
またまたストックネタからのご紹介です。
70マークII・チェイサー・クレスタの3兄弟は、以前から何度か取り上げてきていて、特別仕様車という括りでも後期クレスタを取り上げている(リンクは
こちら)のですが、また別の括りで取り上げてみようと思います。
この3兄弟の特別仕様車、”グランデ リミテッド”、”アバンテ ロードリー”、”スーパールーセント エクシード”は、メーカーの販売施策の上手さもあって、特別仕様車とは思えないくらいの知名度がありますが、この70型だと販売台数、あるいは雑誌等で取り上げられる回数等から、先ず後期の方が思い浮かんで、前期まで記憶が及ぶ方は少ないのではと想像するところです。
手持ち&資料共に限られているため、完全版には至らないのですが、そんな理由から可能な範囲で取り上げることにします。
【マークII グランデ ツインカム24 リミテッド】
(ベースグレード)
ハードトップ グランデ ツインカム24
(限定台数)
2,000台
(特別装備)
・アルミホイール付205/60R15スチールラジアル
・オートドライブ
・リヤワイパー
・エレクトロニック・ディスプレイメーター
・専用高級フルファブリックシート
・ステアリングホイールマーク、リヤ・サイド・シートエンブレム等
(特別色)
・衝撃吸収式カラードウレタンバンパー
・カラードプロテクションモール
・カラードバンパーモール
・電動格納式カラードドアミラー
・色さしクリスタルピラー
・色さしアルミホイール等
(外装色/内装色)
・特別色ホワイトパールマイカ(042)/マルーン
カタログは、1985年12月発行となります。
トヨペット店開設30周年記念の限定車となります。
後期でも組み合わされた、特別色ホワイトパールマイカ(042はパールシルエットトーニングのパール部分の色です)にカラードモールの外装ながら、内装色はマルーンというのが特徴。ステアリングエンブレムの”Limited”もこのモデルだけでしょうね。
おそらくここで高級グレードの市場の存在を確信したからこそ、後期のツインカム リミテッド シリーズの展開があったのだろうと推測するところです。
30周年記念車のカタログらしく、マークIIシリーズの歴代モデルも掲載されていましたので、おまけ的に取り上げてみます。
コロナの上級モデルとして誕生したマークIIも、3代目以降は、ハイオーナーカーとして確立したように感じます。初代から3代目まではスタイリングも振り幅が大きかったですが、4代目以降は、マークIIらしさを掴んだように映りますね。
【チェイサー アバンテ ロードリー】
(ベースグレード)
アバンテ
(限定台数)
1,500台
(特別装備)
・アルミホイール付185/70HR14スチールラジアル
・ヘッドランプクリーナー
・リヤワイパー
・エレクトロニック・ディスプレイメーター
・革巻きステアリング
・ファブリック張りコンソールボックス
・革巻きシフトレバーノブ(5速マニュアルのみ)
・ルーズクッションボタン引ファブリックシート
・ハイファイスピーカーシステム
・リヤ・サイドエンブレム等
(特別色)
・カラードプロテクションモール
・カラードバンパーモール
・電動格納式カラードドアミラー
(外装色/内装色)
・スーパーホワイトII(040)/ベージュ
カタログは、1986年1月発行となります。

先代チェイサーは、アバンテベースの特別仕様車が登場しなかったため、モデル廃止まで長く使われることになる”Lordly”という名称は、この時点が初登場。
こちらは、ツインカム24ではなく、量販グレードのアバンテがベースとなります。スーパーホワイトII&ベージュモールの外装にベージュの内装の組合せは、後期モデルの特別仕様車に近い装いですね。
このモデル専用のボタン引ルーズクッションシートを仕立てていますが、どうやら前期アバンテのシートは、兄弟車と比較すると豪華さが今一つという評価だったらしく、市場観測的位置付けだったと推定できます。
事実、後期モデルでは兄弟中唯一、シートの縫製が変更されていますね。
【クレスタ スーパールーセント エクシード】
(ベースグレード)
スーパールーセント
(限定台数)
1,000台
(特別装備)
・フロントスポイラー
・エレクトロニック・ディスプレイメーター
・革巻きステアリング
・革巻きシフトレバーノブ(5速マニュアルのみ)
・ハイファイスピーカーシステム
・リヤエンブレム等
(特別色)
・カラードプロテクションモール
・電動格納式カラードドアミラー
(特別オプション)
・アルミホイール付205/60R15スチールラジアル
・エクシード専用サンシールドストライプ
・エクシード専用フロアマット
(外装色/内装色)
・特別色パールシルエットトーニング(2V0)/ベージュ
カタログは、1985年4月発行となります。

トヨタビスタ店開設5周年記念の限定車となります。
こちらもベースは、ツインカムではないスーパールーセントとなります。
ビスタ店5周年記念ながら、上の2台に比べると特別感が不足している感がありますが、パールシルエットトーニングの外装は、まだツインカム24の専用色だった時期でしたので、ツインカムorターボの専用オプションだったアルミホイール付205/60R15タイヤの選択可能と合わせて、十分特別な存在だったのです。
こちらは、記念名目の市場観測的存在でしょうね。
好評を受けて、ツインターボ追加時にスーパールーセントでもパールシルエットトーニングが選択可能となっています。
この他に、グランデ リミテッド&アバンテ ロードリーと同時期にツインカム24 スーパールーセントをベースとしたエクシードも発売されていますが、手元資料がないため、略とします。
これら限定車は、何れも限定台数が少量ということもあって、今ではかなり希少な存在となってしまいました。年間に20~30万台売れたことから、30年前の中古車としては今でも多くの台数が残るGX71であっても、見かける機会は殆どないだろうと思います。
それでも、参考情報として知識の一角に留めていただければ、ありがたく存じます。
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カタログ話(特別仕様車編) | クルマ
Posted at
2015/08/21 22:51:33