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2016年09月29日 イイね!

青いクルマと黄色いクルマ(みんカラ投稿企画)

だから、お題を下げるのが早過ぎるってば(笑)
あまり考えずに、インスピレーション重視で挙げるべきなのかもしれませんが。
いや、1択ならともかく、自ら課す5択だと難しいのです。

そんな訳で、青と黄の合体企画です。
一応、本題に入る前に赤編へのリンクを貼っておきます。


先ずは、青編

一口に青といっても、ダークブルーからライトブルーまで領域は広いわけで、なかなか難しいのですが、問いかけの趣旨からするとミディアムブルーの領域近辺かなと思います。

さらに、カルソニックブルーとかレイトンブルーもイメージは強いのですが、ここでは除外。
あくまでも市販車前提とします。

この絞り込み、個人的にブルー、特にダークブルーを語りだすと、相当に微細な領域に入り込んで話がやたら長くなるという遠慮もそこにはあるわけですが(笑)




最初は殿堂から。


引用元=FavCars

まぁ、説明不要かつ異論はなかろうということで。



それでは、以下が私的5選。

○2代目ボンゴ



引用元=FavCars

マツダからは、初代フェスティバのダークブルーとか、オートザムキャロル・クレフのミディアムブルーも印象的なのですが、やはりこれだろうと。

特にトラックの場合、この色以外のイメージがないといっても過言ではありませんし。

この時期の商業車に多かったカラーではあり、他にもエルフ・タウンエースバン・バネットバン・ダットサントラック等も浮かぶのですが、窮地のマツダを救った一台という点でも、これを推したいなということで。



○初代カローラII



FF初代ファミリア以降、このクラスの特に2ボックスは、赤が増えましたが、そこへのアンチテーゼ的インパクトがありました。

これで、イメージカラーまで赤にしたら・・・という見解もありそうですが(笑)
それはともかく、このブルーとグレーで内外装をコーディネートって、結構お洒落だったように思います。実際、好評だったようで、歴代モデルもこの領域の色が多かったように記憶しています。



○初代トゥデイ


引用元=FavCars

初代トゥデイとしては、赤とか白の印象も強いのですが、このスタイルにこのブルー、しかもフルカラー仕様という組み合わせで純正として販売されたというのは、結構インパクトがあったものです。

このクレアブルー、現在のNシリーズでオマージュしても面白いと思うのですが。



○初代ティアナ



引用元=FavCars


これまた、異論はなさそうな一台。
こういう内外装のカラーコーディネートが日産のミドルセダンから出てきたというのが、自分的には結構驚きでありました。20世紀時分とは違う、新生ニッサンを強く印象付けられたものです。

セダン好きの一人として、この内外装の仕立てだけで購入の理由として成立すると思います。



○3代目RVR


引用元=FavCars

この手の話となると、つい古いクルマばかりを並べてしまいがちですので、たまには「そればかりではないのだよ」という意思表明を兼ねて(笑)

RVといえど、モノトーン全盛の中でこの色をイメージカラーとした点に拍手を送ります。「カワセミブルー」という名前も良いではないですか。もっとも、商売的には厳しかったようで、途中で廃止となってしまったようですけれども。


といったところで、青編はいかがだったでしょうか。

こうして挙げてみると、ダークブルーをあえて外したのは正解だと改めて思います。
もしも含めていたら、GX61セダン、F31、ST171、JZS155セダン、Y31セダン辺りで埋め尽くされていたはずです(笑)

自制をかけたために、かえって選抜に悩んでいたりもするのですけれどね。



続いては黄色編です。

こちらも同じく殿堂から


引用元=FavCars

これも、説明不要かつ異論はなかろうでよいでしょうね。



こちらも同じくで、私的5選をご紹介。

○初代チェイサー(前期)


引用元=FavCars

トヨタは、ST205セリカ、3代目カリーナセダンGT、2代目MR2あたりも選択肢に残るところですが、私が挙げるならやはりこれでしょう、ということで。

この半年前に出た3代目マークIIはダークカラー主体でして、色が変わるだけでこれだけイメージが変わるという実例ですよね。


○サニーカリフォルニア


引用元=FavCars

つい最近取り上げて、話題になったクルマということで印象も強く。
こうして改めて見ると、クーペベースらしくスタイリッシュですね。

同時期のシビックカントリー共々、このクラスのワゴン市場を開拓した存在です。
その開拓には、このイエローとウッドパネルの組合せが一役買ったと思うのです。



○NXクーペ


引用元=FavCars

日産からもう一台。同年代としては、Be-1・2代目パルサーのミラノX1と悩んだ末に、こちらを選抜。

もしかすると、国内で台数が売れていれば、他の色のイメージが成立したかもしれませんね。その台数の少なさ故、イメージカラーの印象が強い気がするのです。



○ランサーエボリューションIII



引用元=FavCars

初代からの系譜を唱えた同世代のミラージュ3ドアも挙げたいところですが、知名度に勝るこちらを選抜してみました。

エボIIIは、この色のイメージが強いよなぁ、ということで。



○初代アテンザ


引用元=FavCars

初代ティアナを新生日産の狼煙とするならば、こちらはそのマツダ版としたいところです。
今に続くマツダの快進撃はここに端を発しているというのが個人的認識。

一世を風靡したCMと合わせて、インパクトがありました。それにはこのイエローが一役買っていた気がします。



といったところで、この話、私が話題に取り上げるであろうことは織り込み済として、選抜した車種の予想はあたりましたでしょうか?

ダークブルーを外した時点で、予想外かもしれませんが、それ以外はあまり捻らずで素直に挙げたつもりでいるんですけれどね。



さて、これにて3色はクリア。
次に備えて、緑あたりで頭の体操を再びしてみることにします(笑)
Posted at 2016/09/29 21:11:44 | コメント(8) | トラックバック(0) | みんカラ投稿企画 | クルマ
2016年09月27日 イイね!

