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イイね!
2018年01月08日

20年前に登場したセダン達

松の内という言葉もあるくらいですし、いつまでも新年ネタを掲げているわけにもいかないよなということから更新を。お題を考えた結果、この時期だとやはり成人式ネタ≒20年前を振り返るだろうということにて。

さすがに98年に登場したクルマとすると、後で触れる理由もあってかなり台数が多く、文章も長くなりそうですので、私らしくセダンに絞ることにしました。

改めて再勉強してみますと、セダンだけでも随分豊作だったんだなということを再認識した次第。

以下、カテゴリ別に取り上げてみますが、デジタルに移行する過渡期の時期らしくいつものFavCarsには意外と画像が掲載されていなかったり。他から探すことも考えましたが、大きな違いとはならないよなということで、一部(セフィーロ、ファミリア、ビスタ)は登場時点ではなく後期の掲載となっています。



【ラグジュアリー セダン】
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〇日産 セフィーロ(12月22日発表)
〇ホンダ インスパイア/セイバー(10月15日発表)

共にハイソカーブームに端を発する5ナンバーのアッパーミドルセダンとして登場しましたが、同カテゴリの需要の縮小に伴って、北米に活路を見出していました。現地対応ということもあり、成り立ち自体はこのサイズのセダンとして極真っ当な作りだったと思います。

オイル・クライシスへの対応から70年代半ばから80年代にかけてダウンサイジングの道を歩んだアメリカ車も、オイル事情の好転から80年代後半以降、再び大型化。それに連れられるかのように北米を主力とする日本車も大型化の道を歩んでいます。その裏には、安全性の向上という大きなお題目があったのも事実ですが。

この2台のサイズだった、全長4,800mm、全幅1,800mm前後というのは、日本で使用する際に不便を感じない上限サイズと認識するところです。当時はそれでも大きいよなと思ったものですけれども。
大型化はこの後も続いていきますが、そのサイズが制約となる方も同時に増えていった感が拭えません。



【スポーティ セダン】
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〇トヨタ アルテッツア(10月30日発表)
〇日産 スカイライン(5月25日発表)
〇スバル レガシィB4(12月21日発表)

何れも、発表当時に話題となったクルマ達であり、相互に比較されることも多かったように記憶しています。今にして振り返れば、どれもスポーティの解釈に微妙な違いを見出せる気がしまして、主に速さという軸のみで比較することに意味があったのかは疑問也。どれが好きかでイイ気がするんですよね。あるいは、好きがあると排他的となってしまうのか・・・。

他カテゴリでは衰退してしまったセダンですが、この3台は名前やコンセプトは変わりつつも、現在も健在。他のボディ形状が侵食したということもありません。この辺り、セダンとスポーティというジャンルの相性の良さは関係しているかと。

今と明らかに違うのは、価格や速さが手に届く範疇であり、かつMTが選べた点でしょうね。あの頃はイイ時代だったと、懐かしく思わせるのが最も顕著なクルマ達と言えるかもしれません。



【ベーシック セダン】
altalt
〇日産 サニー(10月20日発表)
〇マツダ ファミリア(6月9日発表)

こうして並べた時に、時間の差を最も感じるクルマがこの2台かもしれません。共に1960年代から長く続いたクルマ達であり、同カテゴリの開拓者でもありましたが、この代が最後となってしまいました。
総まとめの感もあり、熟成路線ではありましたが、その分破綻はなく、まとまりも良かったようにも映ります。

同年には、日産 キューブ、ホンダ ロゴ、三菱ディンゴといったクルマ達が登場していて、ベーシックカーやこれらニューモデルに需要が移行してしまった感が強いですね。

セダンはユーティリティの部分で他のボディ形状より不利であるとか、若年層の需要取り込みが出来なかったことも効いていたと思います。



【ニューカテゴリー セダン】
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〇トヨタ プログレ(5月14日発表)
〇トヨタ ビスタ(7月1日発表)

この年に登場したセダンとして絶対に外せない2台を最後に掲げます。
ビスタはベーシックセダンに含めるのが妥当という見解もありそうですが、ミニバンの背の高さにメリットを見出し、大きな投資をしてレイアウトを一新した点を尊重して、こちらとしてみました。

