• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2016年02月20日

日産ギャラリー セドリック・グロリア展示イベント(前期)

日産ギャラリー セドリック・グロリア展示イベント(前期) 日産グローバル本社ギャラリーにおいて、3月31日までの期間限定で、セドリック・グロリア歴代車の展示イベントが開催されています。

このイベントは前期(2月28日まで)と後期の2期に分けられていて、前期は230・330のセダン、後期は230・Y31の4ドアハードトップが展示されるとのことです。(イベントの詳細はこちら


先ずは前期を見ておきましょ、ということで、先月に続いて横浜の日産ギャラリーに出かけてきました。



最初は、1975年 グロリア カスタムデラックス









まだ本社が銀座だった頃に一度見ていたような気がしますが、それでもかなりの時間が開いての再会です。

こうして230を眺めると、モデルチェンジの時のロングノーズ&ショートデッキ化により、美しいプロポーションを手に入れたと思います。特にウエストラインをちょっと跳ね上げつつ収束する後姿が綺麗ですね。

物心付いた時には、タクシーの主流は既に330だったものの、ご近所等ではまだまだ現役だった世代です。セダンをオーナーカーとして乗られている方も多かったです。このデザインは黒だとフォーマル色が強くなりますが、特にライト系のカラーだとパーソナル感も出てきますね。

1975年だと最終となります。前期の人気が高いようですが、幼少時代に貰ったカタログが後期だったこともあって、後期の印象が強いというのは個人的事情(笑)



もう一台は、1978年 セドリック デラックス









こちらは初見だと思います。

リヤウィンドー中央のステッカーが53年規制適合車(332)であることの証。こちらも1年経たずで430にモデルチェンジされた末期モデルです。

ベンコラのデラックスでシルバーというのは、当時でも珍しかったように思います。スタンダードに次ぐ低グレードのデラックスでありながら、上級グレード同様、各所に配されたメッキモールやエンブレムは、それが許されていた時代であったことを物語っています。

330は、70年代の日産デザインの集大成的存在ですね。
曲線&曲面を多用したデザインは、当時こそ装飾過剰と評されたものの、現在視点ではこれだけの豊かな表現ができたことは評価されるべきと思ったりします。これで5ナンバーの枠内ですからね。

物心付いた時のタクシーは前期や後期のこれでした。タクシーメーターは、まだ腕木式だったような。
この世代以降は、オーナーカーとしてはハードトップに主流が移った印象があります。もちろんお役所関係はこちらでしたね。


それにしても、ほぼ同じシャシーから構築された230と330のデザイン手法の違いも興味深いものがあります。
同年代のアメリカ車からの影響は感じつつも、こちらは寸法に制約あり。社内の小型車より立派に見えなければなりませんし、室内やトランク容量の確保も必須。考慮する要件からしても、それは大変な作業だったと思わされるのです。

この2台となると連想せずにはいられない、刑事ドラマでの大活躍は、展示車両の解説の中にも記載されていました(笑)








展示車両後方のボードの一部を撮影
セドリック・グロリアに関する解説です。

フルサイズカーとして誕生し、フォーマルあるいは事業用途の役割を担っていたクルマが、時代の変遷の中で、オーナーカーとしても浸透していったことがわかる構成です。


残念ながら、この両車の歴史は、一昨年のセドリックの生産中止により終止符が打たれることとなりましたが、時代を彩ってきた名車としての価値はいささかの揺るぎもないと思っています。

こうしたイベントは、当時を懐かしむだけでなく、そんなことを再認識することができる、とても嬉しい企画です。多くの名車を持つ日産ですから、別の車種での企画も成立しそうですね。


この両者を見学した当人は、タイトル画像の本を入手してお勉強中(笑)
これ、私的観点でも初見の内容が多くて、版元の「内容に自信あり」の弁に大いに納得なのです。



こちらも今月末まで、まだまだ展示中。
ショールームでは、公開初日の舞台挨拶の映像が流されていまして、つい見入ってしまった次第。

ブログ一覧 | お出かけ日記 | クルマ
Posted at 2016/02/20 09:28:45

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

MOG友と走る北海道④
*yuki*さん

大和魂
バーバンさん

好きだった黄色いCM✨
Kenonesさん

キリ番
ハチナナさん

今日のまゆげ😺いつまでこんなに暑 ...
天の川の天使さん

ラペスカ
amggtsさん

この記事へのコメント

2016年2月20日 10:34
こんにちは。

実はこの332セドリックは私にとっては生涯忘れられない個体です。
今は亡き親友がとても大切に所有していたクルマそのもので私も何度か乗せて貰い、運転もさせてもらったクルマでした。