1983年の東西車種別中古車市況(ギャラン・シグマ/ラムダ編)

1983年の東西車種別中古車市況(ギャラン・シグマ/ラムダ編)これまで、間を挟みつつ計10回に渡って掲載してきました33年前の中古車市況話ですが、いよいよ終わりが近づいてきました。

連載では、前回お送りした通り、ちょうどこの時期にモデルチェンジをしたモデルということでギャラン・シグマ/ラムダが取り上げられていましたので、そのままお送りすることにします。
このシリーズでは初めての三菱車でもありますね。


市況話に入る前に、ギャラン・シグマの簡単な変遷を本文から引用してみます。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○ギャラン・シグマの誕生は51年5月。初代はガソリン車だけで1600は121A型、
1850が122A型、2000が123A型。直線基調のボクシースタイルの斬新さが受け、空前のヒット作になった。ピークの53年3月には1万台の大台を突破するほどの勢いがあった。

○4年後の55年5月には、2代目にバトンタッチ。エンジンはガソリンが1600の161A型、1800が162A型、そして2000が164A型。同時に2300ディーゼルとそのターボ装着車である167A型を新しく設定。同年11月には、ガソリン2000にターボ車を追加した。

○57年10月にはマイナーチェンジを実施し、1800ターボを加えている。ところが、これら2代目はフルモデルチェンジにもかかわらず、スタイリングを初代とあまり変えずに踏襲したために売れ行きはさっぱり。そのために、わずか3年4か月で3代目にバトンタッチせざるを得なかった。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで

ギャラン・シグマについては、過去ブログでも取り上げていますので、合わせての参照としていただければ、幸いです。
 初代の回は、こちら
 2代目の回は、こちら


それでは、市況話に入っていきます。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○さて、これら初代と2代目が中古車市場に出回っているわけだが、主流は2代目の55年~56年式。初代は、52~53年式が50万円前後の格安人気でよく動いており、低年式と高年式の2極分化が進んでいる。

○タマ数は9月中旬まで少なく、ディーラー(三菱系のクリーンカーセンター)以外ではあまり見かけなかったが、9月末から10月にかけて豊富になってきた。3代目の新型シグマが9月から発売開始され、代替で旧型車が中古車として再販されるようになったからだ。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで

初代は排ガス規制に追われるライバル車に先んじる形でのモデルチェンジが成功して、人気車に成長するものの、モデル後半以降はライバル車の追い上げにあう形で、失速してしまっています。

2代目では中身重視のモデルチェンジを掲げて失地回復を図るものの、こちらも初期こそ、やや回復はしたものの、全体を通してみると、あまり成功しなかったというのは引用元のとおりです。

そんな販売状況が、中古車の構成に表れていますね。
2極分化の内、高年式に関する分析は・・・の前に、2代目のカタログからグレード別の頁を再掲しておきます。





画像を挟んで、分析は次のとおりとなっています。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○主流グレードは中グレードの2000スーパーサルーンないしは最上級のロイヤル。フル装備の割に価格が安く、程度のよいタマが多いためだ。56~57年の高年式車になると1800スーパーサルーンも2000に劣らず人気車となる。格安で手に入るようになるからだ。

○価格推移を2000スーパーサルーンでみると、52年:50万円、53年:66万円、54年:71万円、55年前期:81万円、同後期:90万円、56年前期:100万円、同後期:104万円、57年前期:116万円となっている。1800は2000よりも10万円、1600は15万円くらい安い。したがって1800も動きがよいわけだが、1600になると力不足を気にしてかあまり売れ行きはよくない。1600は、タマ数が極端に少ない。

○ボディカラーは、タマ数ではホワイト、パープルワイン、ダークブルー、シルバー、そしてブラックなどが目につくが、人気の点ではホワイトが他を圧倒している。大都市部ではうすむらさきの”ラベンダー”が静かな人気を呼んでいる。

○ミッションはオートマチックが半数を占めており、人気はこちらがマニュアルをしのいでいる。サンルーフ車も時々みられるがそれほど人気には関係がなく、ユーザーの好みで左右される。ファミリーユースの強いクルマであるから、ノーマルのほうがむしろ好まれるといった傾向があるためだろう。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで

モデルチェンジ当初は上級グレードが売れるという全体傾向はギャラン・シグマにも、当てはまっていました。

スーパーサルーンは、初代では最上級グレードでしたが、2代目ではその上位にロイヤルが加えられたことで、セカンドグレードの座に収まることになりました。パワーステ、パワーウィンドーに代表される装備は、当時の水準ではかなり豪華であり、価格もそれなりに高いものでしたが、三菱のオーナーカーとしては最上級ということもあって、販売比率としては高めに推移します。

この好評を受けて1800と1600にも、やや装備が簡略化されて追加設定された形です。追加後は2000に変わって1800の比率が上昇することになります。そんな推移が中古車市況にもそのまま反映していますね。

他社では人気装備となるサンルーフが、あまり人気に影響していないというのは興味深いところです。2代目登場時に比較的広い範囲で、電動式が選択可能とされたのですが、セールスポイントとはなりませんでした。

シグマはライバル車と比較した時に、やや屋根が低く、その影響で特に後席のヘッドクリアランスの難が指摘されていましたので、さらに頭上高が削られことになる、この装備が敬遠されたということはあるかもしれません。



2代目シグマはガソリンターボを追加以降、ターボをイメージリーダーにした宣伝を行っていました。
そんなターボについては、以下のように書かれています。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○ターボは新車で25~30%の販売比率を占めており、展示場にも、ちらほら見られる。しかし、前述のように55年前期にまずディーゼル、年末に2000ガソリン、そして57年後期に1800ガソリンといったように高年式での参入であるために、絶対的なタマ数は少ない。したがってさがすのに多少苦労しなければならない。

