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2017年02月18日

ブルーバード「50スペシャルII」のカタログ

本題前に、なかなか珍しい体験となった昨日のお出かけ話を先に。

時間が取れたことで、毎年恒例となっている千葉の館山へ出かけてきました。
昨日は、幸い晴天に恵まれ、3月の陽気を思わせる温かさがありました。これで、台風並みを思わせる強風がなければよかったのですが・・・

東京湾フェリーの欠航はもちろん、お昼前後はアクアラインも通行止め。
うみほたるで一休みのはずが、入って早々に「あと5分で通行止め」と放送が入ったため、急き立てられるように再び高速へ。橋の上は40km/h規制でしたが、それでも真っすぐ走らせるのに細心の注意が必要となる始末。強風で飛ばされた積み荷も散乱していたりして。

結局一日、その強風に悩まされました。最も強かった金谷港では、立っているのもやっとというくらいですから相当なモノ。

潮風をまともに浴びた以上、早々の洗車は必須なのです。


長くならないうちに、さて本題。
140コロナが好評でしたので、続いてライバル車のこちらはいかがでしょうかということで。
910ブルーバードは、特別仕様車の種類も多いのですが、手持ちのこれを取り上げてみます。


〇50スペシャルII

(ベースグレード)
 4ドアハードトップ 1800 SSS-E

(外装色)
 ・レッド(013)
 ・ホワイト(002)
 ・シルバーM(006)
 ・エクストラシルバーツートン(150)

(生産時期)
 1983年5月 ~ 

(特別装備)
 ・記念カーバッジ
 ・記念アクセサリーキー
 ・記念リヤエンブレム
 ・革巻タイプシフトノブ(オートマチック車)
 ・カセットデッキ
 ・スポットランプ付オーバーヘッドコンソール
 ・運転席フットレスト
 ・アルミロードホイール
 ・合わせぼかしフロントガラス
 ・マッドガード
 ・ピンストライプ
 ・フィレットモール
 ・起毛・平織特製シート
 ・ドアミラー









小型車のベストセラーの座に止まらず、ザ・ミドルセダンの筆頭だと思うクルマですので、書き始めると止まらなくなりそうでして、そんな中からいくつかを思いつくままに書いてみます。


910は、それまでの低迷を跳ね返すかのように、登場以来人気を集めて独走状態となります。
コロナの登場がその独走を止めることになると予想されていたのですが、この4ドアハードトップがブルーバードの後半の人気を支える新たな柱となります(ボディセンターの柱はないですが)。この追加が効果的で、1982年(昭和57年)はコロナを退けて、ブルーバードがベストセラーとなっていますね。

元々日産の4ドアハードトップというのは、最初に登場した230セドリック/グロリアから続く伝統として、2ドアハードトップをベースに4ドアを仕立てるという過程で成立していました。もちろんこのブルーバードも、先に登場していた2ドアから屋根やリヤウィンドーを流用し、サイドパネル部分だけを新規に起こすことで成立しています。もっともこのクラスでFRのまま、乗降性や居住性をクリアしつつで成立させるというのは相当に難しい作業であったであろうことは、カリーナEDの設計陣の口ぶりから推測できる内容だったりします。


それにしても、残り2年というモデルライフ折り返し地点での追加には、当時驚かされたものです。前回も触れましたが、このクラスのセダンをベースとする2ドアハードトップというのはスカイライン以外、次第にシェアを落とす状況にありました。

コロナ・カリーナ・ブルーバードの3台がこのクラスのトップ3でしたが、各車その状況への対応として、各々違う選択をしているというのは、面白いところです。
スペシャルティーカーのセリカに近付けたのがコロナで、一クラス下で流行していた2ボックスのユーティリティを確保すべくセンターピラーの追加し、リヤゲートを設けたのがカリーナ。それらに対して、ブルーバードは一クラス上の4ドアハードトップに主力を移すという選択をしています。
この各車の選択、一番の成功は間違いなく、ブルーバードでしょうね。独自の市場を開拓することに成功したその人気は、カリーナEDが生まれるきっかけとなります。4ドアハードトップでは、このSSS-Eとその一つ上となるSSS-EXが人気の中心でした。
改めて見た、910の4ドアハードトップは、このクラスではやややり過ぎかもと思う一方で、スタイリッシュに映るのも事実です。