元々このクルマは某国立大で所有していたクルマが2001年頃売りに出されていたのを親友が購入。低走行で程度極上でしたが、低走行故に燃料系が錆でやられていて燃料タンクは作り直したと言ってました。
特徴的なリヤクォーター部が彼は特にお気に入りだったようです。

このクルマと私のクルマで旧車イベントにも何度か参加しましたが、今となっては懐かしい思い出です。
かつて旧車イベントで多くの人の目に触れたように今回も多くの人の目に触れている332セドリックを天国で満足気に見ている親友の姿が目に浮かびます。

コメントへの返答
2016年2月20日 12:02
こんにちは

この332セドリックは、大都会パート12さんのご親友の方が乗られていた個体だったのですね。330のリヤクォーターは、これ以外の何者でもないデザインであり、230と共にここにハイライトがあったと思います。

コメントから経歴を拝見して、各々のクルマには歴史があることを認識せずにはいられませんでした。40年近くの時間の経過も加わりますから、なお一層その歴史が深くなりますね。

230共々、経年のヤレを感じさせないその状態は極上で、思わず息をのんだくらいです。
残念ながら、ご親友の方は亡くなられているとのことですが、大事にされていた332が今なお極上の状態で展示されて、多くの人の目に触れている、これも故人のご功績あってこそなのだと思います。
2016年2月20日 13:05
失礼しますm(__)m

興味深いイベントが(・ω・)『Y30ハードトップ』見てみたいものです(^_^)

33#系のリアドアのサッシ下側のライン、現行フーガに通じるものがありますね。
コメントへの返答
2016年2月20日 19:14
こんばんは

日産自らがこういった取り上げ方をするのは珍しいかもしれませんね。今回はY30ハードトップの展示はありませんが、ヘリテイジコレクションには後期があるようです。先日メガウェブに貸し出されていたのを確認しています。

そう、現行フーガのショルダーラインは、コークボトルと呼ばれていた当時のラインを彷彿させますね。
2016年2月20日 16:11
こんにちは。

このイベント、以前parl-siroさんのブログで知り、私も行く予定にしています。
Y31が見てみたいので、後期で行きます。
これが、グローバル本社ギャラリーデビューになる予定です。

私も子供の頃は、330系が主流でした。
当時は、この曲線多用デザインに高級感を感じていました。

逆に230系は、刑事ドラマに登場すると、横転か爆破。
なんだか斬られ役のイメージがありました。

ですが、今見ると、このクリーンなデザインに高級感を感じます。
細かく飾ることしない潔さ、と言いますか。
後期も230系ハードトップが展示されますので、楽しみです。
コメントへの返答
2016年2月20日 19:33
こんばんは

今視点で見るY31というのも、また興味深いと思います。私、後期も見に出かける予定です。グローバル本社は、首都圏だとメガウェブと並ぶ規模の展示施設ですから、一見の価値はあると思います。

330が主流だったこともあって、230は一世代前の印象が否めませんでした。それでも近所で乗られている方は多かったため、安全コロナと並んでもう壊されちゃうんだと思ったクルマです。時期をほぼ同じくして、近所の230も徐々に430に代替されていくのですが。

230についての、クリーンなデザインに高級感を感じるに同感です。バランスのとれたプロポーションといい、このサイズのベストデザインの一つだと思います。
前期がフォーマルで、後期はパーソナルという展示方法もよく考えられていますよね。
2016年2月20日 21:46
こんばんは。

昨日、私も仕事の途中、見てきました。
わかりやすい、かつマニア受けする展示車種選択と思いましたね。個人的には、330なら前期2800SGLのアジア・ハイウェイ取材車、あとは最後を飾った友人関係が寄贈したQJY31なんてのもありかと(笑)
展示車の後ろのパネル、ご覧になったかと思いますが、あのYPY31の画像、出典はわたしのコレクションです。この本執筆された方、私のカタログの師匠みたいな方で、もとプリンスOBの方で、ご自宅には24時間・365日室温20度に保たれているカタログ・ルームをお持ちで、それだけの大コレクターでありながら、非常に気さくな方で、私もお世話になっているのですが、この方から、「セドリックのパトカーのカタログ、お持ちでないですか?」との質問いただきまして、ご提供したのがこの企画展用だったそうなのです。
この方が持っていないってのも不思議でしたが、何より製造元のメーカーがこれを持っていないってのが、なんともやるせない気持ちになりましたね。
座間記念庫にも、数回お邪魔しましたが、まだまだ資料類の拡充は進んでいないそうです。こうして頼っていただけるのもうれしいですが、あんまり過去の遺産に頼るってのはいかがなものか?と、自動車生業にしていると、いやでも思ってしまうのです。
コメントへの返答
2016年2月21日 9:16
おはようございます