○ただ、あれば格安なことが魅力だ。小型ターボの中では最も安いターボ車といえるだろう。2000GSRターボで55年:115万円、56年前期:125万円、同後期:131万円、57年前期:142万円といったところ。ブルーバード、スカイラインは55年で125~130万円であり、10万円以上も安い。

○2000GTターボなら55年で98万円とすでに2ケタ台になっている。タマ数は少なく滅多にお目にかかれないが。ディーゼルターボだとGTターボよりさらに5万円くらい安く、56年前期でも100万円以下で買える。GTターボ同様、タマ数は極端に少ない。

○人気はそれほど高くなく、むしろノーマルのスーパーサルーンやロイヤルのほうが動きがよい。その分価格が安いといえる。今後は新型車への代替が進み、タマ数が豊富になり、さらに格安になることは間違いあるまい。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで

日産勢が先行したターボは他社も追随したことで80年代初期、一大ブームとなります。
この時期、ターボというだけで人気が集まったこともあって、新車販売段階ではターボ車はノンターボよりも値引きが絞られるといった商売が通例となっていました。

そんな中にあっても、ノンターボに近い値引きを出すのが三菱でした。今も続く月刊自家用車誌の値引きレポートでは、そんな状況が毎月のように報告されていたものです。

シグマ自身が、値引きに頼った売り方をされていたという背景もあるのですが。
そんな販売の影響が、中古車価格に表れていたという見方はできそうです。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○クルマを選ぶ立場から中古シグマを評価するとどうか。次の代替を念頭に置かないなら確実に買得車といえる。ノーマルなら大衆車とさほど変わらない価格で買えるし、装備も抜群によい。スーパーサルーン、ロイヤルクラスならパワステ、パワーウィンドー、エアコン、またカーコンポ付などもある。

○ただ、展示場まわりをして気をつけねばならないことは、専業店でのタマ数は少なく、三菱系のクリーンカーセンターに行かないと多くはお目にかかれない。専業店は動きのよいラムダに集中させて、シグマは敬遠する傾向があるからだ。

○同一ボディの姉妹車であるエテルナはフロントグリル、テールランプのデザインを違えただけでカープラザ店扱い。新車の販売台数が8対2くらいだから、中古車のタマ数もこれに比例する。人気差はまったくない。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで

人気度合を反映してか、報告されている価格は、お買い得感が高いものとなっています。
この場合、次の査定にもその影響は出るわけですが、乗りつぶし前提なら、売値は関係なく買値だけを気にすればいいとなるわけです。シグマの上級グレードは、他車比でも装備は充実していましたから、そんな面からも更なるお買い得感があったのです。

先にシグマの値引きが大きかったと書きましたが、その理由の一つにエテルナの存在が挙げられます。何せ、多少デザインが異なるくらいで中身も値段も全く同じ車が、違う系列から併売されているわけですから、値段の競争になるのも当然なのです。

当時の記事では、大抵後発となるカープラザ扱いのエテルナの方が値引きで先行して、元々の会社規模が大きいギャランがそれに対抗するという構図が繰り広げられていたように記憶しています。



シグマの兄弟車と言えばラムダ。

Photos of Mitsubishi Galant Λ 1980–83
引用元=FavCars
画像は、2代目ラムダのスーパーツーリング。

中古車としてはラムダの方が人気があったようです。
以下、当時の記事より。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○ラムダはシグマのスペシャルティバージョンとして、初代モデルは51年12月にデビューした。シグマより半年遅れである。2代目はシグマと同時に55年5月に登場、3代目はまだ出ておらず、来年の3月頃になりそうだ。

○シグマとシャシーを共用しており、ボディはハードトップの2ドアであり、シグマの4ドアセダンと差をつけている。ファッショナブルスポーツといった仕立て方をしているから、エンジンも2600ccを加えたり走りを重視した設計。このことはヤングファン、スポーツ派に好まれ、中古車市場での人気はシグマを上回る。

○シグマは専業店だとあまりお目にかかれないのだが、ラムダはターボあたりが最前列にデンと置いてあるケースをよく見かける。

○GSRターボ5速のブラックやレッドは、人気車のひとつにあげられよう。ノーマルは、2000スーパーツーリングの動きがよい。中心年式は55~56年式。

○ターボは全体の70%以上の販売比率と高率であり、シグマと違ってタマ数は豊富。価格は、GSRターボで55年:124万円、56年前期:134万円、同後期:139万円、57年前期:150万円とシグマより10万円くらいの高値だが、売れ足は速い。

○2600スーパーツーリングは54年5月に加わったが、不人気のために56年に生産中止した。展示場では、ほとんどお目にかかれない。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで

ラムダは、初代の登場したのが、コスモ人気が一巡したくらいという絶妙な時点ということもあって、たちまち人気車に駆け上がります。絶対的な台数はシグマよりも少なかったのですが、元々の市場規模はミドルサルーンよりも上級スペシャルティーカーの方が少ないですから、ある種シグマ以上の成功作ともいえる状況だったわけです。このラムダ人気を奪うことに成功するのが、先に紹介した3代目シルビアですね。

2代目でも再逆転はかなわず、さらにスタリオンに需要を奪われる形で失速してしまいます。
結局、ポジションとしては、この翌年に登場する、シグマハードトップが後を継ぐことになるのですが、その際にはラムダ名が使われることはなかったのです。

最後に、専業店の概況です。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○シグマほど専業店とディーラーで扱いの違うクルマは少ないといってよいだろう。都内や周辺地区の専業店の展示場を一回りして気がつくのは、タマ数が極端に少ないこと。とくに多数の展示場がならんでいる大都市部の中古車街にこの傾向が強い。

○販売担当者にその理由を聞くと「置いても売れるまで時間がかかり、もうけが少なくなってしまう」からだという。姉妹車のスポーティカーであるラムダはよく見かけるがシグマはさっぱり。

○新車の販売台数はシグマがラムダを圧倒しているのだが、中古車になると逆転してしまう。三菱ディーラーでは「シグマは一度購入すると何年も乗って手放さない。ラムダは割とあきっぽいユーザーが多くすぐ代替えしたりするから、中古車のタマ数が多く見えるのではないか」と分析する。

○しかし、実際は人気度合による差といった方が当たっているだろう。専業店は人気車を先行させたタマ揃えをする傾向があるから、人気のないシグマが少なめになると考えてよい。

○ただ、同じ専業店でも低価格で程度のよいタマを展示するところもあるので、こちらに出向けばかえって買得車を発見できるケースもあるから要注意だ。また、大都市部ではラムダ志向だが、地方に行くとシグマ人気が高くなるから状況は変わってくる。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで


これまでは、ディーラー・専業店共に大きな違いはないクルマが多かったのですが
シグマでは大きな違いが表れていたようです。

大都市部と地方による人気車の違いは、今でも見かける事象ですが、使用環境や用途の違いが反映されているようで、興味深い事象ではあります。


といったところで、いかがだったでしょうか。
クルマ自体の考察は、既にやった回の重複となりますので、ここでは深く触れないこととします。

確実に言えるのは、このクルマもシビック同様、初代のイメージが強くて、大きな変更を受けなかった(変えられなかった)2代目はイメージが薄い結果となってしまったということですね。

今では見かける機会が極端に少ないという状況も同じです。メーカーの力の入り方としては、とくにこちらは、かなりのものがあったように思うのですけれども。

やはり、メーカーとして意ある状態というのは、動機・経緯・結果はその何れもがどうであれ、あの時代はよかったと振り返れる気がするのです。


以上、10回に渡るシリーズをお届けしてきました。
もう一回だけ、おまけ的な回がありますので、それをお届けしてまとめとしたいと思います。
Posted at 2016/09/27 20:16:18 | コメント(3) | トラックバック(0) | 古の中古車情報 | クルマ
2016年09月21日 イイね!

1983年の東西車種別中古車市況(シビック編)

1983年の東西車種別中古車市況(シビック編)33年前の中古車市況話については、これまで中級車クラスの人気車の交代と大衆車市場の代表者たちという観点で、取り上げてきました(元の掲載順を入れ替えての掲載には、一応理由があったのです(笑))

全10回のこのシリーズ、残り2回はモデルチェンジ期を迎えたクルマという取り上げ方をされていましたので、それをトレースすることにしたいと思います。


今回は、3代目が登場した直後のシビックです。
従って、観測点は1983年(昭和58年)8月~9月となります。

この話の中で比較的大事なモデル変遷は、本文の中の紹介が簡潔にまとまっていますので、そのまま引用することにします。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○初代シビックがデビューしたのは、11年前の47年7月のこと。当時は2ボックスカーは軽自動車を除くとこのシビックだけ。まず1200・2ドアが登場し、同年9月に1200・3ドア、48年5月には1200オートマチック、12月に1500・4ドア。49年10月にはスポーティ仕様の1200RS、51年5月には1200・4ドア、52年9月1500・5ドア、53年6月に1200を1300に排気量アップした。

○54年7月にはフルモデルチェンジし、2代目にバトンタッチ、55年1月1500EXにクラス初のパワーステアリング、パワーウィンドーを標準装備、同時にワゴンのカントリーを設定。9月には3ボックスの1500・4ドアセダン追加、56年10月マイナーチェンジを実施し内外装を充実させ、ヘッドランプを丸目から角目に変更。そしてことしの9~10月にフルチェンジし3代目に引き継いでいる。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで

最初は1200の2ドアのみで始まったシビックも、歴史を重ねる中で、バリエーションが膨らんでいったことがお分かりいただけるはずです。その裏には、コアとなるユーザー層の上級指向や市場観測という事情もあったのですが。

そんな事情を重ねていった現行は・・・という話は最後に送ることにします。



それでは、ここから中古車概況です。
ちなみに、今回と次回の話からは、これまであった関西編の部分が省略されています。中古車店が語る生々しい話が多用されていて、個人的には好きな部分でしたので、省略は残念ではあります。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○長い歴史の中で単にモデルチェンジを繰り返しただけでなく、ボディ、エンジンのバリエーション車を追加・設定して今日のワイドバリエーション体制を整えている。したがって中古車の市場動向も、個々のモデルで違った状況になっているといえる。

○前述した各モデルで中古車市場に存在しているのは51年から58年まで。現行モデルはまだ発売されたばかりであり、皆無といってよい。

○今回、東京、千葉、埼玉地区の展示場を回った範囲では53~57年式がよくみられた。各展示場で分析している中心年式は、54~55年式としぼられる。したがって2代目の初期モデルが主役といえる。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで

車の耐用年数がまだまだ短かった時代ということで、一般的な流通としては、6~7年が限度というのは他車と共通するところです。そこから2~3年使われると、8~9年となりますから、当時の平均耐用年数にほぼ一致となる構図です。

ディーラー系での流通は、もう少し短くて3~4年落ちまでが当時の平均。
シビックは、ここにモデルチェンジと新車の人気動向という要素が加わることで、引用したような中古車市況が展開されていました。


以下、中古車概況話を続けます。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


○グレードは1500・5ドアCFホンダマチック。このエアコン付だと売れ足が速く、入荷後2週間以内で買い手がつく。価格は54年:45万円、55年:55万円、56年:65万円、57年:75万円といったところで、高グレードにしてはかなり格安といってよい。


○ミッションは、同クラスにしてはAT車が多く全体の30%を占める。人気もCX以外はホンダマチック車が上であり、動きがよい。エアコン付なら人気大衆車とそれほど差がないほどの売れ足といってよい。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで





画像が1500・5ドアCFです。
(今回も、画像は全て、FavCars.comより引用)

CFは、モデルチェンジ直後から1500EXの登場までの間は最上級だったグレードであり、新車当時も最多量販でした。


ここで、ホンダマチックについて、少しだけ(?)解説。

当時のホンダ車に採用されていたオートマチックは、ホンダマチックと名付けられ、トルコンのストールトルク比を大きくとることで、変速機能の代用とした機構を特徴としていました。このオートマは、セミオートマに類されるものであり、他社からは「カチャカチャとシフト操作が必要」と揶揄されたのですが、安価であることを武器に他社よりもオートマの普及では先行していました。

モデルチェンジ当初は、他社のDレンジに相当する☆(スター)レンジとLレンジの2速。翌年にはこれにODレンジを加えた3速となります。

アコード譲りのパワーステアリングを初めてこのクラスに持ち込んだのもホンダでした。初期こそ不要論が主流でしたが、機構的にもハンドルが重くなるFFということもあって、その後はパワーステアリングが一気に普及。そんな状況からすれば、導入は大正解かつ大英断だったと言えます。

今では当然となっているパワステとオートマという、イージードライブの先鞭はホンダだったのです。





引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○エンジンは1200、1300、1500の3ユニットあるわけだが、1200は前述のように53年6月に1300にかわり生産中止している。したがってタマ数はめっきり少なくなった。ただ探すのに苦労するほどではなく、53年車では1300と同程度にある。

○1500は登場後着実に売れ、2代目にバトンタッチしてからは1300をしのぐようになった。現在では市場の70%を占め、完全に主役の座についているといえるだろう。全般的に値がこなれており、性能の良い1500のほうを選ぶのが当然のユーザー心理といえる。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで

1500の比率の高さは、モデルチェンジ初期によく見られる上級グレードへの集中に加えて、1500のみ新CVCCを採用したことで、燃費値が1300と逆転していたことが影響していたようです。もっとも翌年には、1300・1500共にCVCCIIに進化することとで差はなくなります。
これ以降は、1300の販売比率も上がっていったようです。



引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


○ボディタイプは多彩だ。2、3、4、5ドアのハッチバック、ワゴンのカントリー、そして3ボックスの4ドアセダンの6タイプもある。人気の中心は、前述のように5ドアHBでありタマ数も豊富。

○5ドアの次は3ドアが多い。スポーティな感じが強いこともあり、ヤングには5ドアより好まれる傾向にある。スポーツバージョンの”CX”はこちらのボディタイプ。ひと頃にくらべ人気は頭打ち気味だが、それでもそこそこに動いている。価格も5ドアCFより3~5万円高め。同じ1500・3ドアでも、CX以外だと5ドアより2~3万円安い。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで





画像は1500CX。
5馬力アップした専用エンジンとハードサスペンションを採用したスポーティグレードとなります。外観はバンパーのオーバーライダーやハロゲンヘッドランプの採用に加えて各所へのブラッキッシュ処理が専用装備。
オレンジのボディカラーからも解るとおり、排ガス規制が強化される直前に追加され、ごく短期間に終わった初代1200RSのイメージが重ねられていました。



他のボディに関しての記載が続きます。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○2、4ドアは、初代の前半期モデルだからタマ数も少なく人気もない。53年前半で生産中止しており、あれば30万円以下の格安で手に入る。

○3ボックスの4ドアセダンは、55年9月に登場した。1500ccエンジンだけを搭載。こちらは新車人気も今ひとつだったから、中古車もしかり。タマ数は極端に少なく、滅多にお目にかかれない。そのかわり、あれば程度がよく装備もオートマチック、エアコン、パワステと抜群だから買い得車の一つといえるだろう。価格は1500EXで55年:63万円、56年:72万円、57年:82万円あたりであり、5ドアCFより6~7万円高い。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで





バラードが先行したことで、シビックのセダン版的役割を兼ねると理解していたものですから、直後にこのセダンが登場したことには驚かされました。

元々シビックは、2ボックス市場の開拓者であったのに、3ボックス市場にも参入するとは予想外だったのです。市場の受け取り方も同様で、シビックはセダンボディを定着させるのに、長い間苦労することとなります。

5ドアより高いという書かれ方をしていますが、EXはCFより上級グレードだからという見解が正しいでしょうね。

ここで少し個人的な話をすると、実は幼少時代、ご近所にこのセダンに乗られている方がいたものですから、個人的にはすごく懐かしい存在だったりします。このクルマ、長距離通勤に使われていたことで、随分距離が伸びていたのですが、長らくの寿命を最後まで全うしていました。ホンダのクルマは寿命が・・・という定評を覆す存在だったのです。



この世代のボディタイプというともう一つ。
実はこれが一番、一般的な印象の強いモデルかもしれませんね。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○意外な人気をキープしているのはワゴンのカントリーだ。装備、使い勝手のよさが、ヤングから受けている。とくに春、夏、秋の行楽シーズンに動きがよくなり、冬になると元気がなくなるという。大手の専業店だと、必ずと言ってよいほど置いてある。

○価格は55年:52万円、56年:63万円、57年:78万円と5ドア1500CFより5万円程度と高値だが絶対値は買い得といえる。冬を直前にした今ならかなりこなれているから、購入のチャンスといえるだろう。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで







サニーカリフォルニアとは異なり、バンとボディ共用ながらも、意外と好評だったのがこのカントリーでした。
ホワイトやイエローのボディカラーにウッドパネルを備えた装いは、先行したカリフォルニアと共通するものがありますが、これはサニーに追随したのではなく、共にアメリカ車のワゴンにイメージを求めたからこそ。

この両車、このクラスのワゴン市場を開拓しただけではなく、この時期の国産ワゴンの装いとしても、一世を風靡することとなります。ビジネス用途から離れたパーソナルユース用のワゴンとしては、この辺りが歴史の端緒としても間違いはないと思います。


カントリーについては、内装画像もありましたので、合わせての掲載とします。
インパネは、プレリュードに続いて採用された、スピードメーターとタコメーターを同心円上で展開する集中ターゲットメーターやロータリー式のラジオが特徴的でした。このインパネを見ただけで、他のクルマと間違えることはありません(笑)