この年は、ちょうど日産創立の50周年記念ということで、年初から「フィフティ・スペシャル」を銘打った特別仕様車が各車に設定され、販売に貢献していました。そこには、トヨタにやや押され気味になりつつもあった国内市場で反転攻勢をかけるという意味合いもあったことでしょう。(この10年後には60周年記念で同様の反転攻勢を仕掛けていたりもしますね)

記憶では、第一弾はやや下級のお買い得グレードが中心で、第二弾はもう少し上級グレードに設定されていたように思います。この後には第3弾もあったような。この特別仕様車は、その第二弾にあたります。

前回のコロナは4ドアセダンの量販グレードのみ特別仕様車が設定されていて、こちらも最多量販は同じ価格帯にありましたが、やや上級となるこのグレードにも、先述のとおり、人気があったということで特別仕様車が設定されています。


特別装備は記載のとおり、末期モデルらしく、かなりの充実ぶりとなっています。
上級となるSSS-EXにかなり近い内容で、パワーウィンドウの有無が目立つ差異ぐらいでしょうか。そんな中でも、既にFF化が決定していて、次世代まで残り数か月という状況にも関わらず、解禁直後となるドアミラーが含まれているというのはちょっと驚かされるところです。輸出仕様の転用ということで、比較的追加しやすかったという背景はあるでしょうね。初期モノらしく、電動調整機能は省略されていますね。
このドアミラーは、カタログに記載のとおり、フェンダーミラーに対して約16cm幅広くなっています。まだ5ナンバーの上限までには余裕のある車幅ではありましたが、この解禁が日本車の実質的な横幅を広げたという見方はできそうです。この張り出しはあまり時間を経たずに新たな課題となって、格納式→電動格納式に進化することとなります。


小型車のベストセラーの座を競った2台ということで、コロナとの対比が興味深いところだと思いますので、最後に軽く記してみます。

前回のコロナでは、140が一つのターニングポイント的に書いたのですが、このブルーバードではFRとFFという機構的には同じくターニングポイントとなるものの、車格や性格付けの点では次世代以降との共通性を感じるところです。全世代を通しで見ても、コロナよりもブルーバードの方が流行を背負う形となるスタイリング等は別として、ミドルクラスの中核としての一貫性では通っている気がします。

その背景には、マークIIの派生や新たにカムリ/ビスタが登場したことで、それらとの共存を強いられたコロナに対して、スタンザやオースターが想定以上に育たなかったことで、変わらず中心に位置せざるを得なかったブルーバードという差があるからなのかなと。


軽くコロナと対比してみるだけでも、ボディ形式やグレード展開等、同クラスでありながら思想の違いが随所に表れているというのが面白いところだと思います。
そこには、今のセレナとノア3兄弟以上の違いがあるように思えてなりません。こうした点でも、クルマの絶対性能としてはまだまだ発展途上にありましたが、むしろクルマの選び甲斐がある良き時代ではあったと言えるかもしれませんね。

このクラスに、ファミリーカーの中心がありましたし、そんな中でもトップを競った2台ということで、こちらもまた様々な思い出をお持ちの方も多いのではないかと推測するところです。

モノより思い出もいいのですが、そのモノを懐かしむというのも大いにありだと思うのですね。
ブログ一覧 | カタログ話(特別仕様車編) | クルマ
Posted at 2017/02/18 20:55:43

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この記事へのコメント

2017年2月19日 18:38
こんばんは。
コロナとブルーバードというのは、ライバル関係でありながらキャラクターや売れ筋ははっきりと違っていましたね。
マイチェン時に4ドアHTを追加というのは、たしか230セドリック/グロリアの時もそうだったと思います。
ボディ剛性が問われる昨今では考えられない話ですね。
コメントへの返答
2017年2月19日 20:16
こんばんは
コロナとブルーバードのライバル関係は、マークII・ローレル、カローラ・サニーのような真正面からの対戦とは言い辛い歴史ですね。上下のクラスの間が広く開いていたのもその要因かもしれません。
確かに4ドアハードトップの途中追加は、230セドリック/グロリアも同じで、日産直系とか市場の開拓者という共通項を見出したりします。着用義務化前で、シートベルトの収納すら出来た時代ですからね(笑)
2017年2月19日 19:38
こんばんは

