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2018年07月16日 イイね!

トヨタの3台の新型車

お台場にてランチの後、メガウェブにてようやく(?)トヨタの新型車3台とご対面してきました。

ここ、各種仕様が一度に揃うため、比較にはよいのですが、夏休み期間中の3連休ということもあり、この地域全体で大変な人混み。室内に座るのはもちろん、撮影するだけでも一苦労。じっくり細部を見るのは当然無理な状況でありまして、簡単な(?)感想といたします。

先ずはこちらから。

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6年半ぶりにモデルチェンジされた新型クラウン。
こちらは、アスリート系の後継と目されるRS Advanceとなります。
長年続いた、太いCピラーとロングデッキの組合せは、6ライトウィンドーとショートデッキへと一大変革を受けました。伝統的な”セダン”が、今風の類別で言う”グランクーペ”あるいは”スポーツバック”に変わったという言い方でもいいかもしれません。

BMWやアウディ等からの影響は否めないものの、ハッチは切らずというのはこれらとの大きな違いであり、一つの主張でもあります。

恐らく今のトップモードであるはずのこのスタイリング、私的にはこれらを思い出させずにはいられなかったりですが。

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上から130、170、190のコロナリフトバック(画像は全て輸出仕様。170と190の国内は”SF”の呼称アリ)。
当時の国内ではセダンの影に隠れてしまいましたが、今改めて見返すと先進的なスタイリングだったんだなと改めて感心させられます。

ここでこれらに触り始めると脱線したまま戻れなくなりそうなので、本題のクラウンに話を戻しますが、ビッグキャビンとショートデッキを対比で見せつつ、その間を強く傾斜させたリヤウィンドーで繋ぐこのスタイル、これまでのセダンを見慣れた目には新たな主張には映ります。
ただ、このスタイル、コロナの4ドアと5ドア間で比較すると解りやすいのですが、Cピラーの後端が後ろとなることでキャビンの量感やルーフラインの流麗さを表現できる一方、相対的にホイールベースが短く映ってしまったりします。今回のクラウンもスタイリングだけなら、リヤタイヤの位置をもう少し延ばした方がバランスは良かったと思います。実際にやろうとすると、前出しされたフロントタイヤ&1800mmを死守した全幅により、大きくなった最小回転半径がより大きくなって無理という判断となってしまうわけですが。

もう一つのポイントはリヤの居住性&トランクの使い勝手でありまして、確実にスタイリングのシワ寄せとなっていることを感じました。
後席に収まりますと、トルソー角をやや後傾させつつもヘッドクリアランスはギリギリ(サンルーフ付は頭が天井に触れる)ですし、天張りを黒に変えたことと相まって閉じ込められ感はかなりのものです。
トランクは、開口面積が本当に最小限。計りはしませんでしたが、W204より小さく感じたくらいです。容量自体は奥行きがあり、それなりの数値のようですが、その奥の方はホイールハウスの影響も受けていまして。これ、イメージとしては需要の多そうなゴルファーからは苦情が出そうな域の気がします。このクルマこそ積載方法を図示しないといけないような。
この後席とトランクって、あまり質疑を見かけませんが、フリートユースを相当見切った結果のように見受けます。
推測のとおりだとすれば、それが何よりクラウンの大きな変革なのだと思います。他方、メーターやインパネのレイアウト等には、これまでの様式を残している部分がある辺り、これはまだ変革の第一歩ということなのでしょう。
この変革の理由が、クラウン自らの事情ではなく、ミニバン・SUV・輸入車等の周辺状況故というのも、クラウンを迷わせる理由でしょうね。

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 クラウンもう一枚。右手前はRS AdvanceにTRDパーツを追加した仕様で、左奥はG-Exective。
メーカーとしては、右が売れて新たなイメージを構築してほしいのだろうと推測しますが、私はこれまでもアスリートよりロイヤルを支持すると書いたとおり、今回も左にクラウンの本来の良さが表れていると思います。
ユーザー層が大きく異なるであろうこの2台をディテール部分の変更くらいで同時に売らなければいけないのは、クラウンを悩ませる一因でしょうね。



クラウンが長くなりましたが、続いてはこちら

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20年以上の時を超えて、フルモデルチェンジを受けたセンチュリー。
こちらは変更の主な理由が自身ということで、非常に理解し易くかつ賛同もしやすい仕上がりだと思います。

