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2015年12月16日

VWサンタナの話(その2)

VWサンタナの話(その2) 前回のブログに対して、多くのイイね!とコメントを頂戴し、大変感謝しております。

当人的には、4半世紀前に生産中止になった、ましてや累計生産台数5万台強しか売れなかったクルマが、これほどの反響を呼ぶとは、いい方向で予想が外れました。

コメントを拝見した感じからすると、良くも悪くも印象に残ったクルマということなのかなぁと思います。たとえ、当時の印象が良くなかったとしても、郷愁の念から懐かしんでいただければ幸いです。


そんなこんなで、今回は後編です。
希少系の資料を持っている車種ではありませんので、順当に後期を紹介し、まとめとさせていただきます。


その前に、前期の途中で追加されたグレードを紹介しておきます。

○1985年5月22日 2000 Xi5 アウトバーン追加(即日発売)
それまでのトップグレードだったXi5に、以下の装備が追加された、新たなるトップグレードとなります。

 ・チルトアップ付電動スライディングルーフ
 ・フロントスポイラー
 ・スポーツシート
 ・6JJ-14アルミホイール + 195/60R15 コンチネンタルタイヤ
 ・ボッシュ角形フォグランプ
 ・ヘッドライト・ウォッシャー

ドイツ車としては、割安な価格設定ということもあって、上級グレードの販売比率が高かったことから、さらなる付加価値を求めたグレードですね。
記載の通り、専用装備も多くて、Xi5に+20万円という価格も、後からドレスアップすることを思えば、割安に映ったのではないでしょうか。


前段が長くなりましたが、以下、1987年1月に変更を受けた後期のカタログを紹介していきます。





マイナーチェンジと同時に新たなるトップグレードとして、2000 Xi5 アウトバーン DOHCが追加されましたので、筆頭で紹介されています。

その名の通り、アウトバーンをベースにエンジンをDOHC化したグレードとなります。ただし、SOHCのアウトバーンでは標準装備だったスライディングルーフは、オプション設定に変更されています。





新エンジンということで、大きく紹介されています。
もちろんバルブ数は、1気筒4バルブ。5気筒ですから20VALVEですね。
このバルブの挟角は25°と、ツインカムとしてはかなりスリムなヘッドでした。同時期に発表されたトヨタ初のハイメカツインカム2000、3S-FEのバルブ狭角が22.35°、従来型ツインカムの3S-GEのバルブ狭角が50°と書けば、そのスリムさがご理解いただけると思います。もちろん、こちらはシザースギヤ駆動ではありません。

スリムヘッドということでパワーが気になるところですが、DOHC化に伴い、最高出力はSOHC版の110ps/5600rpmから、140ps/6400rpmに向上しています。参考までに3S-FEは、120/5600rpmに留まっていました。

DOHC化に伴い、燃料供給システムもSOHCのKEジェトロニックからMPI集中電子制御システムに変更されています。





Xi5 アウトバーン DOHCのインパネです。
DOHCということで、変更されたのはタコメーターくらいです。
初期Xi5とは、ステアリングやオーディオが異なっていますが、前者はマイナーチェンジ時に全車に適用、後者はアウトバーン追加時に採用されたものが、マイナーチェンジに伴い全車に拡大採用されています。

このステアリングは、小径化されているため、ややステアリングが左にオフセットしているサンタナでは、違和感が強くなったというインプレも見受けられました。





Xi5 アウトバーン DOHCのインテリア。
こちらもアウトバーン系で共通となります。スポーツシートは形状こそ本国に存在したものの、布地はジャパンオリジナルと見た記憶がありますが、この点の正解は識者に委ねることにしましょう。









上から、Xi5 アウトバーン、Xi5、Giとなります。
マイナーチェンジでは、ライト類やフロントグリルの意匠変更、前後バンパーやサイドモールの大型化が行われています。

