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イイね!
2015年01月27日

「大空間高級サルーン」の話

おそらく、今最大の話題になっている新型アルファード&ヴェルファイアについて、私も書いてみようと思いまして。前回、しばらくネタには困らないと書いたばかりですが、たまには昔語り以外もしたくなるのです(笑)

この2台、良くも悪くも注目を集めているのは間違いなくて、先代のマイナーチェンジ時はアクセスが集中してか、トヨタのウェブサイトの接続がわるくなったりもしました。

さて今回は? と思ったら、長く続いてきたウェブサイトの作りをこれを機に一新してきましたね。

実車の方も、例外的にお金をかけられる環境にあるらしく、先代に続いて今回もプラットホームを一新。クラウンですら、プラットホームは3世代に渡って使いまわしているのですから、何とも贅沢(笑)
エンジンも、3.5のガソリン以外は新世代へ進化(もっともこちらはようやくという言い方が正しい気もしますが)。 トヨタがもっとも得意とする新装備だって、今回発表されたもの多数。
こうして少し取り上げてみるだけでも、同じミニバンながら、昨年出たノア・ヴォクシー・エスクァイアあたりとは、力の入り方も違えば、お金のかけ方も違います。

よそ様のコメントでも書きましたが、Cクラスがメルセデスの”本気”なら、トヨタの“本気“は正しくこの2車なのです。

本気過ぎてか、“ミニバンの頂点だけではなく、高級サルーンの新しいカテゴリー”と仰られているようです。

このあたり、いろいろ考えてみると、つい最近までトヨタはクラウンを中心にいろいろなものを構築してきたが、今やアルファード&ヴェルファイアを中心に移したのだろうなというように感じざるを得ません。(今後はこの2車を「ミニバンのクラウン」と呼ぶよりは、クラウンを「セダンのアル・ヴェル」と呼ぶ方が自然になっていくのかもしれませんね)

このジャンルに興味がない、あるいは否定的だったりすると、意見は分かれるかもしれませんが、この2車の商品力向上にかける熱意は、現行クラウン以上なのはもちろんのこと、それこそ120、130辺りの往年のクラウン黄金期に近いものがあったんじゃないかと、想像したりもするのです。



こういう作り方を可能にしているのは、この市場にかなりの旨味があるということでもあります。
実際、一台当たりの利益は、軽自動車やコンパクトの何台分にもなるようです。しかもこの市場は事実上トヨタの独占。最初は蹴落としたかったライバル車のエルグランドは、現行モデルでは北米モデルのクエストと一体化したことで正面切ってのライバルとはなりませんし、そのことはかつてのエリシオンに近づいたとはいえ、オデッセイも同様。MPVだって違いますよね。
クラウンは輸入車や身内のライバルであるレクサスIS・GSに一部需要を奪われつつありますが、ここはまだ当分の間安泰なのは間違いなく。


これが売れれば、売る方は確実に幸せになる。その一方でこれを買う方・使う方も結構幸せを感じるんだろうなぁと、想像するのです。旦那様よりも奥様族、あるいは同乗者からの評価が極めて高いというのが現状ですからね。開発者インタビューにある、「徹底的にこだわり抜いたことは2列目シートの乗り心地向上」というのは、ここからの評価をより強固にしたいという意思の表れでもあるのでしょう。


歴代一貫して押し出しを強めてきた顔付に代表される内外装の趣味や、ドレスアップの方向性も含めて、買い手のニーズに売り手の指向がピタッと一致しているのでしょうし、関係者一同、皆幸せでよろしいじゃありませんか、などと若干冷めた視線ながらに思うのです。
豪華装備の割に、アイドリングストップやレーダークルコン等の環境装備や安全装備への普及については、物足りない感がありますが、これも買い手のニーズのとおりと言われれば頷けたりもしますし。
個人的好き嫌いは別として、もしもこの2台が売れない時が来るとしたら、走行安定性なのか経済性なのかトリガーは分かりませんが、社会的に不要だという雰囲気が醸造された時だけだろうなとも。

こういう見方をしてしまうのは、私自身が直接のターゲットユーザーではなく、縁があるとしても、時々借りるぐらいに過ぎないからかもしれませんが。



最後に、直接の関係はない余談風味ながらも一つ。
このクルマが大量に売れるんだとしたら、そもそもエコカー減税って一体何なんだろうと、割と真剣に思ったりします。最軽量グレードでも、車重2トンに到達せんとする車です。現在の技術では、軽自動車2台分以上にも及ぶ車重は、たとえ伝家の宝刀ハイブリッドをもってしても、エコには程遠い存在にしかならないわけで。
ましてや減税は率で行いますので、元々の課税額が高額なこの手の車は、減税幅が大きくなるというある種の矛盾を生じたりもしますし。
まぁ、この部分は車を作る側ではなくて、税制を所管する側の認識の問題なのですがね。



以下、carviewからの転載

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【トヨタ アルファード / ヴェルファイア 新型発表】押し出し感強めたミニバンの王者[写真蔵]

