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イイね!
2016年06月21日

1973年のサニーのオプションカタログ

1973年のサニーのオプションカタログ 今回は、しばらくお休みされた後、復帰されたみん友さんへの私なりのメッセージのつもりです。

カタログ話(オプション編)の前回は1993年でしたので、そこから20年ほど時を遡った形となりますね。

車種は違えど、共に日本を代表する大衆車の雄。
オプションとして設定された用品の差は、そのまま時代の差の反映と捉えていいと思います。
20年という時間の中で、消えていった用品もあれば、機能が進化した用品もありますね。



3頁にわたって、主な用品が紹介されています。
中段左は4ドアセダン1200GL、右はクーペ1400GLです。

メーターの数を競っていた時代ということもあって、隙間があればメーターを埋めちゃう的な思想が感じられますね。手動式のカレンダーやタコボルトメーター等一技あるのも興味深いところです。

オーディオは8トラとカセットへの過渡期で、冷房は空冷のみというのも時代を反映しています。

前席3点式シートベルトは、最初?だったのですが、一覧表と合わせて納得。GX以外は腰ベルトのみ標準で肩ベルトがオプションだったようです。当時は一本ものではなく分離式だったからこそ、可能だった設定ですね。





左頁は見開きの上頁ということで、裏表紙と組み合わせてみました。

一覧表に価格の記載があれば、さらに楽しめたのですが、価格なしでも十分価値ある内容だと思います。



といったところで、頁数が少ないこともあって、簡単な記載としてしまいましたので、自分的思い出話等を記してみます。



この210サニーって、物心ついた時にはギリギリ新車で売っているクルマでした。そういう意味では、先日日産ギャラリーに展示されていた、初代&2代目よりも親しみのある世代です。

当時のベストセラーカーでしたから、ご近所や父の友人関係で乗られている方も多かったように記憶しています。グレードもGX・GL・DXと全て見かけましたし、ボディタイプもそれは同様でした。

その中でも一番印象に残っているのは、サンバーの回で書いたお隣さんが時折乗って帰ってきていた、バン1200DXです。ちょうど父が入院していた時期とも重なって、サンバー同様、随分乗せてもらったことを覚えています。今のADよりはるかに小さなサイズは、狭い道も苦にしない取り回しの良さがありましたっけ。



210は、110・310と並べた時にはそのデザインといい、歴代でやや異色の感はあるかもしれません。それも、オイルショックが起こる前の経済成長は右肩上がりが当然だった時代背景を考えれば、納得できるものがあります。

一言で書けば、大衆車クラスと言えども、上級者並みの豪華さが求められる時代になりつつあったということなんですよね。ケンメリスカイラインやブルーバードUを彷彿させるデザインは、きっとその回答かと。

110ではホイールベースが異なっていた1200と1400は、210でホイールベースは統一、フロントオーバーハングのみ異なる形に整理されています。この後登場するカローラ30は、1200と1400・1600でフロントマスク&テールランプの形状を変えてきますが、ほぼ間違いなくサニーからの影響だと推測しています。210はカローラに影響されたという書かれ方をする時もある訳で、市場の希望を鑑みつつ、様々な面でお互いを意識していたのでしょうね。

惜しむらくは、搭載を予定していたロータリーがオイルショックにより、陽の目を見なかったことでありまして、もしもそれが実現していたとしたら、エクセレントクーペが、当時の帝王サバンナとサーキットで競う構図となっていたのかもしれません。


オイルショックとそれに続く排ガス規制は、大衆車の求められる形を大きく変えてしまうこととなるのですが、210の開発時点でそれを予見するのは難しかったと思います。
一つ確実に言えるのは、カローラ・サニー・シビックという各車が80年代中盤から後半にかけてとはまた違った形で構成されていたということですね。

段々、この当時に親近感を持つ方が減りつつあるかなと思うところがありまして、このカタログやブログが何かしらの興味を持つきっかけとなれれば、などとささやか乍らに思うのです。
ブログ一覧 | カタログ話(オプション編) | クルマ
Posted at 2016/06/21 22:28:34

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shinD5さん

この記事へのコメント

2016年6月22日 22:34
こんばんは。
このサニー、微妙な立ち位置でしたね。
名車110と310に挟まれてしまって。

当時は排ガス規制等で、走りがスポイルされている70年代の車たち。
それ故、残存数も少なく、今では気になる存在になってきました。

マツダ車がサイケ調カタログだったのは知っていましたが、まさかサニーまで、こんなことになっていたとは!
コメントへの返答
2016年6月22日 22:52
こんばんは

考え方にもよりますが、同時期のスカイラインと同じような歩み方の気もするのですけれどね。

当時の排ガス規制って、やはり相当に厳しかったのだと思います。この規制を楽々パスした例外的なクルマって思いつきませんし。80年代中盤には、だいぶ減ってしまったからこそ、今見返すのも良かと思います。

ご指摘のサイケ調、当時ならではですよね。
2016年6月22日 23:11
こんばんは!

長らく休んでの復帰当日にとても嬉しいブログのプレゼントをありがとうございます。
長い事pari-siroさんのいただいたコメントの返信をお待たせしたままで大変心苦しかったのですが、そんな中このようにまた暖かく迎え入れていただいてホント嬉しくてありがたい気持ちでいっぱいです!