特に効果が大きく思えるのはバンパーの大型化で、従来やや腰高な印象があったスタイリングは、下半身の量感が増したことで、安定して見えるようになりました。もっとも、この変更に伴い、アウトバーン専用部品だったフロントスポイラーはオミット、フォグランプは全車標準装備になったことで、差別化が減ってしまっています。





DOHC以外のパワートレーンの紹介です。
一見同じかと思いきや、2000の方はKジェトロニックからKEジェトロニックに変更されています。この変更により、最高出力はグロス値からネット値に変更されたにも関わらず、110ps/5600rpmと同数値をキープ。(トルクは15.5kg・mから16.0kg・mに向上)

グロス値とネット値の差は15%前後と言われていましたから、その分がそのまま向上値となりますね。
さらに燃費も10モード審査値では、1800並みに向上しています。

1800の方は、グロス値からネット値に表記の変更は受けたものの、大きな変更はなかったようです。





操縦・走行安定性の紹介です。
SOHC系は大きな変更なしのようですが、DOHC車はパワーアップに合わせて、フロントはキャスター角の増大、スタビライザーの径やバネ定数のアップ、リヤはスタビライザーの新設とショックアブソーバーの減衰力の強化と結構手が入っています。さらにDOHC車はリヤもディスクブレーキとされています。





機能性・居住性の紹介です。
こちらも、前期と変更なしかと思いきや、燃費計は燃料消費率表示に、ターンシグナルパイロットランプは左右一体から別体にと、細かく手が入っていますね。

オーディオは、先述のとおり、1DINからカセット別体となりました。サイズは異なるように見えるものの、意匠は当時の日産車様式ですね。





バリエーションの紹介です。
DOHCが追加される一方で、ターボディーゼル2グレードと、ガソリンのGi5とLiが落とされたため、計4グレードに減っています。

参考までに東京地区の標準価格を記載してみます。(MT/AT順、各千円)

 ・Xi5 アウトバーン DOHC : 2,812 / 2,883
 ・Xi5 アウトバーン : 2,639 / 2,710
 ・Xi5 : 2,439 / 2,510
 ・Gi : 2,136 / 2,207

埼玉と東京という違いから、前期と価格が異なっていますが、マイナーチェンジに伴う価格変更はありませんでした。

ゴルフのCLiが2,550千円、GTi 16バルブが3,640千円していたことからすれば、相変わらずのバーゲンぶりがご理解いただけると思います。

日本車も総体的に価格上昇し始めていた頃ですから、そちらとの価格競争力も上がっていたのですが、如何せん初期評価が定着してしまっていたのが、商売的には厳しかったですね。





主要諸元表や主要装備一覧等の紹介です。
グレードが整理されたことで、装備の差異は少なくなっています。
最廉価のGiでもフル装備状態ですから、あとはお好みで、という選び方が可能でした。

右頁はオプションの一部が紹介されています。
サンタナなのトランクロックは、室内のロックと連動する仕組みでしたが、日本車と仕組みが違うのが嫌われたのか、オープナーの後付が可能だったようです。





裏表紙は内外装色の一覧です。
販売台数は決して多くないにも関わらず、全車、外装色は7色、内装色も外装色に合わせて3色から選択可能でした。

こうした取り組みは、きちんと評価してあげなければいけなかったんですよね。

結局、最終の特別限定車マイスターベルクを別枠とすれば、この改良がサンタナとして最後の改良となりました。当初の開発から携わってきた津田さんも、DOHCが追加された1987年1月を以って、やがてプリメーラの名で登場する新型車の開発に移ることとなったのです。


以上、いかがだったでしょうか。

サンタナを語る上では、先ずタイミングの悪さは欠かせません。
1981年9月の登場から1984年2月の国内発売開始まで、僅か2年余りですが、その間、日本車の小型車クラスは大きな変貌を遂げていました。

サンタナが登場した同年、アメリカではGMがJカーを発表。これは日本車キラーを想定して開発された車種であり、日本メーカーは必然的に、かつてない規模の資金と開発力を投入して、小型車の刷新に取り掛かります。それまでのFRがFFとなったのはその一端ですね。