その後の展開からすると、発想としては悪くないと思うものの、市場に問うにはやや未成熟の感があったということなのでしょう。



長くなりましたが、市況話としては、次のように纏められています。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○今後の動向としては新型車が本格販売に入っているから、代替による下取り車が中古車として再販され、タマ数がグッと豊富になろう。

○57~58年式の高年式車の値ごなれは、56年以前の中年式車にも影響を及ぼすから、ますます安くなるはず。

○現行モデルでは、3ドアHBや5ドアワゴンのシャトルあたりの新古車が大手専業店の店頭に顔を出すのも、そう遠いことではあるまい。


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モデルチェンジが行われた際の、一般的な動向ですね。



シビックを取り上げるならということで、バラードについても次のように書かれています。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○バラードは、シビック4ドアセダンの姉妹車として55年8月にデビューした。初代モデルは、シビック4ドアセダンとアンダーボディ、パワートレインは共用しているものの、外板、パネルは別設計。今年10月のフルモデルチェンジでは、フロント部分を違えているものの外板パネルもほとんど同一設計にし、姉妹車としての距離は短縮した。しかし、スポーツモデルとして”バラードスポーツCR-X”を派生させている。

○中古車市場では、新車の販売台数が月販2,000台以下と少なかったこともあり、タマ数も少ない。しかし、今回のモデルチェンジでぽつぽつ増えてきた。ホンダ系の中古車センターに行けば、たやすく見つけられる。値もモデルチェンジ以降、5~6万円方こなれている。

○中心年式は55~56年、グレードは1500FXEのホンダマチックとFXTの5速に二分している。80%が1500であり、1300はさがすのに苦労するほど少ない。カラーはFXEがホワイト、FXTはホワイトないしはダークブルーといったところ。FXEはパワステ、パワーウィンドーにモケットシートといった豪華仕様がセールスポイント。それでいて格安だ。

○価格は1500FXEで55年:65万円、56年:75万円、57年:83万円というところ。FXTはこれより2~3万円安い。兄弟分のシビック4ドアより人気があるといってよい。


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画像は、2枚目がFXT、以外はFXEとなります。

ホンダとBLとの提携第一弾としても名を残すのが初代バラードです。
上のシビック4ドアとの比較をするとよくわかるのですが、シャシーやインナーボディこそ共用するものの、外板パネルやインパネは別仕立てとされていました。

FXTはシビックのCX相当、FXEはEX相当となります。スポーティとラグジュアリーを標榜するツートップのグレードに人気が集中していた形です。

当時は無国籍風に映りましたが、今視点だとどことなく当時のイギリス風味を感じるのが興味深いところです。コンチェルトのルーツとなるクルマでもあり、小さな高級車の元祖はここかも・・・などと思ったりも。



最後に、当時のディーラーと専業店の違いを取り上げたいと思います。

引用ここから++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○シビック/バラード両シリーズを中古専業店とディーラーの違いでみると、興味深い事実が発見できる。ディーラーは自社銘柄であるので下取ったクルマを直販で再販するケースがほとんどだから、ホンダ店はシビック、ベルノ店はバラードのタマ揃えが多くなる。一方専業店は人気のある売りやすい車種、グレードを展示するため、両者はタマ数、内容に差が出てくる。

○ホンダ系は各年式、車種ともほぼ均一で最近はタマ数も比較的多い。専業店はカントリー、5ドアHBホンダマチック、あるいは他グレードなら52~53年式の格安なクルマにしぼって展示する傾向がある。カントリーあたりだと専業店でも最前列に展示するケースをよく見かける。全般的なタマ数は意外に少ない。最近のシビック人気を象徴する現象と考えてよいだろう。

○シビック4ドアセダン、バラードの3ボックス車は専業店ではほとんどみかけることはない。こちらを買うならカローラかサニーがベターといったユーザー心理を考えてのことだろう。

○52~53年式の低年式だと20万円台あるいはそれ以下と格安だから専業店でもよく見かける。こちらは程度も良いしエアコン、オートマと装備が良いものは売れ足も速い。

○価格設定は専業店、ディーラーの差はシビックに関する限りないようだ。買うならホンダ店がよい。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++引用ここまで

シビックは、2代目の当初こそ好調な販売成績を残しますが、中盤以降はライバル車に押される形で人気が下降してしまいます。

そんな状況が専業店の展示に表れていました。
シビックなら何でもいいというわけでなく、比較的売れやすいクルマが厳選されていた形です。

シビックの4ドアが市場への定着に苦労した、というのは上に書いた話ですが、ここではその理由が端的に書かれています。ここでも、やはり(バラードを含めた)シビック=ハッチバックだったのです。



といったところでいかがだったでしょうか。

このシビック、初代こそ2ボックスモデルの開拓者となり、社会現象に例えられるほどの存在で一気に人気車となりますが、こと国内に関しては、2代目ではその位置を守り続けることはできませんでした。

その理由の一つには、シビックの影響を受けたクルマ達が後から次々と追随したことが挙げられます。登場順に、シャレード、ミラージュ、パルサー、ファミリアと並べると、その何れもがシビックから影響を受けているという話をご理解いただけるのではないかと。

特に、2代目シビックの翌年に登場したFFファミリアは、先に紹介したとおり瞬く間に人気車の座に上り詰めることとなりますが、その影響を最も受けたのが、このシビックだと認識しています。


もっともその一方で、シビック自身が必要以上に守りに入ってしまたことで、既に大きな存在となっていたホンダファンの想いと、乖離してしまった感も否めません。
当時のホンダファンが先進的なものを望んでいたのに対して、クオリティアップこそしたものの、そこには革新的な提案がないと判断されたように思うのです。