日産50周年記念車シリ-ズはすべては知らないのですが、比較的豪華路線だった気がしていたのですが、この車の場合はスポ-ティも売りだったのですね。

赤いボディにドアミラ-にアルミホイールとかなりカッコいいいです。

ドアミラ-の取り付け位置が、Aピラ-の根元に付く純正品もあった気がするのですがこれは輸出仕様のそのままなのか、かなり後ろに付いているのが特徴的ですね。

実はシルバ-2トーンの910ブル4H/Tの現役車を昨日発見したばっかりだったので私的には910はかなりタイムリーです(笑)。

140コロナはカッコいいのですが、それとは違うストレ-トなカッコよさが910ブルにはありますね。

おっしゃる通り、ファミリ-カーとして選択するのであれ、選んだオーナーの主張がはっきりわかるのがこの時代の車の良さであると思います。
コメントへの返答
2017年2月19日 20:42
こんばんは

50周年記念車は、資料揃わずで私も何となくの記憶のみですが、IIは比較的スポーティ路線だったように思います。

当時のカッコイイの要素が集まっていますよね(笑)。後付けも含めて、ドアミラーが流行したのが納得できます。
そのドアミラーですが、軽く調べた範疇だと、輸出仕様ではドア付けのみが出てきます。Aピラー根元のは社外品っぽいんですよね。当時はこちらの方が多かった記憶もあるのですが。

シルバ-2トーンの910ブル4H/Tの現役車ですか。販売台数の割に残存数が少ないクルマですので、かなり希少ですね。

140コロナとはスタイリングとパッケージングの比重が違っているのだと思います。こちらはデザインのために寸法を使った部分が少ない感があります。それでも実直なパッケージングの中のカッコよさは、ディテール部の磨き込みも含めて、高く評価する一台です。

この2台で悩めた時代が羨ましくも感じます。そこには主張が込められているからこそ、クルマ談義が成立したような気がしますね。
2017年2月19日 21:21
こんばんは。

いつも楽しませていただいてます。
910ブルーバードは、小さい頃好きだった車です。
友達の家が910でした。パワーステアリングのステッカーが印象的です。

この頃だと910末期なので、モデルチェンジが気になったと思います。
ましてやFFになる噂が出てるはずなので、駆け込み需要がありそうですね。

910も名車だと思うのに、昭和の末期にかなり潰された気がします。
その頃のアンケートで、デートで乗りたくない車の上位でした。
本当にバカげた時代ですね。
コメントへの返答
2017年2月19日 21:50
こんばんは

910はベストセラーカーですから、私の周囲でも乗られている方の多いクルマでした。パワーステアリングがセールスポイントになる時代ならではのステッカーですよね。カタカナ表記というのが見解が分かれそうですが(笑)

FF化とスタイリングが曲線になるという噂が、駆け込みの理由でしたね。父の知人も同じ理由で、モデルチェンジ直前にセダンのSSS-Xターボを購入しています。

910は、U12やP10の下取りで潰されたクルマが多数に思います。あの時代は、皆最新が是でしたから、仕方ない面もありますね。後年、再評価された一台ではないでしょうか。
2017年2月19日 21:59
こんばんは。

いやー、まさかの50スペシャルⅡのネタとは嬉しいです!真っ先に反応してしまいました!(笑)

以前にも、父が910に乗っていた件は、以前にコメントしてるので省略しますが、正確には、上級グレードのSSS-EX系は前期のみのグレードなので、後期だと(TURBO SSS-X又は2000SSS-X)に分かれます。
SSS-X Gタイプだと最上級になりますね。

実際に、50スペシャルⅡは過去にマジマジと見たのは3台だけです。色は3台とも全て白でした。2台は5MTで1台はAT。

1台目の5MT S63~H6年くらいまで地元の市内にて時々遭遇。
2台目の5MT H9年夏に町田市の有名旧車ショップにて販売。14年落ちで27000km!神奈川日産ステッカー付き(笑)
3台目の3AT H13年頃、越谷辺りのオートザム系列の中古車店にて。18年落ちで35000km!