1984年の時点では、その成果を反映した各社の力作小型車が連なっていました。その結果、1981年では弱点をカバーできたであろうほどのサンタナの長所だったものが、相対的にアドバンテージが減ることで弱点が浮き彫りになる構図へと変化を遂げていました。

そのことはブルーバードやコロナ等とサンタナの差異が見え辛くなったという言い方でもいいと思います。


もう一つ、取り上げるなら、そんな状況やサンタナの弱点を理解して、成長させようという気運は、双方の特に経営層には見受けられませんでした。販売台数に反比例する形で、日産は「事前の噂ほど大したクルマじゃない。売れないのはクルマが悪い」となり、VWは「クルマはいいのに売れないのは、売り方に問題があるからだ」ということで相互不信を募らせていきました。

結局、その相互不信はサンタナの店仕舞い後、一転して高価格を掲げたパサートで更なる惨敗を喫し、ついには両社の関係は完全に決裂。VWは新たなるパートナーとしてトヨタに接近することとなります。

さらにVWは、日産との関係を構築する、はるか以前から国内展開していたヤナセとも、関係を悪化させて、日本の店舗展開を自力で行う道を選択することになります。

20170204追記-----------------------------------------------------------

サンタナがヤナセにどういう影響を与えたのか、同社の社史に記されていましたので、リンクを貼っておきます。大半が日産で販売され、従前からVWを扱っていたヤナセでの販売台数の少なさの理由が推測できる内容となっています。

----------------------------------------------------------------追記ここまで

このサンタナ、こうして書いただけでも、当時を知る関係者にとっては、いろいろ苦味に近い教訓を残したクルマに違いないと思います。


けれども、クルマ趣味人は、そんな経緯を気にせずに当時を懐かしみ、本当に希少となった実車を見つけたら、それに感嘆すればいいと思うのです。

例えば、これが旧車系のミーティングに登場してきたとしたら、私だって、驚愕と共に惜しみない称賛を送るに違いないのですから。
ブログ一覧 | カタログ話(雑談編) | 日記
Posted at 2015/12/16 22:47:09

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この記事へのコメント

2015年12月16日 23:43
こんばんは。
サンタナ、予想外に反響あったようですね。

98年頃?に行きつけの解体屋に
後期アウトバーンが入庫しており
丸車書付3万でどう?って事でかなり
本気になったのですが
概算で修理代が約60万、但し
部品が日産から正常に供給されれば
の場合という事で諦めました。

ちなみに次にどう?と勧められたのが
正規ディーラー物の
フォードグラナダ2.8ギア(笑)

こちらも欲しかったですがAT不良と
故障、スグにサビる等でディーラーが
放棄、部品調達が当時はできなかったので
諦めました。

暫く現車見てないですが
前期ですと2年ほど前に
フィジーブルーメタリックのxi5を
見かけましたが今でもあるのかなぁ。

コメントへの返答
2015年12月17日 6:23
おはようございます
話のネタにはなれども、旧車として注目をされる類のクルマではありませんから、意外な反響に驚いています。

98年頃だと、バブル前半のクルマがどんどん解体屋に入庫しては、即潰しされていたような記憶があります。今やプレミアム価格が付きつつあるクルマも例外ではありませんでしたので、今振り返ると勿体ない話だなと(笑)

サンタナだと、確かにあの時代でも部品供給に疑問が付きますよね。現役時代こそ、日産・ヤナセの両方から供給されたようですが、共に撤退した後ですし。

そして次が、フォードグラナダ2.8ギアですか。ここ、絶対(笑)ですよね。今残っていたら、保護種の気もしますけれども、車名が判らない人もまた多数の気がします。

サンタナは、自分的にしばらく見ていない車種ですので、2年前に前期を見かけたというだけで、驚きです。これ、部品供給で相当苦労されている予感がありますね。
2015年12月16日 23:55
こんばんは。
1年前に近所のスタンドで洗車している時に、横に止められた白いサンタナを見て、中々良いスタイルをしているなぁと思いました。
特に、リヤスタイルは良い意味での古さを感じで気に入りました。

