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2015年02月16日

1991年のハイラックス サーフのオプションカタログ

1991年のハイラックス サーフのオプションカタログ 回数を重ねてきた「思い出のクルマをカタログで振り返る」ですが、PV数だけで見ると意外なクルマが上位にあったりします。

このクルマはその筆頭ですね。そもそも取り上げた時点で「意外だ」というご感想をいただいたくらいなのですが、それが「71クレスタ」や「130クラウン営業車」よりもPV数が多いというのですから、よく分かりません(笑)

潜在的(?)ファンが多いのであれば、先日の発掘作業の中で出てきたこともありますので、オプション編として再度取り上げてみましょう、ということで。


久方ぶりに眺めてみると、これはこれで当時の自動車文化の一つだよなぁと思わされるのが、少し興味深かったりします。ちなみに今ではSUVに類される車種ですが、当時の呼称に従ってRVと記載することとします。


それでは早速紹介していきます。1991年(平成3年)8月のカタログからです。
株価は弾けたものの、時代の空気はまだまだバブル真っ盛りだった頃ですね。




当時のトヨタのオプションカタログ同様、最初の見開きにフルオプション仕様の画像が掲載されています。

正しくこの時代のRVの盛装ですね。
フードエンブレム(これ、GULF仕様の流用?)とフェンダーポールは見かけることが少なかったものの、それら以外は同じようなドレスアップ仕様が、平日は市街地を走り回り、週末には混雑する高速道路を、夏は海へ冬は雪山へと向かったのです。

グリルガードは、対歩行者安全の観点から問題視されるよりも前の時代のため、後年よりはるかに頑丈な仕様が設定されていました。

カーナビの簡易版、電子コンパス「ナビボーイ」もこの時代を象徴するアイテムですね。





続いては、同じくRVの装着率が高かったラック類です。
アルミラックはヘビーデューティ仕様のため、高さ200mm、単体重量25kgのプラス。

グリルガードやルーフラック等は、装着箇所といい、慣性モーメントや空力等、自動車の動的性能としてはマイナス要素となりますが、あまり気にされることはありませんでした。





RVと名がついた瞬間に、サイドバイザーが何故か大型化した時代でした。唯一今のミニバンにも受け継がれているオプションです。

第一次のワンボックスブーム辺りに端を発するサイドストライプは、事業用ではなくRVの雰囲気を盛り上げるのに必要とされていました。
スプラッシュタイプは、ここまでやるかと当時話題になったアイテム。泥をステッカーで表現しようとしたのですから、”斬新”あるいは”個性的”という言葉しか褒めようがありません(笑)





リヤタイヤマウント型スキーラックは、当時大流行したオプションですね。
ハイラックス サーフは当初スペアタイヤを床下に吊っていたのですが、この時点で背面スペアタイヤ仕様が追加されています。追加の理由は、おそらく、このラックを装着可能にするためだと推測しています。

こと乗用車に関しては突起物規制の導入に伴い、背面タイヤもカバーが必須となってしまいましたので、タイヤマウント型スキーキャリア共々、現行車では再現が困難となってしまいました。





外装に続いては内装関係
レカロシート以外にシートカバーの設定はありましたが、さすがにレースハーフはありません(笑)

当時は社外品のカーオーディオを装着するケースが多かったですが、純正品もユーザーを逃すまいと力の入った設定です。最上級のSSR-Gのみ設定された「スペシャル・スペースオーディオ・パッケージ」では、8スピーカーに加えて、流行し始めていたスーパーウーハーも設定されています。その分、社外品(しかも上級品)に匹敵するお値段ですね。





最後のオプションは、「お姉さん」・・・ではなくて「ポータブル電源」の紹介となります。


ということで、いかがだったでしょうか。

以下は、いつものとおり、まとめです。


今回改めて眺めてみて、当時という時代を懐かしく思わざるを得ませんでした。
最初の見開きの満艦飾仕様なんて、ここしばらく都内では見た記憶がないのです。当時は、あれだけ沢山走っていたのですが。

この年代の満艦飾仕様は、私の中では80年代半ばのフルエアロ&フルホワイト仕様と同じ位置づけなのですが、好き嫌いは別として、自動車文化の一つの形として後世に語り継がれなければならないのではないかと思ったりします。


もう一つ、このクルマのオプションで確実に言えることは、それまで新車価格とオプション価格は正比例していたのに、この時点でその比例が崩れたと言えると思います。
車両本体価格はそれほど高価ではなくても、ユーザーにとって価値を見出したオプションあれば、たとえそれが高価であっても購入してくれたのです。

ここに一つの金脈を見出した自動車メーカーは、パーツサプライヤーを巻き込んで積極的に大物部品の開発に乗り出していくこととなります。

そしてその動きは、1995年(平成7年)の規制緩和を追い風にすることで、90年代後半以降のメーカーカスタマイズカーという形で結実することとなるのです。
ブログ一覧 | カタログ話(オプション編) | クルマ
Posted at 2015/02/16 23:19:27