因みに、3台目のAT車は試乗をさせて頂き、購入しようかとかなり悩んだ個体でした。

やはり、モデル末期だけにSSS-X系に近い装備内容ですよね!

X系の主な装備
◎4スピーカーカーコンポ
◎パワーウィンドウ
◎ターボテックス地高級シート
◎ボイスワーニング
◎ヒューズチェッカー
◎フィレットモール
◎パワーアンテナ
◎パワーステアリング
等々…これくらいの差でしょうか?

何れにしても、SSS-Eベースでこの内容なのでお買い得感は充分に有りますよね。

今現在では、セダンよりも4DHTは残存数がかなり少なく思います!

H7年以前だと、車齢が10年超えで毎年一年ごとの車検でしたので、その影響や腐食等の状態によって、平成初頭にはかなり廃車されたものと思ってます。

残ってる一台一台が貴重と言えそうですね…


コメントへの返答
2017年2月20日 19:06
こんばんは

たまたま前回のコロナの近くに本資料がありまして、掲載するならセットだろうと考えた次第ということで(笑)

そう、2000に関しては、最初Z20Eのみだったところに、途中でZ20Sを搭載したGL、GF、SSS-Lが加わり、後期ではZ20Eが設定から外されたことで、Z20SのGF、SSS-X、SSS-X・Gとなる推移でしたね。Z20は、CAへの換装も見送られていたりもします。
比較的多彩なカラーを見かけるクルマでしたが、末期はやはり白が多かったように記憶しています。上で返信したセダンSSS-Xターボも白でした。

装備差に関して、列記されてしまいますと、つい主要装備一覧表を並べつつで微妙に添削したくなるのですが、ここでは省略します。
改めて比べて見ると、パワーウィンドウの外にもパワーステの設定が外されてるのが大きいかもしれませんね。
それでも当時の装備水準からすれば十分以上ですし、お買い得であったのも同感です。

同年代の中でも錆に強くない印象こそあるものの、排ガス規制過渡期のような決定的なものはないため、販売台数の割に残存数の少なさがやや意外だったりします。
毎年車検の影響は否定できませんが、90年代初頭には大半が消えていた印象のため、代替の早かったバブル期に淘汰の時期が重なったのが大きいのかなと思うところです。

この車も80年代の歴史を語る上で欠かせないるモデルですので、数少ない残存は貴重ですね。
2017年2月20日 11:20
おはようございます。

50スペシャルⅡ、実は良く乗ってたんですよ。
最初の丁稚でいた中古車屋の代車ラインナップに、ジェミネットⅡやT11オースター・スーパーサルーンなどとともに居た一台で、当時の足クルマ・ランサーバン1.3Eに比べれば、圧倒的に豪華で楽だったのでちょこちょこ借りてました。
仲間内にはSSSターボX・Gに乗ってるのも居ましたので、910は非常になじみ深い一台ですが、やっぱりバランスの良さでは1.8のインジェクションが一番だったかな?と思います。ターボほどのバカ加速は無いものの素直に速い、そして軽快。初心者ながら「イイクルマ」ってこんなんだろうなと、わかりやすい一台でしたね。

ドアミラー、輸出の2ドア・ハードトップからの流用ですね。セダン輸出にはリモコン仕様が有ったのですが、国内には投入されずじまいでした。
910、50スペシャル系やスーパーエクストラなどの限定車で末期は商売してましたが、それでも車としての魅力が色あせなかったのは流石でした。最後の最後まで4速ATの追加、CAエンジンへの換装など、改良の手を緩めなかったのも非常に好感持てた一因でしょう。
もう一回、現代テクノロジーでブラッシュアップさせた910に乗ってみたいものです。
コメントへの返答
2017年2月20日 19:29
こんばんは