今、xi5 アウトバーンの89年式が中古で約80万で売られていますが、欲しい人には堪らない存在でしょうね。
僕も欲しくなりました!
コメントへの返答
2015年12月17日 6:29
おはようございます
こちらでもサンタナの目撃情報が(笑)
意外と残っているんでしょうか・・・。

私も、サンタナではリヤスタイルが見所だと思います。6ライトキャビンから続くトランクのデザインは、量感もあって、なかなかだな、と。

最終型の中古が約80万円ですか。残っているのだなぁという感慨と共に、高くなったなぁと。どうやら、90年代の即潰しの印象が私の中で未だに残っているようです(笑)
綺麗に残せば、注目を集められそうではありますね。
2015年12月17日 7:36
サンタナ、前期モデルの白で、グレードはXi5?が中目黒の目黒川近くにある駐車場に実働状態で置いてあります。
最近取得したであろうナンバープレートなので、地域柄オシャレアイテムとして選択され足にされているのではないかと思います。
サンタナも、そういう選び方をされるんだなぁと勝手な決め付けで想像していたところです(笑)
コメントへの返答
2015年12月17日 20:01
こんばんは

すっかり見かけないクルマという認識でしたので、相次ぐ目撃情報に驚いています。
新車当時は実直なセダンであって、オシャレとは縁遠い印象でしたが、そこから4半世紀を経るとオシャレアイテムに化けるのですから、分らないものです(笑)

VWの祖先、ビートルも実用車が転じて多様に使われましたから、そういう血筋なのかもしれませんね(笑)
2015年12月17日 8:46
 縦置き故、致し方ない部分ではありますがフロントオーバーハングの長さが気になります。このことは、当時の「間違いだらけ…」でも指摘されていました。ところが、リアセクションにマスのあるパサートやヴァリアントは一転してフロントのオーバーハングが気になりません。とは言え、濃色のサンタナからは好ましい道具感が伝わってきます。

 マイナー車好きの好事家にはたまらない1台だと思います。
コメントへの返答
2015年12月17日 20:09
こんばんは

ご指摘の通り、縦置き故のフロントオーバーハングの長さは、アウディA4がB8で解を見つけるまで、この系列で続いていましたね。サンタナはフロントマスクをスラントさせていませんので、尚更その印象が強い感があります。リヤセクションからの眺めは悪くない印象なのですが。

実直なセダンは濃色が似合うという好例だと思います。上に書いた通り、時代を経たことでオシャレ感が滲み出てきたというのが面白いところですね。
2015年12月17日 19:16
こんばんは。

VWと日産の間で、工場でのボディの溶接点数をめぐりだいぶ揉めたとか。日産はワーゲンの要求した半分の溶接箇所で大丈夫と主張したそうですが、最終的には日産が折れたとか。それが故にデビュー当時は非常にしっかり感のある車と評価されたとか。
この時期、日産はアルファロメオとも提携してたし、スペインのモトールイベリカ(名前は自信ありません)を買収した?とかで、インターナショナルにやっていましたね。
コメントへの返答
2015年12月17日 20:15
こんばんは

コメントをいただいた溶接点数の話は、当時の「間違いだらけ~」で書かれていましたね。前回記した、ボディパネルの取付順序の話と並んで、なかなか表には出てこない苦労話だと思います。だからこそ、著書の中で記したということなのかなと想像するところです。

アルファとの提携で、パルサーベースのアルナが生まれて、スペインからはミストラルが生まれました。共に歴史の中で埋没しそうな車種ながらも、国外展開に邁進していた日産を印象付ける車種でありまして、この辺りは記憶に留めていきたいですね(笑)
2015年12月18日 20:56
サンタナの話、前篇に続き後篇をとりあげて頂き、ありがとうございました。
世が世なら、オーナーになっていたかもしれない車です。
ゴルフと同価格帯であれば、真剣にXi5アウトバーンを検討していたかもしれないです。