それまでのホンダは、一代限りのモデルを続けていて、初のモデルチェンジがこのシビックだったことも大きいのでしょうけれどね。





参考として、初代末期モデルの画像を貼ってみます。
初代と2代目で比べてみると、改良の跡こそ認められるものの、イメージとしては重なり過ぎているように映ります。まだまだモデルチェンジでイメージを刷新する効果が大きかった時代に、キープコンセプトを問うのは、また違う意味での冒険ではありました。

ちなみに初代は、この時期が普通に入手できた末期です。3代目登場以降は、一気に街中から消えていった印象があります。


もちろんホンダはただ手を拱いたわけではなく、3代目では2代目での経験を踏まえて大変身。再び時代の波に乗ることになります。

そんな歴史を反映してか、シビックという車名から連想するのは、やはり初代と3代目の印象が強いのだろうと思います。その谷間の2代目は、あまり注目を集めることこそありませんが、ホンダの社史の中では十分な教訓となったモデルであるとは言えそうですが。

今では、その希少性から、現車を見る機会でもあれば、おっと思わされる存在であることだけは間違いがなく。



最後に、もう一つだけ書くなら、やはり各車における当時と現代の大きな違いについてでしょうね。

ここまで、カローラ・ファミリア・サニー・シビックという各社を代表するモデルを取り上げてきたのですが、さて現在はというと・・・当時のイメージを踏襲するカローラ、名前は残したもののイメージは大きく変わったシビック、イメージを変えるために名前ごと変えてしまったファミリア、さらに名前を変えた末に撤退(に映る)サニーという具合で、当時のライバル車も今では直接比較が困難な状況に至ってしまいました。そこには各社ごとの思想や都合が反映されているということなのでしょう。

この話をし始めると、今回のお題を外れて議論となりそうですので、各社違いがあるという点を指摘するだけに留めさせていただくことで、ご容赦くださいませ。
Posted at 2016/09/21 21:25:50 | コメント(5) | トラックバック(0) | 古の中古車情報 | クルマ
2016年09月16日 イイね!

祝・みんカラ歴3年!

少し前から、スマホのマイページでストリームを開きますと、この通知と「愛車と出会って3年!」が最初に表示されるようになっていました。

9月12日でみんカラを始めて3年、9月14日で愛車と出会って3年が経ったそうです。

久方ぶりに出かけた北海道ネタに集中している内に、タイミングを逃してしまったわけで(笑)

プロフィールにあるとおり、現車への代替がみんカラを始めるきっかけとなりましたので、当然時期が重なることとなるのですが、こういう話の時には、10,000kmの積み重ね点検が重なるのと同様、時期が近過ぎて何だかありがたみがない感もありますね(笑)

そんなわけで、2つのネタを合体させることにしました。


先ずは、「愛車と出会って・・・」からです。


■この1年でこんなパーツを付けました!

 パーツレビューを見返しましたが、最初に揃えてしまったこともあって、バックランプのLED化くらいですね。


 
■この1年でこんな整備をしました!

 3年経過ということで、初回車検が最大の整備です。
 

■愛車のイイね!数

 195イイね!だそうです。ありがとうございます<(_ _)>
 
 旧車の範疇かつ各所に手を入れた前車と、評価が分かれる傾向があるのが興味深いところではあります。持ち主的には、両車は繋がっているのですが、どうも外からの評価だと異なって映るようです。



■これからいじりたいところは・・・

 先にブログネタとしてしまいましたが、タイヤ交換。引き続き、揺らぎながらの検討中です。



■愛車に一言

 持ち主的にはとても気に入っています。ブログネタとして好きな話の世界に没頭できているのは、無事是名馬でいてくれているからこそと感謝しております。
 長い付き合いを考えているので、これからもよろしく。



こういう時用に自車画像を準備しておけばよかったと少し後悔・・・



続いては、みんカラネタ

お題は「この一年の思い出」なのですが、相変わらず思いつくままに好きな話を書いているだけでありまして、特筆するようなネタがあったかな?という具合。

参考までに昨年の9月に何を書いていたのか、見返したのですが、130コロナの話や古のモーターショーのパンフレット話を書いていました。

当人的には、もう一年経ったのかというのが実感であります。
これは、同じようなことを継続してやっているからであって、決して加齢のせいだとは思いたくありません(笑)
軽い話だけでなく、時々ぐらいのペースでまた特集話をやるのもいいかもしれませんね。



こちらも53人のお友達と195人のファン(愛車へのイイね!と偶然の一致ですね)に支えられているからこそ、続けられている次第です。

これまで、取り上げる時点では、「ここまで狭いところを深堀して大丈夫かな?」と思ったことは何度もあるのですが、幸いにして不安は杞憂に終わっています。

直接お会いした方はもちろん、そうでない方もクルマ好きの縁に深く感謝する次第です。


・・・などと書くと毎年恒例の年末のご挨拶みたいですね(笑)
まだまだ続けたいと思いますので、引き続き、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
Posted at 2016/09/16 20:02:41 | コメント(7) | トラックバック(0) | 徒然私的話 | クルマ
2016年09月13日 イイね!

北海道旅行(補足編)

レンタカーの印象はクルマレビューにて、廻った場所はフォトアルバムにて、先に掲載済ですので、ここでは今回の旅行の補足のみということで。


○羽田の駐車場予約

最近、羽田空港から飛行機を利用する場合は、駐車場の予約サービスを利用しています。
このサービス、予約料金が別途必要となるものの、満車の心配なく必ず駐車できること、予約専用のスペースが出発ロビー階に近くて便利なことが大きいですね。あとは、近隣は同じ利用者となることで、クルマの入れ替わり回数が減って、多少なりとも接触抑止の効果が期待できることでしょうか。まあ、最後に関しては願望に近いものがありますね(笑)

ところが、この予約システム、同じように考える方が多いようで、最近では満車で予約できずの日が多くなったように感じます。今回の利用では、そこまでしなくてもいいのでは?という視線や態度を感じつつも(笑)、予約可能日付になる瞬間を待って、即時に予約。翌朝には満車表示となっていましたから、この判断は正解だったようです。