トヨタ自動車は1月26日、6年8ヶ月ぶりにフルモデルチェンジした高級ミニバン『アルファード』、『ヴェルファイア』を発表、同日より発売を開始した。

アルファード/ヴェルファイアはトヨタのミニバンラインアップの中で最高級に位置するモデル。今回のフルモデルチェンジでは基本性能を徹底的に磨き上げたほか、内外装を大幅に刷新。これまで以上に押し出し感の強いデザインを採用した。それぞれのキャラクターは「豪華で勇壮なアルファード」、「大胆不敵なヴェルファイア」。従来にない新しい高級の概念を創造することを目指し開発が行われた。

燃費に関しては、2.5リットルアトキンソンサイクルエンジンに6速シーケンシャルシフトマチックや「E-Four」搭載のハイブリッドシステムを組み合わせたグレードで19.4km/リットル(JC08モード)を達成。新搭載の2.5リットルエンジンにSuper-CVTを組み合わせたモデルでは12.8km/リットル(JC08モード)、3.5リットルエンジン搭載モデルでは9.5km/リットルとなる。

開発を担当したトヨタ自動車 製品企画本部の吉岡憲一氏は、「高級ミニバンの不文律にとらわれない、鮮烈な進化を遂げた新しい大空間高級サルーン」と説明した。

アルファードが全国のトヨペット店で、ヴェルファイアが全国のネッツ店で販売される。月販目標台数はアルファードが3000台、ヴェルファイアが4000台を見込む。価格はそれぞれ319万7782円から。

ブログ一覧 | 新型車雑感 | 日記
Posted at 2015/01/27 22:52:58

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この記事へのコメント

2015年1月27日 23:17
こんばんは♪

ヨタが緻密なマーケティングで弾き出した結論がこのシリーズでしょうから、開発資金をぶっ込んだんでしょうねぇ。

確かに、運転しないで後部座席に乗るのならこれで良いんでしょうが、だからと言って安全機能等に手抜きはどうなのよ?って気がします。

ここまで2列目ガー、って言うのなら、古式ゆかしいリムジンの法則に則ってみろと言いたいですw

そうなると、運転手は本当にただ運転するだけになってしまいますがwww

まぁ、殆ど一人でしかクルマに乗る事が無いオイラには無用の長物ですけどねぇww
コメントへの返答
2015年1月28日 6:40
おはようございます

このシリーズがマーケティングの塊であることは間違いないです。しかも、導き出された答えは、ほぼピタリと合っていますw

これって80年代のマークII3兄弟やクラウンと同じじゃないかという思いがあって、スパッと斬れないのですw

違いは、個人的な好き嫌いだとすれば・・・ということであまり感情移入をせずに書いてみた次第です。

安全機能や環境性能に関しては、高級を名乗るくせに、全く物足りないと思います。この部分はマーケティングじゃなくてポリシーでやって欲しいのですが、そういう点もこのメーカーらしいと思うわけですw

ミニバンの走行安定性能は・・・という話とかを見ても、わかっていながら確信犯でやっていますよね。

都合の悪い部分が分かりにくくなっていて、しかもそれはあまり表には出てこない。こういう所は全く好きになれませんけれどね。

まぁ私自身も借りるだけの人ですのでww
2015年1月28日 7:49
私は好まないクルマですが、最低でも300万円以上する高額なクルマがよく売れるという事実は、カタチはどうであれ未だクルマに夢みたいなものを抱いている、或いはステータスシンボルを求めているのかと思うと、異論はあるかと思いますがクルマ好きとして嬉しかったりします。
しかし、シャシー刷新には驚きました!
コメントへの返答
2015年1月28日 19:59
こんばんは

おそらく、ご理解いただけているのだろうと思うのですが、だんだん80年代後半の「間違いだらけ~」や「NAVI-TALK」風になってきますよね(笑)
当時の徳大寺さんの気持ちは、きっとこんな風だったのだろうな、とか思ったりして。

シャシー刷新は私も意外でした。流用可能な車が思いつかないので、長期使用の前提と推測しているのですが。
2015年1月28日 8:35
おはようございます。

個人的には、初代からアレルギーのクルマでして…その割には、たくさん納めているのもまた事実なのが、個人的にちとつらい(笑)
クルマには罪はないのですが、どうにもこの二車のオーナー、下手くそか傍若無人なやつばかりという印象が頭にこびり付いておりまして、全盛期の7系マークⅡオーナーや、現行プリウスオーナーにも同じ感情を抱く私は天邪鬼なんでしょうか?
でも、ほぼ同時期にミライとアル/ヴェル兄弟という相反する車両をリリースするトヨタって、したたかというか、節操ないというか・・・節操ないのはお互い様ですが。
ただ、一つ確実なのは、スーパーの駐車場なんかで、旦那のごり押しで買ってしまったアル/ヴェル兄弟に、悪戦苦闘する奥さん方がまた増えるということですかねぇ・・・
コメントへの返答
2015年1月28日 20:49
こんばんは

これが欲しいと言われると、代わりのクルマの提案は難しいでしょうね。
きっと作る方の人の中にも同じような気持ちを持っている人がいるのでは、などと思っていますが(笑)

