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2020年07月25日

1984年のローレルのカタログ(後編)

1984年のローレルをお題にした雑談を続ける前に余談を少々。

前編を掲載後、ローレルがオリンピック繋がりであることに気づきました。
決して意図的ではなく、偶然の巡り合わせだけなのですが、上手く嵌ったものだなと自画自賛。

念のため、自動車ガイドブックに掲載されていた、ローレルの車名由来を掲載しておきます。

引用ここから*****
ローレルの車名の由来は、月桂樹、月桂冠、栄誉、勝利を意味する英語。月桂樹はギリシャ神話のアポロの神(太陽の神)の霊木といわれる樹木。月桂冠は最も名誉ある地位の象徴。オリンピアの優勝者の象徴とされてきた。
*****引用ここまで

思い返してみると、グレード名のメダリストも、ローレルの車名由来だった筈で。だとすると、ノートメダリストは・・・以下略(笑)


今回も文字数が多いので、余談はこのくらいで後編に入っていきます。



代表グレードの紹介の後は、豪華さを誇るクルマらしく、装備の紹介となります。

中間グレードとなるグランドエクストラでも、フル装備の内、A/Cを除く、C/S、P/S、P/Wは標準装備。メダリストではさらにオートエアコン、高機能のラジオ&カセットステレオが標準となります。

メダリストのオプションには、光通信ステアリング(先に設定されたF30用の流用ですね)、デジタルメーター(掲載のないグランドクルーズでは標準)等、当時の先進装備が選択可能。X703兄弟とは異なり、デジタルメーターの装着車は少なかったように記憶しています。

A.S.C.Dは、標準ステアリング用のライトスイッチ組込式と光通信ステアリング用の2種類を設定。A.S.C.Dは単品装着可能かつデジタルメーターとA.S.C.Dを同時装着すると光通信もセットだったためのようです。部品統合の観点からすれば、片方だけでいいじゃないかとなりそうで、きめ細かい設定ですね。

同じく掲載のない最上級メダリストエミネンスでは、その他に世界初となるオートリフレックスミラーと日本初となるヘッドランプレベライザーを選択可能。設定の関係で同時装着は不可能だったようですが、どちらも今では電動格納ミラー同様、装着率が飛躍的に増えた装備でありまして、改めて見るとその先進性に驚かされたりします。

バンパーの設定の関係で、バックスキャナーはグランドエクストラのみのオプション。前期Y30も同様の設定ながら、リヤバンパーに大きめのセンサーを4つ吊り下げるというのは何とも大袈裟ではありました。


ここで私感を少々。
ローレルの装備自体は、このクラスらしく豪華なのですが、最大のライバルだったX703兄弟と比較すると、デザイン面でもう一歩かなの所が散見できたりします。

オーディオ、エアコン、デジパネ、何れも同乗者に自慢する対象となる筈なのですけれどね。比較用にX70のものを掲載。



両車間で機能自体の差はそれほど無い筈なだけに、見た目の差は何とも勿体ない感が強く。ここまでの日産の特徴の一つではありましたし、Y31以降は改善される部分ですけれどね。





カタログの最後はメカニズムの紹介です。
この部分はC32の特徴がありますので、少し長めに。

有名な話ですのでご存じの方も多いかと思いますが、日産は1983年にモデルチェンジしたY30セドリック/グロリアで、”高級車はV”と華々しくV6をデビューさせた翌年、このローレルで新たな直6を発表させるに至りました。

誰もが、長年続けたL型6気筒の後継はV6と思っていた中での新型直6の登場は、それだけでも驚きだったのですが、さらに驚かされたのは、”ターボはV6・ノンターボは直6”という設定。当時の「間違いだらけ~」では、「メンツなき戦い」と評されています。

どうしてこんな設定を?という理由は、当時のインタビュー記事から引用してみます。

引用ここから*****

高原 エンジンは一時すべて、VG型になるかと思っていたら、L20型の後継となる直6のRB20ユニットが登場して、意外という感じがするんです。VGと直6の2本立てにする経緯と、各々の特質をうかがいたいんですが?

西岡 V型一本に絞るためにVを出した訳ではないんです。Vエンジンは、直に比べて構造が複雑でメリットとしては、全長が短くて、剛性はよくて、音振的に有利ということと、かつFF化の時代で横に積みやすいということもありまして、6気筒の中でも高級と考えてます。今回もVと直ではVの方が高級感があると思うんです。
 日産自動車は日本の二大メーカーで、エンジンの開発力からいけば、6気筒を1つのエンジンに割切らず、今までの直6のノウハウをVに入れながら、両方のメリットを追求していけばいいんじゃないかと思います。日産には2種類やる力があると思います。直6は実用的で作り易く、当社の車のラインアップでは、2Lの6気筒でVGは一応主流なんですが、1つのエンジンでは物足りないんですね。そこで高級志向と実用志向のエンジンの2本立てでいくつもりです。
 特にローレルの場合は”セドリック/グロリアに乗りたいんだけど、取引先との関係からローレルにする”という感覚のお客様とか”大衆車クラスのブルーバードでいいんだけど、ドンガラだけでもローレルに乗りたい”というお客様があってワイドバリエーションなんですね。そのお客様の要望に応えるために、高いものから安いものまで揃える必要があるんです。6気筒の2LをVだけに絞ってしまうわけにはいかないんですね。4気筒との間に差が開きすぎますので。
 我々開発者としては、Vのターボ、ノンターボを載せる方が楽なんです。あえて2つにしたのはローレルという車が日産にとってメインの車種ですので、そのお客様のワイドバリエーションに応えなければならないということで、2つのエンジンを載せさせてもらいました。日本人はすぐ「Vと直ではどちらがいいか」ということになるんですが、そう簡単に割り切れるものじゃないですね。設計的にはVの方が、載せ易く、クランクシャフトの剛性がよくて静かになるだろうということですね。


