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2019年12月25日

1987年のカローラ店のパンフレット

1987年のカローラ店のパンフレット 2019年もそろそろ年の瀬を迎えようという、この時期に更新をしてみます。
しかも久方ぶりのカタログネタということで。

いざ、始めてみると、編集機能が昔よりも減って、不便になっていることを実感し。基本機能以外は、タグを使って直接編集しろということなのでしょうか。。。

愚痴は早々に切り上げて、本題へ。

今回は、標題のとおり、1987年に発行されたカローラ店のパンフレットから、6代目カローラが登場した時のものを取り上げることにします。

この6代目は、半世紀以上に渡るカローラの長い歴史の中でも、国内で特に売れたモデルであり、1990年に記録した年間30万台越えの記録は歴代でも最多。これは、エコカー減税の追い風を受けたプリウスに破られるまで、不倒の記録でもありました。

この台数の多さは、バブル景気の影響が大きいと思う一方で、カローラ自体の魅力が寄与した部分も大と言えます。個人的な感想の前提で書けば、カローラの歴史の中で、分岐点かつ記念碑的なモデルは、3代目、6代目、9代目と思っています。偶然にも3世代ごとでありまして、今回の12代目もこの仲間に入れたいと思いつつも、やや躊躇を覚えるのは、この3世代から感じた貪欲さが、今一つ足りないように感じられるから。

先ずは個人的記念碑認定の中でも1・2を争う6代目を振り返った後、現行モデルと対比させることで、何が物足りなく感じさせているのか、私感に繋げてみようと思い立ったということで。

思い入れの強さから、みん友さんのコメントでやや書き過ぎたかなと思えた部分も、自分のところでなら遠慮なくやってしまいますよと(笑)


前段が長くなりましたが、それでは6代目の紹介に入っていきます。

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最初の見開きでは、この世代のイメージリーダーとなるスーパーホワイトIIの1.5SE LIMITEDを掲載。

大き目のコピーで「近未来への分岐点」が掲げられ、表紙でも使われた「ニッポンの自動車の新しい物語が始まります」も再度本文中に書かれています。

当時は大袈裟に思えたのですが、今振り返ってみると、この時に見せられた変革は、そのコピーも大風呂敷とは決して思えません。前年度に登場したソアラ、スープラ、カムリ/ビスタにその予兆は感じつつも、このカローラが本格的な分岐点。ここからセルシオ登場に至るまでが、黄金時代だったと改めて強く思います。
カローラがここまでやったから、上級車種はもっと頑張らなくちゃ許されない、そんな存在だったのです。

時代は、贅沢志向を強めていて、自動車技術も円熟の域に入りつつありました。そうした背景の中でどの技術を選択し、練り込んで、一台のクルマを作り上げていくのか、作り手の卓見が成否を決する。今以上に過当競争だった時代にあって、このモデルは作り手の凄みを時を経るほどに強く感じます。



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前の見開きに続いてスタイリングの紹介。

5代目までのカローラは、同級車の中でもやや背が高く、パッケージング重視を感じさせるものでしたが、この世代に至って、低全高化。外観の評価が今一つだった先代への反省もあってか、スタイリング重視に舵を切ります。

その成果は、水平基調のロアボディに富士山型のキャビンに結実。日本人が素直に受け入れられるプロポーションはやはりこの辺りだと思えます。Cピラーを曲面で構成したのは、やや新しい点。意外と直線も残しながらも、新しさを感じさせる要因でもありました。

デザイン自体は、カリーナEDに端を発する流れの中にあり。間違いだらけのクルマ選びでは、アウディ100からの影響が書かれていますね。
この後、トヨタのセダンは、セルシオ登場まで、この形の相似形で構成され、金太郎飴と評されることになります。口の悪いのは評論家界隈、マニア界隈であって、市場の評判は、何となく上品で悪くない、嫌われないデザインという事でむしろ好評だったように思います。軽自動車を除いた登録車のシェアでは、トヨタが半分近くを占有していた時期となりますが、街中でもその台数の多さが気にならない、このデザインにはそんな特徴もありました。これと比べると今のトヨタ車のデザインは・・・以下自粛。

ボディカラーのスーパーホワイトIIは、先代では末期の限定車のみに設定されていたものですが、この世代になって全車に採用。スーパーホワイトは、ここまで高級設定の認識だったものですから、感慨深いものがありました。
1987年は、ホワイトの比率が一番高かった時期でもあり、発売当初の街中ではこのホワイトカラーを多く見かけました。その後はホワイトブームへの反動もあって、グレー等も一定比率を占めるようになります。



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続いてはエンジンとサスペンションの紹介

この世代で何が一番驚いたって、やはりハイメカツインカムです。
カムリで既に登場していた技術とはいえ、それは量販グレードとは異なる上級グレードのみの設定。それをカローラでは、最多量販かつ主力グレードとなる1500に全車採用ですから。

直上となるコロナ/カリーナはもちろん、更に上のマークII3兄弟の最多量販グレードも、オーナー層の最上級となるクラウンですらお買い得グレードではシングルカムが主力であり、4バルブツインカムはあえて選ぶ高級な設定だったのです。この後は、このハイメカによるツインカム化が進み、やがてはフルラインハイメカツインカムと化するのですが、それでも十分なインパクトでした。