私的感覚では、もう少しAピラーを起こしたいですし、トランク部分も延ばしたいですが、旧LSからの流用による制約かなというのは推測。

旧型以上に縁の遠くなったクルマですので、あまり触れませんが、「上品・(和風の)高級」を判っているなとは。
盾の如き巨大グリルでもなければ、レンズの造形や繋がりのないキャラクターラインで存在感とやらを主張することもありません。ということは、その逆は・・・以下略。各々の要望に応えるを理由にして、確信犯でやっているということなのでしょうね。昨今のデザインテイストとやらに食傷気味の身としては、心落ち着くものがございます。

クラウンがああいった変わり方をした今、こちらの縮小版の需要がありそうですし、それを問うてみるのも一石と書けるのは、外野の気楽さでしょうか。



最後はこちら

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クラウンと同時に発表された、カローラスポーツ。
こちらは廉価グレードのG”X”にアルミホイール等を追加した仕様のようです。

こちらは、ゴルフという基準車があるのと、国内はほぼ新たな開拓ということで、クラウンよりも狙いが明確に感じます。また、成り立ちや主張への理解もし易く。
カローラ直系の2BOXとして歴代を振り返ると、FX→ランクス→オーリスを経た後、新たにスポーツを名乗ることとなったわけで、その主張の仕方やスタイルの紆余曲折ぶりが何とも・・・、だったりはしますが。これ、ハッチバック=スポーツとは思えないこともあって、再びのFXで良かったと思うんですよね。狙いは当時と同じようなところですし、セダンとの順番が逆になったということだけかと。

このクルマ、トヨタ内の関係でつい語りたくなります。
セダンやフィールダーからの変わりようというのは、ようやく今の時流に追いついたということ。今まで国内仕様として割り切っていた(違うのを承知で作っていた)ものが、何であるのかを静かに主張しています。

また、同じTNGAから生まれたプリウスやC-HRとの対比でも、このクラスとしての整合性や合理性はこちらにあると思えるところです。言い方を変えると、このクラス・価格帯で選択してもいいかなと思える存在がトヨタの中にようやく登場したという所でしょうか。これのセダンには、かなり期待をしていたりも。

そんな目線で座ってみたものですから、苦言も少々。
内装は、色々種類がある中では、やや追加価格は張りますが、中間グレードのサドルタンの革がちょっと高級風味も感じさせて、好ましく思えました。ところが、このシート、マニュアルのみでパワーは選択不可。トヨタの共通モジュールシートはマニュアルだと座面前端が固定となるため、座面後ろを上げると頭上がきつく、下げると膝裏が圧迫、今回も私のポジションの好みとは合わず。プリウスはパワーシートの設定があるのですから、この設定で十分という割り切りが何とも勿体なく。オートワイパー・自動防眩ミラーの設定と共に追加要望といたします。
シートといえば、座面長ももう少し必要。基本骨格の変更はダメでも、可変長という選択もあるような。

もう一つ気になったのはドアミラー。
サイズが元々大きく、横方向は鏡面の中ほどを尖らせていてそれが更に顕著。ミラーtoミラーの寸法も増えますし、ややデザイン優先が過ぎるのではないかと思った次第。これ、フィールダー等と比較した時に、車幅が増えていることと相まって運転のし難さを感じさせる要因となってしまうのではと危惧もしますが。

実際に乗ってみると新たな印象もあるのでしょうが、パッケージングとしては改善点を挙げつつも、不可は感じませんでしたし、イイ線は突いているのではないでしょうか。前にも書きましたけれど、このクルマ、従前からあるアクセラやインプレッサにもいい刺激となると思えるんですよね。一足先に登場したシビックと合わせて、今このクラスは粒揃いであるとも言えます。輸入車に目を向ければ、値引き拡大中のゴルフ、Aクラスも範疇に含まれてきそうですし。


以上、本当に久方ぶりの新型車雑感をお送りしました。


【コロナの画像の引用元】
FavCars.com
Posted at 2018/07/16 10:23:07 | コメント(8) | トラックバック(0) | 新型車雑感 | クルマ
2016年11月23日 イイね!