高原 直6の場合はVにそういう面で劣るかわりに、シンプルにできるから価格的に安くできるということですね。

西岡 実用機能に優れるのは直6ですね。

*****引用ここまで

この時点のRBは、2Lのシングルカムのみということもあり、RBは実用志向という説明をされていますね。これまたご存じの通り、後にRBはエンジンバリエーションを拡げてVGとの並行設定的存在となっていきます。

同時に引用中の、「日産自動車は日本の二大メーカー」「日産には2種類やる力がある」、この辺りの自負に本音が表れているのかなとも。

ここは推測ですけれど、スカG=直6という認識が、L20を延命させ、RBの登場に至らせたと思っています。L20の延命が一足先に新世代の直6である1Gを掲げた3兄弟のシェア逆転を許し、6気筒の2本立てが日産の財務体質を苦しめた要因の一つだとしたら…。個人的名車認定のR32は、RBあってこそとは思うので、この時の選択を否定する一方ではないのですけれども。

今となっては、選択云々ではなく、二大メーカーの自負を遠くに感じてしまったりしますね。。。


新登場のRBの特徴についても引用で掲載してみます。

引用ここから*****

高原 RBで意外に思われたのは、最近のエンジンとしては大きいということなんです。V型から3Lまで排気量はカバーできるんだから、直6は2Lオンリーにして、もっとコンパクトになるんじゃないかと思っていたもんで。ある大きさとゆとりを持たせたのはどんなお考えからですか?

西岡 直というのは3Lまで考えてたんです。あえて直6をそんなに縮める必要があるだろうかと考えたんです。レイアウト的に考えてもエンジンの長さでエンジンルームの長さが決まるわけではありませんのでね。日本の法規制では、小型車は車幅が1700mmとなってますし、直を横にしないで縦に積むとすれば、エンジンルームのレイアウトは制限されるんです。補器類のレイアウトによってね。そういう意味で効率的に縦に積んで鼻の長さをエンジンで制限されない長さを割り出したんです。あれ以上短くしてもシュラウドが長くなるだけで、メリットはないですね。
 今回のRBエンジンで五感に訴えることを考えてるんですが、エンジンを短くしてやたら軽量化することは必ずしも車とのマッチングからすると音と振動的にはよくないんですね。例えばエンジンマウントを支える振動レベルを調べますと、振動レベルの少ないものは重量とか長さのバランスがうまく取れているんですね。ホントに車を考えたエンジンにしています。最終型のL20にしても、途中で大改良を加えていますので、初期型より19kgくらい軽くなってます。Vに比べれば若干重いんですが。前に述べた理由からです。


高原 長い間かかって改良を重ねてきて、これ以上良くするには新しくしなけりゃならないということで、RB型は今までのL20型の改良のノウハウの集大成なんじゃないかと思いますね。

西岡 ですから、新機構というのはないんですが、今まで積み重ねてきたノウハウの基本に忠実にやってきたら、あのようなレスポンスになったんです。

高原 クランクピン系を小さくしたり、カムカバーに樹脂を用いて新しいアプローチも見られますね。圧縮比をうかがいたいんですが?

西岡 9.5まで上げています。これも技術の蓄積の表れだと思ってます。

高原 ノッキングの方はいかがですか?

西岡 ノックセンサーをつけましてできるだけノッキングの限界まで使えるようにしてあります。

高原 ターボ以外にもE型エンジンでノックセンサーを付けたというようなアプローチのノウハウを使ってるんですね。今まで出してきた新世代エンジンのプラズマのよい所をつぎ込んで作った新しいエンジンですね。

西岡 Vを発表してから1年経ちますが、そのノウハウも使ってます。

高原 Vからフィードバックするのは具体的にどんなことですか?

西岡 燃焼室とかです。

高原 L20型では片持式のアームが、シーソー型アームに変わって一見大きくなってますので不利な気がしますが?