今見るとたしかに道具然としていて雰囲気は悪くないですね。
コメントへの返答
2015年12月18日 21:13
こんばんは
この話、当人的には、反響の大きかった前篇と比べると、期待に反して尻すぼみに感じられているのではないかと、心配していたりします(笑)

オーナーになっていたかもしれないけれども、結局縁のなかったクルマというのは、意識の中に強く残りますよね。

決してプレミアムとは言えませんが、ドイツ中型車ならではの雰囲気はありますよね。この雰囲気は、もう少し後の時代の方が、理解され易かったと思います。
2015年12月21日 23:56
後期型のXi5 アウトバーンは随分と顔がキリッと変わりましたね。足元も貧弱な印象から力強い印象になったと思います。

エンジンの透視図を見てふと気付いたのですが、5気筒エンジンは確かにトヨタのハイメカツインカム採用のシザースギヤではありませんが、タイミングベルトはあくまでもエキゾースト側だけにかけられていて、インテーク側はタイミングチェーンで回されていますね。思想という意味ではハイメカツインカムと同じで、そうでないとこれほどの狭角にはならなかったでしょうね。

FFと言えどもこのクラスで車軸式のリヤサスが採用されていたとは初めて知りました。必ずしも独立懸架が良いとは言いきれませんが、この当時だと独立懸架の方がアライメント変化に追従しやすく高級な足という認識が強く、コンパクトカーでも独立懸架に流れていた時代だったのではないでしょうか。
コメントへの返答
2015年12月22日 9:26
サンタナの顔の変わり方は、アウディの初期80顔から後期90顔風に変わっているのが、面白いところです。アウトバーン以上は、14インチアルミが新たに加わっていますが、このボディサイズからすると、むしろ14インチが適当ですよね。

DOHCエンジンへのご指摘をありがとうございます。私だとつい見逃してしまう視点です。なるほど、その通りの仕組みで、マルチバルブとコンパクトヘッドの両立という目指す所は同じだったのでしょうね。

この当時、日本のFFのリヤサスは一部を除けば、ストラットで独立させるのが主流でしたね。対地キャンバーの変化が少ないことと、省スペース性が買われて、三菱がこの方式に着目し始めたくらいです。サンタナ登場の後ですが、トヨタはスターレットでこれを採用し始めますね。
元々FFはフロントがしっかりしていれば、リヤサスはあまり重視しなくても大丈夫という観点があって、90年代に独立から車軸に主流が移ったと思ったら、最近また独立に戻る動きがみられて、興味深いですね。
2016年1月21日 22:01
VWサンタナとはとても面白い題材ですね。

「日本のディーラーで気軽に買える外車」ってイメージを当時持ってました。
どうにも古臭く感じたエクステリア&インテリアでしたが、日本車には無い味わいがあって目を引く存在でもありました。

結構街中でも見かけましたし、ひとつ上の先輩の家のマイカーがサンタナでした。
先輩のお父さんは、「ドイツ車っぽい外観は好きなのだが、故障が多くて困る。」って言ってたのを覚えています。

今は全く見かけなくなりましたし旧車イベントにも出てこない…思えば20年以上実車見てなかったりするなーと今気づきました(;^_^
コメントへの返答
2016年1月21日 22:20
話題にするには面白い存在でしたので、機会を窺っていたら、例の事件が勃発して、さらに先送りになったのが、このクルマでした(笑)

やはり実態はともかく、当時のVWのイメージは高かったですね。それが日本車+αの価格で購入できるということで注目を集めたクルマでもありました。何となく知的な雰囲気もありましたね。

で、コメントされている皆さん、まるで申し合わせたかのように「壊れた」と書かれているのが実に興味深く思います(笑)