余談半分で書くと、ベースとなったA型エンジンは元々縦置き想定だったらしく、横置きが主流の時代になって、カローラで継続採用すべきだったのかは悩まれていたようです。

前代のモデル途中で、1300は3バルブのE型に換装。1500も前年のカローラII兄弟で登場していましたから、こちらを選択する選択肢もあったようで。私自身もE型の予想でした。

さらにA型でも3バルブでやるか4バルブにするかは悩まれたようでもあり。
A型を継続採用するにあたっては、ボアアップとハイメカツインカムの採用。結果的に1990年代末期までカローラシリーズの主力を支える形になります。

この時期、インジェクション化は想定に入っていたようで、キャブ仕様で登場したのは過渡期的ではありました。翌年に(GTを除いた)最上級のSE LIMITED EFIを追加した後、マイナーチェンジではインジェクション化が行われることとなります。
この変更の直前にコロナ1500をキャブ仕様で契約した(納車前の)身には、とても厳しい仕打ちでもあったのです。


サスペンションは、基本的に先代技術の熟成版。フロアパネル共々、2世代に渡って使うのが当時の基本方針でした。むしろ特記すべきは、一部に残っていた初代から続く縦置きFRを整理して横置きFFに統一したこと。

今でこそ、最後のFRとなったAE86の名声は高まりましたが、当時はこの集中と選択はむしろ歓迎されたくらいでした。この代のレビン・トレノは、それまでの3ドアが廃止されて2ドアのみに絞られましたが、ミニソアラ・ミニスープラ的存在として、むしろユーザー層を広げることに寄与しています。

これまた余談で、主査を務められた斎藤明彦氏としては3ドアをやりたかったそうですが、仕様が限られる中で泣く泣くドロップした、という当時のインタビュー記事があったりします。3ドアはヤング男性が主になりがち。2ドアはもう少し幅広い層に売れる。だから2ドアのみに絞ったと。ヤング男性向けのデバイスとしてエアロパーツを設定。そんな事情だったようです。これまた想定通りに、エアロとMTで男性が買い求め、エアロレスとATで女性が買い求めた。もちろん例外はありますが、そんな印象が残っています。



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左頁にはインテリアの紹介

7代目クラウンが口火を切り、続くマークII3兄弟が時代のアイコン的存在にまで普及させたワインレッドの内装色が、カローラにも採用されています。当時の高級感の代名詞でもあります。

シートのデザイン自体は、それほど派手なモノではなく、むしろこの後の流れの基礎となるシンプルモダンなモノとなります。

先代前期では5:5分割のトランクスルーが採用されていましたが、後期のSE系ではトランクスルーが廃される替わりにリヤセンターアームレストが採用。この代でもセンターアームレストが選択されています。今では考えにくいのですが、当時はユーティリティよりも高級感の方が好まれた一環の設定と言えます。

この世代、特に前期で指摘されたのが、ドアパネルに平面で張り付けられたパワーウィンドウスイッチ。まだまだマニュアルウィンドウの方が多かったこのクラスにおいて、並立させるにはこの形状が善と判断されたようですが、さすがに操作性には難あり。

社用車としても購入した当時の月刊自家用車誌では、何度も繰り返しで指摘していたものでした。マイナーチェンジではアームレストに組み込む形で改善が施されることになります。


右頁はインパネの紹介

先代では解放感を重視して、最上段のラジオ配置を廃したり、インパネとコンソールの分離を行っていましたが、この代では、もう一つ前となる4代目のデザインへの回帰を感じさせるものとなりました。

質感の点では、このクラスの平均をはるかに超えて、上級車と比較できるレベルにまで成長。操作アプローチ量の低減が配慮されるようになったのも、このカローラが発端です。

このクラスの豪華装備設定は、ファミリアのS-XEが端緒で、サニースーパーサルーンがそれを流れを加速させていましたが、決定版はやはりこのカローラ SE LIMITEDだと思っています。
先代からの流れや1500ガソリンのみの設定から推測すると、SE LIMITEDはそれほどの比率を占めるとは思われていなかったのかもしれません。しかし急速に贅沢志向を強めていた時代にあっては、その豪華装備は大いに歓迎され、カローラの販売台数の後押しとなったのです。



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バリエーションの紹介です。

左頁は自家用車が主、右頁は営業車が主の分類と言っていいと思います。

左頁の中でLIMEはやや特殊。当時流行した女性仕様車の末裔であり、マイナーチェンジで設定廃止となります。

先述のとおり、SE LIMITEDをイメージリーダーにしつつ、唯一のスポーティグレードとしてGTを設定。両車でイメージ構成を計りつつ、XEが最多量販で台数を稼ぐという体系でした。

先代までは、GT以外のスポーティグレードも途中途切れながらも設定されていたのですが、この代ではGTのみに集約されています。リヤドア付のスポーティを望む向きにはFXの5ドアで対応する、それは両ボディのイメージ構成にも有効と考えられたことから、セダンには不要と判断されたようです。
もしかすると、セダンのユーザー層を高齢化させる分岐点だったのかも、というのは穿った見方でしょうか。

GTとSE系は5MTと4ATの設定の一方、XE以下は4MTと3ATの設定。私的には大きな格差と思えましたが、当時は4MTと3ATでも十分という認識の方が多かったようです。