西岡 今回の方式のほうがよいんです、振動そのものがね。

*****引用ここまで

高原氏の念頭には、先行の1Gが確実にありますね。
1Gと比較した時のRB20は、明らかに大きく重い存在だったから、質問に至った。そんな構図です。

でも、この時の選択は日産が正解。
自動車税制の緩和により、2L以上の選択が容易になった時に、1Gには排気量アップの余地がなく、新たにJZ型を開発せざるを得なかったトヨタに対して、RBは排気量アップが可能でしたからね。

そのアドバンテージを生かせず商機を逃したというのは、これまで何回か書いていますので、ここでは割愛します。

RB20は後発のメリットもあり、当時の加速テスト等では、1G-Eを遥かに凌ぐタイムを残していたりします。ATの制御が電子と油圧の差もあり、速さでは確実にRB有利でした。


ハイパワーモデルは、3兄弟が1G-G(160ps)&M-T(145ps)、ローレルがVG20ET(170ps)の対決。もちろんスペック通り、ローレルが速かったわけです。
1G-GのATは、低中速のトロさが随分書かれましたし、M-Tは販売比率からして少数。このクラスではもはや主流となっていたATでは、その差も大きかったように思います。

CA18に関しては、走り云々という仕様ではありませんので割愛。
一つ取り上げるとするなら、オートマの比率が急上昇していた中にあって、この代から1800にも4速ATが採用されるようになったのは大きいかなとは。

LD28は掲載自体が略。
寒冷地では結構売れた筈なのですけれどね。登場時点でRD28は間に合わなかったという説明があったようで、事実、翌年夏に行われたY30のマイナーチェンジでお披露目されていますから、あえて表に出す必要を感じずだったのかなとは。


エンジンに続いてはサスペンション関係の話です。ここも引用から。

引用ここから*****

高原 サスペンション関係についてですが、従来も上級車は4輪独立系とリヤリジッドの2本立てなんですが、今回、その点について新しくつぎ込まれたものは?

西岡 今回、足回りでは、ステアリング系をラック&ピニオンにして、快適なドライブができるようにしました。それに伴ってフロントのサスペンション、ステアリング剛性が上がりますので、従来の後ろ足は鈍くしてありましたが、今回は前が速く反応しますので後もそれに合わせて早く反応するようにジオトメリーを変えてあります。簡単に言いますとアクスルステアがつくような格好にしてあります。

高原 全体的な傾向としては、ローアンダーステアが大きめの形になっているようなんですが、今までより速くなったとかステアリングの切れがシャープになったためですか?

西岡 そうです。ステアリングがトータルで弱アンダーなんで変えてないんですが、前の剛性が上がって切れがよくなったんで後もそれに合わせた感じです。切れ味が鋭くなりました。

*****引用ここまで

ローレルは元々、初代でラック&ピニオンを採用したものの、2代目以降リサーキュレーティングボールに変更されていました。
ラック&ピニオンが見直される契機となったのが、1979年登場の910ブルーバード。翌年に登場したレパードは、910のロング版と成り立ちからラック&ピニオンを採用したものの、その直後に登場したC31ではラック&ピニオンを採用せずとなりました。当時の専門誌には、その理由について書かれているものがあるものの、決定的なものではなかったように思います。

X603兄弟は、シャシーを先代からキャリーオーバーしていたため、こちらもリサーキュレーティングボールを踏襲。

ここでラック&ピニオンが出揃う形となります。
ローレルのステアリングに関しては、2670mmというホイールベースでありながら、最小回転半径4.9mという小ささも称賛したいところ。最小回転半径5.0mのX80ですら、相当小回りが利く印象でしたから、こちらは尚更でしょうね。


ここまでのローレルのサスペンション設定に関する、最大の疑問については、ズバリ聞かれていますので、そのまま引用。

引用ここから*****

高原 いつもローレルについて思うんですが、スカイラインでは全車に6気筒系は4輪独立懸架を採用してるんですが、ローレルはセダンのノンターボのは6気筒であってもリジッドアクスルになってしまうのはなぜですか?

西岡 Vのターボは全部IRS。6気筒のRBのノンターボのセダンの方は5リンク、ハードトップの方はIRSですが、その理由はローレルのコンセプトの中でハードトップのほうが走りの車で、かつVのほうがさらに走りの車ですからIRSなんです。ローレルの走りは”悪路走破性ではありません”ので、主に高速道路で車線変更するような欧州の高速道路の発達しているような走りをメインにしています。で、もう5リンクで十分だろうと考えてます。山坂の悪路をローレルのお客様は先ず走りませんのでね。日本的な走りの方向の車にはIRSということです。ローレルを欧州に持っていく2.4Lの車は全てリジッドです。

高原 今回はお客様から、4輪独立にしてほしいという要望はありませんか?

