
ハイラックス サーフを取り上げた時に、自他共に認める”セダン命”の私が購入を考えたことがあると書いたのですが、今回取り上げる車種も実は購入を考えたことがあるのです。
こちらの方がサーフよりももっと意外かもしれませんが、もちろん取り上げるためのネタではありません(笑)
当時の日本車は、今と違ってまだまだ2ドアが多かった頃で、自動車雑誌には大同小異でこう書いてあったものです。「スポーツカーに乗れるのは若さの特権である」「(いずれ乗れなくなるから)若いうちに乗っておけ」
4ドアセダンでクルマ生活をスタートしてみたものの、そんなフレーズと周りはスペシャルティカーを含めた2ドア乗りが多かったことに影響されたのですね。
・・・という話は長くなりそうなので、先にオプションカタログを紹介してしまいます。
1984年に初代が登場したMR2は、1989年にモデルチェンジして2代目に進化。2代目の当初は、その操縦性が非難された(SW20・EP82・JZX81これらのGTは3悪の扱いでしたw)のですが、1991年12月のマイナーチェンジで大幅な改善が図られています。
今回取り上げたカタログはその時の通称”Ⅱ型”となります。
おぼろげながらの記憶では、新宿のNSビルにあったトヨタショールームで貰ったものだと思います。
中折式の見開きでは、左頁にキャリア&チェーン、右頁にはオーディオが掲載されています。
スキー人口が一番多かった時代ですから、MR2でも2本のスキー板が乗らないといけないということなのでしょう。Tバールーフ用では助手席側に載せるようになっていて、運転席側のオープンとの両立に苦心した様子があり。
オーディオはこの時期共通のトヨタ汎用ですが、デートカー需要があったMR2らしく、2シーターの狭い空間ながらも6スピーカーが装着可能。

見開きを開くとこうなります。
規制緩和前ですので、メカニカルパーツはなくて、ステッカーや他車にもあった汎用品の設定が殆どですね。
ハーフシートカバーは、レースではなくレザン(レザーの誤植?)が設定されていたようです。
裏表紙は、この時期のオプションカタログに共通するキーホルダー&カーケアセレクションとなります。
スマートキーの普及が進んだ現在では、キーホルダー自体が使われることが少なくなってしまいました。
設定されていた用品の量が少ないため、カタログだけではどうにも話が膨らみません。
仕方ありませんので(?)、買おうと思ったという話を続けます。
MR2で買おうと思ったのは、G-LIMITEDのATでした。希望色はダークターコイズ(742)。スポーツカーならMTでは?という指摘を受けそうですが、自分のための一台ならATが優先なのです。どちらかというと純粋に走りを楽しむというよりもその雰囲気を楽しみたかった方ですし。
必然的にMTのみのターボは選べずNAからとなるのですが、ターボATがあったとしてもNAで十分と判断したと思います。
2シーターともなると生活含めての検討となるのですが、当時は実家暮らしでしたから、家には父のセダンがあるわけで、実用上は何とか足ると考えました。が、当の父は「俺のクルマをあてにされても困る」と一蹴。サーフの時と同様、「長く乗れない」論も出されてしまう始末。
自分的にはそれでも結構盛り上がったのですが、MR2でATという部分や上着や荷物を載せるのでも便利なリヤドアやリヤシートを失うこと、何より自分には似合わないのでは?という尻込みが決断に至らせませんでした。
その後しばらくすると実家を離れることになるのですが、その時にもしばらくの期間は2台持ちだったわけで、時折「あの時に勢いで買っていても、何とかなっていたかもしれない」とか思い返したりするのです。もちろん、あの当時にそんな先の将来まで見通せたはずもないのですが(笑)
本当に買っていたら、もう少しクルマの世界観が広がっていたのかもしれませんね。
今の環境ではさすがに2シーターは無理ですが、だからこそ「乗れる時に乗っておけ」という当時の言葉を噛み締めるのです。その一方で独身時代からセダンの便利さを享受してしまった私は、「独身者でも便利だからミニバン」という意見も理解できるような気がするのも事実なのですが。
そんなMR2も国内ではこの世代が最後で、次世代はMR-Sとなりますが、そちらも生産中止となってからかなりの時間が経過しています。
今の日本車のラインナップからすると、先々自分でも乗れる環境が巡ってきたとしても、その時に買おうかなと思える車があるのかが怪しい感じですね。
便利なクルマが増えた一方で、不便さの代わりに走りや雰囲気を楽しめるクルマが減ってしまったというのは、自動車文化的にどうなんだろうという思いもありますが、この話は別の機会にするとして、一先ず(MR2に限らずですが)「乗りたい車があったら、乗れる時に乗っておけ」だけは絶対に間違いがないと言い切れるのです(笑)
・・・今回の内容はオプション編ではなく、思い出のクルマ編のような(笑)
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Posted at
2015/02/28 07:17:01