末期の特別仕様車ということで、割と珍しいかなと思っていたものですから、よく乗っていたというのが、意外だったりします。
年代を逆算すると、平成初期でしょうから、どれも当時の底値だよなと納得する一方で、何とも一癖あるラインナップについ笑ってしまったりと。

910のベストバランスは、1.8のインジェクションに同感です。また同じような評価が多かったようにも思います。ターボは大いに話題になり、売れもしましたが、シャシーよりパワーが勝る印象が強かったですね。

ドアミラーは先のコメントで軽く調べたのですが、リモコン仕様はロングノーズ版のみだったようですから、ショートノーズのみのハードトップ用ではノンリモコン以外の選択は難しかったのでしょうね。

そう、営業車を除いてFFに移行しているのですが、末期のテコ入れも効いていて、910のままでももうしばらくは商売ができたのではと思える商品力を保っていました。2年近く後発の60カリーナや140コロナとほぼ互角の勝負をしていたのですから、それだけのアドバンテージがあったということなんですよね。
個人的心象では、910の再翻訳がP10だと思っていますが、以降、系譜が途切れた感が強いです。老若を問わずで似合うミドルサイズサルーンは、現在でも必要だと思うのですけれどね。
2017年2月20日 21:51
今日は東海地方もものすごい強風でした。
伊勢湾岸動はハイペースで走れる線形なのですが、
風が強く、近年の車高が高い乗用車では真直ぐ走らせるのが大変なほどでした。

昔の特別仕様車は「特別感」が強いですね。
一方で私がいいなと思う特別装備内容は
現代の標準的ドライバーには嬉しくないのかもしれません。

ハードトップの作り方の話は勉強になりました。
なるほど、2ドアハードトップから4ドア化するやり方なら
カッコの良さが損なわれません。
指で前後ドアの見切りを消せば2ドアのフォルムですね。
2ドアの格好良さと4ドアの利便性を両立していますね。
(今のRrドアハンドルを隠した4ドアに通じる思いを感じます)

この910のヒットがカリーナEDを産んだと言うのも興味深いです。
FFベースだからこそうんとキャビンを絞れるというメリットを活かしており
あれはあれでFFだからこそ出来る車ですね。
コメントへの返答
2017年2月21日 6:29
伊勢湾岸道も風の影響を受けやすい路線ですよね。走っていて、予期せずに横に流されるというのはやはり怖いです。背が高くて平面だと尚更でしょうね。

この後ぐらいからお買い得を強調したものが増えてくるのですが、まだ「特別感」を強調したものが多いですね。最近は、明らかに判る仕様違いが多くて、ワンポイントでの追加は少ないかもしれません。

ハードトップの話は、まだセダンベースの2ドアが商品として成立した時代だからこそではあります。また一定のサイズがないと両立は難しい気もします。この後は2ドア=スペシャルティカーとなってしまうこともあって、日産はセダンベースで6ライトピラーレスによる開放感の訴求へと微妙に変わっていきますね。なるほど現在のリヤドアハンドルの処理は、当時の思想に通じますね。

このクラスの4ドアハードトップは、ブルーバードが独占する形でしたから、見過ごせなかったようですね。また、この時期はお互い隣の庭がかなり気になったようで、殆ど同じ持ち駒を揃えていたりもします。カリーナEDは、セリカベースで作っているから、それまでのセダンベースとは異なるというのが、当時のアンサーでしたね。
2017年2月22日 5:47
この年代の話題は盛り上がりますね(笑)
皆さん趣向が似ておられるようで。


かく言う我が家にも910がありました(汗)
前期1800SSSセダンのATを2年落ちの中古車で親父が乗ってました。
当時は『好みの車を吟味して買う』状況ではありませんでしたので、たまたまうちに来たのがこの車だったのですが、前車・30スプリンターの非冷房DXのMT(これも中古車)に比べて格段にアップデートされた内外装、オプションのパワステがリヤウインドウのステッカーと共に誇らしかったですね。