西岡 あんまりありません。走っていただくと、高速操安性はIRSと5リンクは差がないです。高速操安性は甲乙つけ難いですね。

高原 十分だからセダン系は全てリジッドということですね。

西岡 IRSのほうが原価は高いですから、5リンクのほうはその分、便利な自動装置をつけるほうがお客様にはよろしかろうと思います。

*****引用ここまで

ここも、元々初代は全車4輪独立懸架を採用していました。2代目で、セダンはリーフリジッド、ハードトップはIRSと分けられています。その後、リーフはコイルに変更され、セダンでも上級車はIRS、ハードトップでも4気筒系はリジッドという複雑な経緯を辿っています。

結果、この時点では4気筒系とディーゼルは全車リジッド。6気筒系は説明されている内容の設定とされています。

マークIIは、IRSの採用こそ3代目からと出遅れるものの、ボディ形状による分けはなく、上級車はIRS、中級以下はリジッドで統一。スカイラインもGTは、全車IRS。セダンメダリスト等で比較をしたときに、気になる点ではあったのです。

ここで取り上げた説明も、Y31登場時の対談やその後の経緯からすると、やや疑問に思うところはあるものの、この時点ではY30も全車リジッドですし、リジッドでも充分というのも、想いとしては確実に持たれていたのでしょうね。





最後に装備一覧表と主要諸元が掲載された裏表紙を掲載します。

グランドエクストラでも、ミドルクラスの上級グレードとほぼ同等の装備設定。メダリストだと、このクラスで求められる更なる上級装備が備わるといった違いですね。

ボディサイズは、ほぼ小型車枠の上限。ここに6気筒の2000を搭載するというのが、庶民の憧れであり贅沢でもありました。4気筒の1800はその一歩手前。


といったところで、いかがだったでしょうか。
ローレルが主役でありながら、何かと3兄弟を登場させてしまった感はありますが、当時の作り手・売り手・買い手、誰も意識しなかった人はいない筈なので、決して恣意的ではありませんと先ず言い訳を掲げつつ。

このC32ローレルですが、登場当初は結構売れていたように思います。ようやくの感すらあったRB20が好評だったことも大きいでしょう。何より当時は、ハイソカーブームの真っ只中で、このクラスが良く売れる環境が構築されてもいました。

しかしながら、ライバル車が強過ぎたのももう一つの事実。
3兄弟、メーカーの想定台数すら超えて、社会現象として分析されるくらいの存在となっているわけです。

実は3兄弟と比較をした時に、ローレルが決定的に劣る部分って、見当たらないんですね。性能面ではエンジン等、勝っていた部分だってあります。


で、販売台数で大きな差が付いた理由が何かと考えると。

思い当たるのは、装備の部分で一例として取り上げたデザイン等のきめ細かい仕上げの部分。今でもその風潮は残っていると認識するのですけれど、日本人の選定眼って、細かいんですね。スタイリングにしても、フォルム全体だけでなく、レンズ形状一つだけで好き嫌いが分かれたりします。内装のデザインだって同様。
この辺り3兄弟には、ローレル以上の細心さがあったのじゃないかなと。
もしかすると、個々は微妙な違いなのかもしれませんが、積み上げると大きな違いと判定され、販売台数に反映した。そんな風に思えるんですよね。

もう一つは、ハイソカー路線に振れたR31スカイラインの存在。
C32から約1年遅れて登場したR31スカイラインは、ご存じの通り、歴代で最もローレルに近寄っています。ツインカム・シングルカムの両方にターボ有無の4形式をRBでずらりと並べ、内装にはボタン引きルースクッションまで選択可能とされては、先発のローレルは霞んでしまいがちとなってしまいました。

C32以前も、登場順はローレル→スカイラインとなっていて、大なり小なりの影響はあった筈なのですが、コンセプトまでが粗方重なってしまうとなると。C32にとっては不運だったと思います。


その後は、フロントマスクを一新するという結構大きな規模のマイナーチェンジを実施。デザインとしては、前期に日産らしさがある一方、後期はこなれた感を受けます。一般的には好意的に受け入れられた変更かなと。RB20DETを新たな最上級として迎え、VG20ETの立場を微妙にしちゃった辺りは、見解が分かれるかもですけれど。

あとは末期に向けて魅力的な特別仕様車をいくつか出した後、C33の登場に至ります。
その間、何より日産という会社が大きく変わっていますね。

C32は、セダン・ハードトップ、直とV、IRSとリジッド、国内と輸出、ここにローレルとスカイラインを含めてもいいでしょう、色々要素が絡んでいました。これがC33(とR32)では、選択と集中が行われてスッキリと整理されています。

C33は、スッキリとしたことでコンセプトや商品像が明確になりました。とてもスタイリッシュで、少なくとも登場時点では3兄弟に劣らない商品性がありました。C33とR32、私は歴代で最も輝いていた世代だと思うのです。

もっとも、そう書いた上で、C33へ変わる際に切り捨てられた部分も惜しかったりはするんですけれどね。X80セダンを長く偏愛した身としては、ローレル最後のセダンとなるC32は、X80と重なるものが多過ぎて、見過ごすことはできません。

このセダン、営業車のみが10年近くのロングセラーとなった後、クルーがコンポーネンツを引き継ぎ、ローレルの車名が消された後も花を咲かせ続けることとなります。


C32は、日産の混迷期の登場と見做されることもあり、注目を集めることは少ない世代かと思います。でも、こうして調べてみると、色々興味深い部分も存在しています。拙ブログが再考される切っ掛けとなれれば、ありがたく存じます。