この展示、わかりやすい、かつマニア受けする選択というのは同感です。ヘリテイジコレクションへのお誘いも兼ねたグローバル本社での展示ということからすると、その選択は妥当だと思うところです。どうやら今後の展示の際の取り上げ方の模索も兼ねているようです。
コメントされている2台の本社展示が実現したら、称賛する一方で心配になるのも事実ですし(笑)

本の中には、営業車に輸出まで掲載されながらも、YPYの掲載がなかったため、パネルでの掲載はいささかの唐突感があって不思議だったのですが、なるほど謎が解けました。本の執筆陣には、カタログ界の重鎮が並んでいまして、さすがに読み応えがあると共に、その内容の詳細さ・正確さに感動しています。営業部長さんも関与されているのではと、何となくの推測をしていたのですが、意外なところで協力をされていたのですね。

前にも書いたかもしれませんが、当ブログの掲載物に対して、逆照会をされたことがありまして、その時にも資料類に関しては、製造元より一般人の方が揃えているとの認識を示されていました。現時点でこんな状況だと、先々はなお一層資料類が散逸し、そのまま消失してしまうのではないかと心配もしてしまいますが。

最後の部分、貴重な諫言だと思います。もっとも、初見の方には新鮮に映るでしょうし、歴史に不見識だったりとか、ましてや卑下するのと比べれば、はるかに歓迎できる動きとも思ったりしますね。
2016年2月21日 8:15
今の視点で眺めてみると、230も330も米車の縮小版と云う印象が薄くなっているように感じます。特に230は、欧州市場も考慮してか米国系ドイツ車の雰囲気を感じます。

当時のCGでは、330は
http://minkara.carview.co.jp/image.aspx?src=http%3a%2f%2fcdn.snsimg.carview.co.jp%2fminkara%2fblog%2f000%2f018%2f160%2f671%2f18160671%2fp1.jpg%3fct%3d7797e6562494
と酷評されていましたが、現在はこれより下品なクルマがいくらでもあると思いますが…

HTで比較すれば、Aピラー以降のルーフライン、ベルトラインのキックなどセドリックとクラウンが似通ったディテールを有していたことは興味深いです。

少し前までは、330などは「クドい」デザインと思っておりましたが、最近のディテールにキックや折り返しを多用したデザインの氾濫ぶりによって目が慣れたのかもしれません。
コメントへの返答
2016年2月21日 10:34
おはようございます

ピニンファリーナ作の130からすると、230→330と米車に近づいていった感があるかもしれませんね。サイズこそ全く違うのですが、雰囲気やディテール部の処理には影響を感じさせる部分もいくつかありますし。

この代のHTは、セドリック・クラウン共々2ドアを先に決定して、後から4ドアを作ったと推測しています。おそらく両者でイメージ元は各々違っていたはずですが、枠内に収める中で似通っていったのでしょうか。確かに興味深い点ですね。

最近のデザインにおける、全体の雰囲気を壊しかねないディテール処理やキャラクターラインの乱用は、あまり肯定的に映らなかったりします。ソアラの時にあった「質の高いデザイン」について、そろそろ再認識すべき時なのかもしれませんね。
2016年2月21日 10:05
おはようございます

タイトルの本は昨年の東京モーターショー見学の際に購入しましたよ~
というか購入のついでにモーターショーかな(笑)

セドリック・グロリア展示イベント 行きたいのですがね。
レパードもみたいし。430の展示がないのは残念ですが><
年度末で忙しくてなかなか・・・・
コメントへの返答
2016年2月21日 10:43
おはようございます

minicatさんが、取り上げられていた時から、ずっと入手しようと思っていた書籍でした。内容の充実ぶりが実に感動的でして、構想から発行まで時間を要したというのも納得です。

展示イベントは、見る価値があると思うのですが、年度末は忙しいというのも止むを得ない事情ですね。私もヘリテイジコレクションを見学したいと思いつつも、機会を逸していたりします。

プロフィール

「12年目の1年点検に入庫 http://cvw.jp/b/1984303/48573850/
何シテル?   07/31 22:03
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

1989年式マークII3.0グランデG感想文 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/08/05 19:34:14

愛車一覧

メルセデス・ベンツ Cクラス セダン メルセデス・ベンツ Cクラス セダン
2013年9月14日納車 アドバンストライトパッケージ ボディカラー:988 ダイヤモン ...
トヨタ マークII トヨタ マークII
1995年12月登録(同型最終年月) 2001年6月購入 2013年9月譲渡 ボディカ ...
トヨタ マークII トヨタ マークII
1992年6月購入 2009年3月一時抹消 2009年6月永久抹消 ボディカラー:18 ...
トヨタ クレスタ トヨタ クレスタ
1991年7月登録 2000年11月購入 2001年6月譲渡 ボディカラー:27N パ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation