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2014年12月29日 イイね!

2014年最後の投稿の話

2014年最後の投稿の話タイトル画像は、昨年同様埋もれていた画像から発掘したものを掲載

下の名前は同じ”シルバー”ですが、”イリジウム”と”ダイヤモンド”の色の違いがお分かりいただけるかと思います。

あの時”ダイヤモンド”の在庫がなかったら、おそらく”イリジウム”を買っていたはずなので、ちょっと感慨深い並び。


さて今年も今日を含めても残り3日となりました。

東京は現在雨が降っていますが、洗車は再コーティング含めて昨日済ませていて(施工の様子は施工店舗に掲載されているようですので、興味のある方はご参照くださいませ)、クルマだけは新年を迎える準備を完了しています。(大掃除は時間切れの可能性高し(笑))


この機会に今年一年を振り返ってみますと・・・

自車はこの一年で約10,000km強走行。総計で14,000kmを超えています。この間懸念した初期故障の発生はほぼありませんでした。強いて書くと、LEDに交換したグローブボックスランプが時折不点灯となるくらい。これも症状固定とはならないので、様子見が続いています。その他は大物を含めて、呆気ないぐらい何もありません。(外車は最初から壊れるという都市伝説(?)の反証実例ですね)

その間、数台の他車に乗る機会があり、それぞれ感心ところもありました(特にW205は興味深くかつ感心する存在でした)。が、やはり自分で乗るクルマという観点ではW204のC180に落ち着くことも再認識。・・・もっともこういうのを世間では”親バカ”とか称するようですが(笑)

自車近影(せっかく磨いてもらったのに、引渡し時には電池切れのオチorz)




昨年手元を離れたGX81も、検査時期を迎えて一時期は先行きが懸念されたのですが、年末になって継続車検となったという実に嬉しい報を聞きました。現オーナーには感謝するばかりです。
相変わらず欠品や製廃による部品難は進行していて、維持には厳しい部分も出てきているようですが、延命を祈らずにはいられないのです。


昨年から始めた、みんカラもほぼ継続して一年続けることができました。
古今東西和洋折衷順不同で書きたいまま書いてきたのですが、前後の関連のない個々の話題を気に留めていただける方がいたのは、心強い限りでした。

くるまマイスター検定を受験した時も思ったのですが、「クルマ趣味」と一言で括ったとしても実に多才な入口&切り口があります。クルマはまだまだ奥が深いと改めて再認識した次第です。

訪問された方・イイね!を押して下さった方・コメントを残された方全てに、深く御礼申し上げます。何かしら感じるところがあったのであれば、ブログ主として、それに勝る喜びはありません。

来年も相変わらずで続けていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いいたします。

皆様、良いお年をお迎えくださいませ。。
Posted at 2014/12/29 12:23:29 | コメント(6) | トラックバック(0) | 徒然私的話 | 日記
2014年12月27日 イイね!

1997年のクラウン営業車のカタログ

1997年のクラウン営業車のカタログいよいよ年の瀬も近づきつつありまして、新年まで1週間を切っております。
みん友さんには、年末のご挨拶を済ませた方もぼちぼち出始めていますが、私の方は年末総括は次回に送らせていただいて、今回は通常の回といたします。


今回取り上げる車種は、タイトルどおり、150クラウンの営業車。
今年一年数多くのブログを上げましたが、その中で比較的根強い人気があったのが「クラウン」と「営業車」でありました。そこで、両方兼ねた内容を年末にやってしまおうと思った次第。またまた参考用に130クラウン営業車のリンクを貼っておきます。

自家用セダンは、プログレと並んで次はコレかなぁと内心思っていたクルマですが、その話は、また別の機会にすることにして、今回は営業車のみに絞ります。

2015/4/24 画像を全て更新しました。

それでは、1997年7月のカタログから紹介。
この時は主力となるHTの方は、発売開始後2年を経過したマイナーチェンジということで比較的大きな変更がされていますが、セダンの方は外観上の変更は殆どなくて、一部改良に留まっています。



最初の見開きで、早速全グレードを紹介。
150クラウンになる際、従来の下級グレードは新型車クラウンコンフォートが賄うこととなったため、130クラウンの中では上級グレードであった「ロイヤルサルーン」と「スーパーデラックス」のフロアAT車、2グレードに絞られます。
自家用にはスーパーデラックスの装備を簡素化できるDパッケージの設定もありましたが、同様の理由からこちらには設定されていません。

130クラウンの”営業ロイヤル”ことロイヤルサルーンは、リヤサスも違えばシート表皮も違う、むしろQパッケージの大型バンパー付の方が近いといった内容でしたが、150クラウンではかなり自家用に近い内容となっています。スーパーデラックスの方も内容の充実ぶりは著しく。





左頁でインテリアの紹介
HTとも共通のインパネのため、タクシー装備の架装スペースを捻出するのに苦労しているように見えます。初期型は、助手席シートベルト警告灯のあるパネルを加工して料金メーターが埋め込み可能な構造でしたが、警告灯が義務化されたためそれも適わず。

右頁では従来のクラウン営業車にもあったQパッケージとGパッケージの紹介。
Qパッケージ選択の上でオプションを駆使すれば、スーパーデラックスベースでも、「小型バンパーのロイヤルサルーン」あるいは自家用の「ロイヤルS」にかなり近づけることが可能です。
ちなみにQパッケージのインパネには本来設定の無いタコメーターがあるため、ロイヤルサルーンのインパネ画像を流用していると推定されます。





左頁はメカニズム&セーフティの紹介
搭載エンジンは130クラウン営業車から引き継ぐ「レーザー α 1G-II ツインカム24」1G-GPにEを追加して搭載。もちろん、リヤエンブレムには昔日の栄光であった(?)「TWINCAM24」エンブレムが装着されます。
料金メーターや表示灯を設置するために助手席エアバッグこそ備わりませんが、ABS&運転席エアバッグは自家用同様に標準装備。

右頁は主要装備一覧表と主要諸元表
150クラウン営業車は自家用同様に、4輪ダブルウィッシュボーンサス&4輪ディスクとなります。


この代までは、HT&自家用と付かず離れずでしたので、充実した内容だったのですが、残念ながら2001年8月に自家用モデル共々生産中止となります。

この後、クラウンセダンの名を継いだモデルは、コンフォートの豪華版となりましたので、コピーにある「クラウン営業車なら、誇りを持って仕事ができる」と言えた最後のモデルかもしれません。

このため、特にロイヤルサルーンは他の営業車よりも比較的長く使われる事例が多かったように記憶しています。とはいえ生産中止から13年を経過していますので、今では見かける機会も殆どなくなってしまいました。HT&自家用の方もエコカー補助金でだいぶ数を減らしましたので、こちらも含めてそう遠くない将来には旧車に類されるようになると予想しています。


もっとも現行クラウンの(サルーンの付かない)「ロイヤル」や「アスリート」無印は、かなりフリートユースを意識した仕様&実際の使用例多数となっていますので、世代を経ても「営業ロイヤル」は未だ健在と言えるのかもしれませんね。
Posted at 2014/12/27 13:28:57 | コメント(2) | トラックバック(0) | カタログ話(雑談編) | クルマ
2014年12月24日 イイね!

2001年のアルミホイールのカタログから(BBS)

2001年のアルミホイールのカタログから(BBS)これまで車の用品関係のカタログ話は、カーオーディオ、タイヤをしてきたのですが、満を持して(?)これを出すことにします。


本日は何となく一年の中でも特別な日の感が漂っていますので(笑)、思い入れたっぷりの話を掲載するのもよろしいのではないかと。


過去の愛車一覧等でお分かりのとおり、ここのアルミに憧れること10数年、ついに履いたら浮気する気分には全くならずで10数年なのです。



私的には、バブル期のトヨタFR車との組み合わせのイメージが強いのですが、日産ファンであればY31、Y32、R32、Z32等、スバルファンは歴代レガシィ、マツダファンはFC3Sや各ユーノス車、といった具合で、組み合わせる車は違っても、このブランドには憧れたり、一目置いたりという方は大勢いらっしゃるのではないかと思うのです。

バブルが膨らみ始めた年代辺りから、社外品として購入する事例は増えていきましたし、それを追うかのように純正採用する車もとても多かったですね。当時は、標準品やメーカーオプション品以外は、かなり高いお値段で簡単に手が出せる品であったのも事実ですが。