文中のX70の画像の引用:CARandDRIVER誌、1984年10-26号 DRIVING REPORTより 
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Posted at 2020/07/25 21:46:09

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この記事へのコメント

2020年7月26日 4:50
こんばんわ。

後編も興味深く拝読させて頂きました!
登場当時の開発者のエピソード、その後(マイナーチェンジ後に)矛盾するような内容もあるんではないか?、と思うことも強気に発言っされているところがさすがです。

私もT社のX7系に3台、R31の2ドア2台とR32の2ドア1台にC331台乗りまして、両車(両社)それぞれ長所短所があったりしますので、販売台数の差はやはり『販売のトヨタ』が功を奏したのではないかと思います。

それにしましても、昭和末期、80年代のクルマは最高傑作だと私は思います!
コメントへの返答
2020年7月26日 5:50
おはようございます

月刊自家用車誌に毎月掲載されていた車種別総合研究。その中でも、開発者との対談は、とても読み応えのある内容でした。その時点の最適解も、後から矛盾が生じてしまうのは仕方ないのでしょうね。

実力差=販売台数の差ではありませんね。この辺りから新車の開発にマーケティングが入り込んでいて、トヨタの方が上手く分析できていたのかなと思います。

50年代末のアメリカ車と同じ意味で、80年代の日本車は黄金期だったと思います。作り手も買い手も車に夢中になっていた佳き時代ですね。
2020年7月26日 6:31
おはようございます。
前編後編とも興味深く拝読させて頂きました。

全く縁のなかったC32ローレルですが、思い出と言えば自分が小学校に入学した年にデビューしたことでしょうか(笑)
当時、父親が買ってくる自動車雑誌を見て120クラウンと70三兄弟のスマートで流麗な雰囲気のスタイルに対して、Y30セドグロ、C32ローレルは今の目線で言うとマイルドヤンキー調スタイルに感じました。現代のそれとは違って色使いとかは優しさというか温かみを感じますがね(笑)

何気に従来のSGXや後のクラブSに通じるVターボ・グランドクルーズ、特に前期型のが好きだったりします(笑)往時は見た記憶すらないグレードですが当時のカーセンサーを読み漁ってみるとタマ数は少ないですがボディカラーを含むオーナーの拘りを感じる仕様多数で三兄弟とは違った個性を感じさせられました。
コメントへの返答
2020年7月26日 8:11
おはようございます
前後編共に長文となり恐れ入ります。

生年月日を拝見しまして、2世代後で換算してもらうと感覚が合いそうです(笑)
当時の自動車雑誌のデザイン評が書かれているような感じでしたね。今視点で振り返ると、ハイソカーの枠内の大同小異なのですが、その小異が針小棒大的に書かれていたように思います。
当時のマイルド(?)ヤンキー調は、メーカーのお膳立てではなく、オーナーの購入後に委ねられていた部分が多かったかなと(笑)

前期のグランドクルーズは、専用装備も多くセドリックのFタイプ的要素が入っていますね。Fタイプ同様、販売比率は少なかったようですが、売れ筋のメダリストではなく、あえてこのグレードを選ぶのは間違いなく拘りの選択。白い3兄弟が溢れる中で個性を主張するのは、高級車の選択として共感できるものがあります。
2020年7月26日 8:22
おはようございます。

高原氏のインタビューで、直6やV6との併存や、独立サスの使い分けについて開発者に質問しているのは面白いですね。実際は社内の他車種との住み分けなど大人の事情があっても、そうとは言えない中での回答は、なかなか興味深いです。

仰せの通り、エアコンやオーディオのスイッチでだいぶ損をしていると思います。エアコンは3兄弟だとX60系の手法ですが、ライバルはすべてプッシュスイッチに移行していますし、オーディオもX70前期はラジオとカセットが別系統でスイッチが用意されているものの、かえってボタンが多くてハイテク感があり、立派に見えます。
カセットの選曲機能など、どれだけ使われたか疑問ですが、このクラスは上等に見えることが大きいですね。

また、家にX60やX70の1800があっただけに、どうしても1800に目が行ってしまうのですが(笑)、カタログでのCAエンジンの紹介はイラストもなく寂しいものですね。ラジオも前編に出ていましたが、まだ機械式。過渡期の時期で、翌年に出たサニースーパーサルーンでも電子式になっていたので、途中で入れ替わったかもしれません。

前編で触れられていたようにブルーバードやコロナから数万円アップならば、1800は相当お得に感じられます。排ガス規制最中のクルマからの代替なら、非力感も気にならずか…もっとも、1Sを積んだマークⅡは飛ばさない父でも、家族総出の山坂道だと「力がない」を連呼していまして、同じキャブ仕様のCA18も同様だったと思われます。