もっとも、時代背景もあって、想定よりもSE LIMITEDは多く売れましたし、XEの上級化が望まれました。翌年には上級版となるXE SALOONが登場し、特別仕様としてXE SALOON LIMITEDも登場。SEはその影響で、末期にはひっそりと消されていたりします。

前代との対比では、XE:GL SALOON、TX:GLとなり、XEとTXは元々は近い筈だったのですが、この代で明らかな形で分離されています。4代目くらいまでは営業車といえばDXが殆どだったのですが、この時代になるとTXを購入する事例も増えてきます。この時代のレンタカーも1300TXが大半でした。





裏表紙には、カローラセダン以外のカローラ店の取り扱い車種が掲載されています。

セダン系はカローラとカムリの二本柱、クーペ系はレビン、セリカ、スープラという体系でした。
カローラバンはFRのまま掲載されていますが、この後数ヵ月でFF化されて、2世代分の進化を果たすことになります。


といったところでいかがだったでしょうか。

懺悔も込めつつで告白してしまうと、登場当時、家には5代目の最初期モデルがありましたから、この6代目というのは素直に受け入れられないものがありました。
5代目は使い易いファミリーカーとして、歴代でも珍しく理知的に構成された世代であり、その視点からすると6代目は、当時の一大ムーブメントだったハイソカーブームに流されて売れ線を狙ったというように映ったのです。

ところが、その背景にあったのは、膨大に広がった選択肢の中から新時代を見据えて必要な選択と集中を行った確かな目であり、ここまである種の劣等感を感じさせた要素を排除し、これ一台で満足できるものを作り上げようとした貪欲さでした。

当時の私はそこを見抜けなかった。時代を経るほどに、その事情を知るほどにこの代の凄みを再認識させられたものです。

冒頭で書いたとおり、その貪欲さはトヨタの黄金時代の基礎にも成ったほど。もちろん、他社にも影響を与え、このクラスの新たな基準ともなりました。トヨタのセダンという縦視点から見ても、Cセグメントという横視点から見ても、新たな時代が始まるは、決して大袈裟ではない、そう思うことが出来ました。
そしてその基準は、同じ横置きFFながらも、もう一つの雄である、VWゴルフとは明らかに異なる和の文化を感じさせてもいました。

この代を纏められた斎藤主査は、次代の7代目の登場を見届けて次の職に移られました。カローラの長い歴史の中でも、この6代目の飛躍とその流れの延長線にある7代目の到達は、一つの頂点として最も輝いて映ります。

この時代にも、カローラという名前だけで、ある種の評が定着しつつありました。この代はそれを見事に払拭して見せた。

3代目と9代目との共通性を見出しつつ、この代を分岐点&記念碑と称した理由がここにあります。


30年以上の時を経た今年、カローラはシリーズの本流となるセダンとワゴンのモデルチェンジが行われました。これまでのトヨタは、ずっと長い間、セダンとワゴンに冷淡だと思ってきました。今回のモデルは、ようやくと思える存在。近年多くなった、海外向けの単なる流用ではなく、日本市場向けの配慮も多く見受けられる。だから、個人的に高く評価もしています。

でも、カローラにはこの代に限らず、長い歴史の中で何度も驚かされてきたんですよ。海外の仕様も情報として得られるだけに、国内仕様だってもっとやれたんじゃないかという思いがどうしても拭えない。

皆さんご存知の通り、セダンやワゴンは、軽自動車・コンパクトカー・ミニバン・SUVに包囲されていて、市場では明らかに退潮傾向にあります。もしかすると、今回のカローラの成否は、この国におけるセダン・ワゴン市場の存続の可否にも繋がってしまう可能性を背負っているのかもしれない。

であるならば、もっと貪欲さを見せて欲しかった。社内の車種の序列なんか気にせずに、これ一台で十分、これ以上は要らないという説得力で新しい物語を作り始めてもらいたかった、そんな風に私は思っています。

時代は大きく変わりましたし、カローラの社内の位置付けも変わっているのだと想像します。私が書いたような思い切りがやれない理由はきっと沢山。ミドルセダンの最後の輝きだったマークXもついに生産が打ち切りとなってしまった。そんな現在において、それでも、何となく期待してしまうのは、その対象がカローラだからなのでしょうね。


※久しぶりの長文でもあり、思い入れ過多故の書き過ぎが見受けられましたら、ご容赦下されば幸いです。
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Posted at 2019/12/25 18:21:55

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この記事へのコメント

2019年12月25日 22:17
大変読み応えがありました(^-^)

個人的には、5代目の志しの高さが
胸に迫るのですが、
その実、6代目FX-GTの所有歴が
あったりします(^^;;

カローラが横綱を張り、
サニー、シビック、ファミリア、
ミラージュ、ジェミニが
カローラにない個性を競い合う、
「大衆車」華やかなりし
時代でしたね(´ω`)
コメントへの返答
2019年12月25日 22:28
お褒めのお言葉をありがとうございます。

FF化に際して、理想主義で作ったのが5代目で、6代目にはきっとその反省も反映されていると思うところです。商品としては確実に6代目の方が成功していますね。
6代目のFX-GTは、シリーズの中では少数派ですが、就職当時の先輩が乗っていた思い出のグレードだったりします。