でも程無く相次いで登場するトヨタ車の宣伝に対し、SSSの部分的にビニールレザーの残る座面、可到式ヘッドレストやリヤセンターアームレスト等のギミックがないシート、手巻きウインドウ、当時流行のブロンズガラスじゃないただのブルーガラス、電子同調じゃない昔ながらのラジオ等が気になり始め、それらが装備若しくは近い装備のGF若しくはSSS-X以上を大変羨ましく思ったものです。

そこへいくとこの特仕車は外装こそSSS-Xに近くなっても、これら上記装備は無いですね。
当時の顧客の好みが知れて興味深いです。

前記事の140コロナでの書き込みに『普及グレードのGXと上位グレードのEXサルーンの差が大きすぎた』との指摘、小生も正に同意するところですが、910でもGLとGFの装備差はそれなりにあったはず。
GXエクストラ等に相当する中位グレードがあったのでしょうか?スーパーエクストラの存在は存じてますが、これは末期のみだったかと。
それとも素のSSS等がその役割を担っていたのでしょうか。


コメントへの返答
2017年2月22日 19:34
やはり、この年代のクルマ達が一番反響が大きいように感じます。多少の偏りこそしても、あまり特化はしたくないので、傾向は認識しつつで間口は広く取っていくのですが(笑)

お乗りになっていたという、ブルーバードSSSの装備内容ですが、70年代のクルマと比較すれば仕様が充実したと実感できる一方で、書かれているような、ある種豪華を実感させるような装備までは備えていませんでしたね。それでも確実に言えそうなのは、910が新車で売られていた時代には、GLやSSSの装備で十分と認識され、この辺りに最多量販もあったということです。GL級では物足りないという認識は、装備要求の水準が上がったU11以降だと思うのです。
その点、中古車になった910ではギャップが生まれていたのも事実で、その差を埋める取り組みとして、中古車の商品企画「ブルーバード スーパーバージョン」が生まれていたりしますね。

ご質問のGLとGFの装備差ですが、ブルーバート゛の特に1800に関しては、外装の差異は少ない一方で、パワーウィンドウやステレオの有無があるため、コロナ以上の差だったとも言えます。
GLが当時のこのクラスの平均である一方で、GFはフルサイズ級の内装の仕立てや装備をこのクラスに持ち込んだという違いがこうした差を生んでいて、両者ではGFの方が確実に少数派でありました。GFは縦並びのグレード構成からはやや外れた印象もありますね。
異論があるかもしれませんが、購買層は最初からどちらかに分かれていたようで、両方を比べるということ自体が少なかったように思います。

以上の状況から、末期のスーパーエクストラに至るまでは、GL級をより豪華にという要求はあまりなかったのではと思うところです。強いて挙げればパワーステが標準のファンシーGLが浮上してくるのですが、これはGF以上に少数でしたから、該当とはならないでしょう。
もっとも、GLとGFの価格差は約20万円で、その内パワーステ・パワーウィンドウ・ステレオが占める金額からすると、中間に設定するにも難しかったかもしれませんね。
2017年2月27日 22:48
こんばんは~。

太陽にほえろで、140コロナと910ブルーバードのバトルがあったのを思い出しました(笑)。この2台、本当に宿敵でしたね。

言われてみれば、確かにブルーバードはこのあとのFFモデルでもキープコンセプトのようでしたね。910の4ドアHTのデザインを見ていると、FRでありながら意外とフロントオーバーハングが長めですね。次のFFモデルで違和感を感じなかったのも、これが少なからず関係していたとか・・・(~-~;)。
コメントへの返答
2017年2月28日 20:09
こんばんは

誰かは謎ですが、あのシーン、ブルーバードの方は明らかに意識しての調達ですよね。だとすると、逃げられちゃうという演出でよかったのか、心配をしたりもすると(笑)

ニューモデル速報誌では、910とU11を並べて比較していまして、細部の進化は認めつつも、全体で見るとキープコンセプトという印象が強くなりますね。作り手からは、6ライトのハードトップは進化を表しているという弁もあったりですが。
910は、フロントマスクを立てたり、フロントドアの見切り線を前出ししたりで、ノーズ部は意外とFFに近いかもしれません。この辺り、輸出にはロングノーズ版があったことも影響しているかもしれませんね。

プロフィール

「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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