井沢ICに直行して、プリンスホテル過ぎた交差点辺りから大渋滞になってる状況もよく目にします(^_^;)。
あんな所で
何十分もイライラする位なら、
明るい内に旧碓氷峠で楽しくドライブしたほうがずっと良いです。
シーズン真っ盛りの頃に通行しても、渋滞してる事なんて記憶に無いですし、夏場なら時間が遅くても明るいですしね。
カーブに気をつけて、旧碓氷峠、是非。
<何時までも追い続けるんだ、何処までも燃え滾るロータリーハート>
写真が尽きたので、RX-7の思い出ブログはこれで終了です(^_^;)。
何しろ写真が貴重な時代だったもので、他の色々有った事も忘却の彼方に行ってしまい、忘れてしまうんですね・・・写真一枚あれば色々思い出せるんですが。
まぁまた昔の写真を発掘したらやるかも?
RX-7の思い出ブログの表題は、「トップをねらえ!」のアニメの各エピソードのサブタイトルからモジリました(^_^;)。
やっぱりガイナ良いわ、EVANGELIONでしっかり儲けて、これからもぶっ飛んだアニメ作ってくれ!とりあえず「ニンジャスレイヤー」に期待してますwww。
Posted at 2014/12/04 00:37:14 | |
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RX-7 | 日記