書かれている通り、カローラが横綱相撲だったからこそ、ライバル車は違う魅力で訴求することができたんですよね。選択肢が多く、また選び甲斐もある、良き時代でした。
2019年12月25日 22:53
こんばんは。
当時の世相を、手に取るように思い出せるブログです。今思えば、E90が「メーカーごとの車種の階層」があった、最後の時期だったように思います。係長くらいの人が乗る車がカローラやスプリンターに乗り、課長になったらコロナ、部長になったらマークⅡ、役職員がクラウンという、昔ながらの構成です。E90に移行する時期になると「ヨンク」ブームが始まり、この階層によらない車選びが出てきました。スタイルもシャープさと落ち着きがあって、徳大寺氏がいう「白飯と塩辛」のような、日本人の心に染み入る良さを感じるものだと思います。レビン/トレノも、マニアックさはありませんでしたが、ミニソアラのようで、持つ人の所有欲を満たしてくれるものだったと思います。特に後期型になると熟成度が増したとおもいます。私も、中古の前期型SEの5速M/Tをコロナ購入時の候補車に上げました。
コメントへの返答
2019年12月26日 19:18
こんばんは
もう少しで免許が取れるという事で一番クルマに夢中だった時期です。最近の事よりもむしろ記憶鮮明だったりします。
書かれている通り、車種の階層があった最後の時期だと思います。経済的に豊かになって、若者がいきなり高級車を買うという動向は出始めていて。それが「ヨンク」「RV」ブームで決定的になった。そんな歴史ですね。
本文でも書いた「水平基調のロアボディに富士山型のキャビン」は、上品を感じさせる和の美だと思っています。またこのデザインだと車体の4隅は把握しやすく、視界も効くというメリットもありました。
この時代にクーペで台数を伸ばす秘訣は、マニアックさを前面に出さないことにありましたね。プレリュードが金脈を発掘して、レビン/トレノ、シルビアがその恩恵に与った構図でしょうか。
そして、日進月歩が実感できる最後の時期でもあります。次世代以降の変更には、必ずコストダウン要素が入り込んできますね。
2019年12月25日 23:04
こんばんは。最後まで興味深く拝見しました。

このカローラが出たころ、私は小学生でしたが、親戚関係、隣近所、学校の先生と、90系カローラとスプリンターは本当に身近で多く見かけるクルマでした。カローラと言われると、自分が所有していた120系より90系が頭に浮かぶほどです。

書かれている中で、A型とE型エンジンの関係は私も興味深く思っています。同じ1500CCなのに、セダンは5A、バンやタコⅡ3兄弟は5Eと無駄を嫌うトヨタがなぜ並立させていたのか。
名古屋の産業技術記念館に5Aエンジンと5Eエンジンが並べて展示してありますが、同じハイメカツインカムで、見た目はほとんど同じ(笑)。

当時、静かなA型と、元気なE型の評を見たことがありますが、どちらも所有したことがある身からすると、納得であります。

おそらくE型の方が原価は安いのでしょうが、静粛性等、カローラに求められる「高級感」に届かず、1500にはA型を載せたんでしょうね。
サニーやファミリアとの競争が激しかった時代ならならではの、贅沢なことだと思いました。

12代目について、初めての3ナンバーに当初は大変革だと思いましたが、冷静になると11代目も最後の日本のカローラとして評価されるべきじゃないかと思うんですよね。
評論家の方々は、ヴィッツベースと酷評されていた先代と比べて、出来の良さをべた褒めですが、乗りやすさとスペース効率を追求した11代目は、日本のユーザーのために用意されていたわけで、12代目の「欧州仕様とのつくり分け」以上に贅沢だったと思うのです。

カローラを求めるユーザーは、ハンドリングの良さよりも後席や荷室の広さ、運転のしやすさを求めるでしょうし、11代目は何度か代車でセダンもフィールダーも乗っていますが、ガソリン、ハイブリッドともに性能に不満はありませんでした。
やや寸詰り(尻すぼみ?)に見えたデザインと、割高感が無ければもっと評価されたと思うのですが…

長文乱文失礼いたしました。
コメントへの返答
2019年12月26日 19:42
こんばんは
長文の読破をありがとうございます。

90系は歴代の中でも多く売れた世代ですからね。本当によく見かけたものです。アラフォー前後の世代には、カローラの代名詞かなと思ったりもします。

90系の登場時点では、E型は3バルブでしたが、後にこちらもハイメカツインカムになりますからね。

効率だけなら軽量小型のE型に軍配が上がりそうですが、それだけでは決まらないのが奥深さでありまして。

輸出仕様と4駆は1600だったため、1500にもA型を選択したというのが最大の理由のようです。E型は1500以上の拡大が困難でしたからね。あとはきっと調達やらの生産の都合かと。後年には、1800でA型とS型が併存なんて時期もありましたが、他社からすると贅沢な話だったのだろうなとは。

新型が出てから一世代前を酷評するのは、評論家筋の伝統芸ではありますが、かなり狡い感は拭えませんね。

論が分かれることを承知の上で、私感前提で書いてしまいます。11代目の成り立ちというのは否定はできないと思っています。5枠内で乗り易さと効率を追求したら、きっとあの形になるから。ユーザーの願望の一つの完成形であるとも思います。ただ、そうして出来上がったものにターセル/コルサ系列の名前、プラッツ、ベルタでもいいのですが、そんな名付なら異議はないのです。それがカローラの看板を掲げるとなると、また話は別なのかなと。