それでも、父は平日の通勤は1名乗車で平たん路でしたので、パワー不足を意識することはなかったようで、大方の方々はそんな感じであろうと。そうであればやっぱりお得ですよね。

当時の曲面採用の150コロナ(後期EXサルーンに伯母が乗ってました)はもちろん、角張ったU11ブル(後期の1600ですが、別の叔母が乗ってました)と比べても、駐車場で並べれば相当立派に見えて、数万足してよかったとニンマリしたお父さんちもいたんだろうなと思います。そういう時代でした。

ローレルはC31のグランドエクストラで、年式は多少前後しますが、父の実家に上記3台が揃うことがあり、ローレルと、ブルやコロナが大して値段が変わらならないとは子どもながらに思わなかったので…。

そんな中、最後まで細かい話で恐縮ですが、1800のタイヤサイズが差別されていないのに目が行きました。X70は60に引き続き、1800は175SR14で、インチ数は変わらず、幅が1センチ細いだけですが、どうして見た目はずいぶん違ったのです。175SR14はタイヤが細い分、横から見るとゴムが丸く分厚く見え、正直格好がよくありませんでした。

父はホイールはあのキャップがイヤで新車購入時に社外のアルミにしていたものの、タイヤは純正を流用しており、洗車でノータッチを吹き付けるたびに、ゴムが厚いタイヤだと嘆いていました(笑)。
その後、タイヤを変える際にオートバックスのお兄さんに185/70R14を勧められてそちらにしていますが、80タイヤと70タイヤでこんなに見栄えが違うのかと小学校6年の私ですら驚いたものです。

実に細かい話ですが、ここを差別しなかった日産を称賛したいです。思い入れの深さゆえ、コメントが長くなり失礼しました。
コメントへの返答
2020年7月26日 13:30
こんにちは

大人の事情を察して、質問しにくい筈のことを聞いていますよね。答える方も掲載を前提にしながらも、時折本音が垣間見える部分があって、読み応えがあるかと思います。

C32は、X60を相当研究していたのだろうと推測します。X70は、主査の談で、上級グレードのオーディオにコストをかけたとありましたから、サテライトスイッチも含めて、見た目の高級感ではクラスを超えるものがありました。出力や機能は負けないとしても、C32が不利だった部分ですね。このクラスは、同乗者の羨望が結構大事でありまして(笑)

インタビューもそうですが、このクラスを1800で買われる方はエンジンを気にしないから、ということなのでしょう(笑)
当時は、電子ラジオが普及し始めた頃で、X70の中級は電子ラジオを採用。ただしカセットレス。ローレルは機械式ラジオながらカセット標準。価格が厳しい中で悩ましい選択だったろうなと。

コロナやブルーバードの最多量販はもう一グレード下でしたから、そことの比較だと価格差はあるとなるのですけれどね。上級グレードは付加価値が入ってきますし、売る方も表示価格は、相当意識していたのだろうと思います。

エンジンは書かれているように、比較対象をどこに置くのか、あるいは割り切れるのか、でしょうね。
FF化で軽量化されたBCと比較すると、同じ1800で約150kgの重量増ですから、パワーを求めるのは酷かなと。それでも4速ATも選べますし、13TやZ18の時代からすれば、十分走ると評された筈で。

当時は、クラウンやセドリックが頂上の山があって、皆頂上を目指していましたから、一クラス上というのは相当魅惑的な響きですよね。売る方もそれを擽るのが上手かったですし(笑)

ローレルのタイヤの件、実は私もタイヤでコストを抑えなかったのだなと感心したところです。
175SR14の縦径は195/70R14と同等で、185/70R14だと10mm前後小さくなりますから、書かれている件はそのとおりとなるかと思います。
このクラスは、重量増対応なのか、3代目辺りから、それまでの165SR14に替り175SR14が使われ始めた一方、70扁平はワイドタイヤの弊害が考慮されて185に留めた影響ですね。ソアラが2800が想定以上に売れたことで、ターボを追加する際に6J-14のホイールの確保に苦労したエピソードがあったくらいですから、今とは隔世の感がある部分ですね。
2020年7月26日 10:12
今回も長文ご苦労様でしたm(_ _)m

初めて気付いたかもしれません。
84年登場のローレルはC32型なんですね。
C31型だと思い込んでました(^^;;
スカイラインと揃えて考えてしまうと恥をかきますね・・・

アタクシも当時はローレルよりはマーク2三兄弟派で、絶壁日産デザインを軽蔑してましたが、最近はそれが妙に懐かしいです。
味があるなあと。
前期と後期、いま選ぶなら前期ですね。

しかしバックスキャナーには度肝を抜かれましたΣ(゚д゚lll)
アタクシ、レガシィには2代続けてバックソナーを付けてますが、このローレル用は、さすがに装着を躊躇わせるモノがあります。

当時はローレルも高額な印象がありましたけど、いまとなっては、あの頃に一度6気筒に乗っときゃよかったなーと思います。
コメントへの返答
2020年7月26日 13:40
お気遣いありがとうございます。最後まで読み捨てられない内容となっていれば、幸いです。