B210サニーは私の愛車紹介にも書いてますが、初めて覚えたサニーでしたので、周りの評価はどうであれ純粋に親しみと懐かしさを感じるんですよね。

オプション品はデジタル時計と思わせておいての手動カレンダーがひと際目を惹きます (笑
残念ながら私のには部品取り車も含めて付いておりませんが(この部分はメクラになってます)、時代を感じさせる雰囲気作りに一役買う逸品だと思います。

B210をよく見るにつけ内装の造りやセダンの造形などは20カローラの影響を受けているよなぁと思います。
カローラ30のフロントフェイスは正にpari-siroさんのおっしゃる通りだと思いますね。

そうですね、pari-siroさんのブログでB210に興味を持っていただける方が出て来ていただけると私も密かに嬉しいです。
コメントへの返答
2016年6月23日 21:45
こんばんは

戻られないのかなと心配をしておりました。たとえ時間が経ったとしても、戻られた時に、と思って温めていたパンフレットになります。

時折思うのですけれども、特に趣味のクルマは、周りの評価よりも自分の想い入れ優先での選択の方が長く乗れる気がしています。

手動カレンダーは、デジタル時計が設定される前の過渡期らしいかなり珍しい一品ですよね。多くの210を見ましたが、これの実物が付いている車は記憶にありません(笑)

カローラとサニーは、共に大量販売前提でしたから、この両車には当時のユーザーの好みが反映されていますね。開発者のインタビュー記事には、近いところを狙いながらも、同じような悩みを抱えている印象がありました。

やり方は様々ありますし、受け取られ方はそれ以上にいろいろあると思うのですが、マイペースでの発信をし続ければ、きっと何かが残りますし、また何かが新たに得られたりする気がしますね。
2016年6月22日 23:29
こんばんは。

オプション装着車両、なかなか良い感じですね!
この時代でもオプションカタログが存在していたとは知りませんでした。

210サニーは当時は友達の親御さんが乗られてましたね。
白のバンで常に大工道具を積んでましたが、そのままの状態で釣りにも乗せていって貰ってました。
その後のE型エンジン(B11のAD)も似てましたが、独特の排気音が味がありました。

この210やS10シルビアやケンメリなどかなり意欲的なデザイン(特にCピラー辺り?)が多かった日産ですけど、認められるのはかなり後年になってからでしたね…。
コメントへの返答
2016年6月23日 21:57
こんばんは

オプション装着車両は、いつの時代もただならぬ佇まいを感じます(笑)。このカタログも、特にクーペの方はエキゾチックカー的と評してもいいかもしれませんね。

74か75年に安全基準が強化される以前は、小変更でバンも5ナンバー登録が可能だったくらいで、実際ファミリーカー的使い方も見受けられましたね。
そう、A型エンジンって独特の排気音でした。あの頃は排気音からサニーって当てられたような記憶があります。

この時代の日産車のデザインには、この少し前のアメリカ車からの影響を感じつつも、他の年代とは違う個性とか独創がありますね。比較的早期に消えてしまったクルマが多くて、売れた台数の割に、意外と残っていないんですよね。
2016年6月22日 23:45
私も小さいころこのサニーは街中ではよく見かけました。

私の中学時代の友人のお母さんが、2代目シルビアに乗っていて、デザイン的には同じ年代ということもあり似ていましたね。クーペやHTというよりもLBっぽいですかね。

このサニークーペ、太陽にほえろでも出ていましたね(笑)。
コメントへの返答
2016年6月23日 22:09
こんばんは

70年代中頃から80年代初期にかけては、景色の一部を構成していたクルマですよね。

2代目シルビアのベースとなったのは、この世代のサニーエクセレントでした。この時期特有のファストバックのデザインは、ハッチバックでも成立したように思いますが、独立式のトランクとしたのは、差別化の意図があったのかもしれませんね。

太陽にほえろは、広報車以外、メーカー縛りが緩かったこともあって、この時期の日産車の登場も多かったですね。今見ると、その使われ方は何とも・・・(笑)
2016年6月24日 21:26
サイケ万歳!です。
The Beatlesのイエローサブマリンみたいですね。
私が小学生のころ(1990年ごろ)は310がボコボコ状態で残っているくらいで
210系はほぼ見かけませんでしたが、独特の旧さがありますよね。

例えば初代サニーの旧さとはちょっと違うように思うのです。
この味わいが70年代オイルショック直前の味なのでしょうね。
コメントへの返答
2016年6月24日 22:02
72年末の自動車ガイドブックにも同様のイラストが見受けられますから、サイケ=当時の最先端だったのでしょうね。

210は、年代からするとB11への代替が多かったようで、80年代中頃には大半が消えていきましたから、ノイマイヤーさんの年代だと、ほぼ見かけなかったというのは、納得です。

210に感じる旧さって、EDとかプレセアに通ずるものじゃないかと思ったりします。一時としては花開いたのですが、その期間はかなり短かったりしますし。共に合理性よりも感性重視的な作られ方ですね。

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「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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