マークXのマイナーチェンジ

昨日、トヨタ マークXがマイナーチェンジを受けました。

直接の関係こそないのですが、セダン好きかつ以前に「コミ300万セダン」という話題で取り上げたクルマですので、軽く雑感を記しておくことにします。


このマイナーチェンジ、メーカーからのプレスリリースが見当たらずのようですので、公式発表資料としてはここになるのでしょうか。(参考リンク:商品解説開発責任者インタビュー

主な変更内容として挙げられているものの内、デザイン変更についてはきっと評価が別れるのだろうな、基本性能の熟成についてはきっと良くなったんでしょ、ということで触れずにおきます(笑)


残りの2つ、先ずは従来設定されていたラグジュアリー系のプレミアムに替わり、新たに上級スポーツとして新たにRDSが加わった点から。

ラグジュアリーセダンに魅力を感じる自分的にはやや残念な変更ではあるのですが、Dセグメント以上のセダン系が全般的にスポーティ志向を強める中では仕方がないのでしょう。何せ、あのクラウンも現行に至って、ついに後発のアスリートが伝統的なロイヤルの比率を上回っているとのことですし。

マークII時代に遡って当て嵌めると、ツアラーがグランデに取って代わったようなものと考えれば、結構感慨深くもなりますかね(笑)



エンジンは、今回ダウンサイジングターボへの換装や3.5Lの廃止という噂もありましたが、結局従来と同じV6の2.5Lと3.5Lが残される形となりました。2.5Lに関しては、社内他車の換装が進んだことで、クラウンロイヤル共々残った形です。

ここはもしかすると意見が分かれるかもですが、私はこの継続に賛成を投じます。今やマークXの大きな魅力となっている、抜群のコストパフォーマンスに貢献できるのはV6・2.5Lなのです。実性能なら直4・2.0ターボとなりますが、それに伴って価格が上がってしまっては、マークXの場合、あまり旨味がないかと。



おそらく作り手は、スポーティを強調して上級グレードへ誘導したいのだろうと推測しますが、価格表と主要装備一覧を並べての私的結論としては、最廉価のFパッケージに最大のバリューを見出します。オプションが限られますので、どうしても外せない装備がある場合のみ、上位を選択というのが良さそう。グレードが上がるほど他車の価格に近付いてしまいますので、そうなるとマークX以外にも目移りしてしまいます。

話をFパッケージに戻しますが、ここ最近、新車のお値段って上がる一方だなと思わされる中では、セフティセンスPが付いたことでやや価格が上がったとはいえ、それでも税込約265万円って、相当なお買い得価格に映るわけです。

開発責任者の方が挙げられているライバル車の中でも抜群の価格競争力(唯一価格で対抗できそうなのはティアナXEのみ)でありますし、一クラス下のプレミオですら、2.0だと約240万円~と書けば、ほぼご納得いただけるでしょう。ジャンルは異なりますが、86だってGのATだと同じくらいの価格となりますしね。

D・Eセグメントのセダンという視点で評価すれば、レーダークルコンが全車速対応でない点や今時アイドリングストップすら備えない点は指摘に至る事柄かもしれませんが、265万円のセダンだと思えば、それらも十分許容範囲だと思います。逆にある程度の割り切りがあるからこそ、この価格とも言えるのです。


それと、Fパッケージとは価格や性格付けは異なってきますが、最上級3.5も同様に他車比ではかなりのバリューであることを強調しておきます。これも8速ATとか言うのはやめて、今の価格を享受するのが正解かと。


こうして書いてきて改めて思うのは、300万セダンの時に触れたとおり、今のマークXって、末期のKP61スターレットと同じような状態なんだなということ。あのクルマも、ライバル車が変っていく中でしぶとく残って、その走りやお買い得感を強調したクルマでありました。


おそらく、そんなに遠くない将来、マークXは現在の形から大きく変わらざるを得ない状況にあることは間違いないと予想しています。きっとその時には、クラウンロイヤルに残るV6も消えることになるはずです。そうなると、FRセダンを購入するには最低400万円、さらにV6もとなると500万円は必要ということにきっとなってしまうことでしょう。


そう考えれば、採点は自ずと甘くなる、そんな微妙な立ち位置にあるのが、現在のマークXですね。
Posted at 2016/11/23 23:02:17 | コメント(8) | トラックバック(0) | 新型車雑感 | クルマ
2015年03月06日 イイね!