ローレルは初代でC30を使っていたため、4代目の採番でC31とされているんですよね。同じような例だと、サニーとパルサーも一番違いだったりしますね。

今振り返ると不思議なくらい、当時の自動車雑誌は日産のデザインを酷評していましたよね。
今となっては、当時のやや無骨なラインに日産らしさを感じたりします。その風味を求めるなら前期となるのでしょうね。

トヨタはコロナやカリーナでバンパーに埋め込みましたが、日産はそのまま吊り下げましたね。同じような評価だったようで、装着車はまず見かけなかったように記憶しています。

初期のブログで6気筒が簡単に買えなくなりそうと書いたことがあるのですが、本当にその通りになってしまいました。
少しの背伸びで6気筒が買えた佳き時代ですよね。
2020年7月26日 11:59
今回取り上げられている開発秘話、長年の疑問(一般的にはどうでもいい事)が氷解したものが(笑)

1点目は日産のV6/L6のヒエラルキー。
RB登場時、それまで日産はV6こそ高級/高性能と宣伝してましたから、何なの?と中学生の自分は思った思い出が。
書籍『日産V6エンジンの進化』ではVGをベースとしたディーゼルの計画も当初あり、ブロックの過大強度はその名残と記されています。
当初V6一本でいくところ、日産自身が普及版と定義するL6をもと途中で変更になり、それならディーゼルはL6で、となったのかもしれません。
もしそうならRBエンジンが日産V6ディーゼルの芽を摘んだ、とも考えられますね。当時欧州でも乗用車V6ディーゼルは出ていませんでしたから、もしVD30型でも出ていればRV車などへの車種展開の幅が広く、日産のその後のエンジンラインナップが変っていたのみならず、その分野で世界をリードしていたかも、と妄想したくなります。
Y30セド登場時、ライバルクラウンを居住性で凌駕するつもりがL6ディーゼル搭載でV6のメリット生かせず、との評を見かけた覚えがります。でも書かれている通り当時はまだ長いエンジンフードの『見栄』が必要で、結局V6のメリットは殺さざるを得なかったのかもしれませんね。

2点目はIRS。
以前からローレルにおける後輪の懸架とブレーキの設定基準の理由は謎でした。60後期以降のマークⅡ系がエンジンとシャシを揃えている(LGでリヤディスクになるのは80以降の例外あり)のに対しすっきりしませんでした。
多くはHTのメダリスト系を購入したので関係なしなのでしょうけれども。
もっともこの判断は妥当だったのか、ディーゼルながらIRSを備え、R31ではメダリストと同格のGTパサージュも用意したスカイラインですが、販売台数では明らかにR31<C32で、次期C33でメダリストをも用意したローレルに対し、R32ではディーゼル撤退に繋がっていきます。
コメントへの返答
2020年7月26日 14:13
当時の振り返りでも、ここまでの話は先ず出てきませんからね。そもそも資料が残っていない気もしますし。
長年の疑問が解けたのは幸いですが、全く役に立たない知識だと確信もしています(笑)

このインタビュー記事でも足らない気はするのですけれどね。
日産はV6に相当入れ込んでいた時期があります。トヨタと逆転する最終兵器的な。恐らく、当時表明していた「セドリックとZ以外は全車FF化」の話も絡んでいて。
ただ、この話、当時多かったスカイラインファンからは相当反発もされています。L型のラインも使えるしということで、RBはローレル&スカイラインのFR継続とセットで急遽立ち上がったのだろうと推測しています。その裏には開発拠点が2か所だった時代の名残もありそうで。
LD28が先にありましたから、L6の新開発が立ち上がった時点で、V6ディーゼルは凍結になったと考えるのが自然かと思います。
VGとRB、本文にも軽く書きましたが、IF話が色々浮かんでくるところではあるんですよね。
LD28でディーゼルの可能性を示しながらも、日産はその後ディーゼルに冷淡だったのが残念に思います。
RD28Tも需要がありそうだったのに、末期まで登場することはありませんでした。
Y30は、規制緩和もあってホイールベースを延ばせましたから、エンジン側で居住性に寄与する必要は感じなかったかも、ですね。ディーゼルだけでなく6気筒プロパンもありましたから、V6特化は決断しづらかっただろうなとは。

実はノンターボメダリストは、リヤディスクからリヤドラムに落とされていたりするんですけれどね。
商品性よりも性能上問題なければいいじゃないか、と判断されていたのでしょうね。当時のバイヤーズガイドで多く指摘されていた点ではあって、IRSかBピーラーかライターを悩ませていますね。
本文では略しましたが、C33も当初はリヤリジッドを残す想定だったものの、主査の「リジッドは内股でカッコ悪い」の一言で全車IRSとなった経緯があります。R32がディーゼルを落としたことも含め、選択と集約が冴えていた当時の日産らしさを感じるエピソードだと思います。
2020年7月26日 14:23
こんにちは。

