
今回は途中経過がチェックできなかったので結果報告のみ。。
WRCスウェディッシュ・ラリーはフォード勢の1-2-3独占と圧倒的勝利に終わる。スバル P.ソルベルグはプッシュを続けるが総合4位。マシン状態を考えるとベストリザルトとも思えポイント獲得はタイトル争いに期待を残す結果となった。一方でチャンピオン、シトロエンのS.ローブはスノーバンクとシャーベットグラベルに翻弄され無念のリタイア、ノーポイントとなった。
チャンピオンシップではフォード M.ヒルボネンが1位。同じくフォード Y.M.ラトバラとシトロエン S.ローブが同ポイント2位となった。今年はしばらく接戦が予想される面白い展開だ。スバルはギリシャ(アクロポリス・ラリー)から新型インプレッサWRカーを投入、デビューウィンを目指している。
PWRCではスバル・チームアライが新型インプレッサで参戦。Gr.Nを含めて他にも新型車で参戦したチームもあったがまだまだ新型車の習熟過程にあり、新井敏弘の6位が最高位であった。
一方で気になるのはSUPER2000車両規定である。
WRCは現在のWRカー(Gr.A)開発コストの高騰を懸念し対策としてトップカテゴリーをS2000、Gr.Nをベースとした新WRカーへ移行しようとしている(2012年?)。S2000ベースではNA2リッター+4輪駆動が基本となり現在のGr.N車両よりも有利なパフォーマンスになるのではないかと言われている。スバル、三菱はS2000マシン開発の動きを公にしていないが、スズキはS2000マシンをすでに開発している。先般ショーデビューした「
スバル インプレッサNAコンセプト by STI」は新たな規定を睨んだマシンなのだろうか。。
FIA世界選手権では、F1がフォーミュラーカーのトップカテゴリーでありながらエンジンは排気量縮小、開発凍結などのコスト削減に躍起である。F1がチーム競争ではなくメーカー競争となってしまい開発・運営コストがチーム撤退、新規参入のハードルを高めている現状にレース維持への危機感を募らせているからだ。WRCも似たような状況であり、課題はトップカテゴリーのワークスチーム(マニュファクチャラー)減少を食い止め、これを回復することだ。それによってマシン供給メーカーが増えればプライベーター参入も門戸拡大されることとなる。WTCCではいち早く「改造範囲制限」「車両パフォーマンスの均等性」を重視したS2000車両規定が導入され、プライベーターも何度か上位に食い込む盛り上がりを見せている。昨年のディーゼルターボ車出現により今年は嵐が吹き荒れそうではあるが。。
これまでも何度か繰り返されてきた車両規定を巡る動きだが、来年以降の車両規定変更や開発競争も非常に興味深い今年のWRCである。
以下、『AUTOSPORT WEB』より引用。
2008年WRC第2戦/PWRC第1戦スウェディッシュラリー
■WRC【最終総合成績】
順位 ドライバー 車両(WRC=ワールドラリーカー) タイム
1 *J-M・ラトバラ(FIN) フォード・フォーカスRS WRC07 2時間46分41秒2
2 *M・ヒルボネン(FIN) フォード・フォーカスRS WRC07 58秒3
3 *G・ガリ(I)フォード・フォーカスRS WRC07 2分23秒2
4 *P・ソルベルグ(N)ル・インプレッサWRC2007 2分59秒4
5 A・ミケルソン(S) フォード・フォーカス WRC 5分46秒0
6 *D・ソルド(E) シトロエンC4 WRC 7分13秒1
7 *T・ガルデマイスター(FIN)スズキ・SX4 10分35秒3
8 J・ハンニネン(FIN) 三菱ランサーエボリューション(N1位,P1位) 12分27秒5
9 M・オズベルグ(S) スバル・インプレッサ WRC 13分28秒5
10 J・ケトマ(FIN) スバル・インプレッサ(N2位,P2位) 13分50秒7
■PWRC【最終成績】
順位 ドライバー 車両 タイム
1 J・ハンニネン(FIN) 三菱ランサーエボリューション(N1位)2時間59分08秒7
2 J・ケトマ(FIN) スバル・インプレッサ(N2位) 1分23秒2
3 P・サンデル(S) プジョー 207(N3位) 1分51秒8
4 M・プロコップ(CZ) 三菱ランサーエボリューション(N4位) 2分03秒0
5 U・ニッテル(D) 三菱ランサーエボリューション(N5位) 3分55秒3
6 新井敏弘 スバル・イ ンプレッサ(N6位) 4分22秒9
7 A・アラウージュ(P) 三菱ランサーエボリューション(N7位) 6分05秒2
8 B・スーザ(P) 三菱ランサーエボリューション(N8位) 7分58秒6
9 S・カンペデリ(I) 三菱ランサーエボリューション(N9位) 8分09秒3
10 S・アクサ(RI) 三菱ランサーエボリューション(N12位) 14分24秒9
Posted at 2008/02/14 13:40:26 | |
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