「C200 Exclusive Line Limited」の話

ブログネタにすることが予想されていた気がするのですが、やはり書かずにはいられないのです(笑)

「オリジナル顔」という表現は、意見が分かれそうですね。

以下、carviewからの転載

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メルセデスCクラス限定車を発売 オリジナル顔で登場



メルセデス・ベンツ日本は6日、メルセデス・ベンツCクラスの特別仕様車「C200エクスクルーシブライン リミテッド」を発売した。

同モデルは、C200アバンギャルドと同等の装備を持ちながら、標準モデルには装着されないスリーポインテッドスターのマスコットがボンネットに付く。3本ルーバーのグリルにボンネットマスコットを組み合わせたこの顔は、現行のカタログラインアップモデルには設定のない仕様だ。

このほか装備は、細身のスポークを放射状に配した専用17インチマルチスポークアルミホイールやコンフォート性を高めた“アジリティ コントロール”サスペンションを採用する。

インテリアは、2種類の専用ウッドトリムと専用デザインのシートを採用。シートは本革仕様と、3種類の素材を組み合わせた“レザーツインDINAMICA”仕様が選べる。

価格はレザーツインDINAMICA仕様が560万円(ボディ色:ポーラーホワイト・限定190台)、本革仕様は610万円(ボディ色:カバンサイトブルー・限定100台/ポーラーホワイト・限定300台)。




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転載ここまで


W205では、最廉価であるC180のフロントグリルが「クラシック&エレガンスグリル(フードスター)」から「アバンギャルドグリル(グリルスター)」に変更されたこともあって、登場当初からユーザー要望のあった「クラシック&エレガンスグリル」、改め「エクスクルーシブグリル」が限定車の形で日本導入されることとなりました。

限定車らしく、DINAMICA仕様はポーラーホワイトのみ、本革仕様はホワイトに加えてカバンサイトブルーの2色で、それぞれ内装色&木目パネルは指定の形となります。

限定車のお値段は、560万円(本革仕様610万円)となりますので、通常モデルであるC200の車両本体価格(524万円)+ベーシックパッケージ(12万円)=536万円、あるいは、+レザーエクスクルーシブパッケージ(64万円)=588万円よりも、若干お高い設定となっています。

もっとも、この限定車の発売は3月下旬からとのことですから、既に発表されている4月以降の平均2%の値上げ分も織り込み済みということなのかもしれません。

2014/4/5補足
4月1日以降のC200の車両本体価格は、534万円。ベーシックパッケージは12.2万円、レザーエクスクルーシブパッケージは65.3万円となりましたので、エクスクルーシブラインの方が若干お高い状況は変わりません。

また、ここの記事からすると、計590台の他に、どうやらオプシディアンブラックを110台導入する検討がされていたようです。(これなら計700台となってキリのいい数字になりますね) 何らかの経緯で導入中止となったのか、あるいは追加輸入されるのかは不明ですが。



という簡単な紹介はここまでで、以下私感。

自車でお分かりのとおり、私はフードスター派ですから、今回の輸入は(買える買えないは別として)大歓迎なのです。

そんな私からすると、、、

現在のW205のラインナップ上では、C200のAMGライン無は、所謂”旦那仕様”となっていて、購買層もそれを意識しているはずですから、アバンギャルドの替わりにエクスクルーシブを輸入した方が良いのでは? とか思っていたりします。

現在のアバンギャルドはAMGラインを標準にして、賛否の分かれる(?)エアサスのみをオプションにすれば、W204後期時代のラインナップとの整合も図れるよなぁとも。

いずれにせよ、今回の限定車の販売状況次第では、オプションの組合せ変更も含めて、動きがあるだろうと予想していますが。


実は、C200を試乗したというのはブログネタにしていたのですが、その後C180を試乗する機会にも恵まれました。両車を乗り比べたり、あるいは自車も含めた印象となると、やはり価格差を超えてC200に一票を投じたくなった次第なのです。
そうしたこともあって、今回のエクスクルーシブがベストグレードだよなぁと思うのですね。

とは書けども、最廉価のC180は、発売当初に危惧したとおり、受注生産同様の扱いとなっていて、W205の事実上のエントリーグレードは、実質的にはC180アバンギャルドの469万円から。さらにC200ともなると524万円からのスタートとなってしまいますので、私にはとても縁遠そう(というか縁自体なさそう)なのが実状だったりですが。
Posted at 2015/03/06 20:19:28 | コメント(5) | トラックバック(0) | 新型車雑感 | クルマ
2015年01月27日 イイね!