今回のカタログは、そんな時代を経て、すっかり高級品として定着した2001年10月のカタログからとなります。本当はもう少し前の時代のカタログがあれば良かったのですが、残念ながら手持ちはなく。もっともこのカタログでも既に13年前。これはこれで、憧れた方がいらっしゃるかもということで話を進めていきます。
2015/5/15 画像を全て更新しました。




最初の見開きです
左頁は同じようなフレーズが現在も使われていると思われます。
鋳造と鍛造の違いをこれで学んだという方は、私も含めて多いはずです(笑)

右頁は製造過程の写真
こちらもデザインやサイズは違えど、同じ方法で作り続けられているはず。





当時の代表的なホイールのマッチングイメージ
前述のとおり13年前ですが、左頁のLMから右頁のRG-Fまでは現在も販売されているモデルとなります。マッチング事例の車種の方が懐かしく見せている感がありますね。

CH、RV-F、RS-4は現在廃版となっています。





当時の主力製品の一群です
この2頁の内、RG-II以外は現在も販売されています。
今回記載するにあたり、日本BBSのWebを確認しましたが、全体的にサイズのインフレ化が進んでいますね。当時は17・18インチが主流でしたが、現在は18・19インチが主流という具合。ついでにお値段も上昇していることを確認。

RG-IIは、ここに記載のRG169(7J-15、INSET45)に当時とても憧れていまして、15インチ原理主義を掲げていながらも、このホイールなら16インチに主義を変えてもイイと思っていました。結局縁はなかったんですけれどね。





続いては、どちらかというと傍流、あるいは90年代に登場したモデルの末期です。
RV-Fは、それまでメッシュホイールのみだったBBSがスポークホイールを出してきたということで、注目していたのですが、あまり人気が上がらずで消えていきました。
頁内には、一部鋳造モデルもありますが、主力はやはり鍛造モデルなのです。





カタログの最後にはインターネット限定販売モデルとその利用方法の紹介。
ちょうどインターネットが爆発的な広がりを見せていた時期と重なります。


ということで簡単にカタログの紹介を終えまして、残りのスペースで自身のBBS遍歴等を記載します。



私が初購入したきっかけは、JZX81が10万キロに差し掛かった時期となり、長く乗ったご褒美に長年憧れていたBBSを奢ろうと思ったからとなります。時期は2001年3月だったかと。

何でBBSというのは、81前期が新車で買えた時代に遡るのですが、当時運転を始めたばかりの同級生との会話の中で、「81にはBBSだよね!」みたいな会話をした記憶が残っていて、その後81を買ってからも、それをずっと引き摺っていたと。
81購入時に、ディーラーオプションの設定もあったのですが、えらい高くて、とても手が出せる代物ではなかったわけです。

といっても、新品を買える勇気はなく、割と程度の良かったRGを中古ホイールショップで購入しています。その後GX81セダンが来て、こちらにもBBSを履かせようとして紆余曲折した・・・というのは愛車紹介のフォトをご参照くださいませ。

その頃には、某オクが始まっていて、よく検索しては程度の良さそうなのを購入していた次第。一時期はそうして集まったBBSが随分手元にあったものです。参考までに購入した品を記載すると

○JZX81
 ・A1:RG031(7J-15、INSET45、BORE60、シャンパンゴールド)
 ・A2:RG031(7J-15、INSET45、BORE60、シルバー、傷なしの中古品を再生)

○GX81
 ・B1:RS???(6.5J-15、INSET45、BORE60)
 ・B2:RG032(6.5J-15、INSET45、BORE60、シャンパンゴールド)
 ・B3:RG031(7J-15、INSET45、BORE60、シャンパンゴールド、JZX81のA1を流用)
 ・B4:RG031(7J-15、INSET45、BORE60、シルバー、未使用新品)
 ・B5:トヨタ純正RG(7J-15、INSET50)