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この記事へのコメント

2015年2月16日 23:45
こんばんは♪

流石にDOP満艦飾は最近見ないですねぇ。

ってか、グリルガードはマジ危険でしたしねぇw

過去にランクルのグリルガード付きが追突事故を起こしたのを見ましたが、被追突側がトランクが見事の無くなってたのに、追突側は殆ど損傷が無いと言う状態でしたねぇw

これじゃあ人と接触したらひとたまりもないよなぁ、と思ったものです。

純正DOPのオーディオもチェイサーの時にいろいろ仕入れましたw

インダッシュCD6連装チェンジャーやら、DSP付き1DINカセットレシーバーやら、MD3連装チェンジャーレシーバー等々結構レパートリーは多かったですねぇ。

で、それらが未だ不良在庫で有ると言う事実www

更に凄いのが、実働品ならば現行車でも使えると言うのが何とも言えませんねぇwww
コメントへの返答
2015年2月17日 6:13
おはようございます

ベース車自体が、ディーゼルは首都圏からは所払いの上に、大半が国外流出しているのですが、それにしても見なくなりました。

時折、ランクルの60や80をレストアした仕様は見かけますが、これらにもグリルガードは付いていませんねw

グリルガードは、大量に出回るようになってから、その殺傷性が問題となりましたね。そもそも、押し退けるための装備ですから、実際に活用したら、とんでもないことになるのは自明の理だったのですがw

純正DOPのオーディオは、81だとサテライトスイッチが使えなくなるので、あまり食指は動きませんでした。後年、MDがソースになって以降ですね。

私も一時期は不良在庫を抱えていましたが、81を手放す際に放出しちゃいました。トヨタのオーディオ配線は、80年代後半以降、10pin+6pinで変更がない(ただしライブサウンドを除く)ため、使おうと思えば、年代を超えて使えるんですよね。
2015年2月17日 7:21
おはようございます。

130~180辺りが、サーフの全盛期でしたね。
V6や1KZディーゼルが搭載され、これらに乗った時の良くも悪くも「オラオラ感」着座位置の高さと、怒号のハイトルク、そしてクロカンにしてはコンパクトな車体が相まって、厭らしい話ですが、都内の王者然と出来たのも判るような気がするのですが・・下品ですな。
当時、ガード・ラック類、サイドストライプは、「使わなくても、下取りで有利ですから」とか何とか言って、よく付けさせたものです。変な話、サイドストライプ付きは、査定がノーマルプラス5万円が常識でした。
ワイドバイザー、RVのほかにも、タクシー、教習車もこの頃から増えてきました。特に教習車は、雨ばかりだった自分の教習時に、相当助けられったっけ。(ちなみに教習車はC32ローレル)
そんな一世風靡したサーフも、海外専用になって久しい限り、個人的にはニュートラルな車ですが、
こんな車が存在できるってのも健全な世の中だと思うのですが、効率一辺倒で・・つまらんですな。
コメントへの返答
2015年2月17日 20:50
こんばんは

130と180は売れましたよね。
シートの高さは低いのに目線は高いというポジションは独特でしたが、大き過ぎないサイズは取り回しも悪くなかったですから、ついオラオラになるのも解る気はします。

やはり満艦飾の方がリセールは良かったのですね。ということは、中古車を求めるユーザーの希望がそちらだったということなのでしょう。自分的には真逆のスッピン状態が希望だったのですが(笑)

大型バイザーは教習車では必要ですね。何せ雨が降っていても、窓開けを求められますし。

このクルマに関しては、ブームが続かずで増え過ぎなかったのは、むしろ良かったと思っています。少数派なら大目に見れる部分もありますしね。若者人気主導という点からすると、今だとハリアー辺りが近いという認識ですが、佇まいは大きく異なっているあたり、若者の好みは明らかに変わっているということなのでしょうね。
2015年2月17日 18:36
ナビボーイ、3年くらい前に某オークションで出品されていて落札しようかどうか凄く迷いました(笑)実用性というよりも、当時乗っていたJZX90クレスタで”販売店オプション満載感”を演出したかったんですね。
自分はランクル80に、父は100に乗っていた時期がありました。グリルガードやステッカーなどは利益幅も大きかったんでしょうね。そういえばウチの80と100は、一度も使わなかった電動ウインチを装着していました。
コメントへの返答
2015年2月17日 20:58
こんばんは

ナビボーイは、81界隈でも探している方が複数いました。皆、tteeさんと同じ理由でしたね(笑)

オプションの内、特にディーラーオプションは販売店の利幅が大きいので、何とか購買意欲を煽ろうと、いろいろ考えられていますよね。これも時代を映す鏡のように思います。

電動ウインチは、実際に使うには使用上の注意が多々ありますので、使わずに済んだのであれば、むしろ良かったのかもしれませんね。
2015年2月19日 17:03
初めまして。
先日は、こちらのブログへお越し頂き、有難うございました。


いやあ、懐かしいですね!
頬が緩みっぱなしです。
時代を超えて普遍的に存在するものも好きですが、こういう、その時代を象徴するコテコテ・ギトギトしたものの方が、当時を鮮烈に思い起こさせます。

1980年代だとネオクラシックカーに分類されるからか、自動車イベントではあまり見掛けませんね。
加えて、程度の良い中古は東南アジアや中東やロシアに輸出されているといいますし、益々個体を減らしているのでしょうか。

やっぱり、SUVは、すっきりと洗練されているものよりも、ごてごてと無骨な方が好きです。
コメントへの返答
2015年2月19日 19:59
はじめまして
コメントをありがとうございます。

記憶の琴線に触れたのであれば、ブログ主としても嬉しく思います。
本文でも触れましたが、この手のSUV、さらに満艦飾は当時を象徴する一つの形だったと思うのです。当時こそ好嫌別れたとしても、時を隔てた現在なら”懐かしい”という共通言語になれますよね。

最近になってようやく1980年代のクルマがネオクラシックに類されるようになったくらいですから、この手もやがてはそこに属すのでは、と思いますが、もうしばらく時間はかかるかもしれませんね。

書かれているとおり、多くは輸出されて国内からは消えてしまいましたので、人気が再燃した時にはタマがないという話になるだろうと予想しています。

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