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2015年03月19日

1992年のタウンエースのオプションカタログ

1992年のタウンエースのオプションカタログ ほぼ1回おきのペースで進めてきた、90年代前半のオプションカタログですが、一先ずここで小休止となります。


今回は、2代目タウンエースです。
過渡期らしく、複雑な変遷を歩んだ世代となります。

軽く変遷を紹介すると、1982年11月に2代目が登場。この時に姉妹車としてマスターエース サーフが加わっています。

その後、幾度かの一部改良やマイナーチェンジ(比較的大きいのは1985年8月と1988年8月ですね)を繰り返した後、1992年1月、前回紹介したエスティマ ルシーダとエミーナの新発売と同時に、3度目の大幅変更を受けています。

この時の変更では、マスターエース サーフがエミーナに後を継がせる形でモデル廃止となる一方、従来はややサイズの小さいワンボックスバン&ワゴンとして存在してきたライトエースが、タウンエースの新たな姉妹車に成長しています。


今回のオプションカタログは、その1992年(平成4年)1月版となります。
これまたライトエース版もあるのですが、タウンエースに代表してもらうことにします。前回のルシーダと比べると、違いが実感できると思います。

 

最初の見開きはインテリアです。
内装色こそ80年代のハイソカーの代名詞的なニューマルーンではなく、ベージュ基調のグレージュとなりますが、そこに展開される用品は、はーエース同様、ウッド基調のキャビネット、コンソール、テーブル等。
レースハーフカバーがとても似合います(笑)

前回のルシーダとはかなり趣向が異なりますが、作っている方は承知の上での作り分けだったのでしょうね。





続いてはエクステリア。主にルーフラックとストライプが紹介されています。
ハイエース同様にルーフラックは、ビジネス用途も見据えたヘビーデューティも設定があります。当時のスキーラックとしては、リヤラダーとそれに取り付けられるスキー板を縦置きで積めるラックの組合せを多く見かけたように記憶しているのですが、どうやら社外品だったようです。

サイドストライプは、ルシーダはもちろんハイエースでも、どことなく違和感を感じましたが、こちらは結構似合っているように思います。この辺りは、ワンボックスながらもRV志向の強い性格を反映しているのかもしれませんね。





左頁は、エクステリアの内、前の見開きで紹介しきれなかった小物関係。
フロントサンシェードはワンボックスらしい装備ですね。

右頁は、バンを主としたビジネス関係の用品です。
初代登場以来ずっと、バンはタウンエースのもう一つの顔でした。適度なサイズで使い勝手も良かったのですが、現在のトヨタのラインナップにはこのサイズのバンは存在しません。輸入商用車に名称のみは受け継がれているのですが。





オーディオは当時の汎用品で、これまでも何回も紹介してきましたので、今回は省略します。





最後は、グレードアップに類される用品とユーティリティに類される用品です。

ハイエースでは、TVとクリーンエースは天井設置の設定でしたが、こちらは前席の後部への設置となります。きっとルーフ形状が多数あり、その中には設置の特に難しい、スカイライトルーフがあるからなのでしょうね。





裏表紙は、これまた何度も登場の用品となります。



それでは、これまで同様軽く解説しつつの思い出文です。


トヨタは、新世代のワンボックスワゴンとして、ルシーダ・エミーナで新規需要の開拓や従来需要の移行を行う一方、移行できないユーザーにはこのタウンエースやライトエース充てる体制としました。

80年代中頃に、コロナやカリーナで見せたFR→FFへの段階移行と同じ慎重な姿勢がここでも見られたのです。それまでは、別モデルだったタウンエースとライトエースを同一モデルに併合してしまうあたりは、さらに巧みでもありました。もっともライトエースは、この併合により、1985年に登場したモデルから1982年に登場したモデルに遡ることとなりますが、きっとモデルの新しさよりもサイズ等が優先されたのでしょうね。

もう一つ、このモデルで印象強かったのは、屋根部分以外の外板を全て変更していながら、モデルチェンジではなくマイナーチェンジだったことですね。実はこのモデル、登場直前にルシーダ・エミーナと共に、ニューモデルマガジンX誌にスクープされていまして、その時の記載は「フルモデルチェンジ」。一読者としても、外板パネルの大幅変更に加えて、1982年に登場後、8年を経過していたことが相まって、その表記が当然のように思えていたのです。

1985年・1988年の変更の際も外板に関しては結構手が加わっていましたので、この変更に至っては、初期モデルと並べても同一モデルとは思えないような状態となってしまいました。

この少し後に、トヨタは市場評価が今一つだったクラウンロイヤルをマイナーチェンジする際に、リヤ部分を大幅変更して、お上から「これはマイナーチェンジの範囲ではない」と苦言を呈されたという噂がありましたが、だったらこれはどうなのだろうと、思ったものです(笑)。 この辺り、今に至るまで事実関係を含めてよく判らない部分なのですが。

そんな大幅変更も、同様のミドルサイズのワゴン車が、スペースの不利を承知の上で走行性や安全性を優先してワンボックス形態から移行していく時代の趨勢には逆らえず、僅か(?)4年後には、セミキャブタイプにモデルチェンジされることとなります。

このモデルも、前回のルシーダ・エミーナ同様、ディーゼル規制・エコカー補助金に翻弄されています。現存数が少ないのも同様。2代目タウンエースという括りだと、初期型は既に旧車の扱いとなりつつありますが、大幅変更を受けたこのモデルが同様の扱いになるのは、もうしばらく時間がかかりそうに思えますね。
ブログ一覧 | カタログ話(オプション編) | クルマ
Posted at 2015/03/19 21:47:20

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この記事へのコメント

2015年3月20日 22:14
マイナーチェンジの域を超えてると自分も思いました。特に、ライトエースは兄貴分のタウンエースのボデーを手に入れて?新型ライトエースと名のった時にはフルモデルチェンジなのか何なのか、よくわからなかったです。
大規模なマイナーチェンジというと、最近ではプロボックス/サクシードですよね。何もフルモデルチェンジしなくても目的を果たす商品なら、それで良い訳ですからね。個人的には、トヨタだからこそ出来る事なんだと思っています。
コメントへの返答
2015年3月21日 6:42
おはようございます

元々初代から、付かず離れずの関係でしたから、ようやくの統合だったのかもしれませんね。マイナーチェンジと定義したために、古い方に統合という非常に珍しい事例となってしまいました。販売店都合優先のやり方ですよね。

なるほどプロボックス/サクシードもマイナーチェンジ&統合ですね。
商業車はモデルチェンジによる市場刺激より製品の安定が求められますし、従来型の荷室は理想形でもありましたから、正しい選択だったと思います。
トヨタって、目的への達成力は優れているのでしょうね。だからプロスペックに凄いのがある一方で、目的が怪しいのは、製品自体も怪しくなるとw

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