となりまして、A2は現在父の手元に、B4とB5はGX81の現オーナーの元で活躍しています。残りは、引越し等の際に売却をしてしまいました。


個人的好みですが、81と組み合わせるBBSは、RG031のシルバーをベストとします。リム&ディスクがフラットなシンプルデザインがその理由。そのデザインのおかげで、サイズより深く見えたりも。ただ、センターキャップは、RSのネジタイプの方が良いですね。(RGは、車検等でセンターキャップを締め忘れられた経験多数)
ちなみにRG031とノーマル~-10mmの車高の81セダンの組み合わせでは、タイヤの銘柄に注意した195/65R15であってもフロントは、はみ出るギリギリのスリルが味わえたりします(笑)

そういえば、トヨタ純正BBSが装着する、”BBS-TOYOTA”のセンターエンブレムが欲しくて、アルテッツァの用品にあった純正BBSの15インチ用センターキャップを取り寄せた上で、RG031に組み合わせるということもしていましたっけ。

使い続けた理由は、やはり軽量&精度の高さ、綺麗であれば古びないデザイン等です。「他が羨ましくならない」というのは、ここの宣伝フレーズでしたが、正しく実感をしておりました。

さすがに現車ではホイール交換しようという気にはならないのですが、これが日本車だったのであれば、おそらく時代をもう少し進めたBBS発掘の旅に出ていたと思うのです。
Posted at 2014/12/24 21:42:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | カタログ話(用品編) | クルマ
2014年12月22日 イイね!

230セドリックの販促カタログ(?)の話

230セドリックの販促カタログ(?)の話今回もセドリックの話です。
最も前回から20年程遡った、1975年のカタログになります。
もっともカタログと書きつつも、通常のカタログは既に他所にありますので、ここでは変化球として当時の販促資料的なものを掲載します。

モデルとしては230型の末期で次世代となる330型の登場直前。この型、日本の刑事ドラマと共にあったという印象が極めて強いのですが(笑)、新車当時はあくまでもアッパーミドル&ハイオーナー向けの高級車だったのです。

で、販促資料も何となくそんな感じの仕上がりになっています。


それでは、今から40年近く前のハイライフを抜粋してご紹介。
2015/5/19 画像を全て更新しました。




右頁はこの後続く巻頭特集
冬の終わりの発行らしく(セドリックの新車で)「花見に行こう」





続いては見開きで花見に関する歴史等を紹介

右頁は当時セドリックのCMタレントだった、ミスターセドリックこと故二谷英明さんと白川由美さんのご夫妻。
桜新町は今でも桜の名所ですね。もっとも、この対談の時期は田園都市線(新玉川線)の開業前だったりします。(開業は1978年)
さらに自宅の庭で花見とは、さすがなのです。





続いては桜にまつわるエトセトラ

この後には、三浦朱門氏に松坂慶子さんがインタビューする形での対談があって中々面白い内容なのですが、ここでは省略。





ここからは、クルマの発達史を絡めつつ、高級車の主流はどんな型になるのか?という話を展開しています。(鋭い人はこの時点で気付かれるでしょうね(笑))

先ずは馬車時代に遡ってボディタイプの原型の話から。





続いては自動車の歴史を振り返りつつで、1975年に至る過程を紹介

4ドア・セダンのところに、サッシュレス 4ドア・セダンを分類するのが、最大のポイント。もちろん、想定はレオーネ・・・ではなくて、前年10月に登場したピラード・ハードトップであることは明白(笑)





ということで「これからの高級車の主流は4ドア・ハードトップです。」という結論に。

モノコックボディだからこそ出来たというのも、当時良く見受けられたフレーズでした。
日産は4ドアピラーレスハードトップに絶大なる自信を持っていましたから、こう書きたくなる気持ちは分からなくもありません。ましてやこの時点ではセドリックはモデル末期、クラウンは最新型ですしね。

その後のピラーレスハードトップの推移については、ここでは省略します。





続いては、椅子にまつわる、ちょっと怖い話。。。





セドリックのボディ別グレード一覧
装備等の違いをご確認くださいませ。

若干補足すると、230の最終型はバンパー内のターンシグナルがアンバー色となるのですが、ここの掲載は初期型と同じクリア。おそらくこの直後に改良が入ったと思われます。

ハードトップ系のホイールキャップは、一部で有名な(?)富士山キャップ。フェンダー面一では絶対に履けないキャップですね。









続いては、1975年の秘湯を5頁使って紹介
セドリックの新車で秘湯を訪ねる・・・やっぱりお大尽なのです。

右頁はインフォメーション・コラム
当時放映されていた、二谷氏主演のドラマ「北都物語」の紹介等
ローレルを改造した電気自動車2台が沖縄海洋博で活躍するとあります。詳細は不明で歴史の中に埋もれたようですが、こういう試みもあったのですね。もっとも一充電走行距離が65キロという辺りが当時の限界でもあります。


何となく筆休め的な感もありますが、当時の雰囲気を感じていただければ幸いであります。
Posted at 2014/12/22 21:51:08 | コメント(2) | トラックバック(0) | カタログ話(雑談編) | クルマ
2014年12月20日 イイね!