当時の父の仕事用クルマがブルーバードマキシマセダン(ルグランのNA)からC32ローレルセダン(後期のRBメダリスト)、そして81前期セダン(ハイメカグランデ)と変わっていくのですが、ローレルセダンは親戚がC32前期HTの2000グランドエクストラに乗っていて、同じ営業さんから購入したのを覚えています。

ローレルは、こうして見ると日産ヒエラルキーの中でも本当に中間管理職的な位置にあって、上の要求と下の要求を同時に満たさなくてはならなかった、難しい商品でもあったのですね。確かに、X7#との差は大きくはないのですが、我が家には丁度71ツインターボとC32後期セダンが同時期にガレージに収まっていた時期があり、比べて見ると確かに細かいデザインの差がチリツモとなって、商品力の差になっていたような気がします。
父は、よくリヤのトレッドの差を言っていた記憶があるのと(ローレルのほうが狭い)、あとトランクのキーシリンダーのカバーがローレルだと手で元に戻さなくてはならないなど、本当に細かい点を指摘していました。また、センターコンソール周りでトヨタは車格感みたいなものを作っていましたよね。ローレルは、その辺りも少し弱かったです。

余談ですが、親戚の2000グランドエクストラは、横浜53ナンバーを継続しながらまだ現役で乗ってます(笑)確か、やっと3万キロになったくらいです。
コメントへの返答
2020年7月26日 19:19
こんばんは

6気筒セダンを乗り継がれていたようでとても羨ましく、また選択肢の多かった佳き時代を思い返したりもします。

掲載は割愛しましたが、西岡さんは、ローレルは運転する人にとって最高の車、セドリック/グロリアは後ろに乗せる車という言い方をされています。三坂さんがY31をやる前に主流だった認識ですよね。メインかつ最高だから、広く要求を満たす必要があったのでしょうね。
120クラウンからセルシオに至るまでのトヨタは、微の領域に近い所まで詰めていましたから、比べてしまうと日産は分が悪かった気がします。買う方も高級車という思いがあるだけに、厳しく見ていたのかな、とも。
GX71は、初代ソアラ譲りのリヤサスということでトレッドを拡げていますから、リジッドのローレルとの比較では、ご指摘の通りとなりますね。数値としては40mmぐらいの差です。
日産は、フロアATでは足踏みパーキングブレーキの採用をY31まで見送っていましたね。トヨタは上級車に足踏みを採用することで、ATだけコンソールを大きくしましたし、さらにDOPでマルチユースコンソール等の設定もありました。

前期のグランドエクストラとなると、今となっては絶滅危惧種に思います。それで走行3万キロ。永く現役でいることを願って止みません。
2020年7月27日 20:40
おばんです。

実は我が家で日産を乗り次いでいるきっかけとなったのが、このC32ローレルのHT・RB20Eメダリストだったりします。

ずっとトヨタ車ばかりを乗っていたのですが、母が「マークⅡよりローレルがいい」となって購入をしました。

もし、自分がC32を買うとなると、セダンの1800グランドエクストラでも「個人的には十分」と感じますけどね。
コメントへの返答
2020年7月27日 22:24
こんばんは

このクラスになると、一度気に入れば、リピーターとなる確率が高いように感じます。

何が購入の決め手となったのかは不明ですが、両車を比較した時にローレルが優れる点があり、購入後も期待を裏切らない車だったのでしょうね。

HTのRB20Eメダリストが当時の最多量販グレードでした。ローレルの持ち味と価格のバランスが一番取れていたグレードかと思います。
2020年8月1日 22:27
こんばんは。
この車が発売された頃、ちょうど車に関心を失っており、後期型になってローレルの存在を思い出したほどでした。後のC33の頃と異なり、この頃のこのクラス車は、まだまだ車にスポーツ性能は求めない頃だったように思います。ファミリーレストランがようやく都市郊外に出来始め、この種の車に乗って家族でファミリーレストランに行く、そんな使われ方が多かったのではないか、と思います。
全体的なまとまり、という意味では、徳大寺氏はC31ローレルを押していましたが、私はX60チェイサー後期型H/Tなどがシャープで格好よく見えてしまいます。もっとも、車は乗ってみないと本当の評価は出せませんので、あくまでも見た目の好みのお話しです。
コメントへの返答
2020年8月2日 6:40
おはようございます
このクラス、スポーツというかスポーティ仕様は、排ガス対策期を除けば、歴代少数派ながらも設定は継続されています。オーナー向けの最上級、また同クラスにスカイラインGTが存在した影響もあるかと思います。
もちろんメインターゲットは旦那衆で、ファミレスは結構重要なキーワード、後はテニス、ゴルフ等でしょうか。
徳大寺氏のX60とC31評は、末期のL型やリヤサスの設定をボディ別で分けたことを批判しつつも、ゴテゴテ感のない後者を推されていました。X70以降は、絶対的な性能云々より社会現象化したことへの解析に軸足を移しています。NAVI誌の創刊と重なる時期で、自動車評論が社会を絡めつつで書かれるようになっていきます。

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