私は先代の時点からワールドカローラを国内導入してほしいと思っていた人ですので、そんな見解となってしまいます。
それだけに今回のモデルチェンジは、本文に書いたとおりようやく。願いがかなった一方で、期待が大き過ぎたのか、もう一歩踏み込んでほしかった。今回のブログを起こすに至った動機ですね。
2019年12月25日 23:12
こんばんは。
カローラ、月刊自家用車誌の長期テスト車の第一号だったような気がします。ドアトリムに直接付けられたパワーウィンドウスイッチは酷評されていましたね。確か、あまりの使い勝手の悪さに、運転席用スイッチに穴を開けて突起のパーツをD IY工作で取り付けしたようにも記憶しています。
コメントへの返答
2019年12月26日 19:49
こんばんは
私も月刊自家用車誌を毎月買っていた人でして、正しく書かれているとおりでしたね。
後年AM誌に異動された松苗哲哉氏が主に書かれていたレポートは、実際の使い勝手に基づいていて非常に参考になるものでした。私自身、大いに影響を受けています。
長期テスト車は、広報車より速かったなんて報告もありましたね。
2019年12月26日 0:11
マークXの最終号車ラインオフの報に、何か書かれるのではと思っていたので久方ぶりに覗かせていただきました。

さて豊作多い87年組ですね。自分の中ではこれ以降が「現代のクルマ」となります(笑)
実は20年ほど前、後期1500XEサルーンリミテッドを母が中古で貰って数年間乗っており、馴染み深いクルマです。
バブル期らしくデビュー時と末期ではグレード変遷や装備の追加も多いのですが、デビュー時ではご指摘の通り1500の全車DOHC化は驚きでしたね。
グレード構成ではGL呼称の廃止が他車でも相次いでいましたから予想はしていたものの、GL=TX、GLサルーン=XEとは意外でした。その後普及しませんでしたが。
当時も小生はディーゼルキチでしたから、真っ先にグレード構成を調べるとメインのSEリミテッドには設置されずSEのみ。このSEは上位グレードながら、漸くリヤセンターアームレストなどシート周りはほぼSEリミテッドと同等になったものの、パワーウインドウや電動格納ミラー、プッシュ式空調パネルなどの目玉装備がしっかり抜かれ、ああコレはトヨタ特有の、SE はメイングレードたるSEリミテッドを引き立てる為の捨てグレードなんだなと思ったものです。
もっとも80カローラ登場時のSEサルーンとSEの関係もそうで、SEサルーンのみの装備はSEではオプションすらできない様にされており、後期のSE廃止も当時然もありなんと思っていたものです。
個人的には90カローラ登場時には大衆セダンに於いても上位グレード志向は既に確立しており、その転換期はご指摘の通り85年のサニースーパーサルーン、80カローラ後期SEサルーンあたりではと思います。
故に80カローラ登場時と末期では装備のレベルが随分違い、年を追って方向性が転換された認識しています。

さて現行カローラは既に自分の興味対象外ではあるのですが、その出来不出来よりも少数派意見かもですが大幅なサイズアップ、価格アップが残念です。
かつてのプログレなど、ドメスティックな存在を期待するのは難しいのもわかりますが、せめてカローラには一部の国内需要にも配慮して欲しかった思います。


コメントへの返答
2019年12月26日 20:58
マークXネタも考えたのですけれど、こちらが先と判断しまして。

本文に書いたとおり、この前年に登場したソアラやカムリにも共通項を見出しつつも、歴史の分岐点はやはりこのカローラだと思うところです。

年次変更に加えて、特別仕様もありますから、ご指摘のとおり変遷の多いモデルですよね。
ここまで4バルブツインカムはあえて選ぶ高級な機構と思ってきましたからね。それが一気に身近なものとなってしまって(笑)

前年のカローラIIでは、GLが残りましたから、カローラも、と実は予想していたのです。カムリで使ったXEは予想外でした。XEはこの後、SALOONを付け、スプリンターのMXも統合して、このシリーズの量販グレードの代名詞となりますね。その代わりTXはLXに統合されてしまい。

本来、SEサルーンとSEリミテッドはイメージリーダー要素が強くて、基準はあくまでもSEだったはずなんですけれどね。市場の豪華仕様への要求の強さ・多さがSEリミテッドをメインに押し上げてしまいました。後にディーゼルにもSEリミテッドが追加されていますね。
豪華仕様の要求の中でも一番増えたのは、きっとパワーウィンドウ。XEサルーンは後期で選択可能になり、特仕のXEサルーンリミテッドでは標準装備に。こうなるとパワーウィンドウが選択不可のSEは立つ瀬がありませんから、廃止も自然の成り行きではありました。
80のSEサルーンは、改良が加わる度に豪華になっていって。末期の特仕では、スーパーホワイトにパワーウィンドウですから。トラッドサニーへの対抗も大きかったのでしょうけれども。

カローラに何を求めるかで意見は分かれるだろうなと思います。私はプログレ・SAIの流れを継ぐ、ミドルサイズセダンで作り込まれだものを再び求めたい。その視点で現行カローラを眺めると、本文に書いた、もう一歩踏み込んでほしかった、となるんですよね。
2019年12月26日 8:45
久々のカタログアップありがとうございます。
お待ちしておりました(笑)