1995年のセドリック営業車のカタログ

1995年のセドリック営業車のカタログセドリックに関しては、生産中止となった10月にも話題としているのですが、その際は自家用のみでしたので、晩年の主役だった営業用のカタログを比較用に最終型の画像を使いつつでアップしてみることにします。


日産は、移転前の銀座本社ショールームで「セドリックセダンのカタログをいただきたいのですが」というと、自家用と営業用の両方が出てくる会社でしたので、この辺りの年代は改良の回数が多いながらも、比較的揃っています。(この点、トヨタは営業用のカタログ確保に苦労するんですよね)


そんな数ある中から選んだのは、1995年(平成7年)8月版。
2015/4/29 画像を全て更新しました。

スタイルの原型は、最終型とほぼ同じになりながらも、晩年と違ってまだまだグレード数が多いこと。少し前に掲載した130クラウン営業車と比較可能なこと。この辺りが、抽出の理由となります。

細かく見比べなければ、最終モデルと大きくは違わないようですが、既に19年以上前(!)のモデルなのです。同時期の130クラウンは既にネオクラシックに分類されても不自然ではないのですが、こちらはまだの感有。

同じ年数を経過しながらもこの違いは、長期継続生産車ならではの感覚だなと思うのです。

なお、最終モデルの情報は日産のWebページに残されているようですので、細かな違いが気になる方は比べてみてくださいませ。
余談ではありますが、Webにおける2002年6月から2014年11月までを一緒の扱いにした掲載方法は、長年貢献した車種でありながらも後年テキトーな扱いをされたことを如実に表しているようにも見えます(笑)


(いつもの)長い前段はこのくらいにして、カタログを紹介していきます。



営業車の最上級グレードとなるブロアム(3ナンバー)のフロントビューと中間グレードとなるクラシックのリヤビュー。

自家用同様、この時に3ナンバーを主とした比較的大きな変更がされています。その内容は、以前に話題にしていますので省略。私的感想ですが、3ナンバーのこの改良は肯定的だったりです。

一方で5ナンバーは、フロントグリル&リヤコンビランプ等小規模の改良。こちらの改良も私的には肯定派。登場時点ではこのリヤビューが、20年近く続くとは予想もしませんでした(笑)






左頁ではブロアムのインテリアのフロントビュー&サイドビューが掲載されています。(下段は、参考用の最終型クラシックSVのインパネ)
個人タクシー需要の多かったグレードらしく、表示灯や料金メーターを参考例として装備しています。オーナータイプインストは1998年の改良時点で一旦設定廃止されますが、後年まさかの復活をすると共に、その後全車このタイプとなります。

右頁は上級グレードの主な装備を紹介
自家用のクラシック以上は、フルオートエアコンが標準装備でしたが、こちらは、後席冷房を含んだフルオートITエアコンとしてオプション設定とされていました。あと、オプション設定とされたエアバッグ内臓のステアリングの意匠も自家用とは異なります。






続いては最廉価グレードとなるオリジナルのフロントビューと、その一つ上級のカスタムのリヤビュー。(下段は参考用の最終型クラシックSV&オリジナルの外観)
実車よりも明らかにローダウンされているように見えますね。
オリジナルの各種モールを省かれたシンプルな装いは、Y31を象徴するもう一つの姿。オリジナルには、対歩行者安全対策前の前回り&黒フェンダーミラー&14インチキャップレスホイールがマストというのは、個人的感想。
この年代は、まだ伸縮式アンテナで電動式の上級グレードは左に、手動式の下級は右に配置されています。