「大空間高級サルーン」の話

おそらく、今最大の話題になっている新型アルファード&ヴェルファイアについて、私も書いてみようと思いまして。前回、しばらくネタには困らないと書いたばかりですが、たまには昔語り以外もしたくなるのです(笑)

この2台、良くも悪くも注目を集めているのは間違いなくて、先代のマイナーチェンジ時はアクセスが集中してか、トヨタのウェブサイトの接続がわるくなったりもしました。

さて今回は? と思ったら、長く続いてきたウェブサイトの作りをこれを機に一新してきましたね。

実車の方も、例外的にお金をかけられる環境にあるらしく、先代に続いて今回もプラットホームを一新。クラウンですら、プラットホームは3世代に渡って使いまわしているのですから、何とも贅沢(笑)
エンジンも、3.5のガソリン以外は新世代へ進化(もっともこちらはようやくという言い方が正しい気もしますが)。 トヨタがもっとも得意とする新装備だって、今回発表されたもの多数。
こうして少し取り上げてみるだけでも、同じミニバンながら、昨年出たノア・ヴォクシー・エスクァイアあたりとは、力の入り方も違えば、お金のかけ方も違います。

よそ様のコメントでも書きましたが、Cクラスがメルセデスの”本気”なら、トヨタの“本気“は正しくこの2車なのです。

本気過ぎてか、“ミニバンの頂点だけではなく、高級サルーンの新しいカテゴリー”と仰られているようです。

このあたり、いろいろ考えてみると、つい最近までトヨタはクラウンを中心にいろいろなものを構築してきたが、今やアルファード&ヴェルファイアを中心に移したのだろうなというように感じざるを得ません。(今後はこの2車を「ミニバンのクラウン」と呼ぶよりは、クラウンを「セダンのアル・ヴェル」と呼ぶ方が自然になっていくのかもしれませんね)

このジャンルに興味がない、あるいは否定的だったりすると、意見は分かれるかもしれませんが、この2車の商品力向上にかける熱意は、現行クラウン以上なのはもちろんのこと、それこそ120、130辺りの往年のクラウン黄金期に近いものがあったんじゃないかと、想像したりもするのです。



こういう作り方を可能にしているのは、この市場にかなりの旨味があるということでもあります。
実際、一台当たりの利益は、軽自動車やコンパクトの何台分にもなるようです。しかもこの市場は事実上トヨタの独占。最初は蹴落としたかったライバル車のエルグランドは、現行モデルでは北米モデルのクエストと一体化したことで正面切ってのライバルとはなりませんし、そのことはかつてのエリシオンに近づいたとはいえ、オデッセイも同様。MPVだって違いますよね。
クラウンは輸入車や身内のライバルであるレクサスIS・GSに一部需要を奪われつつありますが、ここはまだ当分の間安泰なのは間違いなく。


これが売れれば、売る方は確実に幸せになる。その一方でこれを買う方・使う方も結構幸せを感じるんだろうなぁと、想像するのです。旦那様よりも奥様族、あるいは同乗者からの評価が極めて高いというのが現状ですからね。開発者インタビューにある、「徹底的にこだわり抜いたことは2列目シートの乗り心地向上」というのは、ここからの評価をより強固にしたいという意思の表れでもあるのでしょう。


歴代一貫して押し出しを強めてきた顔付に代表される内外装の趣味や、ドレスアップの方向性も含めて、買い手のニーズに売り手の指向がピタッと一致しているのでしょうし、関係者一同、皆幸せでよろしいじゃありませんか、などと若干冷めた視線ながらに思うのです。
豪華装備の割に、アイドリングストップやレーダークルコン等の環境装備や安全装備への普及については、物足りない感がありますが、これも買い手のニーズのとおりと言われれば頷けたりもしますし。
個人的好き嫌いは別として、もしもこの2台が売れない時が来るとしたら、走行安定性なのか経済性なのかトリガーは分かりませんが、社会的に不要だという雰囲気が醸造された時だけだろうなとも。

こういう見方をしてしまうのは、私自身が直接のターゲットユーザーではなく、縁があるとしても、時々借りるぐらいに過ぎないからかもしれませんが。



最後に、直接の関係はない余談風味ながらも一つ。
このクルマが大量に売れるんだとしたら、そもそもエコカー減税って一体何なんだろうと、割と真剣に思ったりします。最軽量グレードでも、車重2トンに到達せんとする車です。現在の技術では、軽自動車2台分以上にも及ぶ車重は、たとえ伝家の宝刀ハイブリッドをもってしても、エコには程遠い存在にしかならないわけで。
ましてや減税は率で行いますので、元々の課税額が高額なこの手の車は、減税幅が大きくなるというある種の矛盾を生じたりもしますし。
まぁ、この部分は車を作る側ではなくて、税制を所管する側の認識の問題なのですがね。



以下、carviewからの転載

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【トヨタ アルファード / ヴェルファイア 新型発表】押し出し感強めたミニバンの王者[写真蔵]