この当時は完全なホンダ党でしたが、ハイメカツインカムの展開は驚きました。
キャブの5A-Fエンジンが特にびっくりで、パワー追及ではないツインカムは衝撃的でした。
少し遅れて登場したEFシビックも普及グレードは同じくキャブ仕様ながら全車16バルブで推してきて高性能の代名詞のメカニズムが大衆に降りてきたのを感じました。

90系のインテリアの質感と言うか素材の良さそうな感じも素晴らしく、安くて壊れないに質感の良さも加わって来たのを感じていました。


コメントへの返答
2019年12月26日 21:15
お待たせしてしまい、申し訳ありません(笑)
久々の作業で、一部作業方法を失念していたりもします。

上級車を差し置いてのハイメカ第3弾が5A-Fでしたね。上級に限らない主力グレードへの展開も驚きでした。ツインカム=ハイパワーであって、エコノミーとは結び付かない筈だったのですけれどね。
ホンダとトヨタがマルチバルブの普及を一気に進めたのは間違いありません。他社もその流れに巻き込まれずにはいられませんでした。その実現方法が両社で異なっていたのが、らしくも思います。

80と比べると90の内装は格段に作り込まれていると感じたものです。見た目だけでなく品質・耐久性も向上したのがこの世代ですね。
2019年12月26日 12:54
こんにちは。

自分もカローラは、適度な高級感とスタイルのバランスからも6代目がベストだと思っています。特に大きなメーターや、E型エンジンとは異なる独特なエギゾーストサウンドが印象に残っています。

正直、この6代目のカローラに出会わなければカローラという車の魅力には気付かず、その後に来る8代目はおろか、今の愛車である11代目にも乗ることもなかったかも知れません。
6代目はそれだけ「カローラ」ブランドを更に拡散させた立役者だと思っています。

何よりも、12代目が2か月連続1位を奪還したニュースが一番嬉しいですね。
コメントへの返答
2019年12月26日 21:31
こんばんは

作り込みの観点なら7代目を挙げるのですけれど、やり過ぎの感も拭えずで。それに7代目の基礎は6代目でもあり。そんなことを考えると6代目をベストとするのには共感できるのです。

カローラというブランドは、万人に歓迎された一方で、逆にそのことがネガ要素も構築してしまい、時にはそれを打破する、そんなことを繰り返してきました。スカイラインともまた違った形で、各々で思うものが異なるブランドなのかもしれませんね。

私は真っ当なセダン・ワゴンがもっと認められるべきと思ってきました。そんな中での2か月連続1位の報は、ホッとさせるものがあります。この勢いがどこまで続くのか、注目しています。
2019年12月26日 23:46
楽しく拝読させていただきました。6代目カローラデビュー時、私が5歳でしたので当時の大衆車市場の空気を教えていただけて勉強になりました。ありがとうございます。このカタログも本カタログも中身が読ませる文章になっていて何とも読み返したくなる逸品ですね。

さて、今も乗っている身としては贔屓目に見てしまいそうになりますが、所有して満足感のある車であることは確かですよ。カローラから降りて他の車に・・・なんて全然思いません!なんていうのは私だけかもしれませんが、本文でも書かれているようにコロナ・カリーナを食ってしまうほどお互いに切磋琢磨していたからこそ「カローラで十分」と言える出来栄えになったのでしょうね。ヒエラルキーの枠内にありながら闘争心を内に秘めた点がユーザーにも伝わったのかもしれません。新型はヒエラルキーのマネジメントがよく調整され過ぎていてグイグイ来る感じが欲しくなることは同意です。ある部分ではプリウスやカムリを超えたって良いのですが。

ご指摘のPWスイッチ(壁スイッチ)は買った当初はよく間違えましたよ。運転席は良いのですが、助手席と右後が紛らわしいですね。運転中変な角度でスイッチ操作を13年続けるとさすがに慣れました(笑)マイナーチェンジでアームレスト型になりましたが、準備に1年くらいはかかるでしょうから、発売後すぐに「アカン」となったんでしょうね。近年だと初代オーリスのフライングバットレス形状のPKBレバーが思い出されますね。

つい長々書いてしまいました。
コメントへの返答
2019年12月27日 15:53
当時を知るもの視点で書いてみました。勉強になったの言葉をとても光栄に思います。
もしかすると、読ませる文章の部分はクルマ本体と並行しての作成かもしれませんけれどね。文章に負けないクルマが出来上がったことで、文章も輝きを増した、そんな構図なのかもしれません。

当時は、今以上に序列があって、ここまでやらなくても、みたいな意見もあったようです。それに対して、上級車はもっと頑張ればいいんだ、そんな説得があったようで。この後に出た170コロナ・カリーナは+αを具現化しましたから、これで良かったのだと思っています。それに、この程度で作られると、ユーザーにも伝わってしまいますからね。
カムリとはサイズ面で重なることはないし、プリウスとはボディ形状が異なる。だから、私なんかはそもそもヒエラルキーを意識する必要自体ないんじゃないかなと思ったりするんですよね。作り手が恐れるほど、買い手は較べないんじゃないかなって。