外装とは一転、内装は懐かしい感があるのではないでしょうか。Y31タクシーで真っ先に連想するのは、このブルー内装という方も多いのでは。

左頁ではハイヤータイプインストのスーパーカスタムとタクシータイプインストのオリジナル(各種タクシー装備の参考加装後)が掲載されています。
ハイヤータイプは、オーナータイプとセンタークラスター部分が異なります。
タクシータイプは前代となるY30の外枠を生かしながらアップデートしたもの。

右頁では下級グレードの主な装備を紹介
マニュアルエアコンの画像は、タクシーインパネのタクシーメーター装備前の状態が判ります。
フロントシート灰皿は大型で、禁煙タクシーが普及する前ならではの装備ですね。





メカニズムの解説
安全性の向上が課題になりつつある時期でまだ規制はゆるいこと、基本的に乗せてもらうクルマであることから、この時点では基本的な安全装備のみ。

エンジンは、最後まで残った4気筒LPGのNA20Pの他に、6気筒LPGのRB20P、6気筒ディーゼルのRD28も選択可能。ミッションもコラムATの他にコラムMTとフロアATが搭載エンジン&グレードにより選択可能でした。

タイヤはRB20Pこそ、グレードに応じてサイズ違いのラジアルタイヤが標準でしたが、NA20PとRD28は、6.40-14の所謂”タクシータイヤ”が標準でした。





グレード一覧
ドアミラーが殆どだった自家用と違って、全てフェンダーミラーという辺りが営業車ならでは。
豪華装備の最上級からシンプル装備の最廉価まで全6グレードの構成。最上級と最廉価では同じクルマとは思えないほどの違いですが、これこそがこのサイズのセダンの特徴なのです。自家用は、Y31型の登場当初の時点でスーパーカスタム以上のみとされていたため、最後のフルバリエーションといえました。同じ営業車でありながらも、法人・個人の別、使用地域の違い等により、これら設定モデル全てに需要があったのです。





左画像は、参考までに最終モデルのバリエーション構成。
排ガス対策や安全性の規制強化に加えて、販売台数の減少に伴う仕様の合理化が進んだのが、お解かりいただけると思います。

右画像は、1995年のカタログに戻って、内外装色の設定とAutech扱いだったV6 LPGブロアムの紹介。

ボディカラーは絞られつつありますが、内装色は3色の設定がありました。

V6 LPGブロアムは初見の際、設定が謎だったグレード。こちらはガソリン仕様の改造のため、直6とV6というエンジンの違いの他にも、ステアリングやリヤサス等、下回りの仕様が異なります。営業車は下回りだけなら、Y31よりもY30の方が近い設定なんですよね。

後年V6ブロアムは、直6廃止後しばらくしてから、営業車の下回りと組み合わされて一時的に復活します。





左頁は主要装備一覧表、右頁は主要諸元表
営業車の性格上、細かい要望への対応が必要だったため、オプションも比較的豊富に用意されていました。





最後に価格表を掲載
大洋日産は日通グループに属する現存会社ですね。
官公庁の入札に強かったようで、都内では比較的「TAIYO NISSAN」のステッカーを見かけたように思います。


ということで、営業車全盛期のカタログを掲載してみました。
この時期、後発のクルーと住み分けられていたのですが、無理な統合が行われずで正解だったと思います。この時点では、クルーの方が先に生産中止になるとは予想もつきませんでした。

そのセドリックもコンフォートより一足早くキャブバンタイプに軸足を移す中でつい先日生産が止まってしまいました。タクシーはその時代の街角の景色の一部というのは個人的心象ですが、長い間そんな街角の一部だったクルマの廃止は時代の移り変わりを嫌でも意識せざるを得ません。

営業車の性格上、今あるセドリックも遠からずで徐々に台数を減らしていくことでしょう。それでも、80年代から25年以上も営業車の最前線であり続けた功績は、今からでも大いに称えられるべきだと思うのです。このクルマの後席に乗ったことのない人の方が少ないのでは、とも。最大の問題は当の製造元がそんな風には、まるで思っていなさそうなことですね。
Posted at 2014/12/20 22:59:55 | コメント(3) | トラックバック(0) | カタログ話(雑談編) | クルマ

プロフィール

「12年目の1年点検に入庫 http://cvw.jp/b/1984303/48573850/
何シテル?   07/31 22:03
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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