本当にいつの間にか見なくなったクルマです。私も思い返すと、最後に見たのはいつかを思い出せないくらいです。皆さん、記憶の片隅にはあるようですから、発掘されたりすると相当に注目されそうな予感があります。
2017年7月19日 14:14
こんにちは。

サンタナ、個人的には結構好きなクルマです。以前記した通り、祖父が元ブルーバード店のセールスなので当時の話を聞いてみましたら、「よう壊れたし、苦情の嵐だったなぁ」との事で(苦笑)。たまたま当時面倒を見ていた510ブルーバード前期1600SSSクーペに乗られていたお客さんに足車として売ったそうですし(こちらは810ブルーバードセダン2000G6からの代替だったそうです)、一定数は売ったようですが、やはり当時から評判は宜しくなかったようですね。

ちなみに510は'70年式のワンオーナーで、途中再塗装歴はあれど現在も現役でバリバリに走っております(笑)
コメントへの返答
2017年7月19日 20:22
こんばんは

大人しくかつちょっと知的な佇まいは、セダンとして大いにアリだと思うんですけれどね。
皆さん書かれている「壊れた」という実情は、日本でのある種苛酷な使われ方が、本国にはまだ認識されていなかったであろうことが大きいのかと思います。メンテナンスフリーで壊れずという点は、日本車が先行して実現していましたから、それと比較されると厳しい評価となるのも仕方ないかとも。

書かれている510、間もなく半世紀経過にも関わらず、現役バリバリというのが立派です。つい先日、久方ぶりに実車を見ましたが、長い時間の経過をあまり感じさせないクルマだと再認識した次第です。
2020年10月8日 0:33
無茶苦茶タイミングを逸していますが、コメントさせてください。

サンタナ、あのアーティストの方のサンタナを知る前からこちらのサンタナはよく知っていました。当時はそれほど強く感じませんでしたが今見るとものすごいプロポーションですね。オーバーハングが長くて、立派に見せるためか、角を削ってボリュームを調整していないので失礼ながらかなり旧時代的に映ります。

それでも子供時代に街で見かけた懐かしい一台であることに変わりは無く、4年前に訪れた中国の地方で見かけたタクシー仕様のサンタナを見て大興奮、現地の方に笑われました。下記はその時の写真です。

https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/album/000/000/077/515/1234494/1234494.jpg?ct=31477182c415

https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/album/000/000/077/515/1234498/1234498.jpg?ct=31477182c415

https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/album/000/000/077/515/1234500/1234500.jpg?ct=31477182c415

先月、自宅の近くでとんでもなく綺麗なサンタナが疾走しているのを見かけました。私はネガティブな印象を持っていると書きましたが走っている姿は、写真とは違い、活き活きしていて良いなと感じました。車は走っているときが一番美しいですね。(ちなみにそのサンタナは自動車メディア関係の方の愛車のようでした)
コメントへの返答
2020年10月8日 19:22
時事ネタは殆ど扱っていませんので、タイミングはあまり気になさらずに。

サンタナのスタイリングは、初代ジェッタ共々、パッケージングをそのまま表現したというか、プロポーションの整えをあまり感じさせませんね。同時代のアウディ80や100は結構均整が取れていますので、兄弟車ながら何故?と思うのですが。当時のVWは、ハッチバックには慣れていても、ノッチバックはまだ小慣れていなかったというのは、言い過ぎでしょうか。

リンク先の画像を見て、感動しました。スタイリングが大きく変わる前の初期型ですから、4年前でも結構年数は経っていますね。

私も大いに興奮できる姿ですが、現地の人の感覚は、日本人がクラウンコンフォートを眺める視点というのが恐らく近いところなのでしょうね(笑)

使い捨てにされる時期はとうに過ぎていますので、今残っているタマは、拘りがあっての維持だろうと想像します。出自からしても、街角に駐車している姿よりは疾走している姿、特に走り去るリヤビューが映える気がしますね。
2022年12月26日 22:33
こんばんは。はじめまして。