あのPWスイッチは、70年代から各車で見られた配置ですし、それで酷評されたこともなかった筈なんです。PWの装着率が上がる想定があれば、最初からアームレスト内蔵でやっていたのでしょうね。モデルチェンジを待たずに変更されたのは、さすがの判断だったと思います。マイナーチェンジでは、他の改善点も多かったですね。

返答する方も楽しんでいますから、長文はご遠慮なくで(笑)
2019年12月27日 7:18
7代目の、ちょっとやり過ぎ感というのは自分も同じです。親戚の修理工に車検や修理に出すと代車でSE-Lが出て来たのですが、正直、実家にあった30カムリプロミネントよりも全然落ち着いていてスムーズで、ステアリングから伝わってくる感触も上質で返却したくなかったものです。でも、6代目や8代目に乗っても同じように思わなかったんですよね。
そのやり過ぎ感、方向は違いますが我が家にあった9代目も少しあったのですが、カローラは歴代反省との繰り返しがあり、景気も反映したりして少し落ち着くのですよね。

6代目は、確かに見た目豪華で他はやり過ぎない感が丁度良い感じがします。付き合いやすく、いつ乗っても印象が変わらないカローラの美点をよく感じます。高校の担任はCGを読むカーマニアでしたが、6代目前期のSEリミテッド、EFIの特別仕様車(フルカラー仕様のフロントスポイラー付)に乗っていましたが、色々考えてカローラにしたと言ってたのが印象的でした(途中でオペルヴィータに替えましたがw)。

自分は出張が多くレンタカーをよく使うのですが、新型カローラの走り味が本当に気に入り、社用の現行プリウスPHVよりも明らかに気持ち良く走れる点が気に入っています(もう8回くらい借りてます)。それが最上級グレードでなく、最安グレードでもそう感じるのは凄いなと。自分でお金を払ってカローラを買って乗ってみたいなと思ったのは、実は歴代で初めてです。ただ、もう少し何かが欲しいという感覚は自分もわかります。プレミオ のスペリア的なグレードを設定する、、それはちょっと違いますかね(笑) 
コメントへの返答
2019年12月27日 16:25
7代目が頂点とは思うものの、背伸びし過ぎて地に足が付いていない感があるのかなと。書き方を変えると、GTやSE系はあれでいいのですけれど、LXやDXだとアンバランス感が出てくる、みたいな。
9代目も、私にとっては6代目に続く驚きでありまして。特にこの時に設定されたラグゼールですね。
カローラは、時代の風を読むのが伝統で、やり過ぎの後は必ず戻ったりします。揺れの範疇で外れはしないのが、さすがなのですけれど。

3代目と6代目は、良品でありながらも贅沢は感じさせない。そんな最大公約数のユーザーの望みを一番反映できていたように思います。
この時代のトヨタ車は、マニアの厳しい判定眼に耐えられるし、買った途端に「これでいいや」と思わせる、そんなクルマですよね。飽き足らない人は、きっと更生不可能の類で(笑)

新型はMEGAWEBで軽く乗ったのみですが、素性の良さは伝わってくるものがありました。先代とは明確に違う出来でもあって。
プレミオ統合なんて噂もありますから、尚更もう一味求めたくなります。プレミオ同様、クルマ道楽を極めた後の桃源郷になってほしい(笑)
大人しい方の顔に変えて、スペリア風味を加えたら、現代版プログレになれるかも、実はそんなことを夢想しています(笑)
2020年2月4日 21:49
80カローラの記事に先に目が行ってしまい、せっかく自分も乗っていた(スプリンターですけど…)90の記事を見落としていました…

90が発売された時、あまりの豪華さに「これ、ホントにカローラかよ?」と思いました。
前期でもそう感じたのに、後期のさらなる豪華さといったら、もう…

我が家の場合は、100にモデルチェンジする直前に90を買いました。
後期型SEサルーンAT車。
特別仕様SEサルーンリミテッドのようなフルカラー仕様ではなく、プロテクションモールが黒い、標準タイプでした。
本当はチェイサー2000アバンテが欲しかったであろう(というか、実際に口にしていましたので…)父が購入した最後の車であり、ぼくの一番最初の車でございます。

父曰く、
「リミテッドの真っ白けが、どうにも安っぽく見えてなぁ…」
「赤い内装が下品じゃ」
「おまいの学費のおかげで、これしか買えん」
だそうです。
ちなみに、3番目も、遠まわしにホントに云われました…
(俺のせいかよ!)
まぁ、3速ATのMXサルーンリミテッドでないだけマシと思いましたが。

我が家の車としては初物尽くしの車でしたね。

FF車、パワーステアリング、パワーウインドウ、エアコン、リアのセンターアームレスト、DOHCエンジン等、安い車なのに、前のチェイサーでは考えられなかった装備に感動したものです。

父が2年も乗らずに他界したため、その後はぼくが乗っていたのですが、当時カローラ店に友人が勤めていたため、純正パーツ購入でずいぶんお世話になったものです。
ステアリングはSEサルーンリミテッドGの合皮巻きに交換、リモコンドアロックを後付け、前期SEサルーンEFIのドアステッカー貼付など…
市販のオーディオやホイールも買いましたので、ずいぶんお金をかけて乗っていました。