価格帯やターゲットは勿論、片や直6を積んだFR、もう片方は直4を横置きしたFFということでレイアウトも大きく異なる2台ですが、共に5ナンバーセダンの究極パッケージングであることは共通。将来も含めて空前絶後であろうとも。

90年代のトヨタはセダンイノベーションを掲げる一方で、コストダウン路線に邁進したセダンを出し続けていましたが、その裏でこんな意欲的なクルマ達を仕込んでいたということなんですよね。

この辺りを契機にコンセプトやメカニズムを一新した新時代モデルを連発しますが、やがては台数拡大路線の中でまた方向を変えていくこととなります。

半ば余談ながら、今も販売するプレミオ/アリオンはこのビスタのプラットフォームベースで作っていますから、随分長く使っているよなとは(笑)



といったところでいかがだったでしょうか。
間もなく世紀末を迎えようとしていたこの時期、各社の懐事情は投資ができる社からバブルの後遺症に苦しむ社まで様々でした。そんな事情が垣間見えつつも、セダンがマーケットの一角に確実に存在することが出来た最後の時代という点は各社共通だったように思います。

既にRVブームが市場の中心となっていましたし、この年の最大の話題は軽自動車枠の拡大(今回セダンに絞った理由であり)でしたが、セダンの人気も根強くてやがては需要が戻るかもという思いはあったような。

残念ながら、この時期以降はセダンの縮小傾向が顕著となっていってしまいます。ことクルマに関しては、1970年代からの20年よりも、この20年の方が変化の幅が大きいように思うのですが、この先の20年がどうなるのかは何とも判断が難しいところです。最近のクルマ関連のキーワードからすると、変化がより大きくなるのではと予測するところですが。

【画像の引用元】
FavCars.com
【発表日の引用元】
・自動車ガイドブック1998-1999、1999-2000
ブログ一覧 | 徒然昔話 | クルマ
Posted at 2018/01/08 22:17:53

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この記事へのコメント

2018年1月8日 23:53
こんばんは。

この時はどこもセダンに力が入っていましたね。(今は…ですが。

一昨年、友人がアルテッツァを買ってサーキットに持ち込んで遊んでいるので、親近感を感じます。

軽自動車も新規格になって誰が乗っても不満を感じない大きさになりましたね。これ以上は流石に拡大は無さそうですが(汗)
コメントへの返答
2018年1月9日 20:28
こんばんは

まだセダンも巻き返せるという希望が持てる時代でしたね。今は作る方でもセダン像を理解しきれていないという話もあるようです。

アルテッツア、ゴリゴリにタイムを削るというよりは遊びの感じが合うかもしれませんね。

軽自動車枠の拡大は、当時も賛否が分かれたように記憶しています。ここまで台数が増えると尚更影響も大きいだけに、変えるにはそれなりに大きい要因が必要ではないでしょうか。
2018年1月9日 0:41
こんばんは。
1998年は、セダン豊作の年でした。2000年頃までこの傾向が続きましたかね。ステーションワゴンの流行が落ち着いてきて、各社はセダン回帰を考えたのか、一つ前の代のコスト削減からの反動なのか、力が入ったモデルが多かったです。私も、アルテッツアとレガシィを真剣に検討しました。
コメントへの返答
2018年1月9日 20:34
こんばんは
こうして見返すとセダン豊作の年ですよね。この傾向はもう少し続きますが、結局次世代には至らなかったクルマも多いような。
今見返すと、当時はセダンが中心という考え方が歴然と存在していて、次世代型を模索していたようにも映りますね。
アルテッツアとレガシィは、自動車雑誌も含めて比較検討される方が多かったのではないでしょうか。
2018年1月9日 10:15
今年もよろしくお願い致します。

さて、サイズですが私がV60に乗り換えたのが大きすぎるからです。
幅はドアハンドルの分、今のV60の方が数値上大きいのですが、実際はS80の方が幅があり、地方都市のタワーパーキングで何渋するとこが多かったわけです。もちろん全長は、30センチ以上V60の方が短いので実際上、感覚上の取り回しも非常に楽になりました。
今のところの日本の駐車場のインフラを考えると、130クラウンでのトヨタのコメント(言い訳?)もあながち外れではないと思います。
コメントへの返答
2018年1月9日 20:58
こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします。