複数日に跨っての利用の場合、期間内全てに空きがないと予約が取れないシステムのため、その後もキャンセルは多少発生しつつも、予約が成立しない状況は続いていました。



○レンタカーの予約

荷物を抱えた4人での長距離移動ということで、どのクルマにしようかというのは、結構悩みました。用途からして、軽自動車やコンパクトカーは対象から外して、ミドルサイズ以上のセダンかワゴンで検討開始。
先行予約特典を見据えつつで大手レンタカー会社を、多々見比べたところ、繁忙期の7月・8月を別料金として、9月から料金を切り替える会社が多いために、そもそも事前の料金比較が難しい。また、このクラスだとビジネス用途が多いのか、意外とお高目のお値段も多く。さらに、お値段優先でいくと、この季節には必須から外れる4WDのビジネスグレードとなったりとか。

そんな状況で散々悩んでいたところで見つけたのが、今回借りたワールドネットレンタカー
そこには、ネット予約限定の条件でプレミオ/アリオンの1.5Lが他社のコンパクトカークラスのお値段で表示されていました。

ここは、この4月にスカイレンタカーと袂を分けた地場会社のようですが、ネット上の評判も上々ということで、決めた次第。

そのお値段の理由は、お気づきの方もいると思いますが、レンタアップの車両を中古車輸出として流すことを目途立てているから。何せ、このクルマ、仕様・期間限定なら走行距離問わずで抜群のリセールバリューとなるクルマですし。
そんな推論を裏付けるかのように、現地には中古車人気を反映したダークレッド・ダークシェリーの最上級グレードばかりが並んでおりました。

ここ、他クラスでもレンタアップ時の再販をかなり意識しているようで、プレミオ/アリオンの他で、主だったところではカローラ アクシオ ハイブリッドG、ヴォクシーZ、ランドクルーザープラドの7人乗り、その何れもがホワイトパールという具合(仕様からしてランクル以外は国内流通想定なのでしょうが)。

借りる方としては、他社よりもお安く、なかなか借りられない上級グレードを選べるのですから、一石二鳥。
もちろん、お安い値段には、管理費用も反映されているわけで、貸出時の待ち時間・案内等、他社比でやや差を感じる部分もありましたが、十分許容範囲だと思います(貸出時の工夫の余地はありますけれどね)。下手に値段が上がるくらいなら、今のままでよろしいかと。


この話、だいぶ長くなってしまいましたが、意外だった出来事を加えてみます。

実は、予約時には、多少奮発して6月に変更されたばかりのプレミオ/アリオンを指定していました。これなら、室内・トランク共に余裕はあるし、新車なら文句あるまいという具合です。
ところが、受付時に伝えられたのは、カローラ アクシオ ハイブリッド。指定と違うという言葉が出かかったのですが、多少スペースは狭くなるものの、燃料代は安くなるしと即時の計算(笑)
何より、入れ替えする時間でさらに待たされるのを避けたかったという思いがあります。何せ次々予約客がバスで訪れる状況なのです。



そんなこんなで、こちらのクルマは実は想定外。
ちなみに、新車指定には偽りはなく、登録後2週間というクルマでした(新しさを優先したかなというのは推測)。もっとも、走行距離は、この短期間で既に3,000kmを超えた状態。北海道のレンタカーは一気に距離を伸ばすのだなと再認識しました。



○北海道は涼しかった


残暑が残る東京からすると、やはり北海道は涼しく感じました。何せ、日中でも20度前後。夜間なら15度を切るかという具合ですから、10度近くの差でしょうか。事前に天気予報を確認し、服装も合わせておいたのですが、それを怠った同行者が若干名。

初日夕方の時点で、さすがに耐え切れず、翌朝飛び込んだ先は「しまむら 富良野店」。見慣れたブランドが旅先にあると安心するものです。なお、同じような理由で利用していると思わしき、レンタカーから降りてくる観光客らしきも複数目撃。



○豪雨の爪痕が残る

占冠経由で富良野に向かったため、台風10号の被害を受けた道央地域を通過する形となりました。
台風が通過してから数日を経ていても、川は濁流が通常水量をはるかに上回る状態でありまして、当時の状況のすごさを物語ります。
今回通った幹線道路は、通常とは異なる川の流れで気付くくらいでしたが、麓郷から富良野に向かう道では、増水に伴う路肩決壊・補修工事中の箇所が数か所という状態でした。

被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

今回の道中についても、台風転じた温帯低気圧の影響を受けて、悪天候になるかなと心配したのですが、宿泊中やクルマでの移動中こそ降られはしたものの、散策中にはごく一部を除いて、傘なしでも何とか困らずで過ごせました。中には絶妙なタイミングで傘なしで間に合った時もあり、その点は本当に恵まれていたように思います。



○新千歳は大混雑

フォトアルバムにある通り、8日(木)の朝一で発って、10日(土)の夜に戻ってきています。

行きは飛行機こそ満席だったものの、混雑をあまり意識することはありませんでした。ところが、帰りは搭乗までが大変。お土産を求める人で、売店混雑は序の口。手荷物を預けるだけでも10分程要した上に、保安検査を通過するのにはその倍以上という具合。

時間に余裕を持って並んでいたはずが、保安検査を通過した時には既に搭乗が始まっている始末。
アナウンスによると、羽田に向かう便は既に満席で各機400人以上が利用。そこに修学旅行生の200人が上乗せされる最混雑時間帯だったとか。ここまでの混雑は初体験でありました。



といったところで、本人的には結構なイベントだった北海道旅行記を締めることにします。
何となく、一段落の感が漂っていますが、ブログの方は元の話に戻していきます。
先ずは、中古車市況話をもう少しだけですね。
Posted at 2016/09/13 20:44:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | お出かけ日記 | クルマ

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「12年目の1年点検に入庫 http://cvw.jp/b/1984303/48573850/
何シテル?   07/31 22:03
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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