私が高校生の頃、父がSANTANAに乗っていました。うちのは、Xi5 AUTOBAHN (SOHC) AT で、上のカタログ写真と同じダークブルーでした。

免許を取ってから実家のSANTANAに乗り、かつB2前期80やC2 100にも乗る機会がありましたが、基本乗り味は同じベクトルで、思わず笑ってしまいました。日本仕様になり、味が薄くなっていると考えていたからです。しかしそれは縦置きエンジン+長いオーバーオーバーハング独特のそれでした。
さらに父はこのあとBORA V5に乗りましたが、それもまた似たような乗り味だったのが面白いところです。

実家にあったSANTANAは比較的トラブルが少なく、15万km/12年まで乗ることができました。実家は北の冷涼な地方にあり、長距離主体だったことが大きな要因だと推測します。当時聞いた話しでは、特に前期でトラブルが多かったとか。
ボンネットフードを開いて驚くのは、ラジエターの小ささです。縦置きのためかエンジンの前ではなく、エンジンの横に小さめのラジエターが置かれていました。
この車に限らず、当時の欧州車にとって日本の高温多湿の夏はかなりの辛さだったと思われます。
現在でも、日本は世界の自然環境の中でヘビーコンディションの地域に指定されているほどなので、当時の車にとってはなおさら過酷だったに違いありません。

シートについては、前述したaudiやGolf2と比較して、少し柔らかめにセッティングされていると感じました。もしかしたら、これは生地のせいかも知れません。


余談ですが、私は2002年から2011年まで、3台のGolf2やJetta2のターボディーゼルに乗りましたが、このエンジンはSANTANAに搭載されていたものと基本同じでした。
排気量は1,600ccながら、高回転(5,500rpm)まで軽やかに回るため、高速走行も得意でした。このエンジンをSANTANAで経験してみたかったです。

私の拙い記憶では、SANTANAの限定車マイスターベルクはバンパー+ドアミラーがボディー同色で、特製ステッカーが貼られていたと思います。何度か見かけたことがあります。
コメントへの返答
2022年12月27日 21:19
はじめまして
コメントをありがとうございます

SANTANAに乗られていたのですね。元々後期は前期よりはるかに少ない上、AUTOBAHNだとDOHCのイメージが強くて、SOHCとなるとかなり希少だったように思えます。

SANTANAを日本で生産するにあたり、国内の部品を多用するのかと思ったら、VW側の意向なのか、どうも組み立て工場の一つと考えていたようで。その分、乗り味は、良くも悪くも現地仕様に近かったようですね。
直列とV型の違いはあれど、他社ではあまり例を見ない5気筒ですからね。通ずるところがあるのも納得です。

寄せられたコメントの多くが「壊れる」でしたので、トラブルが少なかったというのを貴重に感じます。その理由は書かれている使われ方で間違いないでしょうね。
真夏の首都圏でA/Cを使いながらSTOP&GOを長時間繰り返せば、耐熱試験で想定した以上の過酷さともなりますから、熱害の影響で様々な支障が出ても不思議ではなく。
90年代以降、首都圏で偽装された試作車が走り回るようになったのも納得できるところです。

シート生地ですが、Xi5系はAUTOBAHN含めて、日本向けの仕立てと読んだ記憶があります。当時はハイソカーブームでもあり、日本車のモケットを意識しての柔らかさなのかなと。

愛車紹介を拝見しまして、VWながらも日本での売れ線とはだいぶ異なった選択に目を見張りました。この種もVWの旨味と感じつつ、中々できない体験をされている気もします。

”サンタナ マイスターベルク”で検索をかけてみたところ、当時のプレスリリースが出てきました。書かれている通りの特別仕様だったようです。モデル末期に近い1988年1月の発表ですから、台数はかなり少なかったのではと推測しています。

プロフィール

「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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