大きいクルマには勿論良さがあるのですが、取り回しで難儀するようだと、あえてとまでは中々ならないように思います。
平面駐車場こそクルマの大型化に対応した箇所が増えましたが、タワーパーキングのサイズとなると簡単に大きくは出来ないですからね。サイズが理由で入庫を断られるのも実に悔しいですし。
130クラウンで話していた1745上限は、30年を経た今だともう少し余裕があるように思いますが、それでも1800と1850の両方に壁が存在する気がしますね。
2018年1月9日 21:53
こんばんは

スポーティセダンのラインナップ、もう20年も経つのか・・・と言う感じです。
アルテッツァ、B4、R34スカイラインはどれも違うアプローチからスポーティを表現しており未だ魅力は褪せ無い感じです。

一方のベーシックセダンは当時から新しい感じはなかったのですが、よく言えば安定感は凄いですね。
ファミリアは会社にあったのですが、新車なのに旧くさ・・いや安定感がありました(笑)
でも、出来はちゃんとその時代の車でなかなか良い車でした。

プログレ、ビスタはトヨタ、攻めるな~と感心した記憶があります。
特に、カムリから離れてかなり攻めて来たビスタは素直に良いなと思いました。
最初からカムリの兄弟車ではなくこのような感じで行けばもっと知名度が上がっていたのではないかと思います。
コメントへの返答
2018年1月10日 21:29
こんばんは

このスポーティセダン達は、当時話題になったことが未だ記憶鮮明ですよね。速さに特化しないスポーティセダンを、各々の得意分野で表現している感が強いです。安全や環境の要件が今ほど厳しくなかったのも幸いしているような。イメージと性能の比重はこの辺りがウェルバランスだと思うのですけれどね。

ベーシックセダンは、ご指摘の通り、試行錯誤を経て守りに徹している分迷いがないというか(笑)。既存保有母体がしっかり存在していましたから、安心して買えるという価値観の提供も大事でしたね。

トヨタの2台は市場評価こそ今一つでしたがセダンイノベーションの神髄だったと強く思います。
ビスタはカムリと違って国内特化の分、歴代のコンセプトが一貫なんですよね。販売店の名を持つものの、最多量販はクレスタ・イプサムに譲る存在に留まったのは、初期にセリカカムリを暫定的に販売したことが大なり小なり最後まで影響したかもしれませんね。
2018年1月13日 13:59
こんにちは。

明けましておめでとうございます。
ブログを拝見させていただきましたが、忘れかけていたことを思い出す内容です。

98年のセダンですが、トヨタのセダンイノベーションは、イプサムやステップワゴンなどのRVに押されながら、必死に戦っているように感じました。

ビスタのアップライトパッケージは、初代プリウスからの流れだと思いますが、デザインが良くないので売れないと思ってました。
そこそこ見たので、予想外ということですね。
印象に残るのは、マークⅡがマイチェンして1GにVVTが搭載したことです。
これに乗った時に、従来の2500と間違えました。

現行のプレミオやアリオンに自動ブレーキを搭載したのがとても大変だったという記事を見ましたが、古いシャシーに搭載するというのは、従来では考えられないことです。

これからのラインアップはどうなるのか気になります。


コメントへの返答
2018年1月13日 18:08
こんばんは
明けましておめでとうございます

つい最近まで見かけていたような気がするのに、ふと思い返すと・・・というクルマ達ですよね。懐かしく思い返していただければ、幸いです。

トヨタもセダンイノベーションを謳う一方で、ガイア・アルデオ・ナディアとポストセダン的なクルマ達を増やしている状況でした。

ご指摘のとおり、ビスタは初代プリウスからの流れですね。まだまだ背の低いセダンが多かったですから、見慣れるのにしばらく時間がかかった一台でした。ビスタ店専売ということで、初期は特に力を入れて売ったようです。
1G-Fは、VVTの効果が大きかったです。ATも良くなっていましたから、これで充分だなと思ったものです。2500との価格差もありましたし。

70年~90年代だと、シャシーは大体2世代で償却でしたから、そこからするとかなり長く使えていますよね。長く続いたプレミオ・アリオンもそろそろ最終かなという予感もありますが。

セダンに限らずですが、全体的にラインナップの整理が進んでいて、何が残っていくのか気になるところです。今のクルマ達が先々どう評価されていくのかももう一つの視点ですね。

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「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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