そう、節操ないというか、強かというか。飯の種の算盤を弾く一方で、次世代への投資をしてみたりするんですよね。飯の種の中でも、当りと外れの差が著しい印象もありますし(笑)

この2車、国内主力の割に大型化に躊躇がないのが不思議です。
クリアランスソナーにインテリパーキングと色々対策は出てくるのですが、物理的制約は越えられませんからね。もっとも、このサイズを生かせる生活をしているというのが、オーナーのプライドを擽っているのかもしれません。
2015年1月29日 22:08
叩かれること覚悟です。

アルヴェルはレンタカーや勤務先の社用車として
幾度と無く2代目モデルを運転してきました。
実家で5枠フルキャブミニバンを乗り継いでいたものですから、
アルヴェルの価値は良く分かりますよ。
特に定員乗車時の力強さはノア・ヴォクには望めないものです。
2.4LのエンジンとCVTの組み合わせで上り坂も余裕がありました。
乗せてもらうときも広々としていて快適そのもの。
数年前にニューイヤーミーティングに行くのに
レンタカーを借りて行きましたが乗せてもらうのに
こんな快適な車無いですよ!レベル。安眠できました。

会社のイベント運営したときは荷物も詰めましたしね。
自分で所有するのではなく、時々使うときには本当に頼りになる車です。

もちろん、押し出しのあるエクステリアをいい事に
傍若無人な運転をする人も居ますが、アルヴェルが悪いわけではありませんね。
(全米ライフル協会みたいな言い方ですけど、要は使う人次第と考えます)

発売前に販売マニュアルが流出して「ターゲットはマイルドヤンキー」などという
記述が槍玉に上がりましたが、マイルドヤンキーにも魅力的に見せつつ、
ミニバンのフラッグシップとしての基本もそれなりに充実させている感じですね。

某ちゃんねるでも「左流れする強いトーションビーム」として君臨していましたが、
ついにインディペンデント化を実現。ユーザーの強い声にも応えることができましたね。

コメントへの返答
2015年1月29日 22:50
こんばんは

叩かれる覚悟は不要です(笑)
好き嫌いを軸にして書いているのは、他に沢山あるでしょうから、ここでもやる必要はないと思っています。

私自身、初代・二代共に何度も借りていますから、この余裕のあるサイズに価値があることは十分理解しているつもりです。

私の生活の中では、一緒に暮らすことはありませんが、必要な時に役立つクルマであることは間違いありませんね。

新型は、ようやくの(?)インディペンデントですし、旧型より良くなっているのは容易に想像がつくのですが、環境や安全への対応はこれでいいのだろうかという思いはあったりします。
今のニーズにはこれで良いのかもしれませんが、ここまでユーザーを惹きつけるのであれば、ユーザーに変に媚びずにもう少しポリシーを主張したり、理想方向に誘導したりしてもいいのではないかと思うのです。新型は法人に向けても売ろうとしているので、尚更その思いが強くなります。

・・・などと書きつつも、こういう思いを抱かせるのも、正しく80年代のマークII3兄弟やクラウンと同じというのが、心象をとても複雑にするのですが(笑)
2015年2月1日 18:47
初めまして
コメント失礼致します

色々な意味で話題になってますよね。
特に、マーケティングの裏話みたいな物が出回っていましたが、さすがトヨタは上手いと感心しました。
正にピッタリとはまっていますね。

周囲がミニバン一色になった際も欲しくならなかったので、これからも個人的にはこの手の車は購入することは無いと思いますが、価格設定が厳しすぎる気がします・・・何だか元気が無くなってきてる車業界を盛り立てるためにも、おそらく今最も多いと思われる?このターゲット層がもっと購買意欲を出せる設定にすれば良いのにとは思いました。
それとも、この価格でも飛ぶように売れるのでしょうかね。

コメントへの返答
2015年2月1日 19:32
こんばんは
コメントをありがとうございます。

今、間違いなく一番話題のクルマですよね。おそらく、多少クルマを知る人なら、好き・嫌いのどちらかに分類して意識はしているんじゃないかと思います。
私自身も生活を共にすることはないクルマですが、時々借りては便利さを享受していたりします(笑)

ご指摘の価格設定なのですが、私自身の認識は、上級の価格はいろいろ贅沢をした影響で、お高い値段になったとは思います。一方で廉価グレードの価格は、旧型比で10万円程度の値上げですから、エンジン&シャシーの一新を考慮すれば、まぁこんなもんじゃないかとも思っています。

書かれているとおり、購買意欲を出せる設定という考えもありそうですが、旧型の売れ筋なんかを見ると、意外とこのターゲット層って、納得できるものなら他を犠牲にしても、これのために頑張っちゃったりするのかなぁと推測しています。
コストダウンを強いられるぐらいなら、多少高くても憧れを維持させるという選択なのでしょう。

この選択が正しいのかは、まだ判りませんが、”高い”という評価が定着するようなら、先代クラウンのように特別仕様で様子を見つつ、マイナーチェンジで補正をしてくるのでしょうね。

プロフィール

「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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