「父の最後の車」「自分の最初の車」という思い入れもあるのですが、このクラスの車種の中では、最高の車だったように思います。

ただいろいろひっ付けて豪華に見せているのではなく、質感も価格以上だったと、ぼくは感じました。
スイッチ類の感触に安っぽさは無かったと思いますし、実際に購入された人のほとんどが満足されたのではないかと思います。

とはいえ、20代前半の小僧が乗るには、やっぱり爺臭いようで、ぼくも当時の女友達にバカにされたのが悔しくて、結局111レビンBZ-Gを買ってしまったのですが…

…と、ふと、若いころの事を思い出してしまい、ちょっとほろり…

長くなりました。申し訳ありません。
コメントへの返答
2020年2月4日 22:43
自分の乗っていたクルマというのは、特別な感情となりますね。

先に登場していたBFファミリア、B12サニーも質感の高さに驚かされましたが、90カローラはこのクラスの質感の新基準を作ったように思います。
後期は、前期の不満点をほぼ解消した正しく進化と呼べるものでもありました。ここまでやるのかと、当時思ったものです。

90スプリンターのSEサルーンは、EL43ターセルを買った時のもう一つの候補でしたので、よく記憶しています。
90の後期のマスクは本当にスモールチェイサー風味でしたよね。私には、やややり過ぎに映ったのですが、妹はカローラよりもスプリンター派でした。

リミテッドは、100の試行もあってフルカラーホワイトでしたね。ホワイトの大流行が過ぎた時期でワインレッドの内装も全盛期を過ぎていましたが、この組み合わせで押していました。私は後期で追加されたダークブルー&ブルー内装がお気に入りだったことを思い出します。

この時期、このクラスも装備水準が一気に上がって、MXサルーンリミテッドでもエアコンを付ければフル装備でしたね。最多量販もこちらでした。
そして、3速ATが気になるとSEサルーンになるという構図。

純正パーツは一度凝り始めると次々ネタが思い浮かぶ循環になる訳でして。前車が正しくそんな作品でした(笑)。小物は一度の大出費とはならないものの、積み重ねると意外と金額が嵩んだりもしますね。

100がメーカー想定通りに売れなかった理由の一つに、90で満足感がほぼ満たされたからがあると思っています。比べると100の良さもあるのですが、それで代替するかというと、90で十分ではないかとなったのではないかと推測しています。

あの時代、特に若い時分には他人の評価は結構大きいものでした。今はきっとそんな風潮もないのでしょうね。
2020年4月15日 21:41
こんばんは。昨日90カローラ後期のブログでコメントした者です。

90カローラが登場する直前に、次期カローラのイラストが載っていて、かなりスポーティーになると思ってました。
実際に見ると、そうでもなかったと思います。

自分が40代になると、別に問題なかったと思います。
90カローラを運転した時に、全てに置いて70カローラを上回っていたことです。

室内の静かさや乗り心地において、90カローラは高級になった印象でした。
メンテナンス性や耐久性もとても素晴らしかったです。

100系になると、更に高級に磨きがかかってますが、1991年に登場した時にバブル崩壊して、カローラが売れないという記事を見ました。
90カローラのSEリミテッドが124.4万円
100カローラSE-Lが147,3万円

23万円値上げされたという内容ですが、90カローラの場合は、エアコンがオプションで、100カローラはSE-Lがオートエアコン標準でXE以下はオプションでした。

90の完全度が高いので、2000年代後半でもちょこちょこ見かけました。

10代の頃はカローラをバカにしてました。
免許を取ってから今まで、レンタカーや試乗会であらゆる年代のカローラを運転しました。
どれも共通しているのは、お値段以上の満足感です。
先代アクシオや現行カローラセダンやツーリングも同じです。

それからというもの、車を買い換えの時は、必ずカローラが購入対象になります。

コメントへの返答
2020年4月16日 20:46
こんばんは
コメントをありがとうございます。

90カローラのスクープイラスト、今となっては正直記憶おぼろげながらとなるのですが、80からは大きく変わることだけはわかった、そんな記憶が残っています。

80との比較だとデザインというよりは、プロポーションの違いが大きいですね。空力や空間等からの理詰めを連想させる80に対して、整って見せることを重視した90、そんな感想を持っています。80で行き過ぎた部分を70風味に少し戻した感もあります。

90は高級になった、80と比較すると強く感じたものです。ボディの錆、マフラーの腐食等、80の弱点だった部分は90において改善が図られていました。新興国でも同じ評価だったのか、90以降中古車輸出が顕著となっていきますね。

100の初動販売台数が想定を下回っているは当時の話題でした。バブル期の台数を基準に想定したことが理由の一つ。もう一つはやはり価格の割高感だと思います。先代比で中級グレードの吸引力が落ちたことも構成要素。メーカーも原因は分析していて、LXリミテッドを予定より前倒しで発売し、対処としていますね。

書かれているように、90との比較ではエアコンの標準を考慮すれば高くなかったと認識しています。サニーやランサー等の同級他車との比較だと内容を反映して若干高いお値段だったのも事実です。

お値段以上の満足感、これは歴代で共通するキーワードだと思います。この点が上手くやれた世代は、販売台数を伸ばしていますね。
110くらいまでは、少し上のコロナやカリーナが気になってしまう面はあって。今はトヨタ内のポジショニングで重なるクルマもプリウスぐらいしかありませんので、カローラ単独での検討ができる。そんなことが言えるかもしれませんね。

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