
旅4日目
市電の走ってる道🚋
陸自の駐屯地横を抜けて高速へ
八代までは平野部を走りますが
その先、九州道は景色が一変
一気に山の中へ入り、人吉へ向かいます
人吉駅へ
こちらは2016年に訪れたとき、熊本から到着の「SL人吉」を捉えたものです
2020年7月の豪雨災害
肥薩線は寸断され、というかズタボロに
SL人吉にて活躍したハチロクは駅前駐車場に戻ってきましたが…
鉄路はいまだ復旧せず
ただ吉報として、今年4月に八代~人吉間の鉄道での復旧に関する合意書が熊本県とJR九州の間で締結され、廃線やBRTでの復旧ではなく鉄道での復旧が決まりました
ただ人吉~吉松間の通称「山線」と呼ばれる部分は復活に関しては未定
現状で大雨による被害はほとんど無いものの、八代駅 - 吉松駅の運行管理システムが浸水した人吉駅構内にあるため、復活には慎重な姿勢であるようです
水害前も観光列車2往復を含む1日3往復という超赤字路線なので仕方ないですかね
その復活の見込みが厳しい山線へ
人吉の隣、大畑(おこば)駅へ向かいます
国道221号から外れ県道へ
こんな細い山道を走ること20分
ようやく到着です
なんの変哲もない、山の中の駅ですが…
鉄道ファンとアニメファンの聖地となっているらしく、訪れた平日の昼間
列車の来ない、人家が全くない秘境駅(休止中)というのに…
レンタカーなどで訪れる数組の観光客がいました!
駅前には、宮地嶽神社の赤い鳥居が
道路の分岐のところにあった看板「大畑駅レストラン Loop」
こちらは2018年に駅構内にあった保線詰所を改装してオープンしたレストラン

(FBより)
しかし新型コロナ拡大で営業休止中の2020年夏
球磨川流域を襲った集中豪雨で、ここへのアクセス 鉄道・道路ともに途絶えてしまい運営会社は解散してしまいました
しかし昨年春に期間限定でレストランオープン
管理運営を引き継いだNOTE人吉球磨によってきれいに管理されています
レストランオープン時には当たり前のように鉄道が走っていて、利用者は少ないものの観光資源としての鉄道を活用して、このレストランと隣駅に旧鉄道施設を活用したホテルを造り、新しいスタイルの観光施設を目指したいい企画だったのですが…
水害とコロナ禍というふたつの大きな出来事
当たり前にくると思われている、今日と同じ明日
そうではない、ということを近年の災害では痛感させられます
八代~隼人間を結ぶ肥薩線
もとは明治42年に開通した鹿児島本線
九州新幹線の開通前、特急が多く走っていた海沿いの鹿児島本線は昭和2年に開通した新しい路線
それまではこちらの山越えの肥薩線が鹿児島本線だったわけです
そして人吉~吉松間は急勾配が続く険しい路線
SLで運行時代は難所でした
人吉から登ってきたSLはここで必ず給水しなければならず、そのための給水塔も現存しています
そして大畑駅はスイッチバックとループ線
鉄道が山を上る時に使うふたつのテクニックを併せ持つ、稀有な駅です
まわりに人家はなく、鉄道保線のためだけの駅です
そして駅舎に貼られている大量の名刺は、この駅に名刺を貼ると出世できるといことらしいです
ホームを散策します
SL時代はここで乗客が顔や手を洗っていたのでしょう
鉄道運行時には、あの「ななつぼし」も停車していたようです
左から来る線路が人吉から上がってくる線路
正面がスイッチバックの引き込み線
右手前に見えるのが矢岳に向かうループ線です
地図で見ると、こんな線形です
鉄道工事中殉難病没者追悼紀念碑がありました
そして列車が4年走っていないループ線
草ぼうぼうでした
観光列車を含めて、再び鉄路が復活する日が来ることを祈っています

Posted at 2024/12/17 11:30:48 | |
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