トヨタ自動車は1月26日、6年8ヶ月ぶりにフルモデルチェンジした高級ミニバン『アルファード』、『ヴェルファイア』を発表、同日より発売を開始した。

アルファード/ヴェルファイアはトヨタのミニバンラインアップの中で最高級に位置するモデル。今回のフルモデルチェンジでは基本性能を徹底的に磨き上げたほか、内外装を大幅に刷新。これまで以上に押し出し感の強いデザインを採用した。それぞれのキャラクターは「豪華で勇壮なアルファード」、「大胆不敵なヴェルファイア」。従来にない新しい高級の概念を創造することを目指し開発が行われた。

燃費に関しては、2.5リットルアトキンソンサイクルエンジンに6速シーケンシャルシフトマチックや「E-Four」搭載のハイブリッドシステムを組み合わせたグレードで19.4km/リットル(JC08モード)を達成。新搭載の2.5リットルエンジンにSuper-CVTを組み合わせたモデルでは12.8km/リットル(JC08モード)、3.5リットルエンジン搭載モデルでは9.5km/リットルとなる。

開発を担当したトヨタ自動車 製品企画本部の吉岡憲一氏は、「高級ミニバンの不文律にとらわれない、鮮烈な進化を遂げた新しい大空間高級サルーン」と説明した。

アルファードが全国のトヨペット店で、ヴェルファイアが全国のネッツ店で販売される。月販目標台数はアルファードが3000台、ヴェルファイアが4000台を見込む。価格はそれぞれ319万7782円から。

Posted at 2015/01/27 22:52:58 | コメント(5) | トラックバック(0) | 新型車雑感 | 日記
2014年06月12日 イイね!

C 180 Coupé Trend の話

来月には、Cクラスの新型であるW205が日本でも発売となる予定ですが、204シリーズのテコ入れとして(?)Cクラスクーペにお買い得グレードがリリースされました。

内心予測していたワゴンではなく、クーペというのが意外です。(クーペの登録済未使用車が一気に放出された理由はコレだったのですね)


以下、リンク先のMBJのプレスリリースから引用
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モデルラインアップ追加: C 180 Coupé Trend
新規設定モデルの「C 180 Coupé Trend」は、C 180 Coupéの装備内容を厳選することによって、Cクラスクーペの基本的な魅力はそのままに399万円と魅力的な価格を実現しました。
AMGスタイリングパッケージや17インチ5ツインスポークアルミホイール、車速に応じてパワーステアリングのアシスト量を変化させるパラメーターステアリングなど、Cクラスクーペのスポーティな魅力を高める「アジリティパッケージ」をはじめ、お客様のニーズに合わせた選択が可能なオプションを設定しています。

変更点
・C 180 Coupé
5つのミリ波レーダーセンサーと1つのカメラを用いて前方や左右後方の車両との衝突の危険を低減し安全運転をサポートする「レーダーセーフティパッケージ」(従来オプション価格22.62万円)をはじめ、前席シートヒーターとプライバシーガラスを標準装備しながら、税込466.5万円(従来比+3.7万円)と魅力的な価格を実現しています。


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C180クーペは、2011年の導入当初の価格が435万円。
その後、装備を充実化しながら価格上昇を抑えるという施策をとってきました。今回導入のTrendは、導入当初のクーペの装備並みに戻すことで、廉価としたということのようです。

ちなみに税抜き価格で比較すると、2011年比で約40万円の値下げとなります。

一方で、従来からあるC180クーペも「レーダーセーフティパッケージ」を標準化しながら価格上昇は抑えられています。


両グレード間の価格差は税込みで675,000円。

ところが、Trendにオプションを加えていくと、価格差が一気に縮まります。
 1.レーダーセーフティパッケージ 226,200円
 2.アドバンストライトパッケージ 205,000円
 3.アジリティパッケージ 175,000円

さらに、4.ユーティリティパッケージにも両グレード間で57,000円の価格差あり。

個人的には1・2のみがあれば充分ですが、一般的には3・4も選択されるケースが多そうで、であればC180クーペの方がお買い得という結論に至ることとなります。

ということで、399万円という目玉価格を掲げつつも、C180クーペへの誘導的役割を担うこととなりそうです。

いずれにせよ、この価格帯のクーペは、数少ないセダンよりも一層選べない状況ですから、選択肢が増えるのは歓迎すべきことではあります。
Posted at 2014/06/12 06:37:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | 新型車雑感 | クルマ

プロフィール

「露口茂氏の訃報に接して http://cvw.jp/b/1984303/48633615/
何シテル?   09/02 21:01
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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